遠山和葉

登録日:2014/04/10 (木) 23:36:35
更新日:2024/04/21 Sun 02:36:20
所要時間:約 11 分で読めます




遠山和葉とは、『名探偵コナン』の登場人物。

CV:宮村優子(幼少期は佐久間レイ)
演:岡本玲


概要

大阪の高校生探偵服部平次幼なじみ。彼と同じく、私立改方学園高等部2年。
父親の遠山銀司郎は大阪府警刑事部長。母親は現在未登場*1

そして合気道二段
空手(最強の防犯装置)、柔道(おっちゃん英理)、剣道(平次)、截拳道(ボクっ娘女子高生探偵)と、『コナン』の関係者は武道家率高すぎじゃないですかね……?

名字の由来は時代劇でお馴染み、名奉行遠山景元(遠山の金さん)。名前の方は、当時のチームアシスタントの夫人の名前から頂いたとのこと。


人物

一人称は「アタシ」。関西弁を喋る女性の一人称に多い「ウチ」ではなく、怪盗キッドが和葉に変装した際にはこの点から正体を見抜かれた。
二人称は、平次のことは呼び捨て、蘭やコナンなど顔見知りには「ちゃん」「くん」付けで、その他の大抵の相手には「アンタ」、相手が目上の場合には「ハン」を付けることが多い。

チャキチャキの関西弁を話す。快活かつ強気な性格で、髪型はポニーテール。大阪人らしくたこ焼きが好き。
また料理が得意でお守りづくりには定評があるなど、物理的ではない方の女子力も高い。その他『大怪獣ゴメラvs仮面ヤイバー』では、ゴメラとヤイバーのファンである事が発覚した。

上記の気の強さや合気道二段の実力から、襲い掛かってきた犯人を返り討ちにすることも。蘭に次ぐ武闘派ヒロインの一人とも言える。
ゲーム『三人の名推理』では、見つけた手がかりを追って犯人に捕まり、自身を探しに来て(恐らく自身を人質にされて)捕まった蘭と背中合わせに後ろ手に連縛されるが、手がかりを追ってきた平次に話術で犯人を戸惑わせる。そしてその隙に蘭と連携して立ち上がって体を回転させ、蘭の蹴りを犯人にくらわせてみせた。
ただしこれは合気道の性質上、真正面から向かってきた場合に限られ、銃などの飛び道具相手にはやはり手も足も出ない……いや、これが普通です。銃弾よけられる方がおかしいんです。

作者曰く「蘭には劣るが胸も大きめ」とスタイルもいいが、本編で水着姿を披露したのは『孤島の姫と龍宮城』の一度のみで、実は世良よりも少ない(公式のイラスト等込みでもどっこいどっこい)。

身長は蘭とほぼ同じ。
『キッドvs高明 狙われた唇』では、外国人女性に変装した怪盗キッドコーラをかけられて服を汚されたので着替えるためにトイレへ向かった後、そこで彼に事件解決まで眠らされてしまっていたが、変装中のキッドはずっと膝を曲げて身長を平次より低く見せかけていた。
余談だが、アニメ版では服にかかったコーラが黒だった為に眠っている和葉が死体に見えた視聴者もいたとか*2

一方で、平次のためなら無茶も厭わない危うい一面もあり、またヤキモチ妬き
そのため事件現場に同行するのは序の口、それが元で犯人に襲われたり攫われたり平次共々監禁されたり、恋敵が現れれば後先考えず勝負を受けたりすることも。
また、蘭と同様に幽霊などのホラー要素が苦手で、それに纏わる事件に遭遇した際は彼女共々ほぼ涙目になる。


作中での活躍

初登場は19巻の『浪花の連続殺人事件』にて。
コナンや蘭が大阪の平次を訪ねた際に登場。
平次がウキウキで電話していた相手である「工藤」を、女だと勘違いして、

アンタが工藤って女か!

と怒り心頭で蘭に詰め寄った。ニヤニヤ不可避。

この際は蘭を敵視していたものの、誤解だと判明してからは同年代であることや幼馴染が名探偵(そして好きな相手)であるなどの共通点からか、名前で呼び合ったり抱き合ったりするほど仲良くなる。
ただ、26巻の『命がけの復活』で初めて工藤新一と対面した際に「ホンマに男やったんや……」と発言している辺り、「工藤」に対する疑い自体はまだ残っていたらしい。
ともあれ自分の目で確かめ納得したからか、同エピソード以降その点を疑う様子は見せなくなった。

顔を見せる時は常に平次とセットで、和葉が単独で登場した事は2024年現在一度も無い。逆に平次は単独で登場する場合もあるので、和葉の出番はそう多いわけではない。
にもかかわらず、2012年の人気投票では11位。かなりの人気キャラと言えるだろう。


平次との関係

自称「平次の姉役(初期の平次からは弟分だの子分だの言われている)」「鉄の鎖で繋がれた仲」だが、傍から見ているとどう見てもである。本当にありがとうございました。
どのくらいかと言うと、勝手知ったる何とやらと言わんばかりに平次の家に上がり込むのは当たり前で、平次の両親が風邪で倒れたら看病して上げたり、逆に和葉の両親から平次に頼まれごとをしたりなどほぼ親公認
よく主張が食い違うことから言い合いも多いが最早夫婦喧嘩……を通り越して夫婦漫才にすら見える。
「鉄の鎖で繋がれた仲」は非常に強く、『そして人魚はいなくなった』では二人の絆が描かれる。ファン必見。
「〇〇行くからいつもの場所で待ち合わせな(バイクか電車かで変わるらしい)」や「お好み焼きはどこ行く?」
→「お好み焼きと言ったらあそこやろ!」→「せやね!」と2人だけの会話が成立するほど。さっさと付き合え

このようにもはや相思相愛だが、彼が恋愛に疎いせいもありあまり進展はしていない様子。
『コナン』の劇中ではそういうカップルが多いので気にしてはいけない……が、この2人はかなり古参の割に中々進展していなかった。しかし『コナンと平次 恋の暗号』からは徐々に……。


劇場版において

『世紀末の魔術師』で初登場。
以降もやはり平次共々『迷宮の十字路』『探偵たちの鎮魂歌』『漆黒の追跡者』『天空の難破船』『絶海の探偵』『から紅の恋歌』『100万ドルの五稜星』で顔を出す。
中でも『迷宮の十字路』『から紅の恋歌』『100万ドルの五稜星』ではメインヒロイン的な位置付けなので、これら3作の概要を述べたい。

迷宮の十字路』では、平次が捜している京都で会った初恋の相手に嫉妬の炎を燃やすなどのラブコメ要員となる他、覚えていた歌が平次の推理のヒントになる、証拠品を見つけるなど謎を解く鍵にもなっている。
更にクライマックスでは犯人に拐われるという、ヒロイン的役割もきっちりこなした。
ちなみに、平次の初恋の相手の正体が判明するラストシーンは和葉と平次のカップルが好きなファンは非常に2828できるので未見の方は是非。

『から紅の恋歌』では、合気道と同時にかるた部も兼任していたことが明らかになるが、新入部員の少ない同部を存続させるために名前だけを貸していた所謂ゾンビ部員に過ぎなかったらしい。
しかし、突如現れた新たな恋のライバルこと大岡紅葉と、平次を賭けたかるた対決を行うことになってしまう。
当然かるたの試合経験など無い和葉だったが、合気道で培った集中力や体力、負けん気などに加え、元かるたクイーンの平次の母親に鍛えてもらいメキメキと頭角を現す。
果たして、平次を賭けた恋の札取り合戦の行方は……?

『100万ドルの五稜星』では、平次が北海道は函館市で行われる剣道大会に出場する事になり、珍しく応援に来るように言われたため赴くも、彼が何故か会場に来ていないのを知り困惑。
そんな折、大会の合間に披露する居合の稽古をしていた福城聖を平次と間違えて声を掛けた際、福城が振っていた刀の「樋鳴り」を良い音だと褒めた事がきっかけで彼に好意を寄せられるも、それを平次が黙って見ていられるわけがなく……また、その時聞いた音は後に真相解明のカギとなる。
なんやかんやありつつも、事件とは直接関わることなく蘭と函館観光を楽しんでいたが、終盤では平次に告白絶景スポットとして知られる函館山に呼び出され彼女と一緒に向かう。
しかし、そこではあるとんでもない企みが実行に移されようとしているところだった!



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最終更新:2024年04月21日 02:36

*1 一応台詞の中では登場している。

*2 アニメでの血の色は赤い血ではなく黒ずんだ血である為にそう見えた。