芳村(東京喰種)

登録日:2014/04/29 (火) 15:44:51
更新日:2020/07/23 Thu 16:54:38
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誰かを 殺していい理由など 存在しない

命を奪う行為は 等しく悪だ


東京喰種』に登場する喰種。
あんていくの店長で温厚な雰囲気を持つ初老の男性。
アニメでのCVは菅生隆之。実写映画版での俳優は村井國夫。

半喰種化し苦悩するカネキに人間と喰種の「二つの世界に居場所を持てる唯一人の存在」と激励し店員として迎え入れた。
人間が好きで、食べ物を平然と食したりもできる。

20区の喰種に慕われており、トーカに学校へ進学するよう資金の工面もしたり、人を狩ることができない笛口親子に食糧をわけてあげたりもしていた。
しかし皆の安全を優先し、感情に流されずに厳しい判断を下せる大局観を兼ね備えている。

謎の多き人物でもあり、カネキとリゼが遭遇した事故の真相を本人に隠すなどの窺い知れない一面を持つ。

実は喰種対策局において「隻眼の梟」と呼ばれている強大な力を誇る羽赫の赫者の喰種。赫子がふくよかな羽毛に見えたことからその名が名づけられた。
レートは最高レートであるSSSレートであり、最強クラスの喰種として捜査官達から怖れられている。

ネタバレ注意
















その正体は「隻眼の梟」の父親。
アオギリの樹のリーダー「隻眼の王」こそが本物の「隻眼の梟」で、芳村が庇うのは実の子供だから。

当時の名前は功善
若き頃、芳村はただ人間と喰種を食らい続ける日々を送っていたが彼の強さを見込んだ強大な組織にスカウトされる。
芳村は組織へ入り、掃除屋として働く。衣食住が整った生活には満足していたが心は満たされることはなかった。

ある日、人間の女性・憂那と恋に落ち芳村が喰種だと知られても彼女の無償の愛によって結ばれる。
やがて子供を授かるも喰種との混血では奇跡でも起きない限り誕生はしないので芳村は諦めたが、憂那は人間を食らうことで出産を果たした。

家族三人の幸せな生活を送っていたが、芳村は憂那の手帳を偶然発見してしまう。
彼女の正体はジャーナリストで、組織の重大な秘密をいくつも掴んでおり、互いに正体を知らぬままに結ばれてしまったと記されていた。

組織も憂那の存在に気づき、芳村に命令を下す。組織は力は強大で彼は逆らえず最愛の彼女を殺してしまう。
これが最後の掃除屋としての仕事となったが、それでも組織の縁が切れず、赤ん坊の命を守る為24区に預けた。憂那の形見の手帳持たせて。

時が流れ、やがて芳村は「隻眼の梟」と呼ばれる喰種を知る。
組織にも気づかれていたその喰種は世界を憎み、喰種対策局を襲撃し続け、遂に深手を負ってしまう。
「捜査官によって追撃を受ければ命はない」「自分の子供」と確信した芳村は我が子を助けるべく、偽者の「梟」として捜査官の前に立ちはだかる。
芳村の力は凄まじく、なるべく捜査官を殺さないように手心を加えていたがそれでも捜査官達を圧倒していた程。
しかし、若き日の有馬貴将によって腕を切り落とされ敗走。
捜査官達の勝利で事態は幕をおろした。


カネキを救ったのは、子供と同じ人と喰種の間にいる者として理解できる唯一の存在であるからというのも理由の一つ。
いつかカネキに子供を救ってほしいと願い、子供があんていくに来るのを待ち続けている。
そして店内には、子供の為に用意したと思われる一度も使われていない食器が並べられていた。


そんな中、遂に「あんていく」の店長が梟の関係者と嗅ぎつけた喰種捜査局によって「梟討伐作戦」を開始。
カネキに内密に報告を受けるも、逃げもせず従業員の喰種達を守るべく古株の入見と古間と大量の捜査官達の前に立ちはだかる。


…奪う行為は等しく悪だ
我々は産まれ落ちたその瞬間からなにかを奪い続ける
食物、かかわりあう人々、肉親からですら 生きる限り 屠り 殺し 奪い続ける
『命』とは罪を犯し続けるものの事『命』とは『悪そのもの』
私は自覚する。私は『悪』だ…君達も
さあ殺しに来なさい 私もそうしよう


不殺の誓いを捨てた芳村はその圧倒的な力で周囲の捜査官を蹴散らし続ける。
複数の特等捜査官が同時に相手であろうと対等以上に渡り合い、ジューゾーの左足、黒磐の左手を奪うなどその強大な力を見せつける。
しかし、数の差から徐々に追い込まれはじめ、遂に法寺の「赤舌」による一撃を食らい、戦闘不能になる。

「憂名…―――私の願いはとうとう叶わなかった」

討伐隊に梟討伐完了の知らせが広がる中、篠原達の前に現れたのは…人の形を成さない隻眼の怪物であった。




















「おと~~さん」


突然乱入してきた隻眼の喰種=彼の子供である「隻眼の梟」=「アオギリの樹」を統括する『隻眼の王』=エト=高槻泉によりその身柄を回収された。
最終回の描写からするに、かつてのリゼのように「赫包のドナー」として嘉納の研究施設に囚われている模様。
そして嘉納明博によって、滝澤政道亜門鋼太朗といった攫われた喰種捜査官にその赫包を埋みこみ、「オウル」「フロッピー」と名づけられた人工喰種達を作り出している。






なお、余談だが彼が経営する「あんていく」には特別な意味があるらしく、またアナグラムにすると

ANTEIKU→UKINA ET(憂名 エト)

となる。






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最終更新:2020年07月23日 16:54