グルンガスト参式

登録日:2014/06/28(土) 15:29:17
更新日:2023/05/12 Fri 20:54:11
所要時間:約 5 分で読めます





グルンガスト参式は、スーパーロボット大戦シリーズに登場するロボット

スペック

分類:特殊人型機動兵器(グルンガストシリーズ)
生産形態:試作
型式番号:SRG-03-1/2/3
全高:60.2m
重量:390.0t
動力:プラズマ・リアクター、クラッカー・エンジン、トロニウム・エンジン(αシリーズにおける1号機のみ)
空中浮遊装置:テスラ・ドライブ(3号機)
装甲材質:VG合金
補助MMI:T-LINKシステム(1,3号機)
開発:テスラ・ライヒ研究所
メカニックデザイン:宮武一貴


概要

SRX計画で開発されたグルンガストシリーズの3号機。
基本的に青と黄を基調にしたカラーリングのイメージが強いグルンガストだが、参式のメインカラーは赤銅色。
また、内蔵武装よりもドリルによる質量攻撃を主体にした戦闘スタイルは零式へ先祖還りした感がある。

従来のグルンガストシリーズと違い、上下2機のマシンによる合体式スーパーロボットというMOGERAみたいなコンセプトで設計されており、
上半身を構成する戦闘機「Gラプター」、下半身を構成する重戦車「Gバイソン」に分離しての運用も想定されている。
計3機が試作されており、T-LINKシステムとトロニウム・エンジンを搭載した1号機、
分離機能を排除して剣撃に特化した2号機、T-LINKシステムとテスラ・ドライブを搭載した3号機が存在する。
1号機と3号機は念動フィールドを発生させて外部からの攻撃を遮断可能。

名称・設定自体はスーパーロボット大戦α及び続編スーパーロボット大戦α外伝である程度判明していたが、
実際にデビューを果たしたのは第2次スーパーロボット大戦αが初である。


1号機

スーパーロボット大戦αでは名前のみの登場。弐式の後継機としてスーパー系後期主人公機となる予定だったが、
トロニウム・エンジンの調整が難航、配備が遅れたのが災いしBF団の十傑集の一人である素晴らしきヒィッツカラルドの指パッチンによって破壊されてしまった。
仮にもグルンガストの名を冠するスーパーロボット生身のおっさんの指パッチン一発で真っ二つにされ大破するという
非常事態は旧シリーズからのグルンガストファンを阿鼻叫喚のどん底にたたき落とし(GRファンは逆に喜んだかも)、
同時に参式はその時点ではどんな機体か明かされていなかったこと(と、ヒィッツカラルドの恐ろしいところがあんまり知られていないこと)も手伝い
『指パッチンでぶっ壊された貧弱で情けない機体』という偏見に晒されるようになり、これ以降も不遇・苦難の道を歩み続けることになる。
一方その頃、本来の対の存在となるはずだったヒュッケバインMk-Ⅲは史上最強のリアル系主人公機として大暴れしていた。

新時代のフォーマットを築いた傑作であると同時に、オリジナルが版権作品を踏み台にしているという負の評価も少なくなかったαだが、
その中では珍しい展開だといえる。

なお、損壊したパーツは、一部が制御装置として龍虎王に組み込まれる(取り込まれる?)ことで一応活かされてはいる。
(コクピット回りとT-LINKシステム、クラッカー・エンジン)

龍虎王及び虎龍王にグルンガストシリーズの面影があるのはこのため。デザイナー一緒だしね。
なお、龍虎王は弐式の改造を一切引き継がないため、弐式の強化・ひいてはスーパー系ルートを敬遠するプレイヤーも多い。
この辺も参式大破の余波といえるかもしれない。
ただし、これで龍王機がPTのパーツを取り込んでいたことにより、
ニルファで最大のピンチを乗り切ることが出来たという後付設定もある。

OGシリーズではOG2に登場。参式1号機のビジュアルが判明したのは本作であるが、外見は第2次αの2号機と一緒である。
ブルックリン・ラックフィールドクスハ・ミズハが搭乗し、
参式のメインパイロットおよびGラプターのパイロットはブリット、サブパイロットおよびGバイソンのパイロットはクスハが務めている。
アインスト・アルフィミィのペルゼイン・リヒカイトと交戦して大破してしまい、αと同じく龍虎王に取り込まれる。
運用できる期間は短く、はっきりいってスポット参戦扱いであった。不遇…

なお、OGシリーズに登場する1号機はプラズマ・リアクターが搭載されているが、
後々トロニウム・エンジンに換装し、武装についても参式獅子王刀が装備される予定だった。



2号機

第2次αでスーパー系男主人公機として初登場。
分離機能を排除して剣撃に特化したゼンガー・ゾンボルト専用の機体としてアースクレイドルに配備されており、参式斬艦刀を装備している。
分離機構オミットの理由としてはゼンガーのサブパイロットが務まる人間は現状で1人しかいないから。
なお、彼をサブパイにした場合、伝統で参式が黒く塗られてしまったことだろう。
Gバイソンだけなら合体時黒袴を履いたような珍妙なカラーリングになっていたはず……☆

アースクレイドルが邪魔大王国に襲撃されたことを受けて起動し、
ソフィアからもたらされた参式斬艦刀を手にしてククルのマガルガを退け初陣を飾る。専用デモも用意され、勇壮なBGMに血が沸き立つ。
序盤はハニワへの憎悪で復讐の鬼と化したゼンガーに駆られ、脇目も振らずにククルをドカドカ走って追い回していたが、
整備もなしの昼夜の強行軍で機体に大きな負担をかけてしまい立ち往生していたところをαナンバーズに助けられ、
以降は悪を断つ剣として地球圏を狙う魔の手をことごとく斬り払う大活躍を見せる。
中盤でマガルガの攻撃を受けて大破してしまい、リタイアすることになったが、その魂たる参式斬艦刀は武神装攻ダイゼンガーに受け継がれた。
ちなみに機体の使い勝手自体はダイゼンガーよりALL兵器を持つこちらの方が上。特に撃墜数稼ぎをしたいなら乗り換え前の方がおすすめである。


OGシリーズではOG2に登場。
第2次αと同じくゼンガーの愛機として活躍していたが、テスラ・ライヒ研究所でインスペクター四天王の一人であるヴィガジが使用するガルガウによって大破してしまい、
リタイアすることになった。参式を失ったゼンガーはダイゼンガーに乗り換え、ウォーダン・ユミルスレードゲルミルから
参式斬艦刀を受け取ってガルガウを撃退した。この一連のイベントはスタッフの情熱が遺憾なく盛り込まれており、ファンからの評価も高い。
……ところが、鳴物入りで現れたダイゼンガーが参式より単体火力が低いというオチが付く。他の性能も所々参式の方が高い。
参式も捨てたものじゃないのだ。それだけに惜し過ぎるが。

アニメ「スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター」では塗装が変更されており、壱式に準じたブルーの塗装になっている(初登場シーンは夜なので黒く見えるが、「武神装攻ダイゼンガー」での登場時は昼なので濃い青であることがわかる)。


3号機

OGシリーズにのみ登場。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONSのOG2.5のシナリオで登場を果たしており、パイロットは1号機と同様ブリットとクスハが務めている。
テスラ・ドライブを搭載して飛行能力を得たほか、1号機に装備されなかった参式獅子王刀を新たに装備しており、
ゲーム作品で初めてGラプターとGバイソンに分離できるようになった。分離した後、Gバイソンのみ地中に潜ることができる。
OG外伝第2次OGにも登場しており、
龍王機と虎王機が目覚めるまでの間だけブリットとクスハが使用している。龍虎王復活のステージで虎王機に破壊されるが、クリア時に何の説明もなく修理されている。
グルンガストシリーズの最新機だけあって、龍虎王入手後も最後まで使っていけるだけの高いスペックを誇っており、かつての不遇をほぼ払拭した状態になっている。
カイカチーナなど、火力はあるが搭乗機の攻撃力がパッとしない面子の搭乗機に最適。
念動フィールドがあるためリオタスクなどα主人公勢を乗せるのも手。やや物足りない火力も恋人と一緒に乗せての恋愛補正や二人分の精神コマンドで補える。
ぶっちゃけ誰を乗せても適度に仕事をするため、非常に優秀なユニット。もう一機くらい作ってくれてもいいのよ。

一方その頃、ヒュッケバインは創通からの使者もとい、ガリルナガン量産型エグゼクスバインプファイルⅢを残して一族郎党根絶やしにされていた。とんだ歴史の皮肉があったもんである。
炎の中華体育教師が見れば禍福は糾える縄の如しと評したであろう。

続くOGMDでも引き続き登場。相変わらず龍虎王解禁まではブリット&クスハが乗るが、解禁後は空席。色合いが微妙だが内部的には赤い機体なので、カチーナを乗せるのがベター。



武装・必殺技

アイソリッド・レーザー

目から発射するレーザー砲。勢いがなくSEもしょぼい……あまり使わないかも。

APTGMランチャー

第2次OGで3号機に追加されたミサイルランチャー。脚から発射して敵を攻撃する。

参式爆連打

敵に拳の連打を浴びせる技。オラオラオラオラァーッ!!
ゲーム本編では長らく使われなかったが、スーパーロボット大戦OG INFINITE BATTLEで「参式爆打」という名前で使用されている。
この技は参式を取り込んだ虎龍王が使用している。

ドリル・アタッカー

背中に付いているドリルを腕に装備して敵を殴り、貫通させる攻撃。
第2次OGでGコンビネーションの使用時に披露されるだけで武装としては使われていない。3号機のみ使用している。

ドリル・ブーストナックル

背中に付いているドリルを腕に装備して敵に飛ばし、貫通させる技。
ドリルは分離時はGバイソン側に付けられ、地中潜行に利用できるというロマン仕様。
スレードゲルミルと違い、背面装備時のドリルの向きは上向き。ブースター的機能は無い模様(ただし、Gバイソン時には砲身として機能を持つ)。
また、螺旋部分には細かい刃が並んでいる上に先端がクロガネに似ている。実にトロンベ。

オメガ・ブラスター

胸から発射する強力なエネルギー砲。
第2次αではダイゼンガーには無いALL武器として有用。
魔装機神シリーズにオメガブラストという武装があるが無関係である。
ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポスサイバスターが使ってるオメガブラスターも関係ない。

Gコンビネーション

3号機が使用する必殺技。GラプターとGバイソンを分離させて一斉攻撃を行い、合体してドリル・アタッカーでトドメを刺す。

参式斬艦刀

2号機に装備されている大型の日本刀。液体金属を刀身として固定させることで巨大なにすることができ、鋭い切れ味で敵を両断する。
後にダイゼンガーに受け継がれる他、スレードゲルミルの斬艦刀はマシンセルでこの剣が変化したもの。
どちらが強いかは刃に込められた信念のみが決める。

参式獅子王刀

3号機に装備されている大型のシシオウブレード。OG2.5およびOG外伝では連続で切り刻んだ後、
トドメの一撃をお見舞いするといった技を披露している。アホみたいに相手を滅多打ちにするモーションから失笑を買うこともあるが、
これはゼンガーやリシュウらが習得している「示現流」の立木打ちと呼ばれる訓練方法をモチーフにしていると思われる。

斬艦刀・一文字斬り

第2次αで2号機が使用した必殺技。文字通り敵を水平に両断する。2号機専用。
すべての攻撃を斬艦刀のみで行うダイゼンガーと違い、唯一参式が斬艦刀を用いる攻撃ということもあり
「ここ一番の必殺技」という雰囲気はこちらの方が上という意見も多い。
巨大な刀身を構成する時、刀身に一瞬敵機が映り込むというシブい演出がある。
なお、この技はスレ―ドゲルミルの時にも使っていた技の一つでもある。

斬艦刀・疾風怒濤

OGシリーズで2号機が使用した必殺技。GBA版OG2では一文字斬りのモーションだったが、
OGsでは敵に最大戦速で突撃して斬艦刀を勢い良く振り下ろし、敵を真っ二つにするモーションに変更されている。

獅子王刀・歳破

第2次OGで3号機が使用した必殺技。獅子王刀を抜き、敵に向かって猛烈な速さで接近して思いっきり振り下ろし、袈裟懸けに切り捨てる。
「歳破」とは、九星気学における大凶の方位のことであり、その年の干支の真逆の方向を指している。グルンガスト伝統の一太刀。


GラプターとGバイソンの武装

アイソリッド・レーザー

GラプターとGバイソン共通のレーザー砲。

スプリットミサイル

Gラプターの下部から発射するミサイル。

オメガ・ブラスター

Gラプターの左右から発射するエネルギー砲。

ドリル・ブーストナックル

Gバイソンの上部に付いているドリルを回転させて発射する攻撃。

ドリル・アタック

ドリルを回転させて突撃するGバイソンの技。


関連機体

スレードゲルミル

グルンガスト参式の2号機がマシンセルで変質した姿。
スーパーロボット大戦α外伝でデビューを果たし、アンセスターとなったゼンガーが使用している。
OGシリーズではOG2に登場しており、シャドウミラーのウォーダンが使用している。こちらは並行世界の参式がベースになった模様。

龍虎王/虎龍王

グルンガスト参式の1号機を龍王機と虎王機が取り込んで合体した姿。
スーパーロボット大戦αのスーパーロボット系主人公が使用する。若干オカルト気味。
スレードゲルミル同様にOGシリーズではOG2に登場しており、龍王機側をクスハ、虎王機側をブリットが使用している。
参式を取り込んだ事で龍虎王と虎龍王にグルンガスト系の技が加わっている(虎龍王は特に影響を受けている)。

☆余談

◎剣とドリルをメイン武装にしたグルンガストというコンセプトやデザインは先に登場していたスレードゲルミルから逆算してできたものである。






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最終更新:2023年05月12日 20:54