ジャンバラヤ(北米料理)

登録日:2012/03/20(火) 12:58:58
更新日:2024/02/23 Fri 03:33:24
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ジャンバラヤとは、アメリカ、ルイジアナ州を本場とする、南部アメリカのフランス系アメリカ人が発明した米料理である。





唐辛子や香辛料を効かせて炊き上げたご飯料理であり、具材たくさんのスパイシーな味わいである。
スペイン料理のパエリアとの類似性を指摘されるが、実際、源流はパエリアにあると言われる。


■歴史

フレンチ・インディアン戦争やルイジアナ買収のどさくさでルイジアナが一時的にスペイン領となっていた時代に、ヨーロッパ人によりもたらされたとされる。
特にフランスからアメリカ大陸に渡ってきて大西洋岸(アメリカ東部)に定着し、後にルイジアナに移動してきたフランス系アメリカ人(これをケイジャンという)の食文化がベースにある。
ジャンバラヤに限らずケイジャンの料理は南部アメリカの名物である。

元々、ケイジャン料理は「地元で取れた食材を活かしたシンプルなもの」であると言う土台があったので、
パエリアもルイジアナの地元で取れる野菜や肉、魚介類、果てには地元では一般的な蛙肉、鰐肉ザリガニなどが取りいれられながら独自の進化・変化を遂げ、ジャンバラヤという形に発展した。

ルイジアナでは非常に一般に浸透した料理であり、レストランなどでもよく見掛けるが、家庭で作るのは割りと稀。やはりアメリカ人は日常的に米は食べないのだ。


■日本人とジャンバラヤ

一方、日本においては、スペインのパエリアほどに広まっていないのが現状だが、
個人経営の西海岸風のレストランなどで出されたりして、「アメリカのお洒落なご飯料理」として人々に広まっている。
また、ファミリーレストランチェーンがメニューに載せたり(鉄板で熱々のまま出したりした)した事もあり、一昔前よりは確実に知名度を上げている。

現在はイオン系列のスーパーマーケットで見かけるくらいには定着している。

また、珍しい料理ながら意外に簡単に出来るのもあり、テレビの料理番組で紹介されたのも手伝って家庭料理として広まりつつもある。


■作り方

基本的にはパエリアと似通っている。
具材と米をしっかり油で炒め、香辛料を加えて、チキンストック(鶏の骨のスープ)などのスープを注いで炊く「炒めてから炊く」系列の炊き込みご飯系料理である。
パエリアとの違いは「辛味」を強調した味わいである事。唐辛子等の辛味香辛料をたっぷり入れ、パプリカパウダーで赤く仕上げればジャンバラヤに寄っていく(多分)。

具材は炒め野菜にソーセージ(特にチョリソーのような辛いソーセージ)や豚肉、焼き付けた鶏肉などごっついものを。
もちろんキノコもよく合う。

魚介類も入るが、南アメリカではスペインのように海産魚介をふんだんに使えないのでカタツムリやザリガニ肉もためらわず投入する。
ともかく現地で手に入るもので味をまとめようとした結果、むしろ本場バレンシア州の原初のレシピに近づいているのが面白い。
より地元のルイジアナっぽさを出したければ、ニンジン、セロリ、タマネギを入れよう。これは、ルイジアナでは「聖なる三位一体」と呼ばれ欠かせない食材なのだ。



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最終更新:2024年02月23日 03:33