壇狩摩

登録日:2014/07/31 Thu 01:00:00
更新日:2024/03/23 Sat 19:43:40
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「笑うんは俺じゃ。これは既に決まっちょる」

「例え仏や天魔じゃろうと、(だん)狩摩(かるま)の裏は絶対取れん」





相州戦神館學園 八命陣』の登場人物。
CV.壱封堂(PC版)/増田俊樹(CS版)

概要

夢界六勢力の一つ、神祇省の首領。
大正時代における地相学の権威であり、辰宮百合香に招聘されて戦真館を再建した人物。

一見学術肌な優男だが、その実何も考えていない。
こんなの行動はほぼ全てがその場その場での思いつきであり、行動に一貫性がまるでない。

しかしそんな盲打ちな行動の全てがどういうわけか上手くいってしまう驚異的な幸運の持ち主。
本人も「具体的にどうなるかは知らん。それでも全ては俺のための伏線であり、例えこの場で都合が悪い事が起きようと、最終的に笑うのは俺」と根拠もなく本気で信じ切っている。

それもこれもこんなが「何物にも囚われない」という信条をもっているからであり、そもそもこんなからしてみればその幸運さえも理屈を付けること自体が囚われている事の証明に他ならない。

理屈を考え、そこに我を嵌めてしまえばその理屈に囚われる。だが壇狩摩は考えない。ルールも方針も属性も、何にも囚われないから負けはない。故に仏だろうと天魔だろうと自分を負かすことは絶対に出来ない。
その様を称して盲打ちと言う。絶大な幸運を持つ狩摩だからできる芸当であり、当然他人が真似できる代物ではない。



神祇省

神国・日本の祭祀を司る省庁。
大正時代には既に解体されているが残党は残っており、現在は狩摩を首領としている。
主な戦力は鬼面衆。神祇省の裏の実働部隊である暗殺者の集団。首領である狩摩からして正々堂々とは無縁な男であるため、主な戦法は不意打ちと騙し討ち。



■能力資質

創法の界、及び咒法の射と散を極めた空間支配者。
それ以外にも自らの知識を元にした風水術、地脈の操作を得意としている。
千四百年にも渡る歴史を持つ神祇省に伝わる地脈操作の術を知り尽くし、日本の文献にない技まで加えたこんなの風水術は尋常ではない域に達している。

特に龍神・百鬼空亡は地脈そのものであるため、地脈を操るこんなからしてみれば比較的相手にしやすい(いなしやすい)部類の相手。
それでも地力に圧倒的な差があるため時間稼ぎが精々だが、そもそも普通なら時間を稼ぐことすら無理くさい相手なために十分に凄いと言える。

こんなの腕前なら空亡本体はともかく凶将陣程度なら蹴散らすことは可能なのだが、問題はこんなに神を畏敬する念が欠片もないこと。
零落した神である空亡を鎮めるには神への忠心を示さなければならないが、そんなものこんなは全く持っていないので結果的に空亡への影響が弱まってしまっている。



中台八葉種子法曼荼羅(ちゅうだいはちようしゅしほうまんだら)


――破段・顕象――

『中台八葉種子法曼荼羅』

壇狩摩の破段。
創法の界、咒法の射・散を組み合わせた夢。

巻き込んだ者を強制的に転移させる陣形崩しと、踏んだ梵字に応じて五感を狂わせる種子法曼荼羅の陣を創界する破段。
要するに方向キーが狂った状態にさせると思えばいい。





軍法持用・金烏玉兎釈迦ノ掌(ぐんぽうじよう・きんうぎょくとしゃかまんだら)


三国相伝陰陽輨轄簠簋内伝(さんごくそうでんいんようかんかつほきないでん)

――急段・顕象――

軍法持用(ぐんぽうじよう)金烏玉兎釈迦ノ掌(きんうぎょくとしゃかまんだら)

創法の界を中心にした壇狩摩の急段。
その能力は「敵と味方を自らが作り上げた異空間のゲームに巻き込む」というもの。
そしてこの急段が発動すると神祇省と相手が指し手と駒に分けられ、大将棋による指し手の勝負と盤上での駒の勝負が同時に行われる。

詳細は個別項目参照






以下ネタバレ












実は四四八の眷属であり、夢界六勢力の内で四四八達の唯一の味方と言っていい男。そして四四八達の記憶を奪った張本人でもある。

そもそも四四八達が邯鄲に入ることになったのは甘粕が引き起こそうとしている事態にいち早く気付いた神祇省が、辰宮と手を組んで戦真館特科生である四四八達に甘粕の打倒を依頼したため。

しかしいざ邯鄲に挑もうという時点でこんなは一つの疑問を抱いた。

「甘粕正彦は前人未到の邯鄲をただ一人で踏破した魔人。同じ盧生とはいえ、そんな奴に急造品が勝てるのか?」

そしてこんなが出した結論は








「とりあえず邯鄲に細工してみよう、なんか起こるじゃろ」
と言ういつもの盲打ちだった。この所業により何が起こるかは狩摩自身理解していない。

そしてこんなが邯鄲に施した仕掛けによって四四八達は意図せず記憶を失い、大正時代ではなく甘粕を打倒した後の理想の未来として邯鄲がシミュレートした二十一世紀でループを行う事になった。

しかしそこは盲打ちの本領発揮。この思い付きは結果として全てが上手く行く事になる。




一つ目、こんなの仕掛けによって邯鄲にバグが生じて盧生である四四八が死んでも眷属の死にタイムラグが生じるようになり、それが一週目で四四八の命を救う結果になる。

二つ目、四四八の記憶の混乱で初期設定が狂い、そこに鋼牙三千人が割り込んでループにおける体感時間の密度が深まったことで甘粕が五百週して達成した邯鄲の制覇をわずか五週で達成。

三つ目、ループの度に四四八達の記憶が初期化されるようになってその結果四四八が複数の破段を会得する。

そして四つ目、四四八達が記憶を失うことで軍人としての常識から解き放たれる。
一週目の四四八達は護国の大義を掲げる軍人であり、各々が抱える歪みが悪い方向に作用してしまっている状態だったが、記憶を失い、平和な時代を過ごしたことでそれを克服するきっかけを掴んでいる。特に四四八は一週目の状態のまま周回を重ねても甘粕を打倒しうる夢の形を持てない可能性が高かった。






つまり大体こんなのせいであると同時に大体こんなのおかげとも言えるのだが、四四八達からしてみればいきなり訳の分からない状況にぶち込まれるようなものなのでやっぱりこんなが悪いと言うべきなのかもしんない。

ちなみに、こんなは自分が施した仕掛けの事を途中まで完全に忘れていた。
それについて集合的無意識の阿頼耶は、

なぜなら彼は、そういう男なのだから。そこで理由は完結している

と、 それで納得するしかない ことを述べている。





【万仙陣】


舞台が平成ということで直接登場はしない。
が、万仙陣の効果によってタタリとして顕象し、相変わらず場を引っ掻き回す。

ちなみにタタリとして顕象できたのは、黄錦龍の娘である雪麗こと雪子に術を仕掛けていたから。

満州における戦いが終結した後、錦龍がまだ完全に消滅してはいないことを感じ取っていた四四八はその対抗策として、そしてなにより雪麗を救うためにはそれしか方法はないと考え、彼女を狩摩に託した。

そして狩摩は錦龍の完全復活という最悪の状況に備え、万仙陣の特性を利用して自分を安全装置として顕象させるように仕向けていたのだった。

そして百年後、その予感は的中して錦龍は復活し、雪子に仕掛けられていた術が血に残っていたことと、二代目盲打ち石神静摩によって同じ術を仕掛けられていた静乃の手によって顕象され、その喝破によって静乃は万仙陣を打ち崩す降魔の剣として覚醒することとなる。


と、相変わらず全てがうまくいってるが、多分全部思いつきだろう、うん。



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最終更新:2024年03月23日 19:43
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