三海魔王

登録日:2014/07/10 (木曜) 18:51:57
更新日:2024/04/21 Sun 08:54:59
所要時間:約 7 分で読めます






三海魔王とは魁!!男塾の登場人物。

男塾の夏季合宿である「大海島巡り」の担当教官で、
海岸より南へ三百キロに位置する三つの離れ小島にある男塾海の家で手ぐすね引いて待ち受けている三人のシゴキの鬼。
アニメ版には未登場。



鬼蛸入道(おにだこにゅうどう)
第一の島・の頭のような赤鬼島の島主。
名前通り蛸のような坊主頭だが後ろ髪は長い。♥柄のフンドシが実にカワイイおちゃめなおじさん。
自分の頭をタコと誤認した富樫に頭をで突き刺されてもタコだけにタコ殴りにする程度で許し、
島を訪れた一号生全員に、宿泊場所のお寺で漁ってきたものを調理したお手製のフグ料理(無免許)を振る舞うなど大変な人柄の持ち主。
なお夕食は前述のフグ料理(刺身)の他、大盛りのごはんにシイタケレンコンなどの煮物、サザエのつぼ焼きに味噌汁といった豪華な内容であり
これを一人で一号生の人数分作ったとすればかなりの料理の腕前である。

翌日から人間スイカ割り島一周の遠泳(ほんの50㎞)といった猛訓練を課す。
遠泳の際スピルバーグから払い下げてもらったサメのロボットを使った八百長芝居で一号生達から尊敬を集めようとするが、
信憑性を高めようと一号生達に持たせた鶏肉に本物のサメが寄ってきてしまい追い回される羽目になった。最後は尻を噛まれたらしい。


●人間スイカ割り
赤鬼島名物。砂浜に首から上だけを出して埋めた相手の口に加えさせた鈴の音を頼りに、棒ではなくてスイカ(頭)割りを行う。チャンスは一振りのみ。
ヤクザ漫画とかDQN漫画のリンチ及び処刑シーンでよく見るシチュエーション。
たまにカニが顔に寄ってくるので注意。




◆キャプテン鱏破布(エイハブ)
第二の島・青鬼島の島主。
島の高台に「SHIOFUKI arbewr」の表札がある館を構え、ジャンプのロゴマーク海賊の船長のような格好をしており、自らをキャプテンと呼ばせる。
また、ここでは一号生達は海賊の子分のような服装をさせられる。

メルヴィルの小説『白鯨』のエイハブ船長と自分を同一視する現実と虚構の区別がついていないコスプレマニアの危ないおっさん。
そりゃどっちかっていうとドン・キホーテだろうが。
投銛訓練で見本を見せようとして失敗した時に「鯨の心臓はこの位置にある」とごまかしたりする剽軽な一面もある。

かつて、青鬼島周辺に生息する規格外のバケモノ鯨海の皇帝「白鯨(モビーディック)によって
右目、左手と右足を失っており、白鯨を永遠の宿敵と心に決め、その命を狙っている。
島での訓練も白鯨討伐に関するものになっており、投銛訓練野生のシャチとの触れ合い(物理)等のステキなプログラム。
ついに白鯨が姿を現すと、「マル秘ラブラブアタック大作戦」「マル秘スカイハイ大作戦」で命を狙うがことごとく失敗。

最後の手段、「マル秘必殺人間魚雷大作戦」の突撃で白鯨が子鯨白鯨Ⅱ世(モビーディックにせい)をかばって傷を負い、
その弱みに付け込みモーターボートで突撃して白鯨Ⅱ世共々仕留めようとするが、動物と心を通わせることができるに船を沈められた挙句白鯨に飲み込まれてしまった。

公式ガイドブック『魁!!男塾である!!』掲載の「男塾新聞」においては、数カ月後に近隣の海岸に漂っていた鯨のウンコの中から発見されたらしい。
腹の中で鯨が食べた魚を食って命を繋いでいたらしく、男塾新聞部は「男塾とは無関係なので黙秘を貫くように」と読者に懇願している。


●マル秘ラブラブアタック大作戦
ハリボテのメス鯨の模型を作り、油断して近寄ってきたところを仕留めようと言う作戦。
目論見通り白鯨は姿を現したが、ハリボテに釣られてではなくあざ笑うように現れ、あっという間にハリボテは沈められてしまった。
この事について鱏破布は「メス鯨に興味を示さんところを察するに、やはり鯨は鯨(ゲイ)であったか」との感想を残した。
なお、実際は子供を連れているので白鯨もメス鯨である可能性がある。



●マル秘スカイハイ大作戦
富樫を巨大な凧に乗せ、空中から爆撃を行うというもの。時代的には『仮面の忍者 赤影』の白影か。
ダイナマイトを投げつけたが白鯨に打ち返され富樫は海に転落し、海岸で凧を操作していた面々は打ち返されたダイナマイトの爆発で吹き飛んだ。また、富樫はこの際白鯨に尻を噛まれてしまった。
白鯨の大きさを考えると良くて丸呑み・悪けりゃ人体切断になりそうなもんだが、よく噛まれた程度で済んだと思わざるを得ない。
むしろ傷の深さから考えれば白鯨からすれば甘噛みレベルである。



●マル秘必殺人間魚雷大作戦
巨大な丸太船に巨大な銛を備え付け、突撃する文字通りの人間魚雷。…連載当時はおおらかな時代だったんだなあ、と思うことしきり。



乱坊少佐(ランボーしょうさ)
第三の島・砂浜に白骨が転がるドクロ型の金鬼島の島主で、男塾戦闘訓練課教官。スタローンには全然似てない。
ノースリーブのタイガーストライプ風の迷彩服に身を包み、弾帯をたすき掛けしベレー帽にスキンヘッドに隻眼という出で立ち。元グリーンベレーと名乗り、「戦場こそ生死を賭けて体力と精神カを磨くには絶好の舞台(ステージ)である」と言い、そのサバイバルマニュアルに基づくと称する戦闘訓練を行う。
その際に一号生達は軍服を着用する。
シェル・ショック(戦争神経症)で日常に戻れず苦悩するジョン・ランボーが見たら八つ裂きにするであろう能天気な火薬脳オヤジで、
あいさつ代わりにライフルを発砲したり、地雷原を走らせたり、素人にいきなり機関銃を撃たせるなどの常軌を逸した行為が続き、ついに桃と一触即発の空気になってしまう。
そして「コマンドナイフの訓練」と称したチェーン・デスマッチを行うが、当然ながら桃相手に手も足も出ずコテンパンにされてしまった。
去り際に一号生の切った啖呵「そんなに戦争したけりゃてめえひとりでやってろやーっ!」は中々に風刺が利いている。

なお、この回からずーーーーっと後、七牙冥界闘篇にて
アルカトラズ刑務所に収監された元グリーンベレーの軍人・ホーネット大佐が登場したが、
両者に面識があったかは不明である。ちなみに大佐も隻眼である。

前述の「男塾新聞」によれば近くの漁船に救出されたらしいが、やっぱり新聞部は「黙秘を貫くように」と懇願している。



●レッスン1(ワン) 地雷原突破訓練
勘と運のみで地雷原を突破する。死なないように火薬の量は減らしてあるらしいが。


●レッスン2(ツー) 射撃訓練
乱坊少佐曰く、米海軍海兵隊(マリーン)が考案した「ハンギングボトル」という射撃練習で、身動きの取れないようにロープで縛った人間の頭にダイナマイトを付け、爆発する前に機関銃を使いその頭上にある水の入ったボトルを割るというもの。
ちょうど島巡りが済んだ直後に米国海軍士官学校(アナポリス)からJを初めとする留学生が男塾にやってくるのだが、
彼らもこんな訓練を本当にやらされたのか、ちょっと訊いてみたい。


●レッスン3(スリー) ナイフ・ザ・タイトロープ
コマンドナイフを使ったチェーン・デスマッチ。グリーンベレー時代には仲間とよくこれを行っていたらしい。元はアメリカ西部の先住民の首長を決める儀式。



◆余談
公式スピンオフ『紅!!女塾』では夏季合宿で登場が予測されたが、合宿を先導する海賊帽の子分が某海賊映画みたいな呪いにかかってしまったため、呪いを解くために鬼骸島に向かったために登場はしなかった。
ちなみに、この時の船は結構大きい海賊船で島をめぐるものの様子であった。男塾時代とは大違いである。


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最終更新:2024年04月21日 08:54