黒崎神門(Z/X)

登録日:2014/08/11 Mon 13:35:31
更新日:2021/01/31 Sun 15:50:20
所要時間:約 4 分で読めます




「俺には目的がある…そのためなら、どんなことも厭わない」



Z/Xの主要登場人物。
《主人公/特異点》と呼ばれる人物の一人。


【目次】
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◎プロフィール


Mikado Kurosaki

年齢:18歳
誕生日:4/1(究極の早生まれ)
身長:177cm
パートナーゼクス:九大英雄アレキサンダー
デザイン:小林智美
cv.中村悠一

スペック(5段階評価)
  • 体力:4
  • 知力:限界突破
  • 運:2
  • 軍師力:天元突破
  • リソース技術:5
  • リソース容量:3

名前の由来は福岡県北九州市八幡西区黒崎+宮崎県東臼杵郡美郷町神門


◎来歴


第1弾における5人の主人公のうち赤の世界のプレイヤー。

18歳*1でありながら九頭竜学院大学を主席で卒業、現在は大学院でクローン技術の研究を行う頭脳明晰な青年。
また運動神経も5段階評価で4を取る程度に優秀。垂直跳び? 軍師ジャンプ? ナンノコトデスカネー
しかしその経歴には非常に重い背景が存在している。


神門には春日という6つ下の妹がいた。
兄妹仲は非常によかったのだが両親が離婚。その際神門は母親と北九州市へ移り住み、春日は父と東京に残った。

しかしその後、東京に黒の世界のブラックポイントが出現。そこから発生した騒動によって春日は命を落とした。


春日の死を知った神門は15歳にして高校へは行かず、北九州市にあった優秀な研究者が集まる九頭竜学院大学の門を叩く。
入学試験においてトップの成績を出し、さらに主席で卒業するまで数多くの論文を発表し天才として注目された。
だが神門にとってそうした評価はどうでもよく、全ては『最愛の妹を蘇らせる』ための研究の付属物でしかなかった。

しかし、研究を重ねるほどに既存のクローン技術では『春日のようなモノ』は作れても、春日本人を蘇らせることはできないということを悟る。
そこで九州を占拠した赤の世界が有する『本人の魂を有するクローン』すなわちブレイバー製造の技術に目をつける。

ブレイバーはその者が死んだ場所で魂を呼び出すことで完成する。
春日の魂が眠るのは黒の世界が支配する東京。

九大英雄アレキサンダーの軍師となり、神門は東征を開始する。
春日と、彼女が笑って生活できる世界を取り戻すために……


その後はとある山中でケット・シーに絡まれる春日と瓜二つな外見*2を持つ少女、倉敷世羅を保護。
世羅が拾ったギガンティックの卵の孵化にも協力し、カードデバイスと「オリハルコンティラノ」の名前を与える。
行方不明になった母親を探しに神門の制止も聞かず飛び出した世羅を、各地の人脈を使ってサポートしている*3

また、卑弥呼に連行された飛鳥とそれを追ってきたフィエリテの二人と遭遇。
覇王竜カーディナルブレードを相手に共闘し、後に白の世界と赤の世界の同盟締結へと繋がっていく。

その後、東征を開始したものの赤の世界や同盟であった白の世界を捨石のように扱う素振りに不信感を覚えた都城出雲により真の目的が露呈。
黒の世界で孤立したものの、アレキサンダーが拾ってきた写真に写った強欲の神祖の仮面に興味を示す。
なお本人は同時に出現した《神》の侵攻について全く興味がない。だめだこのシスコン、早く何とかしないと……


そして神門断罪のために『壊做』ナナヤの眷属と化した出雲と相対する神門だが……勝負は一瞬でついた。

目の前に愛する妹が現れたのだ。



神祖の強欲の仮面を被ったディアボロス・マンモンとして。



妹が殺戮の化身になってしまったことを受け入れられず、一時は精神崩壊一歩手前にまで至った神門だったが、精神世界での《神》との邂逅、自分が世界を滅ぼす特異点であることを知らされるも眷属となることを拒否、復活を果たす。
そして何を思ってか反省の意思を見せるマンモン=春日を受け入れ、ディアボロスと化した妹をもとに戻すために赤以外の世界の情報を収集するために行動を開始。

また、出雲とは敵対したものの春日が生きてはいたことで余裕が生まれ、その死に責任を感じたのか彼の蘇生を願うガーンデーヴァの依頼を受託。
セーラこと未来の世羅、Dr.倉敷の技術提供もあって、赤の世界の新人類創造プロジェクト《NOAH計画》を再現し、出雲の器を蘇生。
最初は小規模だった手勢も、神門を信奉するマイスターやガーンデーヴァを追ってきたスダルシャナとルスティン、ジャンヌダルクを筆頭とする親出雲派のブレイバーを取り込み大所帯となった。

春日と仮面のリンクを切り離す策を探る中で、『恵愛』イシュタルと接触。冥界への案内と引き換えに仮面を創造した『冥滅』エレシュキガル討伐を受諾する。
アレキサンダーと二人の世羅を伴い訪れた冥界でエレシュキガルと対面し、仮面の真実――本来の魂は冥界に送られ複製された魂が仮面に宿ることを教えられる。
その後“火焔転身”を発動したセーラとアレキサンダーにより追い詰められ、エレシュキガルは現実世界で依代にしていたクレプスの肉体へ逃走を図るも、突如現れた当のクレプスの魂によってその不滅の魂を破壊され消滅。
クレプスの案内で出雲、そして消滅寸前だった本来の春日の魂に出逢った神門は、復活する手段を模索する間最愛の妹を出雲に託し《竜域》へと帰還。

仮面と冥界の法則を破壊し春日を救うため、絶大な力を揮うサタンを利用しようと世羅と共に大阪城へ。
サタンの放つ破壊の力を誘導し、冥界の法則を破壊することには成功したが、その余波に巻き込まれ行方不明となる。


……その後、次元の狭間を漂流した果てに《零域(エンテレケイア)》こと幻夢郷(ドリームワールド)に到着。
永久牢に幽閉された第三位王女アスツァールに興味を持たれ、介抱される。
しかしアスツァールの狂気に触れたことでSANチェック失敗意識干渉を受け、『アスツァールは大事な妹である』という認識不良を起こす。

アスツァールから23番目のドリーム・キー【宇宙】を受け取ると幻夢郷の恩恵を利用して相棒アレキサンダーを召喚し、妹の平穏を揺るがしかねない危険因子たるソルの調査を開始した。



◎オールハイル軍師


……と、第1弾主人公特有のシリアスな境遇を持つ神門。
しかし、彼のキャラクターとしての魅力には『ネタキャラ』という側面も含まれているのは否定出来ない事実である。


全ての始まりは『英雄達の戦記(ヒロイックサーガ)』第一章。
ここにおいて、神門が指揮するブレイバー軍はサンセットインターセプトクリムゾンインベイションの両作戦において敗北を喫することとなる*4
この件について、神門当人は

黒の戦闘力は脅威だ。俺たち赤の軍勢をいたずらに消耗させるのは得策ではない。
ならば、白や青、緑の奴らを思い上がらせ、けしかければいい。

と、敢えて負け戦を演じることで赤の世界を過小評価させ、勢いに乗った他世界が黒の世界を攻撃する流れを作る作戦だったと供述している。


このあたりから「天災天才軍師」という呼び方が公式で使われ始める。
その後も『英雄達の戦記』第二章において、アレキサンダーと分かれて呂布・ハンニバル連合軍との内乱が発生。
神門vsハンニバルでは勝利したもののアレキvs呂布との総数で押し負ける。押し負けたのだが……

なんと彼は、こんなこともあろうかと、マイスターを脅して作らせたシリーズその1『軍師頑張れツイートの数が勝利数として加算される機械』によって援軍を得、逆転勝利。

さらに勝利したためスペシャルな黒崎神門カードこと4倍プレイヤーカードが製作され、一時期赤の世界地区*5で行われた公認大会で配布されるという、凄いのか凄くないのかよくわからない事態となった*6

他にもソトゥ子の部屋での合言葉「私と意志ソトゥ、しよ♪」を考案したが、呂布やハンニバルに知られたくないから「ログを押し流せ」と狼狽したり、魔法少女アニメ好きだった春日の為に考えた設定を流用した『魔法少女プリミティブセーラ』の設定を世羅に与えたりなど、ネタ発言には事欠かない。

そうした彼の言動に惹かれたのか、Z/Xプレイヤーの間に『軍師勢』なる派閥がいつの間にか発生。合言葉は「オールハイル軍師!」
しかもこれ公式側や声優、アニメ販促ニコ生のスタッフも認知しており、半ば公認のネタと化している。


ちなみに、エクシーズ次元のレジスタンスとは、漢字こそ違うものの『苗字の読みが同じ』で、『大切な妹がいて』、そして『妹のそっくりさんがいる』など共通点が何気に多い。



◎誓装


「貴様には感謝している。我儘に付き合わせてすまん」
「どうした。傲慢な天才軍師が感傷的ではないか」
「いまのうちに言っておこうと思ってな。……いや、なんでもない。忘れてくれ」

Dynast Road Engage

叡智に加えて武勇を得た俺に死角はない。

・“覇道誓装”黒崎神門

B24-091 “覇道誓装”黒崎神門(はどうせいそうくろさきみかど)
コスト7
オーバーブースト/ブレイバー
[常]絶界
[起]【有効】スクエア【コスト】あなたのチャージにあるカード名に「アレキサンダー」を含むカードを2枚トラッシュに置く。【効果】スクエアにあるあなたのゼクスを1枚選び、リブートする。相手のプレイヤースクエアにゼクスがない場合、カードを1枚引く。この能力は1ターンに1回しかプレイできない。
[自]【有効】スクエア【誘発】あなたのゼクスが攻撃によって相手のゼクスを破壊する。【効果】ノーマルスクエアにあるゼクスを1枚選び、8000ダメージを与える。
パワー10500
BISAI/工画堂スタジオ

24弾『絆が導く未来』にてアレキサンダーと誓装した神門。
普段着の緑のジャケットの上にアレキサンダーの鎧の一部を纏い、左手は槍と一体化している。

IGOB共通のスペックとしてコスト7とパワー10500と絶界を持つがイベントで誘発登場するので実質コスト3。

「九大英雄アレキサンダー」と同様のリブート能力にドローが付属し、相手ゼクスの戦闘破壊時に8000ダメージを与える能力を有する。
リブート能力はアレキサンダーと違って『このカード以外の』のテキストがないが、『選び』とあるため絶界持ちの自身を対象とすることは相変わらずできない。王は兵を動かしてこその王であるということか。
後述の「【運命剣臨】電脳賢ソル」のランデスを誘発させるのにも有効。
また、同期の10人の中で唯一1ターンに1回ではあるものの相手ターンにも使用できる。1回につきチャージを2枚消費する必要があるので難易度は少々高いが。

ダメージは相変わらず支配権を指定しないタイプであるため、自ゼクスを焼却することが可能。
自身が3コストで出てくること、リブートにリソースを消費しないことを利用して小型ゼクスを焼きながら処理すれば一気に相手のライフを削り取ることもできる。
また、「アレキサンダー」を焼いておけば上記の通り相手のターンに能力を使ってドローを狙ったり、返しのターンでこのカードが破壊された際にもう一度誓装する準備をしておくなどの使い方も可能。
ただし誘発のタイミングは攻撃時ではなく戦闘破壊時なので、対象に離脱されると効果が不発に終わる点は注意。

神門らしく能力は堅実で派手さはないが、それゆえにアドバンテージを確固とする能力でもある。
なお、誓装全般に言えるが名称に「アレキサンダー」を含まないのでそれ関連のサポートは受けられない。


「生きていたか。ならば征くぞ。回り道はここまでだ」
「まあ待て。せっかくの幻夢郷だ。ゆっくりしていけ」

Key of True Lies

もののついでだ。俺が世界を救ってやろう。

・“真謀誓装”黒崎神門

P32-064 “真謀誓装”黒崎神門(しんぼうせいそうくろさきみかど)
コスト7
オーバーブースト/ブレイバー
[常]絶界
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードが登場する。。【効果】あなたは[♀]を2個得る。あなたの手札にあるカードを1枚選び、トラッシュに置き、カードを2枚引く。
[起]【有効】『自分ターン1』スクエア【コスト】あなたのトラッシュにあるカード名に「アレキサンダー」を含むカードを3枚除外する。【効果】ノーマルスクエアにあるゼクスを2枚まで選び、9000ダメージを与える。
パワー10500
BISAI/工画堂スタジオ

幻夢郷に召喚したアレキサンダーと誓装した2種目のオーバーブースト。
なお、このカードはカートン封入特典のポイント交換景品『エンジョイデッキ「黒崎神門」』にのみ封入。そのため現在最も入手が難しいオーバーブーストのひとつ。

登場時に「ドリーム・キー」マーカー([♀])を2個得るという共通効果に加えて、手札入れ替え効果を持っている。
その際トラッシュに捨てたカードは起動能力のコストとして使用可能。コスト6級を2体焼ける火力を発揮するほか、コストに「烈日の大英雄アレキサンダー」を使えばそのままリムーブゾーンから踏み倒すこともできるし、「制覇のイデア アレキサンダー」で踏み倒してもよい。

入手困難という点とPR相当扱いで他のOBRのような光物ではないという点に目を瞑れば、安定して使い勝手の良い能力になっている。



◎剣誓

「いつも言ってるはずだ。常識に囚われるな」

・【剣誓『宇宙』】神門

P32-063 【剣誓『宇宙』】神門(けんせい『うちゅう』みかど)
オーバーシフト
剣臨条件:あなたのリソースにカードが5枚以上
剣臨器:カード名に「アレキサンダー」を含むコスト5以上の[ブレイバー]
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードにシフトする。。【効果】あなたのデッキの上から2枚までカードを除外し、あなたのリムーブゾーンにあるカード名に「アレキサンダー」を含むゼクスを1枚まで選び、手札に戻す。
BISAI/工画堂スタジオ

エンジョイデッキに封入のタロットモチーフのシフト、通称アルカナシフトの1枚。
『宇宙』は完成、無条件の愛、真理の体得/臨界、未遂、曖昧な目的などを意味し、通常『世界』に含まれトート・タロットでのみ用いられる番外の大アルカナ。

能力はシフト時の除外肥やしと「アレキサンダー」回収。2枚までなので除外しないこともでき、「誓いの真謀アレキサンダー」を回収してオーバーブーストに繋ぐことも可能。
「烈日の大英雄」などの踏み倒しから繋げばコスト的にも安定して使える。

エンジョイデッキ封入のためこちらも入手困難だったが、9thアニバーサリーカードガチャにも収録されたため「“真謀誓装”」に比べれば比較的マシ。


「1を10にするのは簡単だ。俺は0を1にする」

・【鍵誓『宇宙』】神門

E25-007 【鍵誓『宇宙』】神門(けんせい『うちゅう』みかど)
オーバーシフト
剣臨条件:あなたのリソースにカードが5枚以上
剣臨器:カード名に「神門」か「アレキサンダー」を含むコスト5以上の[ブレイバー]
[自]【P】「神門」【有効】スクエア【誘発】このカードにシフトする。【効果】なたのデッキの1番上のカードを除外する。このカードが[オーバーブースト]の場合、ノーマルスクエアにある相手のゼクスを1枚選び、6000ダメージを与える。この能力によるダメージでゼクスを破壊した時、カードを1枚引く。
[自]【P】「神門」【有効】スクエア【誘発】このカードにシフトする。【効果】このカードが[オーバーブースト]の場合、ターン終了時、あなたは[♀]を1個得る。
BISAI/工画堂スタジオ

アスツァールが隠し持っていた23番目のドリーム・キー【宇宙】を手にした神門のイデアシフト。
こちらも通常ブースターではなくE25にR枠で収録。

能力はシフト時の除外と、シフトしたのが[オーバーブースト]であれば中級火力と[♀]1個の獲得。
火力は相手ゼクスしか選べないがコスト4まで割れるうえに破壊できれば1ドローも付いてくる。
また「“真謀誓装”」の入手が難しい現状を考えれば「“覇道誓装”」でも[♀]を獲得できるのはありがたい。
入手も他のSFRに比べると楽なので、神門デッキならしっかり投入しておきたい。



◎系譜

◆三博士 Dr.黒崎


赤の世界における特異点。
ブレイバー、ひいては九大英雄の創造主であり、間接的にギガンティックやミソスの開発にも関わっている。

交通事故で亡くなった妹の春日を甦らせるため、神門は錬金術や陰陽道にも手を伸ばし、クローン素体に魂を呼び戻した新人類《NOAH》を完成させる。
しかし既存の術理では、偉人ならざる魂はその強力な器に耐えられないということを協力者のMs.百目鬼は見抜いていたが、スポンサーだった百目鬼本家や上柚木一族は神門の手綱を握るために二人の接触を断ち、さらに九大英雄を超える《最凶生物(ザ・ワン)》の創造を神門に命じる。

妹の蘇生が叶わないことに絶望した神門はやがて狂気に堕ち、命令通りに《最凶生物》を量産し世界諸共全てを滅ぼそうとした。
しかし何を思ったのかその宣告を直接聞かされた世羅と七尾が共同で開発した暁十天が研究所を襲撃、七尾の犠牲と共に《最凶生物》のプロトタイプは封印され、神門は行方不明となった。



◆アドミニストレータ ソル

・【運命剣臨】電脳賢ソル

B27-071 【運命剣臨】電脳賢ソル(うんめいけんりんでんのうけんそる)
オーバーシフト/バトルドレス
剣臨条件:[Y]ゼクス オーバーブーストLv1
剣臨器:カード名に「神門」を含むオーバーブースト
[常]【有効】スクエア【効果】相手はカードの能力でカードを引くことはできない。
[自]【有効】スクエア【誘発】このカードにシフトする。【効果】カードを3枚引き、あなたの手札にあるカードを2枚選び、ゲームから除外する。
[自]【有効】スクエア【誘発】あなたのターンのターン終了時。【効果】このターンの間にあなたのゼクスが5回以上攻撃していた場合、相手のリソースにあるカードを2枚まで選びデッキに戻し、シャッフルする。
BISAI/工画堂スタジオ

青の世界を支配するアドミニストレータのリーダー格。
過去のエイプリルフール企画で各世界のトップに割り当てられたことはあったが、三博士と共に事実だったという形になる*7

青の世界では春日を蘇生するために遺伝子工学と情報工学に進んだらしく、おそらくはベガ(=あづみのクローン体)の誕生にも関わっていると思われる。
革命戦でのシャスター軍の敗北後も一切姿を現さなかったが、後に《ネオ・シャスター》を建造、雷鳥超を父親を人質に脅迫し、青の世界へ宣戦布告した。

また、出雲のクローンらしきバトルドレス「テラ」を懐刀として側仕えさせている。


その目的は相も変わらず春日の蘇生。
多数の人が持つ記憶から『春日』の断片を集めることで、生前の春日の実像を取り戻そうとしている。
ネオ・シャスターにも研究成果である至極の人格として『ルナ』というAIを搭載している。バーチャル妹にご執心のやべーやつ
しかし、『全人類のデータから「春日でないもの」を逆算して春日を再構築する』という情報工学からのアプローチは失敗に終わり、限りなく春日に近い紛い物であるルナもまたソルに用済みとしてデコイに使われたのだった。


カードとしての能力は、「神門」名称のオーバーブーストに青と[オーバーシフト/バトルドレス]、3種類の能力を付与する*8

一つは相手がカードの能力でカードを引くことが出来なくなる常在能力。
「首狩りのクローズライン」とは逆にドローフェイズのドローは保障されるが、一方でドロー能力が発生するカードの支配権について指定がない。
そのため、こちらから「暁十天クテール・マシャカ」や「シャスターFPGAアトラス」を登場させ、能力を使うことで相手の手札を全てデッキに戻す疑似的なフルハンデスを行うことが出来る。
なお、『デッキの上を見て/公開して手札に加える』系の能力はドローではないためソルの影響下でも手札を増やせる。

もう一つはシフト時に3ドローし2枚除外する「再生の胎動」に似た自動能力。
青の特性で引いてから除外するため調整しやすく、リムーブゾーンに「アレキサンダー」を置きたい時などに非常に便利。
なお枚数まですべて固定の強制効果のためライフ1でデッキが3枚以下ならそのまま敗北、またミラーマッチで相手が先にソルを出していた場合はドロー出来ず除外のみになる。

最後の一つは非常に珍しいランデスの自動能力。
ゼクスで5回以上攻撃したターンのエンドフェイズに相手のリソースを2枚までデッキに戻せる。
自身で1、「“覇道誓装”」の能力を使ったゼクスを足して3なので、あと2回分の攻撃を工面出来れば達成出来ることになる。
また、こちらは戻すカードは『2枚“まで”』なので、相手のデッキが2枚以下なら敢えて戻さないことでリロードエフェクトによる勝利も阻害しない。










悪しき進化の果てに生まれた赤青白黒緑の究極生命体が、無価値な現世をリセットする。
消えゆく貴様らが憂う必要などない。

征けキュレータ。侵攻を開始する!

叡智極点(ウィズダムゼニス) ソル

B35-108 叡智極点 ソル(うぃずだむぜにすそる)
コスト99
イベント
[常]ゲートカード
[起]【有効】『自分ターン』デュナミス【コスト】無5【効果】あなたのリソースにカードが10枚以上あり、その中にすべての色がある場合、リソース、ライフ、デュナミス以外にあるすべてのあなたのカードをデュナミスに表向きで置き、このカードをプレイヤーカードとしてあなたのプレイヤースクエアに置き、あなたのデュナミスにあるすべての表向きの[キュレータ]をデッキに戻し、シャッフルし、カードを5枚引く。(このカードの種類はプレイヤーになり、コスト、色を無視する。)
[常]【有効】スクエアとデュナミス【効果】あなたのプレイヤーはIGOBできない。
[常]【有効】スクエア【効果】あなたのリソースにあるすべてのカードはすべての色になる。
BISAI/工画堂スタジオ

ついに表舞台へと登壇したソル本人。

絶対不可能生成物、神が制作不可能と定めたことで春日を作れないことに気付いたソルは青の世界を見限り幻夢郷へ侵攻を開始。
彼が従えるのはレーベ・エンデ&ブライトロン、彼に心酔するオリジナルXIII Type.XII、謎の少女イース。
そして《最凶生物(ザ・ワン)》、テラ、ウリエル、カースドソウル、難陀とガイルタスクの融合体ナンダルタスク。キュレータと呼ばれる5世界の極点に位置する最強のゼクスたち。

対立するは幻夢郷の王女ヤトゥーラが集めた21人のゼクス使いと、己の同一存在である神門。そして彼らのパートナーゼクスやその他の仲間たち。
《竜域》と《零域》ふたつの世界の存亡をかけた戦いの行方は――


カードとしての能力は唯一無二で、なんと4つの能力を持つイベントでありながらイベント能力をひとつも持たず、コストはイベントとしては過去最大、コスト100の「奔放な妖狐 玉藻」に次ぐ99。軽減効果なしでは文句なしの最大値。
当然通常のプレイは不可能で仮に「四大天使ミカエルS.K.」等を使って撃ったところで何も効果を及ぼさない。

さらに、ゲートカードであるためゲーム開始時にデュナミスに表向きで置くことができるが、このカードがスクエアまたはデュナミスにある間IGOBができないという極悪なデメリットも付いてくる。
またゲートカードはゲーム開始時に1枚しか置けないため、マーカー獲得効果を持たないこのイベントでは各種マーカーを獲得できず[イデアライズ]及びイデアドライブの一部が持つマーカーをコストに消費する能力も使うことができない。


しかし、このカードはリソースが10枚かつ5色すべて揃えた時にこそ真価を発揮する。
条件を達成した状態で5コスト支払うことで、ライフとリソース、デュナミス以外の全ての自分のカードがデュナミスに表向きで置かれる。
Z/Xプレイヤーなら当然お分かりの通り、プレイヤーカードもデュナミスに置かれ、そしてソル自身が【P】「ソル」のプレイヤーカードとなる、「Vジャンプ一の軍師カネマール」以来となるプレイヤー変更効果を持つ。最初からIGOBできないのはこれが原因*9
なお、この処理の途中でデッキが0になるが、リロードエフェクトはトラッシュにカードが1枚以上ある時にしか発生しないのと敗北エフェクトは優先権前処理でしか処理しないというバグじみた挙動によりこの処理で負けることはない。
そしてその後デュナミスにある[キュレータ]を全てデッキに戻し、手札を5枚引くことで仕切り直しを行う。

この条件が整うと、[キュレータ]はP指定ソルによりコスト大幅ダウンor IGアイコン獲得という恩恵を受け、さらにリソースがすべての色を得たことで一切色を気にせずやりたい放題が可能となる。
具体的に言うと、3回攻撃できるコスト1パワー11111+隣接スクエア全てorコスト5以下全てを破壊できるコスト3パワー11000+自ゼクス全てが相手カードの効果を受けなくなるIGアイコン持ちコスト4パワー11000が並び立つ。

加えて、条件のリソース10枚全色だが[キュレータ]の1枚である「森羅渾然 ナンダルタスク」が[キュレータ]1枚を捨ててリソース3枚追加というとんでもないリソース追加能力を持つため、ナンダルタスク+緑or青のゼクスで「安寧たる『倒絡』ニンフルサグ」か3種類あるイシュタルのどれかを降臨させれば次のターン=4ターン目には枚数の条件が揃い得る
全色揃うかは多少の運が絡むが、[キュレータ]が5色に分散しているのに加えリソースに色を追加できる「始まりの出会いペクティリス」「あるてぃめっと@ニグたんタイム」「黄金戦駒グラディアトール」などを絡めることで負担を軽減できる。


そして、これだけでも十分な強力さではあるがさらに厄介なのが『ライフとリソース以外にある[キュレータ]以外のカードをデュナミスに表向きで置く』という一見デメリットにしか見えない効果。

ところがこれが、デュナミスに表向きで置かれることで効果を発揮するカードを無条件かつ同時に複数枚並べることが可能というメリットになる。
具体的にはメモリアル・ピースが獲得できるP指定なしのゲートカードと、リソースの[重桜][鉄血]をリブートできる「レッドアクシズ」*10は相性がいい。
特に青のゲートカードはソル自身に5ドローが付いているためターン終了時に確定で[◇]を同時に複数獲得できる。運がよければ「決意のイデア Type.I "A-Z"」を次のターンに即投げることも可能。

また、デッキに2枚目のソルを仕込んでおけば2枚のソルを延々入れ替えながらデッキを回し続けることも可能。最大でも15枚しかないデッキを「オービットフレア テラ」やナンダルタスクで削っても自滅する心配がほぼなくなる。


また、リソースのカードはデュナミスに置かれない都合上ウェイカーの「修羅魔王プリニー」でリソースから回収すれば[キュレータ]以外でも使うことはできる。
「停留合体キング・X」は確定で条件を達成しているので、プリニーと合わせて14コスト必要という点に目を瞑れば組み合わせられなくもない。


とてつもない恩恵を得られるが、やはり欠点は5色を揃えられるかどうかに全てがかかっているのと、IGOBできないため事故った場合のリカバリーが難しく、またソル自身は盤面に干渉しないため「審判の堕天翼 ダークウリエル」が出ていない状態だとあっさり盤面をひっくり返される可能性があること。
ちなみに「宇宙無双 ≪最凶生物(ザ・ワン)≫」はPソル達成で常時コスト1になるためイデアドライブ一発で処理されるという笑うに笑えない弱点も持っている。

加えてSLRという唯一無二のレアリティを持ち、実質シークレット相当で封入率が非常に低いというのも問題点。
肝心の[キュレータ]は全てRで集めやすく、ソル自体は最低1枚あればよくOBRも使えないためソルさえどうにかできれば組みやすいのがせめてもの救いかもしれない。





(追記・修正を)決めろ、Excellentにな。

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最終更新:2021年01月31日 15:50

*1 早生まれなので当歳で言うと19歳

*2 なお性格は真逆。

*3 この時世羅に「俺の名前を知っている相手なら信頼していい」と伝えたため、神門暗殺を狙う大和を協力者と勘違いした。

*4 ただしこの頃の『英雄達の戦記』はランダムに組み分けられた参加者の戦績によって結果が変わるので、一概に彼が悪いとは言えない。

*5 中国・九州地方

*6 ちなみに、他の第一弾プレイヤーの4倍カードも製作されたがごく一部での限定配布に留まった。

*7 一応、世界を滅ぼす《神》の特異点4人のうち、青の主人公に該当者がいないという伏線はあった。

*8 神門のオーバーブーストでも「神門」名称を持たない汎用オーバーブーストにはシフトできない。

*9 仮にスクエアに[オーバーブースト]がいた場合、ソルの処理中に不正オーバーブーストエフェクトでプレイヤーカードがスクエアに戻ってきてしまうため。

*10 イベントのプレイには【P】「指揮官」指定が付いているが起動能力には指定がない。