音羽悟偉

登録日:2014/04/04 (金) 11:22:42
更新日:2024/04/21 Sun 19:39:25
所要時間:約 5 分で読めます




「お前ら面白そうだ
 次はお前らとセッションしようか」



音羽悟偉とはSOUL CATCHER(S)の登場人物である。
鳴苑高校吹奏楽部二年→三年、トランペットパートリーダー。
作中内での仇名は「暴君」。
心の形状は凶暴な怪物……を纏った無垢な赤ん坊。


人物

全楽器内で最も華やかで目立つ楽器、トランペット。
そのトランペットパートのパートリーダーにして部内最強の奏者。
音楽の実力は部内でも頭一つ抜けており、神峰と出会う前の刻阪の音すら「絶望的につまらなかった」と評しており、その刻阪からも「天才…いや化け物か……!!」とまで言わしめた。
吹奏楽専用雑誌である『吹奏楽ジャーナル』にも何度か掲載されており、更にはウィーンの楽団から電話が来るほどその実力は外部にも知れ渡っている。
粒揃いの鳴苑高校吹奏楽部内においても彼だけは完全に別格。
ちなみにサブ楽器はコルネット。
音楽はCDで聴く派。

しかし、彼は神峰に攻略されるまで一度もトランペットパートと練習をしてこなかった。
毎日部活動に来ては他のパートに無理矢理割り込んでセッションをし、ダメ出しをする、という行為を彼が飽きるまで行っていた。
そんな彼の暴力ともとれる行動に自身を失い、潰され、退部していった部員も少なくない。初登場時もホルン子ちゃんがガシャガクされかけていた。
結果ついた仇名が「暴君」。
一方で彼がひとりで演奏することはまずない。第二話で一人で吹いてた気がするのはきっと気のせい

そんな彼の真意は「自分の好きなことを全力でやりたい」、「他人と共にいたい、独りでは面白くない」というものであった。要するに彼は極度の構ってちゃんである。
一人で演奏しないのも、他パートにダメ出しを行うのもそのため。
しかし、彼のその高すぎる演奏技術故にその二つの想いが矛盾してしまい、その矛盾が彼を暴君たらしめてしまっていた。

トランペットパートと練習しないのは同じトランペットパートの同学年である奏馬が彼にコンプレックスを抱き、「絶対に自分は音羽に敵わない」と諦めてしまったせいであった。
その諦めを感じ取ったが故に音羽はトランペットパートでの居場所を無くしてしまい、そこに寄り付かなくなってしまった。
曰く「一人で吹いているのと変わらない」。
しかし、現在は神峰の攻略で奏馬と和解しトランペットパートで練習するようになっている。

彼の父は「音羽ヶ丘病院」という地域の大型病院の院長。
将来的に彼はこの病院を継ぐことになっている。
その為、父親からは部活動自体を反対されており、一度は強制的に部活動を辞めさせられたこともある。
彼の想いはそんな父親に認めてもらいたいという想いでもあるようだ。
後に彼の前で演奏会を開き、自分の姿を見せることで高校の間は吹奏楽を続けることを認めてもらっている。

彼は何事に対しても淡々飄々としているようで、実際は面白そうなことには首をつっこんで楽しむというノリの良い人物。
面白そうなことをするためならかなり無茶もするし、時には恐ろしいくらいの行動力も発揮する。
また、冗談にならないギャグを真顔で言ったり、逆に冗談にしか聞こえないようなことを大真面目に言ったりとやや天然でもある。
本作でよく使われるデフォルメ顔(通称パッカーン顔)を披露することも多い。というかギャグシーンではかなりの高確率でパッカーンしている。
邑楽の神峰への恋心に気付いており(もっとも神峰以外全員気付いていることだが)、その反応を楽しむために神峰をけしかけて遊ぶことも多々ある。

手先は器用であり、縁日の型抜きでは全ての型を完璧に抜いた。
本人いわく「手術と一緒」。

出番は全キャラの中でもかなり多め。神峰、刻阪に次ぐ出番の多さである。
そんなノリの良さ、行動力の高さ、ルックス、演奏技術の高さから動かしやすいキャラなのかもしれない。

活躍

初登場はOp.2。
ただし、ここはただの顔見せである。
見開きでパートリーダーが集合しているところに登場した他、その前の刻阪が『青春の輝き』を演奏しているシーンでも後姿が登場する。

その後、Op.4で存在が語られ、Op.5にて本格登場、彼と奏馬の攻略編がスタートする。
トランペットパートで居場所を無くしていた彼は部の他パートにダメ出しを行う行為を繰り返していたが、突如父親から退部するよう言い渡される。
父の言葉に従い、一度は退部する彼だったが、彼の真意に気付いたうえで訪ねてきた神峰の提案で父親に認めてもらうための演奏会を開くこととなった。
ちなみにこの時、病院でリハビリ中だったモコと接触し、彼女とセッションしている。
彼女が歌っているところに突然トランペットを持ってセッションして来たとのこと。どう見ても変質者です本当にありがとうございました。この一件を知った刻阪は顔芸を披露しながら心をちゃぶ台返しする頑固親父に変化させている。

自分に対して無意識に抱いていたコンプレックスに気付いた奏馬と共に、父親の前で『トランペット吹きの休日』を演奏する音羽は、トランペットパートとの一体感を得る。
曲のラストで緊張のあまり高音が出せなくなるも、神峰のとっさの機転とそれに応じた奏馬と刻阪に救われ無事に演奏終了。
父親に活き活きとした自分の姿を見せつけたことで彼からも「コンクール全国大会金賞」を獲ることを条件に吹奏楽を続けることを許された。

翌日のパートリーダー会議では無理矢理神峰を拉致って参加させる。

その後の神峰の天籟視察にも同行。
天籟、竹風のメンバーと合同セッションを行い神峰の指揮に食らいつこうとするが、天籟サウンドを食い尽くすことが出来ず失敗に終わる。
その後、基礎不足が露呈した神峰に御器谷を紹介し、一度彼を見放した。

天籟ウィンドフェス編では、打ち上げでビンゴに当たるも、最優秀曲の祝いの(メンドい)為神峰に渡した。
しかし、中身がサックスとクラリネットのリードであった為に「必要としている奴にあげれば確実に喜ばれる」と吹き込み、神峰が邑楽に、刻阪が歌林にこれを渡すように仕向けた。
「ダブルストライク!!」「二枚抜き!!でかした音羽」
「何スかその一体感!?」

合宿では昼まで起きない寝坊助っぷりを発揮。
しかも、早朝に行われる打楽器パートの「おはようの演奏」対策に耳栓までする徹底っぷりであった。
その後は谺のしごきでトランペットパートもろともミイラ化する。

ロックフェス編ではトランぺッターとして『リンギン・ガーデン』に参加。
以前弦野に言われた「叩っ斬る」という言葉を根に持っており、彼とのジャムセッションという名のバトルを繰り広げた。ちなみに結果は引き分け。

アンサンブルコンテストでは全国行きが決まった後、拉致した御器谷と共に近畿大会の視察に向かう。

その後、全国大会当日、甲子園の応援にも参加したかった彼はわざわざJRの電車表を綿密に調べ上げて演奏に間に合うよう時間を計算し、倉敷から神峰を迎えに甲子園球場までやってきた。なんだこの行動力。
なお、間に合いそうになければヘリを使うつもりでいたらしい。

全国大会は銀賞、自分がコンクールで全国大会金賞を獲るにはまだまだ壁を越えなければならないことを痛感する。
一応言っておくと銀賞に終わったのは彼のせいではない。
どちらかといえば金井淵が集中しきれなかったことに原因がある模様。

Op.44では現在の鳴苑バンドが在校生バンド、そしてライバルバンドに勝つための鍵として神峰にあげられる。
他パートにセッションをふっかけまくっていた暴君としての彼の姿勢が、現在バラバラの鳴苑バンドをまとめるための鍵と捉えられたようだ。
その回では早速暴君っぷりが復活。滝田と今金を泣かし、打樋に怒られていた。

主なセリフ

「ねえ。そんな吹き方するな。曲が死ぬ」

「少しはマシになる」

「1人より2人。8人より55人で吹いたほうが…面白いに決まっている…!」

「指揮棒の描く軌道で音の行くべき道を示しただと?」

「当たり前だ。こんな面白そうなこと俺抜きでやれると思うな」

「遅れてすみません(威圧)」

「愚問を吐くなよ」

「俺は俺を越える」

「手術と一緒だ」



1人より2人。8人より55人で追記・修正したほうが…面白いに決まっている…!
それが項目だ!




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最終更新:2024年04月21日 19:39