右肩を赤く塗ったり、炎の匂いに
むせる最低野朗な方ならお気づきだろうが上記の文には重要なことが書かれていない。
彼女はネクスタントである。
ネクスタントとは、
簡単に言うと戦闘用サイボーグのことで特徴として
緑色の血液、人間離れした耐久力と筋力、PS(パーフェクトソルジャー)並みの戦闘能力、補助脳を装着している等があげられる。
彼女は父であるモンテウェルズが軍人だった時代、彼の部下(事故直後にキレたモンテウェルズにより射殺)が運転するトラックにはねられ、瀕死の重傷を負い、やむを得ずネクスタントとなった。
次期教皇の座を狙い「触れ得ざる者」を抹殺し手柄としようとする父の命令でキリコを殺すために衛星コンプラントでコールドスリープから目覚めたキリコを襲撃する。
(このとき、フィアナはコールドスリープしたまま、先に聖地アレギウムに運ばれていた。)
その際キリコとフィアナのコールドスリープカプセルをどこかに運ぼうとしていた運び屋二名を追い詰め、キリコの居場所を聞き出している。
運び屋の追跡時ロケットランチャーや軽機関銃による反撃をものともせずに標的を追い詰める姿はさながらターミネーターの様だった。
しかし、キリコの反撃で左腕を失いコンプラントが惑星マナウラに落下しそうだったため撤退する。
左腕を直した後、キリコ討伐の報告の為に赴いた聖地アレギウムにて
ジャン・ポール・ロッチナと接触し、キリコについて自分なりに調べ興味を持ち始める。
ロッチナいわく「キリコの毒が回ってきたな。」との事。(それじゃペールゼンやワイズマン、ロッチナはキリコ中毒ってことか)
その後、父の命令で脱がされたり異端呼ばわりされるが、
アレギウムをキリコの乗るバーグラリードッグが襲撃する。
フィアナを奪われキレているキリコに平和ボケしたアレギウムの守備隊が敵うわけもなく、モンテウェルズにテイタニアを出撃させるよう要請が掛かる。
しかしモンテウェルズはそれを拒否し、自分を次期教皇とするならテイタニアを出撃させると、条件を出す。
テイタニアを出撃させるため仕方なくモンテウェルズが次期教皇となった。
出撃命令が下り、ATに乗り込むテイタニア。
だがテイタニアを見送りにきたモンテウェルズに3人の枢機卿が絡んできた。
枢機卿「アンタがキリコの蘇生を指示したんだろ。」
モンテウェルズ「罰を受けろぉ。」
上記のセリフと共にモンテウェルズは3人を射殺する。
その光景を見たテイタニアは思い出した。
自分が事故にあった時に
父の部下が漏らした言葉、
なぜあの事故は起きたのか、
実はテイタニアの事故は娘をネクスタントとして手駒にするためモンテウェルズが仕組んだ自作自演で
部下を射殺したのも口封じのためだった。
外道なりモンテウェルズ
テイタニアは父に詰め寄るが、
「私が教皇になったというのに、何が不満なのだ?」
…もうだめだコイツ。
様々な思いを抱きながらテイタニアはキリコと対峙する。
そして、
テイタニア「キリコ、貴様が心置きなく戦えるようにフィアナは目覚めさせておいた。」
キリコ「!?」
テイタニアの言葉に何故か動揺し、絶望したかのようにあえぐキリコ。
そもそもキリコはフィアナを目覚めさせることなど望んでいなかった。
PSの宿命で短命なフィアナを救うためにキリコはフィアナと共にコールドスリープしていた。
フィアナの目覚めは彼女の死を意味していたが、テイタニアはそれを知らずフィアナを目覚めさせてしまった。
残り僅かな時にすべてを懸けて、フィアナを再び眠らせるためにテイタニアを倒し先へ進もうとするキリコ。
しかしモンテウェルズによって補助脳が作動し、テイタニアはPSすら上回る戦闘マシーンと化した。
キリコは機体は破壊され、アーマーマグナム1丁でテイタニアと対峙する。
体力の限界で倒れこむキリコが放った銃弾が床に兆弾し、
わずかに歪んだコックピットハッチの隙間を通って
テイタニアの補助脳を直撃した。
テイタニアを倒し、フィアナと再会するキリコだが、
時すでに遅くフィアナの寿命は尽きてしまった。
その後、テイタニアはアレギウムから去るキリコを見かける。
そしてキリコの後を追う。
なぜなら、目覚めたフィアナに頼まれていたから。
「彼を愛してあげて。私の代わりに」、と。
実はテイタニア自身もキリコに惹かれていたのだ。
キリコへの愛憎入り混じった感情だけを原動力に
テイタニアは彼の後を追う。