R-13A ケルベロス

登録日:2014/05/10 (土) 13:04:00
更新日:2024/04/19 Fri 02:38:31
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R-13A ケルベロスは、『R-TYPE』シリーズに登場する異層次元戦闘機である。
本項ではプロトタイプのR13T、派生機のR-13A2、R-13Bについても記載する。

目次



R-13T エキドナ

ルビコン川を渡ってヤバい方面に突き進みつつあるTEAM R-TYPEが、フォースの安定性低下についてテストするために組み上げた機体。
TEAM R-TYPE「フォースの限界に挑戦しちゃうぜヒャッハー!」
ぶっちゃけ暴走間際まで突っ走るチキンレースそのもの。
なお、R-13系列にはギリシャ神話の怪物や冥界神の名が使われている。
本機の名、エキドナテュポーンの嫁さんでキマイラケルベロスのカーチャン。

武装

基本兵装は割愛。

○ライトニング波動砲試作型
読んで字の如し。完成形と違い、敵サーチ機能は持っていない。
放電による敵への破壊能力のデータ収集を名目に開発された。
ヒットした敵周囲にも感電によるダメージを与えることが可能。
ランダムにグネグネと軌道がうねるためにどこに飛んでいくか予測がつかず、正面の敵にすら当たらないこともざらというかなり使い勝手の悪い波動砲。
ただし威力は高め。
これを上手く使うには敵の至近距離で接射する必要がある。

○チェーン・フォース
フォースのバイド係数向上とそれに伴う安定性の低下をどう制御するかのテスト用。
機体とフォースを繋ぐ光学チェーンは試験データ採取用で、後の機体では取り外す予定だった。
オペレーション・ラストダンスにおいては本機もチェーンがついたまま実戦投入されているが、何らかのトラブルで外されなかったか、それとも攻撃性能が確認されたので維持されたのか……詳細不明。
このチェーンの扱い方を知っているかどうかでR-13系列のスコアは大きく変わる。

このフォースが保有するレーザーは
細い収束レーザーを前方に照射し、機体を振った際の光跡にも攻撃判定を残すαレーザー
敵を感知して斜めに折れ曲がるサーチレーザー系のβレーザー
上下に対して直進レーザーを振り回して薙ぎ払うのγレーザー
の3種。
全般的に威力が低く使い辛いがγレーザーだけは多段ヒットしやすいため真下や真上にいる敵に対しては高い殲滅力を発揮する。


R-13A ケルベロス

R-9A2やRX-10と競作された試作機。珍しいことに機体の開発元が設定されており、民間企業のウォーレリック社。
フォースが腐れ開発チーム製なのは疑いないんだけどな
軍事メーカーが開発しただけあって優れた性能を持っており、後にR-11系列と量産機の座を争ったほどの高評価を得ている。
また、パイロットの神経系に直接端子を接続するマン・マシン・インターフェイスは後の外道機特殊高性能機に活かされた。
プレイヤーからは「ケルちゃん」または「ケロちゃん」の愛称で親しまれている。

R-TYPE TACTICSシリーズでもその攻撃性は変わらず、強ユニットの一角に名を連ねている。
機体名はギリシャ神話に現れる地獄の番犬。冥界の門番であり死者の脱走防止要員。

武装

○ライトニング波動砲
放電エネルギーを付与した高破壊性波動砲。稲妻上のエネルギーが敵をサーチし自動追尾する。
その追尾性は尋常ではなく、自機の後方の敵機にヒットすることさえある。
2ループチャージするとより威力を増した「オーバーライトニング」となり、太い稲妻を3方向に放射する。
Finalでも強力だったがFinal2ではさらに威力や追尾性がアッパー調整されており基本機の波動砲の中ではトップクラスの使い勝手の良さを誇る。

○アンカー・フォース
鉤爪状の攻性コントロールロッドを備えた超攻撃型特殊フォース。
チェーン・フォースではなくても別に大丈夫だった光学チェーンだが、本機では制御のために必須となっている。
というのも、バイド係数を上げ過ぎて無線制御では追い付かなくなったため。
フォースシュートするとロッドで貪欲に接触対象に喰らいつき、文字通り死ぬまで喰い続けるという素敵すぎるマジキチ仕様。
ぶっちゃけケロちゃんの狂犬成分の大半はこいつが受け持っている。

ゲーム中ではフォースを分離しても援護射撃をしてくれないため雑魚散らしには向いていない。
しかし耐久の高い敵にフォースシュートを直撃させるとコントロールロッドを牙のごとく咬み付かせて持続ダメージを与え続けてくれる。その威力はかなり高く、コアを露出させ続けるタイプのボスや高耐久の雑魚に対しては非常に強力。
後述するレーザーが雑魚散らし向けで威力はあまり高くないこともあり、雑魚敵の群れはレーザーで処理し、高耐久の大型の敵にはフォースシュートとライトニング波動砲で攻める戦い方が基本となる。

使用可能なレーザー弾種は
赤:シェード・α
真正面に赤い細めのビームを照射し続けるシンプルな見た目のレーザー。
照射しながら機体を上下に動かすことで攻撃判定のある残像を発生させるので細い見た目の割りに攻撃範囲が広い。反面、攻撃力は控えめなので高耐久の相手との戦いには向いていない。

青:サーチ・β
正面に細くて青いレーザーを2本発射する。このレーザーは敵を察知して45度の角度で折れ曲がって追尾してくれるので当てやすい。ただしあくまでも正面の上下45度までしか軌道修正してくれないので自機の真上や真下、後方の敵までは追尾してくれない。
レーザー一本あたりの攻撃力は低いが2本とも当たればシェード・αよりも攻撃力は高い。

黄:ターミネイト・γ
フォースの真下へ黄色いレーザーを照射し、さらにそのレーザーで下、正面、上と前方180°を薙ぎ払う広範囲掃討型のレーザー。
攻撃範囲の広さは全R戦闘機のレーザーの中でもトップクラスであり、自機が画面端にいれば画面のほぼ全てを薙ぎ払ってくれるほど。
反面、威力に関してはかなり低め。正面に関しては雑魚敵ですらたまに撃ち漏らしが発生するほど。ただしレーザーの照射を開始する自機の真下に関してはレーザーが多段ヒットしやすいためにやや攻撃力は高まる。
危険性は高まるものの、ボスなどの大型の敵に対しては密着してフォースをめり込ませて接射すれば多段ヒットして大ダメージが見込める。

競作機だけにDOSEシステムも完備しており、本機のそれは《ヒステリックドーン》。
フォースに蓄積された超高密度エネルギーを開放することで次元隔壁を限定破壊し、機体前方に異層次元を直接顕現させる
範囲内の一切合切は当然のごとくあぼーん。

解き放たれた地獄の番犬

サタニック・ラプソディーの収拾に駆り出され、R-9A2、RX-10と共に各地を転戦、最終的には元凶の排除に成功する。
しかし、事件終息の場に本機の姿はなかった。
その高性能の代償に失った何らかのファクターが、次元隔壁破壊と異層次元脱出の手段を奪ったからだ。
軍はこの件を隠蔽。黒き英雄は独り、暗黒の森で暫しの眠りにつく。

かつて、彼は英雄だった
しかし、今は暗黒の森の番犬

悪夢と言う名の鎖が
彼をここに繋ぎ止めているのか?
――R's Museum 碑文より引用

オペレーション・ラストダンス」の際、とある機体を使用していると特殊ステージに進行可能。
その深奥で、微睡みから目を覚ました番犬が待っている。


R-13A2 ハーデス

ケロちゃんの波動砲を改良した純粋強化型。そして、解説文と実性能が乖離していない稀有な一例。
某ドンマイと違って本当に強機体なのだ。欠点?TACTICSに出られなかったことくらいじゃないの?
なお、Ⅱには参戦できた模様。
また、プリンスダム同様に強制的に使用時間トップランクに入る機体。
AI対戦でも強いため、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな扱いされることも。

機体名のハーデスはギリシャ神話の冥界神。名前の厨二臭さとゼウスに唆されて嫁さんを拉致ったことで有名。
……そういえば、本機以降の系統では異層次元からの離脱はできるのだろうか?

武装

基本的にはケロちゃん準拠。

○バウンドライトニング波動砲
ライトニング波動砲に地形反射能力が追加されてさらにヤバいことになった。
ライトニング波動砲は地形に当たると消えてしまうために狭い地形ではやや使い辛かったがこちらは地形に当たるとバウンドして再び敵の追尾を再開するために、地形の陰にいる相手にすら地形の表面をバウンドしながら追いかけていく。
文字通り敵が何処にいようが問答無用で当たるため、閉所での破壊力は抜群の一言。
特にFinal2では攻撃力と追尾性がアッパー調整を受けたために名実ともに最強クラスの波動砲の一角となった。
特にグリーンインフェルノ戦においてグリーンインフェルノの表面を這うように飛び、画面内に存在する全ての砲門をまとめて薙ぎ払う様は圧巻。
ときどき「Bライトニング波動砲」と略される。間違っても「BL波動砲」とは略されない。


R-13B カロン

フォースのバイド係数をとにかく上げまくることにこだわって開発されたR-13シリーズの最終完成形。
強力すぎてフォースが時々暴走するという、ある意味機体そのものでやらかしたバイド機シリーズレベルにトチ狂った機体。
が、フォースの欠陥を抜きにすれば機体そのものに欠点らしいものは見当たらない、まさにバイドを冥府へ叩き込む渡し守。

なお設定上ではいかにも強そうなのだがFinalのゲーム中ではそこまでではなく、フォースシュートは通常のアンカーフォースと攻撃力はほとんど変わらない上に暴走のせいで使い勝手は悪く、レーザーは攻撃力は高いものの火力を発揮するには独特の癖があるために実際に使うとがっかり感が凄い。
設定とゲーム中性能の乖離が激しい機体である。
FINAL2ではレーザーの性能が若干調整され(主に赤レーザー)、フォースシュートを多用できないという点を除けば強力な機体となった。

機体名のカロンはギリシャ神話版三途の河の渡し守。
TACTICSⅡではフォースの暴走なんぞ起こらないので安定して強力……なのだが、先に開発可能なエクリプス強化型が超優秀なのが痛い。
ターン制限等の関係で、進軍速度に直結する移動力の優先順位が高いからだ。
そのため、火力と移動力を両立させられるエクリプス系は開発優先順位が高くなる傾向にある。
が、こっちは波動砲抜きでもアンカーアタックや各種レーザーが強力なので、波動砲に頼れない序盤から高火力を発揮できるユニットとして重宝する。
何よりいいのはバルムンクと違って補給をちょくちょく挟まなくとも戦えるという点だ。

武装

基本的にはハーデス準拠。

○アンカー・フォース改
もともと高かったバイド係数をさらにヤバい領域まで引き上げた有線制御にもかかわらず暴走必至の極悪フォース。
こんなもん作ってホイホイ配備させるあたり、TEAM R-TYPEは間違いなくフォースの暗黒面のみの存在だろう。
フォースの暴走という厨二マインドをくすぐる素敵ワードを秘めるが、残念ながらゲーム上強力ではあるが最強ではない。

というのも、実際に暴走させても別に攻撃力が上がらないからだったりする。
具体的にはフォースが戻ってこなくなり、勝手に敵を追いかけて手当たり次第に貪り始める。
もちろんその間レーザーもフォースシュートも使えなくなる。逆に自機が襲われるといったこともなく、致命的なデメリットはないのでその気になれば利用できなくもない。
暴走までのリミットは光学チェーンの色で判別でき、呼び戻すたびにリセットされるため噛み付かせ続けなければ暴走させずに継続運用することも容易である。

正直な話、フォースの中の人がストレス解消してるだけじゃなかろうか……

レーザー弾種も改良され、
より威力を増したシェード・α+
敵を捕捉し曲がるたびに枝分かれするサーチ・β+
前方180°を上下から薙ぎ払うターミネイト・γ+
の3種。
Finalにおいてはシェード・α+は見た目は派手になったもののなんと攻撃力がシェード・αよりも大幅に低下し、さらに攻撃力のある残像も発生しなくなっておりゲーム中最弱のレーザー候補の1つという非常に悲しいことになっていた。
しかしこれは設定ミスだったらしくFinal2においてはシェード・αを上回る攻撃力となり残像も発生するようになり名実ともにシェード・αの上位互換となった。もっともそれでも系統最終機の赤レーザーの中では攻撃力は低い方でありがっかり感は否めないが。

サーチ・β+は枝分かれしたレーザーの威力が枝分かれする前と同じため、枝分かれ後のレーザーを全て当てるとサーチ・βの2倍近い威力を誇り非常に高い破壊力を発揮する。しかし至近距離で撃つと枝分かれする前に当たるために大幅に威力が低下し、距離を取りすぎると枝分かれしたレーザーが拡散してしまうために全てのレーザーを当てることが困難になるため、使いこなすには適切な距離感が必要な上級者向けのレーザーである。

ターミネイト・γ+はターミネイト・γと同じ性能のレーザーを上下同時に二本照射して正面を薙ぎ払うレーザー。
γの欠点だった火力不足が補われ、圧倒的な火力で画面半分を薙ぎ払う。
他のレーザーがいまいち使い辛い反面、これだけは極めて強力であり雑に使うだけでも非常に強いので黄レーザーを取ったら他のレーザーに変更する必要は皆無と言える。
唯一真正面だけはレーザーが多段ヒットし辛いためにやや火力不足だがそこは機銃やバウンドライトニング波動砲でカバーできるのでそこまで大きな問題にはならないだろう。
特にγ+は黄レーザー(対地系)の中でも最高クラスの評価を得ており、これがアンカー改の全価値を担うとまで言われることも。
……さすがにそこまで酷くはないぞ?



追記・修正はケルベロスで異層次元を突破してからどうぞ。

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最終更新:2024年04月19日 02:38