CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビル

登録日:2014/06/16 Mon 17:41:41
更新日:2024/03/31 Sun 15:57:34
所要時間:約 6 分で読めます





現れろ、CNo.65!

数多の怨念をまといし裁きの魔王、裁断魔王ジャッジ・デビル!

CNo.65 裁断魔王ジャッジ・デビルとはアニメ遊戯王ZEXALにて登場したCNo.の一枚である。
待機形態は悪魔の顔を模した紫色の物体の姿をしており、着ているコートの右裾に自身のナンバーである「65」が書かれている。


【アニメ概要】


ランク3/闇属性/悪魔族/ATK 1600/DEF 0
闇属性レベル3モンスター×3
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手モンスター1体の攻撃力・守備力は1000ポイントダウンする。
このカードが「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」をランクアップしてエクシーズ召喚に成功した場合、以下の効果を得る。
●このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手フィールド上に存在するモンスターの効果は無効化され、効果を発動できない。

アストラルとの決闘にてNo.96がNo.65 裁断魔人ジャッジ・バスターRUM-バリアンズ・フォースにてランクアップさせて召喚。
自身の効果で護封剣の戦士の効果を無効化・守備力を弱体化させて、ブラック・ミストの攻撃を補助した。
残念ながら、その後はダイレクトアタックを防がれた挙句、罠カードで破壊されて退場してしまう…

ちなみにこの時、No.96は弱体化効果の事を「攻撃力または守備力を低下させる」と説明していたが、後に確認されたアニメテキストだと攻撃力・守備力両方に適用されるテキストになっていた。
まぁ、矛盾の生じた場面はなかったのであまり気にする程ではないかもしれない。


No.96が使ったのはこれが最後で、次に登場したのがナッシュvsベクター戦である。おそらくはNo.96をベクターが取り込んだ際に入手したと思われる。

ベクターの罠カードでエクストラデッキからランダムに特殊召喚され、先に召喚されていたCNo.102104とともに一斉攻撃を仕掛け、ナッシュへのダイレクトアタックに成功する。
その後、ナッシュとベクターのカードの攻防の末にコントロールがナッシュに移り、強化された攻撃力で弱体化していたCNo.104 仮面魔踏士アンブラルを攻撃して戦闘破壊した。
そして、ベクターの真の記憶が蘇ったのである…詳しくは本人の項目で。

カオス化したにもかかわらずベクターの記憶が蘇った点からして、それ程までに遺跡のNo.の力は凄いものであると判断出来る。


【OCG概要】


SHADOW SPECTERSにて、ランクアップ前と共に収録された。
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/闇属性/悪魔族/攻1600/守 0
闇属性レベル3モンスター×3
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力は1000ダウンする。
(2):このカードが「No.65 裁断魔人ジャッジ・バスター」をX素材としている場合、以下の効果を得る。
●このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手フィールドのモンスターは効果を発動できない。

何故かアニメ版から弱体化…。
効果の「発動」は封じれるが、「無効」にはならなくなったので、永続効果持ちには対処出来なくなってしまった。

また、ランクアップ前と比較しても、
⚫︎攻撃力が上昇し、リクルーター程度なら普通に勝てる上、自身の効果と併せて2600までなら相討ちに持ち込める様になった。
⚫︎素材を使わずモンスター効果を止められる様になった。
と、一見強くなった様に見えるが、

⚫︎弱体化効果が相手ターンに使えないので、結局、相手の前に攻撃力1600/守備力0を晒すことになる。
⚫︎無効化範囲がフィールド上限定なので、手札誘発や墓地発動に弱くなった。
⚫︎「魔人」から「魔王」になったので魔人エクシーズ達のサポートを受けられなくなった。

…更に、ランクアップ前の弱点でもあった永続効果・魔法・罠への耐性が改善されていないのである。

結論から言うと、
ランクアップ前より弱体化している
のである…

…ん?なんか似た様な奴がいたような…
しかも、同じNo.96が使用者だったような…

魔人サポートを受けられなくなるのは
「人」が「王」になると孤独になる、
とでも言いたいのであろうか?
だったらせめて、独り立ち出来るスペックは欲しかったものである。



閑話休題。
こいつの活用法を考えてみるとする。
まず大前提として、ランクアップ前を採用出来るデッキにRUMを組み込む事が必要となる。

普通にエクシーズしようとすると、
闇属性☆3×3と言う、テラバイトォ!よりも難しい召喚条件が立ちはだかる。
その割りには攻守1000ダウン効果のみ、と言う旨味のないカードになってしまうので採用の余地はない。

組み込むRUMも問題で、このカードを出せるRUMは通常のバリアンズ・フォースかヌメロン・フォース、アストラル・フォース、千死蛮巧、クイック・カオスである。

が、ヌメロン・フォースの場合、効果でフィールド上のカード効果が全て無効化されるので、このカードを出す意味がなくなる。

アストラル・フォースで出すと後半の効果が使えない上、ランクアップ元になるのが
揃えて使うこと前提のカインズとアベルズ、
ゴーストリックでこそ本領発揮するデュラハンなので、相性が悪い。

千死蛮巧も、相手がランク2を使わなければ腐ってしまう。正直、ランク2はそこまで普及してるわけではないので、採用が難しい。

となると、バリアンズ・フォースかクイック・カオスのどちらかとなるが、
ランク3のCNo.はベクターの使用した3種類しか存在せず、CXは一枚もないのでどちらも採用出来る。
他のランクのエクシーズを使わないならクイック・カオスだけで充分であり、そうでないなら、バリアンズ・フォースも採用圏内である。マエストロークからCNo.80が出せたりするし中々面白い。
でも、RUMを採用する関係上、事故を抑えるためにもランク2に特化した形がベストであろう。
クイック・カオスなら速攻魔法である利点を生かして、魔法・罠に対する緊急回避として使うことも出来る。

さて、お次はこのカードの使い方だが、
基本的にはランクアップ前と同じ様にアタッカーを補助する形で置くことになる。
弱体化が使えるので、保険でしかなかったランクアップ前よりは積極的に場に出せるが、墓地・手札には効果が届かないので、しっかりと対策しておきたい。

横に並べるのであれば、同じランク2のNo.であり、戦闘に強いブラック・ミストがいいだろう。RUMを共有出来る点もグッドである。

魔法・罠耐性がなく、ステータスも貧弱なので、ナンバーズ・ウォールなどで破壊耐性をつけたり、攻撃ロックによって攻撃対象に選ばれなくなる様にしたり、
あえてそのままにして相手の攻撃を誘発して罠に嵌めたりなどの工夫するのも忘れてはならない。



追記修正はジャッジ・デビルでアンブラルを戦闘破壊してからお願いします。
































「なら俺のカードを強化してくれよォ!!俺と一緒に、戦ってくれよ!遊馬ァー!!」

「………あぁ、いいぜ、真月。お前を一人になんてしない。お前は俺が……守ってやる。」

時が流れ数年。気づけば遊戯王ZEXALも「ちょっと昔のアニメ」になった。
そんな最中、2021年の初夏に遊馬をイメージした「ストラクチャーデッキ オーバーレイ・ユニバース」が発売された。
そしてとあるカードの登場により、強化を受けたのは他ならぬ 裁断魔王ジャッジ・デビル だったのである。


エクシーズ・効果モンスター
ランク12/光属性/戦士族/攻3000/守3000
レベル12モンスター×3体以上
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手ターンに、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。
「No.1」~「No.100」のいずれかの「No.」モンスター1体をX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はXモンスターしかEXデッキから特殊召喚できず、このカード以外の自分のモンスターは直接攻撃できない。
(2):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
その相手モンスターの攻撃力を0にする。

独りぼっちの魔王と手を繋ぐ皇。

それは遊馬の希望皇ホープ、そしてアストラルの希望皇龍ホープドラグーンの2つをミックスして生まれた新たな『希望(ホープ)』。
仲間の絆を手繰り寄せて力とするこのモンスターの効果は発表当時から悪用活用方法*1が考案されていたのだが、ジャッジ・デビルとの相性も何気に良かった。

ホープドラグナーは自身の効果により任意のナンバーズ(オーバーハンドレッドを除く)をエクシーズ召喚扱いで特殊召喚出来る。
この効果により簡単にジャッジ・デビルを特殊召喚し、さらにおまけで蘇生条件も満たした状態にしてくれるのである。

え?でもジャッジ・デビルだけ出しても追加効果使えなくない?
ご心配なく。実は同ストラクにはこんなカードもある。

  • ゼアル・フィールド
フィールド魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのXモンスターを対象とする、自分のカードの効果の発動に対して、相手は魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
(2):自分フィールドにXモンスターが特殊召喚された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。
自分のEXデッキ・墓地からXモンスター1体を選び、対象のモンスターの下に重ねてX素材とする。
(3):自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。
デッキから「シャイニング・ドロー」1枚を選んでデッキの一番上に置く。

  • HRUM-ユートピア・フォース
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのランク9以下の「希望皇ホープ」Xモンスター1体を対象として発動できる。
ランク10以上の「ホープ」Xモンスター1体を、対象の自分のXモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてEXデッキから特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在し、ランク10以上の「ホープ」Xモンスターの効果でXモンスターが特殊召喚された場合、その特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。

こちらは遊馬とアストラルの友情合体、ご存知「ゼアル」をイメージしたフィールド魔法とRUM。
このカードにより 直接ジャッジ・デビルにジャッジ・バスターを素材として積み込む事 が可能となる。
形は何であれ自身のエクシーズ素材に含まれていれば追加効果が発動。強力な妨害効果を相手に強いていけるのだ。
さらにホープドラグナーを出す際にユートピア・フォースを用いていれば、もう一つエクシーズ素材を補給可能。相手の打点を下げる効果も発動出来るようになる。
そしてゼアル・フィールドにしれっと書かれた エクシーズモンスターに対するチェーン不能 も中々に鬼畜。

ユートピア・フォースはZS-昇華賢者で簡単にサーチ可能で、そこからホープまたはホープ・ダブル、続けてユートピア・フォースでホープドラグナー、続けてジャッジ・デビルという流れを簡単に行えるわけである。
あとはゼアル・フィールドさえ発動出来れば、 相手の効果発動を一切許さず、こちらは相手の場のモンスターの攻撃力を低下させる効果+ゼロにする効果をそれぞれ1回ずつ発動可能、さらにエクシーズモンスターに対してのチェーンブロックも不可能 という凶悪な布陣を作れる。
正直ジャッジ・バスター経由で出すよりも遥かに簡単。そして相変わらずホープ一族は殺意が凄い。

そして何より、数年の時を経て ベクター(真月)と遊馬が手を組み、共に戦うというコンボ は当時アニメを見ていた決闘者達からしたら感慨深いものもあるだろう。


「ジャンジャジャーン、良かれと思って俺様も手を貸してやるぜ。」

追記修正は数年越しの「友情ごっこ」をしてからお願いします。

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最終更新:2024年03月31日 15:57

*1 ドラッグラビオン+ヌメロンドラゴンで超絶火力、不乱拳を無理矢理出す等