アラン・アダムス

登録日:2014/04/04 Fri 3:20:00
更新日:2021/07/26 Mon 13:03:16
所要時間:約 9 分で読めます






戦いたいに決まってる、男なら――ファイターなら!


アラン・アダムスはガンダムビルドファイターズの登場人物。CVはジャイアンこと木村昴。バトルシステムの音声も兼ね役。


☆キャラクター概要
PPSE(プラフスキーパーティクルシステムエンジニア)社、ガンプラ・ワークス部門に所属し、技術主任を担うエンジニア。
二代目メイジン・カワグチの主催するガンプラ塾では技術科専攻で指導を受けていた事もあって、ガンプラビルダーとして世界トップクラスの実力を有しており、ユウキ・タツヤとも旧知の仲である。

元々、世界最高のファイターである二代目メイジンが操るガンプラを自分が作ってみたいと思ってガンプラ塾に飛び込んだこともあり、タツヤとは異なり、二代目のことは厳しくもビルダーとしての技術を叩きこんでくれた恩人として尊敬している。
エンジニア畑なので、ガンプラバトルの方針や負けたガンプラはその場で踏み砕かれるといった過酷な環境を強いられたファイター志望のタツヤとは、教育環境や感じ方が幾分か違っていたのかもしれない。
また、外伝『BFA-R』では二代目メイジンの口利きでPPSE社の入社及びワークスチームへの配属が決定している等、そちらの方でも恩人として慕っている印象がある。

ガンプラ塾で出会った頃は、タツヤのことは「素質があるが殺伐とした勝利への拘りが欠落している」と思い、
もっとドライに勝ちに行くことを勧めたが、勝利と楽しさの両方を追求してこそのガンプラというタツヤの理想を逆に説かれ、
以来単なる同期の知人という仲を越えて親交を深めていった。

タツヤの技量や心意気に多大な信頼を寄せ、彼が進退を賭けたトーナメントに登場した時にも、もしタツヤが負ければ自分も
タツヤと共にすっぱり退塾すると誓いを立て、その後も彼の信じるメイジン像への邁進を応援するナイスガイである。
……が、当時Hi-νガンダムをカスタムしたガンプラを使っていたタツヤの為にと、武装として1/144サイズのネオジオングアーマーを
引っ張り出してくる等、塾生時代からどこかぶっ飛んだ行動は見られた。

自分がタツヤの力になりたい、自分の造ったガンプラを操縦して貰いたいと言う想いからビルダーを続けて、
タツヤが自らの手で改修を重ねたガンプラ「Hi-νガンダムヴレイブ」を超える
タツヤ専用の新たなガンプラ「Hi-νガンダムインフラックス」を製作していたかつてのアランだったが、
その時同時に、
「ガンプラを愛し理解している為に、ファイターとビルダーを両方こなすタツヤのようなファイターにとって、
ビルダーである自分は不要なのではないか」
という悩みを抱えるようになっていた。
その如何を図るために、二代目メイジンの指示に従って別のファイターにこのガンプラを渡しており、タツヤのHi-νガンダムヴレイブと対決させている。

このパーツハンターとの対決を通してタツヤがガンプラの楽しさを忘れかけた時には、同じくガンプラ塾の盟友コシナ・カイラに、再調整したインフラックスを託してタツヤを立ち戻らせる為に助力した。



☆本編での行動
初登場は4話ラスト。タツヤに二代目メイジンが倒れた事を伝えに現れ、彼に三代目の襲名を願い出た。


タツヤが三代目メイジン・カワグチとなった後は、HGUCケンプファーを改造したケンプファーアメイジングやHGガンダムエクシアを改造したガンダムアメイジングエクシアといったワークスモデルの設計に携わり、ビルダーやオペレーターとして彼をサポートする。
自身の、ひいてはワークスチームの技術に絶対の自信を持っており、卓越した操縦技術も含めてメイジンとなったタツヤに大きな信頼を寄せているが、一方で想定外の事態には脆い。選手権世界大会本戦の2回戦、vsレナート兄弟においてPPSEのワークスチームが作り上げたガンプラが一方的にダメージを負う姿に対して動揺する場面も見受けられた。

タツヤが私的に戦いたがったイオリ・セイレイジにも興味を示しており、ファイターの心情にも理解を示す。
一方で、世界大会におけるマシタ会長の暴挙に困惑する場面もあったものの、勤め人であるためか、バトルに私情は持ち込まない。


だがさすがに会長がタツヤに洗脳装置を使用し、彼が嫌う二代目の戦闘スタイルを強制した時には猛反発し、決勝戦の時は黒服たちに拘束されていた。
しかし、レイジたちの持つアリスタの力で洗脳が弱まった際に、洗脳装置の出力を上げようとする一瞬の隙をついて拘束を振り切り装置を操作していたナインバルトに体当たりをかました。
セイとレイジが勝利し、タツヤが望まない形で勝利を掴まさせられる事態にならなかったのも、彼が改良型エンボディを操作出来ないように抵抗し続けたお陰である。

その後、マシタの恐怖心に反応してマシタのアリスタと地下の巨大な結晶体が暴走した際にはタツヤの下に駆けつけ、決勝戦で破損したアメイジングエクシアに応急処置を施した。
暴走を止めた後、決勝戦の仕切り直しを行おうとするタツヤにケンプファーアメイジングの部品を移植し更なる修復を施したエクシアを手渡した。


全てが終わった後はタツヤと共に、子供たちにガンプラの楽しさを広めるためのイベントで講師をしていた。








とまあ劇中の彼はビルダーとして有能かつタツヤの良きパートナーではあるものの、本人は戦わないためこれといってスポットが当たることもない脇役だった。
しかし、最終話にて修復されたアメイジングエクシアが颯爽と登場した際に恐るべき事実が露呈する。


視聴者「このボロマントってエクシアリペアじゃ・・・!?」


知っての通り版権の都合上ビルドファイターズで使用できるガンダムは『00』1stシーズンまでの機体に限られているが、リペアは『00』2ndシーズンに登場する機体である。
一応BF最終話の放送日(2014/3/31)には『00』2ndシーズンの版権はギリギリ切れているので出せないこともないが相当な綱渡りである。MBSの偉い人に怒られちゃうよ!


ちなみに『00』2ndシーズン最終回は(2009/3/29)。そして権利が切れるのは「放送日から5年」
まさかの2日
ギリギリってレベルじゃない。


おまけにツイッターでメカニックデザイン担当が

海老川 兼武 「修復されたアメイジングエクシア…修復(リペア)と言ったらマント付けなきゃ!…ってアランは思ったのでしょう。

'' アランが、ですよ(笑」'' 


アランのせいにされました。

まあビルダーなら誰だって綺麗なケンプファーそのまま差し出すか、壊れたエクシアを応急修理するかならエクシアをリペアにして差し出すだろうしね!
しかしタツヤのアメイジングエクシアは左腕が破損していなかったのでマントは完全に趣味の産物である。


この出来事のせいでエクシアダークマターの誕生秘話に、アメイジングエクシアがR2ベースだと気づいたナイン・バルトが偉い人に怒られないように一夜漬けで色を変えてごまかそうとした説が生まれたり、最終話にバルトがいないのはアランの身代わりに捕まった説が生まれた。
ああニルスがただ縛られて放置されてるだけなのに、ダークマターの試合中アランが黒服達に厳重に囲まれてたのはそういう・・・PPSEもMBS相手じゃ勝てないよね。


地味な常識人に見えて作中最大の危険人物は彼だったのかもしれない。

なにせ、上記の通り最終話以前にも登場していたアメイジングエクシア及びそれを改造したダークマターの素体は『00』2ndシーズンに登場するエクシアR2なのだから。タツヤはいつバレて怒られるか気が気ではなかったのかもしれない。

二次創作や某画像掲示板ではではこの要素が過剰に強調され、何らかの言い訳を付けて版権的にヤバい作品や、
他社・他作品のプラモデルを参戦させようとしてタツヤがツッコむというのが半ばお約束と化している。


続編において
無精髭が少々目立つが眼鏡をかけた知的な青年に成長。
PPSEを退職し、かつて自分も通ったガンプラ塾から発展・創設された私立ガンプラ学園のバトルチームの監督に就任。

自身の甥であるキジマ・ウィルフリッドを始めとする新世代を担う若者たちを指導している。
以前同様、楽しむガンプラバトルというものに理解は示しつつも、勝利を重視してスポーツマンシップに悖る行動を自分が監督する生徒がとっても問題視しない相変わらずの価値観が見て取れる。流石にが公式戦で対戦拒否行為だの生徒の一人が右手を無駄にする行為だのをしてたのには唖然としていたが。

最終話では右腕を故障したアドウの治療に付き添っている。

「最強チームの監督」といういかにも悪のラスボスじみたある意味おいしい立場での登場となったが、実際は彼自身の気質からそんなことはなかった。むしろ、メイジンとアドウとの戦いを大急ぎで強制終了させてアドウから反発を買ったり、BFT第13話では全国大会出場の各校のもめ事を纏めることができなかったりと「駄目な大人」となっている。親族であるキジマ兄妹や、ガンプラ学園スタッフなど旧知の知り合いからは「監督」と呼ばれることは少なく、「監督」と一応常に呼ぶのはチームメイトのアドウ・サガとその担当医であるミウラという医者ぐらいである。あんまり学校教育者としての資質には恵まれてないかもしれない。

なおメイジンがトライで使用するガンダムアメイジングレッドウォーリアはメイジン自身が制作したので、恐らく彼は関与していない。
レッドウォーリアも忘れ去られた機体ではあったのだが、版権上の問題は多分無いと思う。


☆余談
実は作中、彼の名字である「アダムス」は一度も使われることはなかった。
台本の役名も「アラン」だけなので、中の人はウィキペディアを見るまで知らなかった始末である。






エクシアの裏側にリペアを隠してた 

逃げないよこれからは もう一度あの大会受付へ

作り上げても壊されて、また作って何百回もagain and again

でも敗訴(ま)ける痛みに慣れすぎてた

認められたくて、権利守って

それじゃ自分が虚しくなるだけじゃない?

uh、行こうかit's time to wake up

目を覚ましな 権利はmake up(明確)

版権なんて壊せfight for yourself

目を逸らすなFry again!


「アラン、このエクシアは拙いぞ!大会受付には無印エクシアの改造品って申請してたじゃないか!?」
「そんなことよりどうだいタツヤ?僕が改造した黒塗りのクロスボーンアメイジングは!ルワン・ダラーラに動作テストを頼もうと思うんだが。」
「ちょっと待てこれダークハウンd・・・AGEの機体の版権が切れるのは2017年9月23日だ!世界に消されるぞアラン!」
「ハハハ何を言ってるんだいタツヤ?BFの時代設定は2030年だよ?とっくに時効さ!」
「・・・!!」



追記・修正は版権を恐れないビルダーにお願いします

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最終更新:2021年07月26日 13:03