ドラッグオンドラグーン3

登録日:2014/07/18 (金) 20:09:39
更新日:2024/03/07 Thu 21:59:10
所要時間:約 21 分で読めます






狂い咲く醜美、 再び響くは滅びのウタ。



【概要】

2013年12月19日に発売されたPS3向けARPG。
ドラッグオンドラグーンシリーズの続編だが、今回は時系列が昔に戻り、初代DODの100年ほど前の時代が舞台となっている。
この頃には「契約」や「封印」といったシステムはまだ存在していない。

初代DODのような血なまぐさい雰囲気が復活したもののコミカルな要素を多くぶっこんだり、余計な要素をとことん削ぎ落とした実験的なストーリー展開のためやっぱり賛否両論。
そしてやっぱりキャラクター設定は内面が黒かったり、BGMも方向性は違うもののロック調のカッコいい曲が好評だったりとマニアックな評価も大体いつも通り。


主題歌は藍井エイルとEmi Evansの『クロイウタ』と、
鬼束ちひろの『This Silence Is Mine』。


【あらすじ】


遠い昔。
戦乱と圧制が吹き荒れる暗黒の時代。

理不尽な世界に苦しむ人々の前に"ウタウタイ"と呼ばれる女神たちが降り立った。
女神は歌を操ることで魔力を発揮する能力者であり、
その圧倒的な力で各地の領主を討伐。
荒れた大地に平和をもたらしていった。

女神たちは"ウタヒメ"と崇められ、世界の統治を任されることになる。

ウタウタイの少女"ワン"は、世界に安定と平和をもたらす強い意思を持っていた。
彼女はウタウタイ全体を統治する者、つまり世界の頂点に立つ存在となっていく。

そんなある日、ワンの前に姉の"ゼロ"がドラゴンをともなって現れる。
ゼロもまたウタウタイであり、その力は最強と呼ばれる存在であった。

なぜ、ゼロはワンの前に現れたのか?
なぜ、ドラゴンとともに行動するのか?
そして、ウタウタイとはいったい何か?

世界に再び、暗雲が立ちこめようとしていた。


【メインキャラクター】

ゼロ (Zero)
cv.内田真礼
ウタヒメ姉妹の長女。
薄紅色の瞳と右目から咲いた奇妙な花、真っ白な長髪が特徴のスレンダーな女性。
ワン達との戦いで左腕を失い、義手を付けている。
ウタウタイでありながら同じウタウタイである妹たちを皆殺しにしようと目論む。

性格は粗野で乱暴、面倒くさがりで自己中心的。
物事の解決手段としてすぐに殺人を持ち出す危険人物。
欲しい物があれば殺して奪い、邪魔者が居れば殺して通り、面倒事が起きれば全員殺して解決する。
苛つきの八つ当たりで殺すこともある。
一応人並みの良識や優しさを備えてはおり、別にカイムのように殺人衝動を抱えているわけでもなく、「別に殺したくて殺してるわけじゃない、殺す以外の手段があればそっちでもいい」とは漏らしている……が、やはり面倒くささが全てにおいて優先されるため、殺人以外の解決方法を採る事は極めて稀。
しかも本人にとっては合理的に考えて自分に必要だと思った手段を採っているだけなので罪の意識も特に無い。

ただし身内には(一応)優しい一面を覗かせる事もあり、特にミハイルに対してはしばしば毒づきながらもなんだかんだで面倒を見て心配している。
また、変態だらけの使途たちと比べると比較的常識的な感覚の持ち主でもある。
道中で壊滅的な料理下手のような話が出てくるが、何でも美味そうに食べるミハイル(後述)を見て真面目に作るのが馬鹿馬鹿しくなった、というのが理由らしい。

性に対して開放的で複数の男性と関係を持つことについて何とも思わず、恥じらいも特に無い。
ただし別段性欲旺盛というわけではなく、好んで多数の人間と交わるビッチというわけではない。

その正体は「花」に取り憑かれて死に損ねた薄紅と呼ばれた女性。
望まれて生まれたわけでもなかったために名前すらなく、薄紅というのも瞳の色を指してつけられたあだ名に過ぎない。
親に売り飛ばされ、親友に裏切られ、娼館から脱走し、殺しては奪ってを繰り返しているうちに他者に気を許さない性格になって行った。
ある日とうとう捕まり、政治犯達と共に死刑に処されることとなった。病と拷問で死を待つだけの身となったが、たまたま隣の牢に繋がれていた瀕死の少女に心配の声を掛けられた事がきっかけとなり、ずっと自分達を虐げ続けて来た世界に怒りを覚えた。
そこで突如出現した花と接触し、ウタウタイとなる。しかし、やがてその恐ろしさを知ったことで自分で駆除しようとするも失敗、逆に「株分け」をしてしまう。

ミハイル (Mikhail)
cv.東山奈央
ゼロの相棒であるドラゴンでミカエルの転生体。
見た目こそ厳ついが精神年齢は5歳程度、実年齢も1歳という正真正銘の子供。
それゆえに基本的に無邪気かつアホであり、いたる所で天然ボケをかますその姿は本作最大の癒し。
しかし、やはりワイバーン嫌い。
竜族特有の高慢さも全く見られず、ゼロには非常に懐いており、無邪気にゼロを慕う様子はまるでヤンママとその子供である。
ただし好奇心に負けてゼロの言いつけを守らない事もしばしばあり、その度にゼロに叱られている。
ゼロ以外の人間にも無警戒かつフレンドリーに接するがその一方で人間も「お肉」に勘定するなど、竜族らしい恐ろしい思考をサラッと覗かせる事も。

平和主義かつ楽観的であり、話し合えば誰でも分かり合えると思っている。そのため空気を読まない進言をしてはゼロをイラつかせたりもする。
しかしその平和主義も幼児特有のフワッとしたものであり、牛は食肉としてあっさりと殺して食べるなど子供のような残酷さを有してもいる。

泥んこ遊びが大好きでそのくせ身繕いには無頓着なため彼の体臭は泥や潮、汚物や獣の匂いが混じったひどい悪臭がするらしい。
ドラゴンが用を足す(しかも大と小両方)シーンが存在するゲームがかつてあっただろうか。
作中で公言している好きな食べ物は牛肉、腐った肉、うじ虫。とは言えバカ舌のためほとんど味には頓着せず、何でもおいしそうに食べる。
言葉を二回繰り返して発言する癖がある。

ミカエル (Michael)
cv.ピーター
一年前ゼロの相棒だった白いドラゴンでミハイルの転生前。
"自称"最強のドラゴンで竜族らしいプライドの高さを持ってはいるが、難しい事を言おうとするくせにいまいち知識が足りていなかったり、背伸びしようとして年齢の逆サバを読んだりと、何かと青臭さや抜けた所が目立つ。
ゼロの決意を知って微妙にしんみりしたり、死に別れた友人を夢に見たり、日常生活でも料理には口うるさかったりと人間臭い言動を取る事もしばしば。

一方で、自分はどう在るべきかなどの哲学的な悩みを持っており、その関係か、竜族にしては珍しく人間に興味を持っている。
そのためゼロ以前にも何人もの人間の相棒が居た。

結構な長い時間を生きており、アンヘルレグナとは顔見知りである。
本編の1年前、ワン達との戦いで致命傷を負い、ミハイルへと転生する。


【ウタヒメたち】

ワン (One)
cv.田中理恵(井口祐一)
教会都市に住まう、ウタヒメ姉妹の次女。
真面目で正義感が強く、常識や礼節も弁えており、ゼロとは正反対のしっかり者。
極めて理知的で万事を冷静に判断することが出来る。ゼロを除いたウタヒメ姉妹のリーダー格。
各地の圧政から人々を解放したのも、妹たちの気性と適任を考慮し、それぞれの国を割り振ったのも彼女の采配である。

あらゆる事をそつなくこなす万能型の天才肌。
彼女に言わせればむしろ「基礎を押さえれば出来る事なのに、何故皆が出来ないのか分からない」らしい。
戦闘力も高く、ゼロからも「ウタの力を高い精度で扱う事の出来る、油断できない奴」として最も警戒されている。まあゲーム中で戦うと弱いけど。

五感が異常発達しており、人や動物の微かな体臭すらストレスになり、彼女にとって人々の歓声などは騒音にしか聞こえない。
日に日に発達する五感は彼女の生活に多大なる支障を及ぼし、現在では人前で生活するのも厳しいレベルにまで発達している。
そのため静かで広い空間を好み、教会都市の図書室や礼拝堂などで過ごす事が多い。

その知性ゆえに「絶大な力を持つ『ウタウタイ』が何故生まれたのか?」という疑念を持っている。
その疑念は妹たちにも向けられ、さらには自分自身の事さえ全く信じていない、実は異常なまでに疑り深い性格。
そして疑念に疑念を重ね、独自の調査と思案を繰り返した結果、姉妹の中で唯一ゼロの真意を察する事となる。
また、自らを厳しく律するあまり性行為に及べず、紆余曲折の末に結局そのはけ口を近親に見出す(しかも、自分自身そういった人間をキチガイ扱いしている)など、姉妹の中で最もちぐはぐに歪んだ性格の持ち主である。

ちなみに、貧乳。そっくりな容姿の弟がまんまモデルを使いまわされた。

ガブリエラ (Gabriella)
cv.北沢力
ワンの相棒である、オネエ口調が特徴的な赤紫のドラゴン。性別不詳だが自称・女。
それなりにプライドは高いものの他の竜種ほどではなくむしろワン達に接する態度は極めてフランク。
普段の言動もなんだかその辺のおばちゃんっぽい。
口うるさいがお節介焼き。何だかんだ言いながら面倒見がいい。
ワンたちの手伝いをさせられている事にぶつくさ言いながらも、しっかり手伝ってくれる。ツンデレ。
言いたい事はハッキリ口に出して言うタイプで綺麗事ばかり繕うフォウとは仲が悪い。

ワンの"切り札"の存在を唯一教えてもらっているなど、ワンからの信頼は厚く、またガブリエラ自身もワンの事は大切に思っている模様。
そんな彼女(?)が何故本編では魔獣化させられているのか、その理由は未だ不明である。

トウ (Two)
cv.斎藤千和
砂の国を統治する、ウタヒメ姉妹の3女。カナでの表記は上記の通りだが実際の読みは英語に準じて「トゥ」なので注意。
明朗快活、天真爛漫、誰とでもすぐ仲良くなれる、ムードメーカー的な女の子。
それでいて慈愛に満ち、周りへの気配りも出来、なおかつ素直な性格で一切の裏表が無い、DODシリーズ唯一とも言っていいほどの純粋な善人である。
砂漠という厳しい環境に暮らす自国民を常に案じており、明るく優しい彼女の存在は、砂の国にとっても重要な心の支えとなっている。

華奢な外見に反して全身の筋肉が異常発達しており、異様な怪力を誇る。
力を込めていないつもりでも物が壊れてしまう事はしょっちゅうで、彼女は常に細心の注意を払いながら生活を送っている。

料理好きが高じてか腕前も高く、どんな食材も彼女の手に掛かれば絶品料理に早変わり。
また、珍しい物好きのファイブが食材と呼べるかどうかも怪しいゲテモノをしょっちゅう持ってくるため、ゲテモノ料理の技術も相当に上達している。
このゲテモノ料理の技術は、食料の乏しい砂漠の生活において重用しているようだ。

使途のセントとは相思相愛の中。
所構わずセントにいちゃつくため、その熱愛っぷりは見ているほうが恥ずかしくなるほど。

現在は恵まれない孤児たちを集めて孤児院を開き、子供たちを本当の家族のように大事に想い、セントと一緒に世話をしている。
恋愛に熱を上げ、日々の小さな幸せを大切にする彼女の姿は、どう見ても普通の女の子そのものであるが・・・

詳細は省くが、とある事件により精神が崩壊しており、本編中ではまともな彼女は見られない。
やはり普通の女の子にDODは酷だった・・・
D分岐ではいきなり死亡しており、プレイヤーを混乱させた。

セント (Cent)
cv.置鮎龍太郎
トウに仕える使徒。双剣を使う美男子。
自分自身に絶対的な自信を持っているが、惜しげもなく披露する知識は大体間違っている残念なイケメン。
気だるげな態度と、語尾を無駄に延ばす独特な口調、そしてウザい発言で周囲をウザがらせる事は日常茶飯事。
あまりにも適当な発言を行うために、そもそも発言の意味が分からない事などもしょっちゅうである。
しかしどこか真意を煙に巻いている節があり、また相思相愛の仲だったトウと敵対するゼロにあっさり同行するなど、怪しい行動を取っている。

その本性はトウ命の純愛野郎。
本来の彼は別に間延びした喋り方もしない、誠実かつ現実的な思考の持ち主で、本気でトウを想い彼女のために行動する青年。
行動力もあり、トウや彼女の大切なもののためならば手間を惜しまず尽くしていたが、トウのために良かれと思って取った行動が裏目に出てしまい…

普段適当な態度と発言ばかり繰り返しているのは、狂ってしまったトウに近づきたいがためである。
本編中でも、トウの事について語る時のみ、真面目な態度に改まる事があったり、いざという時にも持ち前の行動力を発揮したりもする。
ちなみに、馬鹿のフリをした有能かと聞かれると別にそうでもなく、頭は普通にあまり良くないらしい。

スリイ (Three)
cv.能登麻美子
森の国を統治(?)する、ウタヒメ姉妹の4女。
武器は両手に持った、刃が外側に付いた妙な鋏。脚にも2本の剣を提げているが、使っている様子は見られない。
常に気だるげで無気力な不思議ちゃん。姿勢も異様に悪く、歩く際などは酷い猫背で、もうほぼ前傾姿勢。
ただし容姿は可愛いため、一部の兵士にマニアックな人気がある。
意味不明ななぞなぞやポエムなど、わけの分からない言葉遊びを頻繁に口にするが、そのほとんどに大した意味は無いらしい。
しかし勘が鋭いのか、観察力が高いのか、稀に意味深な言葉を発する事もあり、ゼロの本当の目的を察している節さえある。

自分の好きなものには粘着質に執着するが、興味のないものは全く気にせず、自分を殺そうとしているゼロの事すら無関心。
ぶっちゃけ国の統治すらろくにやっていないが、人間からの干渉を嫌う亜人の多く住む森の国では、それがかえっていい方向に働いているようだ。
趣味は 人形作り
人形作りに熱心に取り組むその際は、普段の彼女からは想像できないほど無邪気で饒舌。

案の定と言うべきか、"人形"の正体は 生きた人間
猟奇趣味 という、DODシリーズでも珍しいどストレートな外道。それが彼女の正体である。
肉体・知性共に繊細な人間を生きたまま"人形"の材料にするには「憎悪」の感情を抱かせる事が最も効果的だと語り、
時にはそのへんの家族を拉致して父親を惨殺、泣き叫ぶ子供と憎悪に狂う母親を生きたまま解体、"人形"にするといった非道を、何度も何度も繰り返してきた。
嬉々として過熱する彼女の「検証」は留まる所を知らず、より効率良く、より最大限に苦痛を与える"研究"の犠牲者は、本編開始前の時点で56人。
詳細は省くが、無邪気に語る彼女の「研究報告」に彼女の部下オクタはもちろんドン引き。そっち系の設定には慣れているはずのDOD信者すら引く者が出る始末。
その後も自国の兵士を手当たり次第に選別、実験や改造に使用しており、本編時点で何人が彼女の犠牲になったのかは最早不明である。

ちなみに初代DODに登場する「サイクロプス」も彼女の作品。元は森の国の一兵士であった。

体毛が伸びるのが異常に早く、常に自前の鋏で髪を切っている。
しかし片付けはしないので彼女の居た場所には散乱した髪の毛が点在している。不気味。
ついでに下の毛の処理はオクタ担当。

オクタ (Octa)
cv.茶風林
スリイに仕える使徒。
飄々とした小柄な老人。武器は戦輪。
使途の中で一番の性豪でイチモツも一番デカい。
老若男女どころか人間以外も性欲の対象とし、「穴があれば問題ない」という驚きの節操の無さを見せる変態。妖精とか馬とかもOK。
口に出す話題もほとんどが性欲絡みという煩悩の化身である。ただしゼロ曰く、その割にはテクニックはいまいちらしい。

そんなオクタではあるが一旦性欲から離れれば実は優しく良識的な人物であり、自らの主・スリイの非道には人一倍心を痛め、彼女を止められなかった事には責任すら感じていた。
ミハイルが体調を崩した際、ゼロが自らの過去を語る際など、本編でも時折その優しさを見ることが出来る。
後述するデカートと共にこのゲームの数少ない良心。

ちなみに、どう見ても老人にしか見えないオクタだが、本人曰く実年齢は20代らしい。

フォウ (Four)
cv.竹達彩奈
山の国を統治する、ウタヒメ姉妹の5女。武器は格闘武器。
落ち着いた真面目な性格で優等生然とした態度が特徴。
平和な世を願い、姉妹同士の争いを仕掛けるゼロに対しても「元の優しい姉様に戻って欲しい」と呼びかけて来る。
爪の伸びが異常に早く、昔は爪を噛む癖があった。格闘武器を使うのも、この爪を隠すためである。

その内面は劣等感と自己正当化思考の塊。
どんな行為も他人に責任をなすりつけ、何でも自分に都合のいい解釈を行い、周りの諫言さえも捻じ曲げて正当化し、
そのくせ自身のおかしさに全く自覚が無い、非常にタチの悪い偽善者。
(ただし「いい子な自分」に酔っている節があるため、彼女のお花畑思考に沿いさえすれば、その行動を簡単に誘導する事も可能である。)

また外面では謙虚を装いながらも、心の中では少しでも自分の劣等感を慰めようと、あらゆる人間の粗を探して見下そうとする醜い性根の持ち主。
あまりに不満が溜まると逆上する事もあり、ストレスにも弱く、想定外のハプニングやトラブルへの耐性も非常に低い。

そんな具合に、本人は外面を繕っているつもりでもぶっちゃけ繕いきれていないため、いくらかの知り合いにはその二面性を見抜かれており、
ゼロにはめんどくさがられ、ガブリエラからはハッキリと嫌われている。
そしてフォウ自身も、心の奥底ではそんな醜い自分の事を誰よりも嫌っている。
ついでに処女。

だがファンからはそんなフォウちゃんが可愛いと大人気。やはりDOD信者はアレだった。

デカート (Decad/Decadus)
cv.井上和彦
フォウに仕える使徒。眼鏡をかけた屈強な体格の中年男。武器は格闘武器。さらにはセクシーコマンドーを使う。エリーゼの憂鬱からの天使召喚は、多くのプレイヤーの腹筋を破壊した。
DODシリーズの中でも屈指の常識人…ではあるのだが、その実態は、自身に降りかかる苦痛や逆境を全て「ご褒美」に変換する筋金入りのマゾヒスト。拷問や致死レベルの事態の妄想もOK。あ、それは無理です。
加えて妄想も激しく、それっぽい言葉が出ただけで勝手に妄想にふけり興奮する様は、誰がどう見てもアカン人。
本人はこれでも自分の性癖を隠しているつもりらしい。妄想している際、そのシチュエーションを声に出しておいて無理を言う。なお、「うぅ…」とか言っているときは脳内と股間が盛り上がっている。
格闘武器を使う理由も「敵を殴ったときに自分の手も痛いから」。その理由どっかで聞いた事あるような…

しかし性癖にさえ目を瞑れば、人のために気を割き、体を張れる紳士の鑑のような人物。
ただ、クソ真面目すぎるためか他人の言葉の裏を読むのは苦手のようで、言外に含みを持たせる事の多いフォウとはいまいち噛み合っていなかった。
常に自らを一歩下げる控えめな性格、フォウからの八つ当たりも全て「ご褒美」に変換してしまう性癖も、構って欲しがりのフォウには合わなかったようだ。

ファイブ (Five)
cv.伊藤静
海の国を統治する、艶やかな金髪と豊満な肢体が特徴的な、ウタヒメ姉妹の末娘。武器は大きな両手剣。
非常に強欲で、興味を抱いたものは物・人を問わず何でも欲しがるが、
一方で飽きっぽく、手に入れた途端すぐに興味を無くしてしまうというめんどくさい性格。
性欲と食欲もたいへん旺盛で、暇さえあれば食べるかヤるかをしたがり、会話中にもふしだらな単語をあえて使うことを好む。

しかし欲しい物があればどんな険しい場所へでも自ら出向き、自らの欲求を満たすために日々様々な事柄に挑戦してみるなど、努力家でもある。
近隣では手に入らないものがあれば、流通経路の確保にもしっかり手を回しており、彼女の統治する海の国は交易の国として発展している。
また、物事の貴賎に頓着せず、「たとえ魅力が無い物でも手を加える事で良くなるかも知れない」という考えの持ち主。
どんなゲテモノだろうと見捨てたりせず、可能な限りの工夫を凝らし、諦めずに改善を試みるなど、意外と物を大事にするタイプ。

ただし性欲旺盛な割にはそっちのテクニックは下手くそ。というか不感症。
はぅんとか言っているのも、その穴を埋めるためのフェイクと思われる。DLCを見る限り味覚にも問題がある可能性がある。
自分に絶対的な自信を持っているため、飽きっぽいのも強欲なのも、悪い事だとは全く思っていない。
傍から見れば割とめんどくさいタイプの女性かも知れないが、スリイやフォウと比べると相当まともに見えるのが不思議である。
というか、実際ゼロに殺される少し前には難民へ大量の食糧配給を手配している。

彼女の異常成長の部位は乳房。他の姉妹と比べると大して成長は早くないため、あまり困っていない模様。
むしろ自慢げ。

全体を通してみると、望んでいるものほど手に入らないという哀れな星の元にいる。

ディト (Dito)
cv.斎賀みつき
ファイブに仕える使徒。幼い顔立ちの美少年。武器は細身の槍。
洞察力が鋭く、他人の心理をいち早く察する事の出来る聡明な少年だが、
その洞察力を以って人を傷つけ、より強い苦痛を与える事に悦びを感じる残忍なサディスト。

自らの美的感覚に重きを置いており、その基準にそぐわないものは徹底的にこき下ろすが、
腐った肉体・無惨な死体を美しいと感じるなど、その美的感覚はかなり歪。女性はスレンダーなのがタイプ。
逆に、肉付きのいい・体躯のデカい生き物は醜悪としか感じる事ができず、豊満なファイブの事などは憎悪や殺意を抱くほど嫌っている。
そんな性格もあってかファイブの歌によって強制的に行動を制御されており、そのことも憎悪を募らせる要因となった。

しかし、自分のそういった美的感覚が一般からかけ離れたものである事は自覚しており、
どうにもならない周囲との「ずれ」から居場所の無さを感じている。


【メディアミックス展開】

■ウタヒメファイブ
ワン達5人が各地の圧政者を成敗する、DOD3の前日譚にあたる漫画。
なんだか可愛らしい絵柄で描かれているが、普通に内臓とか出る。
スリィが狂うきっかけも描かれている。多分放っておいても狂ったろうけど。

■死ニ至ル赤
DOD3におけるAエンドのその後を描いた漫画。
こっちはシリアスな絵柄でやっぱり内臓とか出る。
単行本では、話の間に天使の教会の教義とかカイムの強さとか色々面白話を知ることができる。

■DOD1.3
DOD3の設定資料集に収録されている、「DOD3と同じく『契約』の概念が無い初代DODの平行世界」を描いた小説作品。
DOD3のAエンドの続き、『死ニ至ル赤』の先の未来の話が描かれている。
赤目の病の末期症状がとんでもないものにそっくりであることが判明。
後、ドラゴンが変。ブラックドラゴン他が馬小屋に叩き込まれて奴隷以下の扱いなのに、大人しくしているとか別ベクトルで狂気の沙汰である。
契約という概念がなく、その影響かDODキャラ全員のダメ人間度がさらに上がっている。大体下のような感じ。
カイム:政治や人間づきあいなどが嫌で人外の境地に到達するほど剣の稽古に逃げたコミュ障。1.3序盤は多分殺人趣味はないが、後に妹すら平然と殺害指示を出す狂人に。
フリアエ:夜な夜な兄を思ってアンナコトをしていた。しかも斜め方向に諦めており、「兄以外ならだれが相手でも一緒」と性欲抑制のために適当な旅人(ワン)を誘惑している。
レオナール:下の毛が生えていると拒絶反応を示し、生えてない少年だけを囲っている。しかも、死にかけの少年と怯えた少女のどちらを助けるか問われて少年を選んだ。
アリオーシュ:連合軍に家族を殺されたのになぜか連合軍に所属し、集落に狂ったドラゴンをけしかけて虐殺したり妊婦にアンナコトをしたりしている。例の趣味は据え置きのシリアルキラー
イウヴァルト:ほぼ出番なし。その代わり、兄に次いでフリアエに信頼されるという、設定だけでいえば多少はましなポジションに。
セエレ:妹が母親に愛されるようになった結果、愛情が半減したとか感じた挙句、愛する母親の死を「マナが母親を失っていい気味」などと思う狂気のマザコンと化した。

■ストーリーサイド
関連作品では最後に発売された小説。A~D分岐の設定を組み合わせた内容。
明言こそされていないが、本編の各分岐やDOD1.3で不足していたものが補われているため、DODに続くと思われる。
一方で、DODの世界観を根本からひっくり返すとんでもない話が語られているので、見る場合は注意が必要。要点を知りたい人はこちらへどうぞ。自己責任でな


本編を含めたこれらの作品では、それまでのDODシリーズと合わせると明らかに不自然な要素や気になる要素が散見される。スタッフ曰く、横尾氏の作った設定に後付けはない模様。
以下にその例とそこから考えられる可能性の一つを挙げる(確定ではないので注意)。
  • DODの100年前なのに、鉄塊が何故か折れている。また、悲しみの棘や百獣の剣王のウェポンストーリーはアリオーシュやニーアのもの。さらに、ウェポンストーリーは作中の人物が書いているという設定。
  • 作中で登場する教会都市は、ある日突然魔素やらモンスターやらと一緒に現れた。
  • 教会都市がどう見てもコンクリートジャングル。しかも、時系列に合わない書物や人間そっくりなアンドロイドもあった。
    →未来にあたる世界から持ち込まれた?ちなみに、ニーアの年表にて魔素を異次元に放出したとあるので、一部では汚染源である新宿ごと転移させたのではという説も。

  • DODで重要な「契約」の概念がB分岐で作られた(A分岐時点では存在しない)。また、さらに過去にあたるウタヒメファイブで契約が用いられている。
  • DOD1.3の世界では、赤目の病の末期症状によって世界がやり直された。
  • 設定資料集に載っている分岐のパターンに、過去に戻るというものがない。さらに、スタッフ曰く「分岐の際に、平行世界へ移動した可能性」は誘導であるかもとのこと。
  • そもそもファンタジー世界と思われたDOD世界は異世界ではなく、新宿のあった世界と同列(教会都市出現の事件がなければ我々の知る歴史と同じ道を歩んでいたらしい)。
    →過去に戻ったのではなく、多くのバッドエンドの果てにやり直された世界がDOD3などの別分岐扱い?


【コラボレーション】

■LOADofVERMILION_Ⅲ
不死属性使い魔としてゼロとミハイルが参戦。コストは二人揃って40コスト。
ゼロは攻撃寄りの性能を持つディフェンダー。しかしDEFが低いため脆く、ジョブ故に少々足が遅い。
超覚醒時には敵施設付近でDEFが上昇するエネオブジェアップDが付くが、それでも少し心許ない値。
そんな彼女が本領を発揮するのはアーツ「ウタウタイモード」発動後。アーツ発動用のコストは重めだが、発動後は移動速度、ATK、DEFが爆発的に上昇し、実質的に大型ユニットに匹敵する高性能となる。
ミハイルは平均的な性能のマジシャン。最終ステータスは攻守共に同じ値というほど。
その代わりに超覚醒時アビリティ「ぼくがんばるよ」発動後は、常時攻撃が範囲攻撃化する上に固定ダメージも付加される。
その特性上、施設に群がる低コスト使い魔やロードをまとめて吹き飛ばす事が主な使い道。

どちらも癖はあるが強力な使い魔なので利用者は多く、ゼロに至っては一時期高価格で取引されていた。

''■SINoALICE''
ゼロ、ワン、トウ、スリイ、フォウ、ファイブ、ミハイルが参戦。
コロシアムで前衛をウタヒメファイブで揃えたギルドも多いかもしれない。ただしフォウのみ課金限定で手に入るので少々敷居が高い。
ミハイルは藤坂公彦氏描き下ろしの人間の姿をしており、槍を持ったショタになっている。キャラストーリーを見ると人間の体に慣れてない時に、服を着たままおしっこをしたらしい。竜形態もナイトメア(召喚獣のような物)として使える。無課金で使えるSP消費0・攻撃力特大アップはこれが初めてなのでなかなか重宝されている。








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最終更新:2024年03月07日 21:59