ルアフ・ガンエデン

登録日:2012/04/19(木) 19:33:03
更新日:2024/01/09 Tue 15:28:12
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「死と新生の輪廻を断ち切る剣を僕の下へ…」



第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~』の登場人物。初代からの敵勢力であった「ゼ・バルマリィ帝国」、通称バルマーの支配者である。



【概要】
ゼ・バルマリィ帝国創世の時より存在すると言われている霊帝と呼称される人物。霊帝という肩書きの名に恥じない落ち着いた物腰であり、民からの信頼も厚い。
普段は表に出る事は余りなく、実質的な政務は側近であるシヴァーに任せている。しかし傀儡という訳ではなく強大な念導力の持ち主でもある。


有事の際にはバルマーの守護神とも言えるゲベル・ガンエデンと、攻撃衛星ネビーイームを用いて母星を脅かす敵を瞬く間に全滅させる程である。
霊帝様は無敵なのだ。


第3次α時点のバルマーは、度重なる遠征と外部勢力の引き込みの失敗によってかなり弱体化しており、バルマー本星の眼前にまで敵の進攻を許す有様であったが
ルアフが出陣したというだけで兵達が勢いを取り戻していた事からも民から深く信頼されている事がわかる。
劇中で側近であるシヴァーが配下のゴラー・ゴレムを使って反旗を翻す機をうかがっているのに気付いても、余裕を全く崩さない辺り度量も深いのだろう。
流石霊帝様は格が違う。


物語終盤、銀河消滅の危機であるアポカリュプシスの危機を回避すべくその打開策を探る為に遥々バルマー本星までやってきたαナンバーズを見て
地球の守護神であり自分と同一の存在であるナシム・ガンエデンに選ばれた彼等をナシムの子等と敬意を表し、今迄戦ってきた事も気にせず本星へ降りる事を許可する程である。この意外な展開には流石のαナンバーズも驚いていた。
まあバルマー誕生時から今を生きてきた霊帝様からすれば、αナンバーズと敵対してきた事等些細な問題である









……いい加減疲れた、本題に入る。





以下、ネタバレ













今迄褒め殺してきたがその本性は非常に傲慢且つ冷酷。自分を信頼する民をムシケラ呼ばわりし、「自分以外のバルマーの民の命等知ったこっちゃない」というある意味見た目通りの子供みたいなふてぶてしさである。
αナンバーズと対面した際も、嘗てのナシム・ガンエデンが「地球以外に生きる人間は敵である」と短絡的に切り捨てた様に、「アポカリュプシスで銀河が滅ぶがバルマーさえ無事なら後は知らん」と宣言。
おまけに上述した様に「自分さえ無事ならまた新しい民等幾らでも作り出せるのだから自分とガンエデンさえあればそれで良い」等と、悪い意味で神に相応しい事を言ってのける。


この態度に当然αナンバーズは大激怒。特に前作でナシム・ガンエデンの傲慢振りを見てきた第2次α主人公勢はルアフに対し怒り心頭。
ゼンガーには「偽神」、アラドには「テメェも神なんかじゃねえ」、アイビスには「イルイと違ってガンエデンそのもの」等と散々な評価を下される。
そして今迄バルマーの正義を信じて戦ってきたバランやルリアもルアフのこの言動に激怒し、バルマーの民を守る為にルアフに弓を引く事となる。


ルアフもルアフでナシムの子である彼等とゲベルである自身が雌雄を決する瞬間だとし軍を展開、自らも出陣する。




…が、



確かに強敵ではあったのだがゼ・バルマリィ創世より生きる霊帝という肩書の割には普通の強敵程度でしかなく、αナンバーズの猛攻の前に敗れる。
この展開は流石のルアフも予想外であり、彼等との戦いで自身の力を殆ど使い果たしてしまい回復を図る為に地下へと逃げて行った。



以下、更なるネタバレ














地下に逃げ延びた先には自分が始末した筈のアルマナと今迄姿を現さなかった側近のシヴァーが待ち構えており、シヴァーの口によって真実が語られる。
実はルアフがゼ・バルマリィ創世より生きる霊帝であるというのは真っ赤なウソ。ルアフが登場したのは約500年前であると語る。


その正体は代々真の霊帝より力を授けられた多くの影武者達の一人で、神でも何でもないれっきとしたただの人間でしかなかったのである。
この真実に気付いたシヴァーは神を騙りながら臣民を支配し、無意味な遠征や出費で民に圧政を強いてきたルアフに対し非常に強い恨みを募らせており
αナンバーズとの戦いで弱り切ったルアフをこことぞばかりにフルボッコ。堪らずルアフは真の霊帝に自分を助ける様に懇願。
しかし懇願空しく彼は真の霊帝に見捨てられ、シヴァーの放った業火に焼かれて息絶える。
嘗てはキャンベルやボアザンといった多くの他星国家を支配下に置き、全宇宙規模で栄華を誇ったバルマーの支配者としては余りにも惨めな最期であった。
まあ確かにこんな小物では真の霊帝であるケイサル・エフェスに見捨てられても仕方ないっちゃ仕方ない気もする。






上記の設定を反映してか、確かに作中でもかなりの能力を誇っているとはいえ特殊技能である念動力レベルは8止まり。(最大は9、ケイサル・エフェスクスハリュウセイ等がこのレベルになる)
乗機であるゲベル・ガンエデンも中枢であるケイサル・エフェスが抜けたカラの器である為か、一強敵以上の能力は持たない。
更にこのステージに進む頃には自軍の戦力が精神コマンドをフルに使えば何者だろうがフルボッコ出来るというのもあるが

そして何より滑稽なのはルアフ自身がゲベル・ガンエデンがカラの器であるのに全く気づいていなかった。影武者とはいえ神のクセに間抜け過ぎた。




一応、バルマーの支配者という肩書である以上OGでの出演の可能性が全く無いという訳でもないだろうが、バルマー勢自体の描写が少ない為何ともである。
同じサルファ初登場のゴラー・ゴレムの面々が登場した為、次回作には出て来れるだろうか…?

そして2017年、モバマスでのスパロボOGシリーズとのコラボイベント「スーパーロボット大戦CG-奏鳴の銀河へ-」において先行登場。OGにはまだ出てないのに……。


【余談】
  • ガンエデンの項目にも書いた様に、没台詞の中にはイルイとの戦闘用セリフが確認されている。彼とイルイが対面した場合、どの様な展開になっていたのか気になるところである。


  • 他にも完全な別パターンとして戦闘セリフ全体が力を消耗しきって自暴自棄になっているものも用意されていた。もしかしたら地下に逃げ延びた後に再戦する予定だったのかもしれない。









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最終更新:2024年01月09日 15:28