クロウ・アームブラスト

登録日:2014/04/15 (火) 00:12:21
更新日:2023/07/16 Sun 20:10:31
所要時間:約 18 分で読めます





英雄伝説 閃の軌跡』及び『英雄伝説 閃の軌跡II』の登場人物。

Crow Armbrust



トールズ士官学院の二年生。物語開始時点では平民クラスのⅤ組に所属。
年齢は19歳。
銀灰色の癖毛に緋色の瞳をしており、額に巻いた白地のバンダナがトレードマーク。

サボリ魔で成績が悪く、ギャンブルマニアのお調子者。今回のミニゲーム、『ブレード』をトリスタで流行らせた張本人でもある。
ただし弱い。ブレードに関しては近所の子供に負けておやつを巻き上げられ、わざわざ帝都まで出向いて観戦した競馬でも盛大に負けた。
その為常に金欠で、第二学生寮の生徒達のほとんどから借金をしている。しかしなんやかんやと憎めない性格のためか交友関係が広く、結構人気者でもある。

実技の方は折り紙付き。
成績優秀者に与えられる獅子心勇士章を授与されており、本編の前の年にはその実力を買われてⅦ組の試験運用を担当した。トワ会長、アンゼリカ、ジョルジュとはその時からの付き合い。

リィンとの出会いは第一章。
ちょっとした手品を披露するためにリィンから50ミラを借り、そのまま颯爽と50ミラをパクっていった。
この件を境に先輩としてリィン達と関わっていくことになり、以降もちょくちょく顔を合わせることになるのだが50ミラは返してもらえない。


【戦闘】

武器は二丁拳銃。属性は射A、突A。

後衛よりの万能タイプ。

Sクラフトは強力なのだが、通常クラフトが微妙なのでどちらかというとアーツ要員にした方が無難。


【クラフト】


  • クイックショット

範囲攻撃クラフト。
遅延ありなのだが、数値がしょぼい上に威力も低い。


  • フリーズバレット

範囲型の魔法攻撃クラフト。
凍結は便利なのだが、またしても威力が低い。


  • ワイルドカード

何が起きるかわからないパルプンテ的なクラフト。
効果はCP回復や能力値強化、敵即死など。悪いことは起こらない。
ただ何が起きるかわからない分使いづらい。せめて効果が全体だったら…


  • カオストリガー

狂気の詰まった特殊弾を放つ直線攻撃クラフト。
高威力かつ混乱、悪夢の状態異常を付与する。だがそんなことより狂気の詰まった特殊弾って何!?と習得した時誰もが思っただろう。


○Sクラフト


  • クロスレイヴン

周囲に弾丸を撃ちまくり、弾道を操って指パッチンと同時に全ての弾丸が一斉に敵を襲う某無駄無駄の人みたいなSクラフト。
高威力かつ広範囲の強力なSクラフトだが、弾丸が纏うオーラがやたらと禍々しい。



以下ネタバレ



「──クロウ・アームブラストです。」

「今日から皆さんと同じ《Ⅶ組》に参加させてもらいます。」

「てなワケで、よろしく頼むわ♪」



後半にいきなりⅦ組に編入してくる。

サボリ過ぎで一年時の単位をいくつか落としたらしく、卒業がやばいと泣きついた結果、Ⅶ組に参加することになった。同時に編入してきたミリアムへの牽制の意味もあったらしい。

当初は戸惑っていたⅦ組の面々だったが即効で馴染み、一ヶ月が経った頃には本人の意向もあって呼び捨てになっていた。

学院祭ではエリオットと共にコンサートの企画を担当し、衣装のデザインも務めた。女子の衣装は露出を多めにしようとしていたようだが、女子組からプレッシャーをかけられたリィンの反対にあい、抑え目になった。ちなみにラウラは衣装の出来によってはクロウ(とリィン)をぶった斬るつもりだった。

昨年もトワ会長達と共にゲリラライブを敢行し、大盛況だったらしい。
そんな経験もあってか練習ではエリオット並に厳しく、予定の曲をなんとか完成させて疲労困憊のメンバーにアンコール用の曲を練習させる鬼っぷりを披露した。
しかしそんな演出が功を奏してⅦ組のコンサートは首位を獲得した。


そして学園祭も終わった後夜祭の夜、来月にはⅦ組からいなくなるクロウは、いい機会だからと50ミラをリィンに返そうとする。

しかしそれでクロウとの関係がすっきり精算されるのを寂しく思ったリィンから利子を要求され、再び借金を背負うことになるのだった。


そして絆イベントではリィンにあるアドバイスを送る。


「いいか……くれぐれもダチは大事にしとけ」

「ダチってのは、学院生活において一番大切な財産みたいなもんだ」

「今後卒業して、離れ離れになってもそいつは絶対に裏切らねえ」

「そんなヤツを一人でいいから、しっかりと見つけることだな」


そんな事を言うクロウにリィンは自分にとってはクロウもその一人であり、大事な悪友だと返す。

クロウは利子の催促までしたくせに現金な奴だと笑うのだった。






















「クロウ……クロウなのか!?」

「ああ、久しぶりだな────って、昨日の夜、一緒にメシを食ったばかりだったか」

「だが、ずいぶん遠くに来ちまった気がするぜ」



《蒼の騎神》オルディーネの《起動者(ライザー)》にして《帝国解放戦線》のリーダー、《C》。それこそが、クロウ・アームブラストの本分である。
本来の武器も銃ではなく《C》の時にも使用した双刃剣(ダブルセイバー)であり、元A級遊撃士のサラ・バレスタインにも匹敵する達人レベルの力量を誇る(ゲーム内の説明では《C》の時も全力ではなかったらしく、実際はサラより上のようである)。
学園をサボリ気味だったのも計画のためで、各地に出向いてギリアス・オズボーン暗殺のための仕込みを行っていた。

共通の敵を持つ貴族派と手を組んで計画を進めつつ、いずれオズボーンの首を狙う足がかりとするために士官学院に紛れ込んでいた。

確証はないが身喰らう蛇とも手を組んでいる様子で、恐らくクロスベルで起こる事件も事前に知っていたと思われる。
そしてザクセン鉱山でテロを行った上で自分の死を偽装し、鉄道憲兵隊と情報局の目を誤魔化したクロウは、ガレリア要塞の消滅を機にクロスベルに対する宣戦布告を行おうとするオズボーンを狙撃した。

それをきっかけに一気に行動を始めた貴族派連合軍は秘密裏に開発していた新型兵器《機甲兵(パンツァー・ゾルダ)》によって帝都を制圧し、自身はケジメをつけるためにトールズ士官学院を襲撃し、《灰の騎神》ヴァリマールを起動させたリィンと対峙する。



「俺の本分は《C》────学院生クロウ・アームブラストはただの“フェイク”さ」

「ッ────ふざけるなッ!」

「俺達と一緒に過ごした時間も!」

「トワ会長やアンゼリカ先輩、ジョルジュ先輩との関係も!」

「全部偽物だって言うのかよ!?」

「あの学院祭のステージも────嘘だったって本気で言うのかよ!」

「それは……」

「────────────────」

「ああ────その通りだ」


決別を言い渡したクロウはリィンに機甲兵用のブレードを渡し、決着を付けようとする。



「悪いが、その《灰の騎神》に粘られると後々面倒なんでな。士官学院共々ここでぶっ壊させてもらう」

「お前らを含めた学院関係者はまあ、全員軟禁ってとこか」

「そうか……だったら……俺が勝ったらどうするつもりだ?」

「っ……クク……お前が勝ったら50ミラの利子を耳を揃えて返してやるよ」

「何だったら、今度はお前の後輩になってやってもいいぜ?」

「分かった、それでいこう。言っておくけど、利子は莫大だからな?」

「そして後輩は先輩の言うことに従うのが筋だ……戻ってきてもらうぞ────クロウ」

「クク……ナマ言いやがって。だがまあ────そのあたりが落としどころってやつだな」

「……最後に一つだけ忠告しておいてやろう」

「お前がまだオレを”大事な悪友”だとか思っていやがるなら……それは今────この場で捨てることだ」

「!」

「殺す気でかかってきな。でなきゃ────死ぬことになるぜ」

「……クロウッ……!!」

「ッ────おおおおおおおっ!!」

「らあああああああ────ッ!!」


《騎神》同士の激闘の末、一度はリィンがクロウに膝をつかせたが、“奥の手”を解禁したことで一撃でヴァリマールを叩き伏せた。

そしてⅦ組のメンバーを残して撤退するヴァリマールの姿を最後に『閃の軌跡』は終了する。







ヴァリマールを破り、トールズ士官学院を制圧した後、貴族連合の《蒼の騎士》として内戦に参加。

そしてⅦ組が集結した後、ユミルを襲撃。再びヴァリマールを下し、リィンをパンタグリュエルへと連行する。

その後、以前と変わらぬ態度でリィンをからかいつつ、50ミラの利子代わりとして過去を語る。


クロウの故郷である「ジュライ市国」。人口15万人程度の小国であり、他国との交易で栄えた都市国家。
クロウはジュライの市長の孫であり、早くに両親を亡くしたクロウにとって市長である祖父は唯一の肉親であり、様々な事を教えてくれた師匠のような存在だった。

しかし、それなりに豊かで平和な国だったジュライは、ある異変によって突然の窮地を迎える事になる。

通称「ノーザンブリア異変」。塩の杭と呼ばれる物質によってノーザンブリア大公国の国土の大半が塩と化したこの異変によって、大公国と交易を行っていたジュライの経済は衰退を始めた。

そして10年前、鉄道網拡張政策の一環として、エレボニア帝国からのジュライへの鉄道開設の申し入れがあり、ジュライの市議会はこれ幸いとその提案を飲み、ジュライはわずか一年で息を吹き返した。

そんなある時、ジュライへの鉄道路線が爆破される事件が発生。帝国は「ジュライの安全保障はあまりにも脆弱」として帝国資本を全て引き上げた。それに頼りきっていたジュライは騒然となり、混乱に陥った。

そんな中、ジュライへと乗り込んできた帝国政府代表、ギリアス・オズボーンはこんな提案をしてきた。

「鉄道の復旧と今後の警備は帝国正規軍が全て受け持とう。その代わり、ジュライは栄えある帝国の一員となり、《経済特区》としてさらなる発展を遂げてもらいたい」

突然起きた事件と、タイミングの良すぎる提案。誰がそれを仕組んだのかは余りにも明白だった。

しかし、経済特区としての様々な特権をちらつかされた市民達はその事実から目を逸らし、鉄道爆破の容疑をかけられた、唯一帝国資本に頼り切ることに警鐘を鳴らし、ジュライの文化を誰よりも愛していた市長を市議会から追放した。

ジュライの帝国への帰属が決定したのは市長が辞職したその日の事だった。

その半年後、まるで糸が切れたかのようにクロウの祖父は体を壊して息を引き取り、クロウはジュライを去った。

その後、カイエン公と知り合い、彼をスポンサーとして同じくオズボーンを憎む同志を集めて《帝国解放戦線》を結成。当時からカイエン公の元に出入りしていたヴィータ・クロチルダの導きによって《蒼の騎神》と契約を交わした。


オズボーンを狙撃した後、《帝国解放戦線》の大半は目的を達成したことで解散したが、既にそれ以外に生きる目的を失っていたスカーレットやヴァルカン、そしてジュライを「平和的に」併合したオズボーンしにしてやられた祖父の借りを返すために自分もまた帝国に平穏を取り戻すところまでを“勝負”としていたクロウは未だ活動を続けていたのだった。

リィンを始めとするⅦ組、それにトワ会長やアンゼリカ、ジョルジュやトールズ士官学院の友人達には色々と思うところがあり、特にリィンに対してはヴァリマールの逃げ延びた場所をトヴァルに伝えて助けに行かせたり、得物についてのアドバイスをしたりと気にかけていた。



そして、内戦も最終決戦へとなだれ込み、煌魔城の玉座にて最終決戦。

第一戦はⅦ組vsクロウ&ヴィータ。彼女とは戦術リンクを使いこなしており、二人の関係は良好だったことがうかがえる
そしてⅦ組は見事勝利をおさめ、ついに《灰》と《蒼》の激突が始まる。


「さあ────始めるとしようぜ!」

「誰にも邪魔はさせねえ!俺とお前の最期の勝負を!」


「ああ────望むところだ!」

「真っ白になるまで……互いの魂が燃え尽きるまで!」


そして互いに全力を出し切った激闘の末、“奥の手”さえも上回り、リィンが勝利を収めた。

勝利に湧くⅦ組の面々。しかしその直後にクロウ達の敗北に激怒したカイエン公が、ヴィータの言いつけを破り《緋き終焉の魔王》を呼び覚ましてしまう。
絶体絶命の窮地の中、Ⅶ組とクロウ、ヴィータは協力することとなる。
クロウとヴィータが隙をつくり、Ⅶ組が追い詰める。そしてラストはリィンとクロウ、二人の《起動者》と《騎神》による初の共闘。
このバトルは専用の合体攻撃まである燃える展開となっている。


そして《緋き終焉の魔王》の核を摘出し、消滅させることに成功した。


だがしかし。戦いを終えた《蒼の騎神》の胴体には大きな風穴が空いていた。

クロウはリィンに道を拓くために攻撃を受け止め、心臓を貫かれていた。

エマとセリーヌの必死の治癒もむなしく、命尽きていくクロウ。

そしてクロウは世話になった仲間達にそれぞれ最後の言葉をかけ、


「……オラ……情けねぇ……顔すんな……」

「これから先……お前は……色々あんだろう……」

「……俺は立ち止まっちまった……」

「だがお前は……お前らは……まっすぐ前を向いて歩いていけ……」

「……ただひたすらに……ひたむきに……前へ……」

「へへ……そうすりゃ………きっと…………」

「────────────────」



リィンへの言葉を最期に、静かに息を引き取った。


だが、この直後である。
切り札の全てを封じられ狼狽するカイエン公を、そして彼に協力した全ての存在を嘲るかの様に、心臓を撃ち抜かれたはずのあの男が……。
ギリアス・オズボーンが、五体満足で現れたのだ。
クロウがその20年ほどの短い一生をかけて行った復讐は、成功していなかったことが明らかになる。
それどころか自分が命懸けで仕掛けた復讐劇すら仇の手の平の上に過ぎないという余りにも報われない最期、或いは犯罪者としてあまりにもありきたりな末路が明かされ、リィンはオズボーンに掴みかかりながら慟哭するのだった。

彼がその事実を知らずに逝ったのは、果たして幸運だったのだろうか……。


クロウは卑劣なテロリストであり、彼が率いた帝国解放戦線は、例えその構成員たちが胸に抱いた静かな"焔"……ギリアス・オズボーンへの復讐心がどれだけ悲しい過去に裏打ちされた正当なものだろうがテロ集団でしかなく、その行動は一歩間違えれば彼らが打倒すべしと誓ったオズボーンの目論見と何も変わらない様な事態を引き起こしかねないものだった。
そしてそんな組織のリーダーとして秘密結社の幹部と手を組んでまで尚、クロウが何も成せなかったという事実にも変わりはない。
しかしその前にトールズ士官学院の、特科クラス《Ⅶ組》の同じ時間を共有した大切な“仲間”であった。そんな彼の最期の言葉が”仲間”たちの背中を押したのだとⅦ組の重心は述懐し、彼がかけがえのない存在だったと己の教え子たちに伝えた。
願わくば、彼の人生が無駄ではなかったことを、彼の“仲間”たちがそれぞれの道を一生懸命生きることで証明してくれることを祈るばかりである。







画像出典:英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ



最後のネタバレ:1周本編をクリアし、エンディングを見終わってタイトル画面に戻ったら、そのままボタンに触れずに画面を…『Ⅶ組の』面々を見続けよう。そう、最後の瞬間まで、目を逸らさずに…


【クラフト】ⅠのC、Ⅱで使用
 Ⅱでは敵時、後日談でとあるアイテムを装備して使用可能


  • アークスラッシュ

自分を中心として範囲攻撃クラフト。
駆動、リンク解除。


  • クリミナルエッジ

自分を中心として範囲攻撃クラフト。
遅延ありでアースクラッシュより広範囲を攻撃。


  • ブレードスロー

Ⅱで使用。直線が範囲。
封技あり。


  • ワイルドカード

Ⅱで使用。Ⅰの味方時と同じ。


  • 召喚

C時、Ⅱの敵時に使用。自動機雷 NT-Iを5体召喚する。


  • スパークスフィア

C時、Ⅱの敵時に使用。全てのNT-Iを爆発させる。大ダメージの為、先にNT-Iを全滅させた方がいい。


○Sクラフト


  • デッドリークロス

素早い速さで斬りつけ、X状の衝撃波を飛ばす。
ターゲットを中心として直線に範囲が限定されたが、クロスレイヴンと比べて威力が高くなっている。


閃の軌跡Ⅲ
前作での死後は、Ⅶ組やトワ、アンゼリカ、ジョルジュの立ち合いの下、帝都近郊のヒンメル霊園に埋葬された。
またオルディーネは正規軍により回収され、悪用されないようガレリア要塞の地下に厳重に保管されている。

この様にクロウ本人は死亡しており、その事実は物語の途中でも再三に渡って指摘・再確認されるのだが、劇中で明らかに見覚えのある色合いと髪型の髪、明らかに見たことがある二丁拳銃という戦闘スタイル、そして聞き間違えようがないイケメンボイス*1の、蒼色の機体を駆る仮面の人物「蒼のジークフリード」が登場する。

その正体は「地精の代理人」であり、敵対関係にある結社の実験の模様を確認するため度々姿を現す。
前述の通り彼はクロウそのものとしか言いようがない様々な特徴を持つ。そんな存在が立ち現れるという、クロウが死亡しその遺体が埋葬されたのをその目で確認したリィンや旧Ⅶ組からすれば信じ難い光景に、リィンやトワは激しく動揺することになる。
しかし本人としてはリィンらのことなど知らないようで、あくまでクロウとは別人の模様。また声は兎も角口調についてはクロウのそれとは大いに異なり、極めて淡々としたもの。
蒼のジークフリード……一体何者なんだ……。







閃の軌跡Ⅳ
OPではリィンと共に黒の工房へとワープしておとなしくしていたが、リィンが動き出すのと同時に行動を開始。デュバリィと共にリィンと合流し、彼の危機を助ける。
工房脱出後はブリオニア島の遺跡の遺跡で騎神同士の戦いである相克の第一の相手として戦う。元々この相克の為に生かされており、戦いが終わると消滅するのを覚悟の上でリィンに力を渡す為に挑んできていた。


「腹を括れや──後輩。」

「“世界”の底が抜けようっていうこの状況で……」

「終わっちまったヤツ相手にウダウダ足踏みしてる場合かよ!?」

「いいだろう───だが訂正してもらうぞ。」

「俺たちの仲間で、先輩で、常に先を行っていたライバルを……」

「そんな安い言葉で片付けたことを!」

「ハッ……上等だ。」

「掛かって来いや───リィン!」

「おおおおおおおおおおおッ!!」

「らああああああああああっ!!」


戦いの後はオルディーネがヴァリマールに吸収され、消滅する・・・




つもりだったのだが、それを拒んだリィンから逆に力を返されてオルディーネを眷属としたことでこの世に残る。戦いが終わる限られた時間の間しかいられないことをわかっていながらもⅦ組の一員としてリィンたちに力を貸してくれる。
今作ではダブルセイバーと2丁拳銃の2種類の武器を切り替えながら戦うことになる。
戦闘力はギリアス・オズボーン、アリアンロード、ルトガー・クラウゼルと同様に不死者になっている為、生前の実力と相まって人間の強さを超えた力を誇っている。
ちなみにヴィクターは「軽く人を超えている」、アリオスやシグムントは「人としての域を超えた者達」と言われたことがある(ただ本当の人外である不死者たちからすれば、理クラスでも人間の範疇のようで、実際オーレリアも認めている)。
シリーズ最強クラスのマクバーンからは「喰らい付けるんじゃねえか?」と言われたがすぐに「買いかぶりだっつーの……」と否定していた。

上記の3名には同じ不死者でも生前の実力差故に彼らよりも一歩劣っている模様。Ⅶ組では覚醒した鬼の力を持つリィンの次に高い戦闘力を誇る。
オルディーネとの付き合いは長く、リィンとヴァリマールの関係と同じ相棒である。
余談だが、実はトールズ入学時にサバを読んでいて、Ⅰの時点では成人していたことが判明した。
更にヴィータと男女の関係を匂わす話があり、単純に起動者と導き手と言うだけではなく、かなり深い付き合い、関係だった模様(セプトアーカイブでもクロウの死は相当堪えた様子)。




ED後のネタバレ
ノーマルエンドならイシュメルガと共に消滅する為にヴァリマールで大気圏に突入していくリィンに自分も消滅する中で同行してミリアムと共に散華する。
しかし、真エンドなら全ての決着後、ミリアムと同じく消滅しかけるがフランツと6体の騎神、焔と大地の至宝と焔の至宝の力で魂を肉体になじませて生者として復活する。6体の騎神は《巨イナル一》の消滅に伴い消滅した為にオルディーネと永遠の別れとなってしまった。


創の軌跡
当初は戦争や鉄血が斃れた影響で混乱が起きているジュライにスタークと一緒に出向いている。
新生Cが犯行声明を出した時点でリィンも直ぐにクロウに連絡を取ったが、繋がらなかった。
ただリィンや他のⅦ組、カールもクロウのやり方と違うし、なによりクロウには今更Cを名乗る理由がないから別人であると確信していた。

そしてその確信は当たる。Cが地下遺跡から霊園に出て来た時点で先回りをしてCと交戦。この時リィンたちは勿論Cですら、このタイミングでクロウが現れたのは予想外だった。(本人曰く、ジュライは優秀な後輩(スターク)に任せて来た。)
また普段ニヒルで鉄血を相手にした時ですら冷静だったクロウが、珍しく語気を荒げてCに切りかかっている。(勝手にCの名を出されて、しかも仮面付きとクロウの黒歴史に悉く触れた相手なので無理はないが…)
4対1ではさすがのクロウも分が悪いかに見えたが、あくまでⅦ組が来る足止めに徹していた。そしてⅦ組メンバーが来たことで形勢逆転。ユーシスたちとの連携でCの仮面を割ることに成功。
だがCの素顔がルーファス・アルバレアその人だった時はさすがに驚愕していた。その後は後始末や情報収集も兼ねてリィン以外のⅦ組と一緒に帝都に残る。

調査が一段落した時点で、新旧Ⅶ組全員で決戦の地クロスベルに乗り込むことに。
リィンやユウナたちと共にミシュラム方面の調査を行う。そこで自分たちの偽物やイシュメルガ=リィンと対峙。
劣勢に陥るが、その時は相手が引いたことで手打ちになった。

その後はクロスベル解放作戦に参加。決戦前にかつての同胞であるSことスカーレットと再会。旧交を温めた。
またバベル突入前にスカーレットと一緒に新生帝国ピクニック隊と会話。
勝手にCを名乗ったことに苦言を呈したが、同時にその経験がルーファスの糧になったなら良かったと一定の理解も示した。

そしてバベル中枢部にてイシュメルガ・リィンと零の騎神ゾア・ギルスティンと交戦。
専用機ティルフィングを用いてリィン、ルーファス、新Ⅶ組と共に奮戦するも圧倒的な力の差を覆せず、絶体絶命に陥る。
しかしエリュシオンが読み取った零の騎神という可能性は、同時に七の騎神を再定義、世界に現出させることになった。
オルディーネ意思と力が宿ったティルフィングで再びゾア・ギルスティンに挑む。仲間との連携で追い詰め、最後はリィンとの無想十文字で遂に零の騎神を撃破する。

エピローグではティルフィングの中にオルディーネがなにか残していないか調べていたが、なにも発見出来ず一言ぐらいあっても良いのにとぼやいていた。
その後はⅦ組と一緒にクロスベル自治州の再独立を見届けた。
ジュライ復興後は世界を旅すると語っていたが、EDでは第二分校の学園祭の手伝いをしたり、ゲーム衣装に第二分校の制服があったりするので、リィンとトワの画策した通り、復学した可能性もあるかもしれない…


黎の軌跡
本人は登場しないが、物語後半、まさかのC名義で裏解決事務所に一通のメールが送られる。おそらくクロウ本人ではないだろうが。
クロウ自身ここまで、他人にかつて自分が名乗ったCが使われるとは夢にも思わなかっただろう…


【クラフト】Ⅲのジークフリード、Ⅳで使用

  • ネメシスバレット

直線が範囲。
混乱・悪夢の追加効果あり。


  • クイックバースト

範囲攻撃クラフト。
駆動解除。


  • クリミナルエッジ

自分を中心として範囲攻撃クラフト。過去作でも使っていた。
Ⅳで通常クラフトでダブルセイバーを使うのはこれだけ。


  • アイ・オブ・バロール

魔法攻撃。
魅了・気絶・即死の追加効果あり。
帝国の呪いの影響で手に入れた力なのか、本編でも度々右目を瞑ったり、押さえたりと言う行動をしているが、具体的な事は明かされなかった。ただ呪いとは一応関係はしている模様。


  • デスティニーブルー

STR・ATS・SPD+50%に加え「心眼」を付加する自己補助クラフト。また硬直が0で3つのステータスアップは6ターン持続と歴代のバフクラフト随一の長さを誇る。分かる人にはクロウ版「神気合一」。
閃Ⅳのバージョン1.03で追加された。理由はクロウが弱かった為。
敢えて理由付けするなら、今のクロウは帝国の呪いにより不死者となったのでその副産物として得た力と解釈する事ができる。
名前の由来はクロウのテーマ曲『Blue Destination』から。

  • オルディーネ召喚→オルディーネ召喚Ⅱ

対人戦では使用不可。
蒼の騎神オルディーネを召喚して、ⅡのSクラフトであるデッドリークロスを放つ。



○Sクラフト

  • クロスリベリオン

二丁拳銃を左右に連射し、 その先に魔法陣を展開し、そこから相手がいる地点に銃弾を飛ばす。最後は二丁拳銃からエネルギーの刃を展開し、X状の衝撃波を飛ばす。

  • ヴォーパル・スレイヤー

ⅣにおけるSクラフト。ダブルセイバー使用。
ダブルセイバーに光を宿して投げつけ縦横無尽に斬り裂いた後、キャッチして上空から突き刺してX状の衝撃波を起こす。
クロウの歴代Sクラフトで唯一クロスがつかない。



○オーダー

  • カオスレイヴン→カオスグリオン

12ターン与えるダメージを25%アップさせる。また同時にHPとEPを30%回復。


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最終更新:2023年07月16日 20:10
添付ファイル

*1 一応公式サイトではCV:???になっている。が、本編中では《C》の時の様な誰の声か分からない様にするための音声処理等は一切ない

*2 入れた側が既に無用だと考えて回収したか、或いは別な誰かが持ち去ったのかはⅢの時点では不明である