正宗(装甲悪鬼村正)

登録日:2014/04/29 (火) 01:17:06
更新日:2023/05/11 Thu 21:58:58
所要時間:約 6 分で読めます






《正宗は正義を行うにあたり無敵である!!》




装甲悪鬼村正』に登場する劔冑の一つ。
元ネタである日本刀関連の『正宗』はこちらを参照。
CV:転河統一

銘:相州五郎入道正宗
所属:‐
生産国:大和/相模國
種別:真打/重拡装甲
時代:鎌倉
兵装:太刀、脇差、七機巧
仕様:汎用/白兵戦
合当理:熱量変換型双発火箭推進
独立形態:天牛虫
陰義:因果覿面
誓約の口上:世に鬼あれば鬼を断つ。世に悪あれば悪を断つ。ツルギの理ここに在り。
仕手:綾弥一条
諸性能
甲鉄錬度:5
騎航推力:3
騎航速力:2
旋回性能:3
上昇性能:3
加速性能:2
身体強化:3


濃藍の甲鉄を持つ真打劔冑。
元来は蝦夷の作に劣るとされる大和人の作ながら”天下一名物”の異名を持つ。
その荘厳な造は当時の蝦夷鍛冶の自信を打ち砕いたとも伝えられ、現代でも多くの武者がその名を知っている名甲。

独立形態は青くて巨大な天牛虫(カミキリムシ)。


人間だったころは下人の鍛冶師であったが、元寇の折に蒙古の人を人とも扱わぬ暴虐を目の当たりにし激怒。
戦いの後「悪を討ち滅ぼす正義の力」となることを決意。
劔冑に関しては素人同然であったが既に鍛冶で最も重要な「劔冑の方向性」を見出していたため、名門の鍛冶打ちの下で修行を始め僅か数年後自らの魂を心鉄に刻んだ。
しかし、不可侵性すら感じさせるその見た目から一度も装甲されることもなく死蔵され、権力者の手から手へ渡るという不本意な数百年余りを過ごすことに。……もしかしたら色んな意味でヤバい代物だと勘付いたからかも
最終的に金神山に鎮守石と共に奉納されていた。

その後長坂右京が山を掘り返す際に撤去されるが、当然右京を主と認めるわけもなくそのまま雪車町一蔵が預かり保管。
このとき欠片が山に残されており弥源太がそれを所持していたが彼から一条に託され、とある一件を経て本体も雪車町から一条に渡される。

こうして仕手を得た稀代の名甲は初めて装甲され戦いへと赴くこととなった。


◆性格

一言で言うと正義馬鹿。
正義」を信じ苛烈なまでに「悪」を憎む。
元々強い目的意識を持っていたためか他の劔冑に比べると非常に人間臭く感情的。下手をすると仕手よりうるさいくらいに饒舌。

根が真っ正直すぎるためか歯に衣着せぬ、というか少々口が悪く、「ギャーハハハハハ」等悪役としか思えない笑い方をする。
戦闘では特にそれが顕著で凄まじい罵詈雑言を敵にぶつけている。
例)《肥溜めの底で腐った糞尿より汚らわしい血を撒き散らして死ねェ!!》

また攻撃の際に気が昂ぶると「DAAARAAAAAHHHHHHHHHH!!」とか言う。


同じく正義を信じる一条とは仲が良いが互いに気性が激しい部分を持ち合わせているため、時には対立することもある。
しかし悪を討つためなら自身の身体を顧みない一条は正宗にとって得難い最高の仕手といえる。
一方、自身の対極にある村正のことを嫌悪しており、景明に対しても悪として強い敵意を示している。
景明にとっては一条共々真逆をいく宿敵。

総じて悪を滅することを至上の正義と考えているが、その正義が他者にとって悪にもなり得ることに本質的な意味で目を向けられておらず、
一条のメインルートである『英雄編』ではその「正義の矛盾」と向き合うことになる。


◆性能

天下一名物の名に恥じず総合的には村正などに勝るとも劣らぬ強さを持つ。
主武装である太刀は元寇後に主流となった斬馬刀。

特に甲鉄はかなり厚めに作られており防御に優れ、(本調子ではないとはいえ)電磁抜刀に耐えることができる。
また仕手への治癒能力も高めに設計されているが、これらは後述の装備と陰義に対する対策でもある。


◎正宗七機巧

まさむね・ななつのからくり。
正宗が備える特殊な機巧武器の一群。
どれも陰義と見紛うほど高い殺傷力を持つが、安全性や利便性の面を度外視して攻撃の威力を高めることだけを追求した結果、自身の仕手にまでシャレにならないレベルでダメージがいくというドMな欠陥を持つ。
でも正宗は使用に躊躇が無いし一条も絶叫するほどの痛みに耐えながらバンバン使う。正義のためなら彼らは止まらないのである。


飛蛾鉄炮・弧炎錫
自身の甲鉄と引き剥がした仕手の血肉を球状に精製。その弾丸を右手首の筒から発射・炸裂させ無数の鏃を周囲にばら撒く。
威力は劔冑の甲鉄にも十分なダメージを与える程。しかし弾速は然程速くないため武者相手に直撃はさせるのは困難。おまけに射程も短いため自分も爆発に巻き込まれる
しかも強敵相手だと陰義などで防がれあんまり効かなかったりするので、結果的に自分だけがダメージを受けることも
甲鉄を消費するので数発が限度。
《己が甲鉄を費やすのは、それこそ最も剛い方法だからだ。己を巻き添えにするのは、そうするまいと思えば剛さが欠け落ちるからだ》

朧・焦屍剣
斬馬刀に高熱を纏わせヒートソード化。
発動中には劔冑の甲鉄すら容易に両断可能になり殺傷力が大幅に高まる。
しかし熱をコントロールしているわけではないため自分の仕手の手まで炭化し数分で使い物にならなくなる。

隠剣・六本骨爪
仕手の肋骨を甲鉄で覆い体外へと伸ばして敵を捕らえる。
握力?は蝦夷の羆すら凌ぎ、武者であろうとそのまま潰してしまえるほど。
しかし痛覚カットとか都合のいいものは無いため、無論、仕手には激痛が伴う。
《この正宗に死角なァァァァァシ! 手も足も出ない窮地に陥ることもあろうと予期し―― 肋骨を出せるようにしておいたのだァ!! クハーハハハハハハハ!!》

無弦・十征矢
甲鉄で覆った仕手の指を射出する文字通りの「指ロケット」。
指部分は鋭利な爪状になっており装甲の隙間を狙えば武者すら殺せる。

割腹・投擲腸管
仕手の腸を甲鉄で覆い触手のように操り敵騎を捕縛する。
漫画版では敵騎の母衣を破壊してしまうほどのパワーを持つ。
しかし六本骨爪同様、仕手には激痛が伴う。
《痛くない苦しくない!腸なんぞ所詮は消化器、物を食う時以外は無くても困らん!》

肘鉄炮・呑龍高炉
肘からガトリングを放つ。名称は後に発売された小説「宇宙編」より。
通称「肘バルカン」。当然弾は仕手の骨肉。

神形正宗・最終正義顕現
多分見ちゃいけない系のナニカ。詳しくは英雄編クライマックスで。

通天砕・螺旋槍
機巧八つ目。左手に装着する巨大な削岩器。見た目はまんまギガドリル
少々間抜けにも見えるが威力は超一級。なんと仕手にも特にダメージが無い。
……本当はGHQの基地からかっぱらってきたもの。




◎陰義



善因には善果あるべし!
悪因には悪果あるべし!
害なす者は害されるべし!
災いなす者は呪われるべし!

因果応報・天罰覿面!!



因果応報・天罰覿面。リターンザピリオド。
相手が放った陰義の技をそのまま返す「陰義返しの陰義」。
端的に言えば「敵の必殺技をコピーする」という類ものだが、相手の陰義のエネルギーを吸収し返すものなので少なくとも陰義による技を最低一回は受け耐え切る必要がある。
そのため下手をすると返す以前の初撃で撃破、若しくは著しいダメージを負ってしまいかねないというリスクがある
またテルの矢のような仕手の特殊な体質的能力があって機能するような陰義には向かない。




【余談】

デザインした石渡マコト曰く顔の装甲が多くてポージングで目が隠れやすかったり足回りも新規だったりして製作に苦労したとのこと。





《項目とやらを作ってくるがいい》
《あの――吾の時代にはなかった素晴らしい文章》

《解析して、追記・修正で再現できないか試してみよう》


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最終更新:2023年05月11日 21:58