AG(スパロボ)

登録日:2014/05/10 Sat 01:31:10
更新日:2023/11/01 Wed 19:51:39
所要時間:約 8 分で読めます






それでは、今日も張り切って…商売、商売!


第3次スーパーロボット大戦Z』の登場人物(?)。

概要

様々な並行世界を渡り活動する企業DEMコーポレーションに所属するエージェントロボットである。多分。
社が開発した試作兵器ジェニオンのテストを行っていたが機体がヒビキ・カミシロをパイロットとして認識してしまったため、ヒビキにテストパイロットを依頼。彼のサポート役を担う事になった。

主な仕事はジェニオンの整備と調整、データ収集だがその傍らマクロス・クォーターの格納庫で強化パーツの販売を行うDトレーダーを経営している(ただし、クォーターが分岐で離脱中でも出てくる)。次元世界を股に掛ける商人が本懐であるらしくこちらの活動の方が精力的。

戦闘時の感情が生み出すZチップの回収も行っている。
基本的に回収したZチップは部隊が強化パーツを購入するための資産に回しているが何割かは自分の懐に入れてる模様。……横領じゃね?



ハッピー・エース・パイロット!



外見

公式イラストが発表されておらず、ゲーム中の画像が小さいアイコンしかないので全身像は攻略本で公開された。
他のキャラとの会話から分かるのは「太い」「丸い」「重たい」「バニーガールの衣装が着れない」ぐらいの物。

顔に当たる部分が六角形のモニターになっており、そこに人間の表情を模したグラフィックが表示される。
グラフィックは(゜∀゜)とか(・ω・)とか(゜ロ゜)みたいな感じでかなりバリエーションが多くロボットとは思えないほど感情表現豊か。

中に誰か入ってるんじゃないかってよく言われますが中の人などいませんよ?
声優が設定されてないから(・ω<)

その特徴からスペースダンディのQTを連想する人が多いらしいので佐武宇綺さんの声で脳内補正してみるといいかも……?
こと加藤英美里さんのボイスを想像する人もいるとか。


性格

「AGさん」のような敬称を付けて呼ばれることを敬遠しており、呼び捨てにされることを推奨している。ただしスズネ先生は例外的にOKなんだとか。

ヒビキと初めて会った際にはロボットとしてのアイデンティティを守るためにカタコトだったが会話がしやすいようにすぐに普通の発音になっている。
喋り方自体は非常に丁寧だが恐ろしく自由奔放かつ恐い者知らず、パロディやメタい発言を交えたやりたい放題のトークで味方キャラを煽りまくる。

基本的に他人には「様」を付けるけど桂だけは呼び捨てな。

なぜか味方のプロフィールについて異様に詳しく、気にしている事や後悔している過去など突かれると痛い部分を的確に狙い撃っている。


一例:ぽに男事件後

AG「しかし、女性の髪型を強制的にポニーテールにするとは恐ろしい男でしたね」

AG「なんでも聞いた話ではどんな髪型でも針金の接着剤で強引にポニーテールにしてしまうとか…」

AG「そんなテクがあるなら、美容院に就職すればいいのに…。 イメチェンはしたいけど、頑固な髪質に悩む方の救世主になれたと思いますよ」




AG「ねえ、エマ中尉?

エマ「……(顔を真っ赤にして青筋立ててこちらを睨み付ける)」

俺ら「おい、やめろ」




「ディメンジョンジョーク」と呼称する物凄い大げさな冗談で一方的に振り回してグダグダに終わるのが大半だが、
ふざけた言動が行き過ぎて制裁を受けたり、トークで逆に煙に巻かれる事も少なくない。

基本的には賑やかし役だが、凶報が起きて部隊が意気消沈したり緊急事態が起きた場合には余計な言動を控えるなど最低限の礼儀は弁えており、
落ち込んでいる相手を励ます、前向きに何かしようとする人を応援する、大事を成し遂げた者に心中で賞賛を送るなど根は良い奴だと思える描写も多い。
反面、ストレートな感情表現には慣れていないらしく素直に感謝されたり、幸せな人間に対しては即座にツンデレと化す。
あれ、本当にロボットなのか怪しくなってきたぞ?

プロフィールに詳しいのも悪い事ばかりではなくクルーゾーに絶版のディスクをプレゼント、ジンにアリシアのディスクを用意、メカ好きのアムロのためにレアなMSを回収して修理したりなど商人らしく客の好みに合わせた商品を用意している。


交流関係

基本的にシナリオパートではヒビキとスズネとしか話さないがDトレーダー内ではインターミッションの度に様々なキャラと絡んでいる。
ブラックオックスとは同じ感情を持ったロボットだからか特に絡むことが多い。
本編でも十分に暴走しているがゲームで描かれてない所でも同様だったようで、年頃の女性にセクハラしまくったから女性陣には警戒されている。
ミコノさんは原作の時点でかなりセクハラに近い扱いを受けまくっていたはずだが、それでもなおAGから受けたセクハラの方が多いらしい。どんだけだよ。
ユノハに至っては「どんな敵よりAGの方が怖い」とまで言っている。
???「空間断絶砲!」


自身がテストしていたジェニオンに関してはブラックボックスであるGAIモードの存在を知らず、
全容を把握してない発言をしているが心中では「ジェニオンはジェミニアを倒さなくてはならない」という機体の特性に関わる事実を述べている。
所属するDEMコーポレーションにしても使っている技術が次元獣を連想させるため非常にうさんくさく、ジェニオンの詳細も含め「何か」を隠しているのは間違いないと思われる。

また、前述のようにパロディやメタな台詞が多いが中にはそのキャラの原作での結末やこれからの未来、並行世界との比較、本人ですら気づいていない事実を示唆していると思われる発言がある。
まるで未来でも見通しているかのように中々に不穏な発言が散見されるものの、
一方で各キャラが辿るかもしれなかった悲惨な結末を回避したことを祝っていたり*1、スパロボのif補正で本来なら死んでいるキャラが生存していたことを知らなかったこともあり*2
多岐に渡る次元の知識はあるが完全に把握しきっているわけではなく、同時に起きる(起きた)不幸を喜ぶような性格ではないことが分かる。

以上の事からヒビキや涼音と同様に様々な推察が建てられているが一番多いのが「並行世界のジ・エーデル・ベルナル」である。
セクハラ発言や行き過ぎな言動、未来や並行世界の知識などが共通しており、AGという名前から連想できるのが理由。

AG→エージー→ジーエー→ジ・エーデル・ベルナル

ジエー博士なんて前例があるので間違いないのかもしれない。ちょっとそのまますぎるが。

DLC「アルティメット・バトル」では、ヒビキから「俺達を裏切るような真似をするなよ」と忠告と念押しをされている。
ヒビキは「勘のようなもの」と根拠は非常に曖昧なのだが……。
かなり不安が出てくる考察だがゲーム内では性根の良さを思わせる描写が多く、不安の多い未来を乗り越える事を祈っているのでエルガン・ローディックと同じ良い人(?)の可能性は高い。

そして、天獄篇にてついにその正体と素性、目的のすべてが明らかとなった。




【以下、天獄篇ネタバレ注意】


























AGの正体は絶望の未来を乗り越えるという目的のため、
ジ・エーデル・ベルナルの(アムブリエル以外の)全ての存在が一つに集合し、擬似的に高次元生命へとシンカした集合体。
そして名前は「ALL GATHARED」の略であった。

その主体となっていたジ・エーデルは大方の予想通りジエー・ベイベルであったが、マイペース過ぎる彼の補佐役としてエルガン・ローディックが並存している。
セクハラ発言など良くも悪くも欲望や趣味を優先する言動・行動はジエーの人格に由来するものだったが、そうでない他のジ・エーデルの影響も受けているため、ジエー個人よりはマイルドで協調性もある。
が、「『御使いの打倒』という目的達成のためなら手段を選ばない」という過激な思考も健在。
飄々としたお調子者のフリを装いながら、ヒビキのことも当初は戦う意志を見せないのなら洗脳してでも戦わせようと考えてたり、
後述の通り味方にバインドスペルを無断で仕込むなどの行為も平然と行っている。
中盤意識不明のヒビキを強引にジェニオンに乗せ戦場に送り出した際も、「そういう約束だから」と言う理由で顔色一つ変えず送り出しており、
そのことについて「人間を何だと思っている!」とZ-BULEの仲間から問いただされた時には

炭素化合物に魂が入ったもの。それだけです。

と言い捨てており、外装を脱ぎ捨て素顔と本性を現した際は、
彼と直接会っていないZ-BULEの面々は当然ながら一様に嫌悪感を抱かれているばかりか、
「人を人と思ってない所は御使いと変わらない」とまで言われてしまった。


ここからわかるように「DEMコーポレーションのエージェントロボ」という素性そのものが大嘘であり、DEMなどという企業は最初から存在していなかった。
そして、ジェニオンを開発したのもAGである。
その目的についてはジェニオンを参照されたし。

終盤「カオス・コスモス」での戦闘では御使いの畏怖にZ-BLUEが屈して行動不能になった場合の保険として、あらかじめ仕掛けていたバインドスペルを使用。
これが何とDトレーダーでの
「それでは今日も張り切って!」「商売、商売!」
のやり取り。
これ自体は効果を発揮したものの、当然のごとくZ-BLUEをブチキレさせてしまい、自力で畏怖とバインド・スペルの両方を破る結果になった挙句、帰還後にタコ殴りにされるハメになった。
御使いを打倒するために手段を選ばなかった結果とはいえ、自業自得である。
ちなみにチェインバーはこのバインド・スペルについていち早く疑問を抱いていた。

傍から見ると誰がどう見ても真っ当な人物とは言えないものの、
裏切りに次ぐ裏切りに見舞われていたヒビキの戦いの中で、最終的に最初から最後まで味方のまま裏切らなかった人物でもある。
打算や利害の一致による関係であったが、何だかんだで腐れ縁を紡いでいた辺りヒビキの事を気に入っていたのは紛れもない事実であった。


後半からはソーラリアンのサブパイロットとして参戦。ここで担当声優もジ・エーデルと同じ平川大輔であることが判明する。
ここまで来たら最早隠す気ナシと言ってもいいだろう
中断メッセージでは同じく声が付いたトライアとメタ発言じみた漫才をしている。

超時空修復が終わり、世界が再構築されたことで「世界を楽しむ」「御使いを倒す」という二つの目的を達成したため、最後に残った「消滅しようとする力」の余剰を抱え、アドヴェントと共に因果地平の彼方へ去っていった。



さようなら、ヒビキさん。皆さんにも、よろしくお伝えください



それでは、今日も張り切って…追記、修正!

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最終更新:2023年11月01日 19:51

*1 カミーユがTV版の末路を辿らなかったことや、クエス生存により閃ハサで起きたブライト一家の悲劇の回避など

*2 ロックオンとの会話でアニューが死亡している前提で会話していたが、第2次Zでの生存ルートを辿っていたため会話に齟齬が生じ、不審に思われて取り繕っている