トドメ演出(スパロボ)

登録日:2012/03/25 (日) 18:26:03
更新日:2021/03/31 Wed 23:42:36
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ダイターンクラァアアッシュ!


トドメ演出とは、その名の通り特定の技で敵を倒した時に発生する演出である。
本項目ではこれについて詳しい解説をしていく。


《概要》

初出は第4次スーパーロボット大戦
この頃はダイターン等の極一部のスーパーロボットの必殺技のみだった。

以降、魔装機神でトドメ演出の網羅やアニメーションに大きく力を入れられたが、
容量や技術の問題かPSSS64時代にはやはり極一部のみに限られ進歩は一旦止まる。

第3次スーパーロボット大戦αで一気にこのトドメ演出のあり方を決める事になった。
この作品では新規参戦作品への新規戦闘アニメーション以外にも、既存の流用のアニメーションにすらカットイン追加等の処置を施し多くの作品にトドメ演出を入れる事に成功した。

以降の作品でもユーザーから好評だったらしく、OGシリーズやスーパーロボット大戦Zシリーズでも更に進化した演出とアニメーションを見れる様になった。


一方、任天堂携帯機シリーズではトドメ演出自体はスーパーロボット大戦Aから採用されているが、あくまで極一部のスーパーロボットのみだった。
プラットフォームをDSに移して以降のスーパーロボット大戦Wで一気にトドメ演出に拘る様になった。
DS作品の声無しの作品特有の容量の余裕とドット自体の粗さを逆手に取ったアニメーションによるトドメ演出は見事の一言。

必殺技にはもちろんの事、「どうしてこんな通常武器に?」と疑問符の付く通常武器や原作に無いスパロボオリジナルの合体技まで存在する。

また、DSでの魔装機神のリメイクでは3Dの新規アニメーションでびゅんびゅん動くサイバスターヴァルシオーネの必殺技アニメーションのかっこいいトドメ演出を見せてくれた。
こちらのシリーズはPSPに新作のプラットフォームを移し、更に進化した演出を見せてくれる。

概ね好評なトドメ演出だが(下記の事情以外の意見だと、せいぜい「ムービーが長くなりすぎ」くらいか)*1
近年は特定の敵ユニットなど撃墜時に特別な演出*2が設定されている場合にもトドメの方が優先されてしまい折角の特殊演出を見損ねたりする。

ただ本格的な決戦前の顔見せボスなど撤退するキャラクターにおいて、後述の破壊系のようにどう見ても木っ端微塵になったのに戦闘が終わるとピンピンしていてるという矛盾はよく指摘されるところであり、よほどツッコミが入ったのかスーパーロボット大戦Lではストーリー上死亡しないボス格にはトドメ演出が入らないというシステムが追加された。
しかし今度はボスを格好良く倒すカタルシスが失われたという不満が聞かれるようになり、スーパーロボット大戦UXでは設定で撤退ボスにトドメ演出を入れるか入れないか選べるようになっている。これでどちらの派閥も一安心。

また、オリジナル系は必殺技のトドメ演出ひとつに月単位の作成期間を設ける、
必殺技専用のBGMが1周する間に綺麗にフィニッシュが決まるよう計算する、
等の工夫を凝らしており、そのクオリティは天井知らず。



【主な演出】

◆破壊系

通常の爆散とは異なる壊され方をするタイプ。
どう考えても脱出無理だろ・即死だろというツッコミは無用。
  • 敵が消滅(コスモノヴァ、相転移砲、インフェルノブラスター)
  • 敵の土手っ腹を突き破る(烈風正拳突き、大車輪ロケットパンチ)
  • 敵が切り刻まれる(魔装機神系、ガンダムエクシア)
  • 熔解(ブレストファイヤー)
  • 敵を一刀両断(テッカマンのランサー系、ガンダムデスサイズ)
  • 地球規模の爆発が遠景で映る(烈メイオウ、ミストさんのアレ)
  • 拳銃大砲の弾丸の跡が敵に残る(スパロボAのFソリッドカノン、ユアアイズオンリー)

◆追加攻撃系

通常の攻撃にさらに演出が加えられるタイプ。
  • サンアタック→ダイターンクラッシュ
  • ゴッドフィンガー系→ヒートエンド
  • 単分子カッター→ラムダドライバパンチ
  • ブラスターテッカマンブレードのテックランサー→フェルミオンビーム
  • νガンダムのオールレンジ・アタック→ラストシューティング
  • バーグラリードッグのアサルト・コンバット→パージ後、崖に敵を叩きつけそこからキリコがアーマーマグナムで直接攻撃
  • ヴィルキスの突撃→銃器乱射しつつ敵の至近距離に近付き、コックピットハッチから出てきたアンジュがヴィルキスのライフルに合わせて機関銃を発砲。深海だろうが宇宙空間だろうが亜空間だろうが平然と出て来る痛姫様マジパネェ!

◆移動系

マクロス系やウイングガンダムゼロカスタムのように倒した後にどこかへ去ったり、スターゲイザーのように帰ってきたりと移動する演出が付くタイプ。
「あれ? さっきまで地球にいたのに何で宇宙に?」なんてことはザラ。
R-ダイガンのようにここでしか見られない変形形態が描かれることも。

◆敵移動系

上とは逆に敵がどっかへ飛ばされるタイプ。64のスィームルグ系がはしりかもしれない。
亜空間や銀河系の向こうへ飛ばされるのが一般的だが、冥王星から地球に海洋投棄する奴とかもいる。
Zシリーズでは創聖EVOL共にアクエリオンの『無限拳』で敵がに叩きつけられたり、地球をぐるりと一周したりする。
例によって「今は地球で戦ってないんですが…」などのツッコミは禁止。
上記の二つの変則パターンとして『移動→本格的な攻撃』や『攻撃→移動→大爆発』というのも有る。
また中には本編中に組み込まれるものもある。

◆決めポーズ系

敵を倒した後、何かしらの決めポーズをつけるタイプ。
パイロットのどや顔カットインが入ることも多い。
特にエルドラン系では勝ち名乗り台詞も含めてお約束である。
また、大張作画作品はその緻密に描き込まれたメカデザインとシャープかつマッシヴなシルエットからこれでもかと言うほど一枚絵がハマり、
もはや様式美の領域である。
UXのラインバレルの機体ではまさかの原作者(作画担当)書き下ろし決めポーズも採用され、ファンを歓喜させた。
勇者特急マイトガインマイトガインやグレートマイトガインに至っては、本編とほぼ寸分違わぬ勝利ポーズを見事に再現しているという気合いの入りようで、多くのファンを歓喜させた。

◆再合体系

LのボルテスVやダンクーガノヴァマックスゴッドのように、分離しての攻撃の後に合体するタイプ。当然合体後には決めポーズが入るので上記の派生と言えるかもしれない。
合体ムービーを用意出来ないことへのスタッフの趣味の発露苦肉の策とも言える。
近年の作品ではオミットされがちな合体ロボの分離形態を目にする貴重な機会でもある。
特殊パターンとして、『攻撃が当たった後に分離する』(代表:ゴッドシグマやバルディオス)というのも有る。

◆特殊カットイン

Lのデスティニーガンダムのトドメを刺す瞬間にシンの過去がフラッシュバックする演出や、
ゴルディオンクラッシャーのキャラクターのカットイン乱発の様な演出の事。
また、爆炎を描いた何種類かの一枚絵を連続して映すことで大爆発を表現する昭和期ロボットアニメの演出を再現したフィニッシュも第2次α以降定番になりつつある。

トドメイドことゴッドシグマグラヴィオンのトルネードクラッシャーパンチやモルガキャノリーの無敵団、
主役を差し置いてサンドマンのドヤ顔で終わる超重炎皇斬の様なネタに走り過ぎた物も少なくない。

UXではリーンの翼のIF展開で仲間になるオウカオーと主役機アッカナナジンの合体攻撃で桜吹雪が舞い散る美しいトドメ演出があり、3D画面で見ると圧巻の一言。



追記・修正はトドメ演出がある武器を所持している人にお願いします。

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最終更新:2021年03月31日 23:42

*1 戦闘ムービーをカット可能なため、戦闘ムービーはみたいがテンポはよくありたいというかなり少数派の意見となるが

*2 原作通り十字の爆発を起こす使徒など