ビゾン・ジェラフィル

登録日:2014/04/03 (木) 00:52:12
更新日:2024/01/10 Wed 01:46:31
所要時間:約 10 分で読めます





バディ・コンプレックス』の登場人物。
CV.櫻井孝宏

プロフィール

性別:男
年齢:20才
誕生日:2月7日
血液型:AB型

大ゾギリア共和国のパイロットであり、今作屈指のネタキャラ。画面に映るだけで人を笑顔をさせる事からビゾンさんと呼ばれている。
第1話冒頭で発生した特異点に巻き込まれ、2088年から2014年に時空を超えて飛ばされた。

そして自分が置かれた状況を理解するやいなや、主人公・渡瀬青葉の情報をハッキングし、即座に殺しに向かう。

突然ロボットが現れた事と、それが自分を狙っていることに困惑する青葉の顔に悦に浸りつつ、
彼を追い詰めるビゾンさんだったが、青葉を守るために時間を超えて2014年に来ていた弓原雛によって阻まれる。

機体を破壊され、自身も致命傷を負いながら尚青葉を殺そうと自爆を仕掛けるが、
雛が特異点に飛び込んだことで損傷していた機体がそのエネルギーに耐えられず大破。
本作初の死亡者となった。
青葉は時空を超えて2088年に飛ばされた。
当然だがこの時はまだ視聴者にとっても知らない人であり、クレジットは「パイロット」表記、声優も???と伏せられた状態だった。

その後(その前?)、まだ特異点に巻き込まれる前のビゾンさんが登場。

ゾギリア国防軍の中佐、アルフリード・ガラント率いる部隊の一員であり、ヴァリアンサー「ネビロス」のパイロット。

この時の彼は常に冷静沈着で実力もある凄腕、そして幼馴染であり想い人であるヒナ・リャザンを命懸けで守る通称「きれいなビゾンさん」であった。

しかし我々は知っている。彼の未来の姿、そしてその想いが決して叶わないことを。

そんな感じでバディ・コンプレックスはロボットアニメ兼ビゾンさんの動向を見守るアニメとして定着した。



【ビゾンさんの動向】



青葉と接触したことで特務武官殿に営巣入りにされてしまったヒナの処遇に対して上官に直訴する。

「中佐、リャザンが……ヒナが敵に通じているはずがありません」


アルフリード中佐の口添えでどうにか原隊に復帰したヒナを心配する。

「ヒナ……大丈夫か?」


ラーシャのフォローで少し元気になったヒナの姿に喜ぶ。

「元気になってよかった」


青葉との戦いで行方不明になったヒナを発見し救出。
この時、ヒナは青葉の協力で救難信号を送っており、そのことに気づいたビゾンさんはヒナを問い詰めるが、
ヒナは青葉と直接会っていたことを隠し、隙をついてルクシオンのコックピットから救難信号を送ったと嘘をついた。

「次からはもっと早く話すんだ。何があっても信じてやれるのは俺だけなんだぞ」

等と言いつつ、ヒナが何かを隠しているのを感じ取ったのか、ビゾンさんの目には疑いの色があった。


リャザン少佐の部隊によるシグナスへの侵入作戦にヒナと共に参加。

その作戦でヒナは致命傷を負ったリャザン少佐から自分が彼の本当の娘ではないことを聞かされる。
父親の死に直面し、自分が何者なのかも解らなくなってしまったヒナだったが、そんな彼女に青葉は「ヒナはヒナだ」と言葉をかけ、シグナスに誘う。
ちょうどその場面に出会してしまったビゾンさんはヒナに疑いの言葉を向けてしまう。
この時どさくさに紛れて「ヒナお前やはり!と言い放っているのがポイント。
何があっても信じるって言ってたじゃないですかー。

「リャザン少佐はそんなことをさせるためにお前を助けたわけじゃない!」

「お前は父親をも裏切るのか!」

青葉を撃とうとするビゾンさんだったが、ディオが介入したことで失敗。
しかしこの時彼が青葉の名前を口にしたことで仇敵の名前を知る事になる。


リャザン少佐の葬式の後、青葉との関係についてヒナを問い詰める。
思わずイラついて木ドンしつつ、ヒナの青葉と話したのは島での遭難の時が初めてという言葉に、
「そんなこと信じられるわけがないだろう!」と言ってしまう。
だから何があっても信じるって(ry

ヒナが見せた髪留め、雛が青葉に渡し、青葉がヒナに返した思い出の品を叩き飛ばし、

「いいか! お前がなんと言おうと、連合のパイロットと一緒にいたという事実は変えられない!」

「俺がそれを報告すれば、さすがのアルフリード中佐も許してはおかないだろう」

「お前を許してやれるのは俺だけなんだ!」

「余計なことは考えず、俺の言うとおりにしておとなしくしてろ!」

要約すれば「俺はお前の弱味を握っているからバラされたくなければ言うことを聞け」。
そしてそんなことを言いつつ突然のキス。

完全にDV彼氏のやり口である。そもそも彼氏ですらないけれど
じわじわと露見してきたビゾンの傲慢さがピークに達した瞬間であり、彼のキャラクターはここから加速度的に崩壊していく。


その後、奪取してきたルクシオンとブラディオンを元に開発されたゾギリア製カップリングシステムの被検体となり、
薬を射たれてレイプ目になってしまったヒナのバディになろうとするが、システムともヒナとも相性が悪かった。ビゾンさんェ……。

しかしそれでも無理矢理カップリングシステムの起動を可能にするために調整を受け、遂に第1話と同じ姿になってしまう。
この時どんな調整を受けたのかは不明だが、強化人間的な処置を受けたのか精神が不安定になり、青葉を殺すことに異常な執念を燃やすようになった。
さらには平然と「俺のヒナ」などと口走るようになり、彼女にかける言葉のトーンも非常に気色悪い。

そしてカップリングシステム搭載機「ネルガル」に搭乗し、レイプ目のヒナが搭乗する「カルラ」と共にアラスカ基地攻防戦に参加。

自分のみならずヒナにも負荷をかけるカップリングを強制的に行い、圧倒的な力で戦場を蹂躙するが、
青葉とディオの搭乗する新型機「ルクシオンネクスト」と「ブラディオンネクスト」との戦闘の際、
青葉の呼びかけによってヒナが正気に戻り、カップリングを解除されてしまう。

それでも懲りずに強制的にカップリングを行おうとするビゾンさんだったが、青葉とヒナによるカップリングで蹴散らされてしまう。

「なぜだヒナ!? なぜなんだぁぁぁぁ!!!」

そしてそのカップリングによるかつてないエネルギーと、
超長距離戦略重要塞砲「ガラプーシカ」の膨大なネクトオリビウムのエネルギーの激突により、特異点が発生。

ビゾンさんは特異点に巻き込まれ、これが始まりであることを悟ったヒナも特異点に飛び込もうとするが、
ディオの協力の元にそれを食い止めた青葉によってビゾンさんは撃墜され、特異点に消えた。


これはアニメ本編で「運命が変わった」結果であり、本来第1話に繋がる流れではこう↓なるはずだった。



2014年、青葉、ビゾンさんに襲われ雛に助けられる。

特異点に巻き込まれ、青葉2088年に。雛はそれより少し前の時代に落ち、特異点の影響でロリ化。記憶も失ってしまった。

青葉、ヒナと再会。なんやかんやで仲良くなる。ビゾンさん嫉妬する。

アラスカ基地攻防戦で特異点発生。ビゾンさんが巻き込まれ、2014年に飛ばされる。

ヒナ、青葉から聞いていた2014年での事件の原因を悟り、特異点に飛び込む。

青葉が助けに向かおうとするが、ディオに制止され間に合わず。

最初に戻る


こんな感じ。

つまりビゾンさんがいらんことをしなければヒナがループに巻き込まれることも、
アイデンティティーを見失って苦しむことも、そもそもヒナと青葉が出会うこともなかったのである。

それでなくとも今回の時間軸で青葉が運命を超えたように、
その嫉妬心を捨て去ることができていれば、あるいはヒナを救っていたのはビゾンさんだったかもしれない。


まあ何はともあれヒナもループから脱出し、バディ・コンプレックスはまずまずのハッピーエンドを迎えるのだった。



余談だが、ビゾンさんがカップリングしようと発した叫び「コネクティブヒナアアアアアアアア!!!!!」は、なんと2014年のアニメ流行語大賞の12位にランクインしてしまっている。









1期終盤のネタバレ







ゾギリア中央委員会政治行政局、そこに集まる国家の重鎮達の前に車椅子に乗った男、エフゲニー・ケダールが現れる。

その場の全員から敬礼を送られるエフゲニーが、その場の主であることは明白だった。

そして彼は口にする。


「フフフ……やっとこの時が来たか」

「お前に未来などないのだよ。我が怒りを存分に味わうがいい」

「渡瀬……青葉」



その正体は、なんと過去に飛ばされてそこから70年以上を執念と共に生き延びたビゾンであった。

一説では1話の現代で鉱山を掘り当てたのビゾンさんと言う説がある。

年老いながらもその怒りは未だ冷めず、その不吉な言葉とともに物語は『完結編 あの空に還る未来で』へと続くのだった……。







完結編が前後編であった結果、ゾギリアでクーデターを起こし最終決戦でMAみてぇな機体「カルキノス」で出撃。
ハッキングしたり颯爽と駆け抜けたまでは良かったが、そのクーデターが尺の都合によりわずか数分で鎮圧されてしまうと言う、最終話の大物感はどこ行ったと言わんばかりのビゾンさんぶりを発揮してしまう。
更にはカップリングを通して今までのループが脳裏に明かされていくのだが……。

そもそもの発端が大学時代の青葉と雛が研究していたカップリングシステムでの実験事故により雛が未来の世界へ転移したのが原因であった。ちなみに最初のループでディオと組んでいたルクシオンのパイロットは雛であり、そもそも最初は敵対関係であった。
しかも回想を見る限り、雛とは敵対するライバル関係でそもそもNTRでもなく赤の他人であった。

そのループが重なった結果、次は過去の青葉が巻き込まれてしまい、今に至る。


つまり何回もループで死にまくったビゾンさんの人生はヒナによって滅茶苦茶にされたのであり、本作一番の被害者であった。

その真実を知ったビゾンさん=エフゲニーはそりゃあもうキレて暴走するのだが、青葉・ディオ・ヒナのトリプルカップリングによって瞬殺されてしまう。
最後の悪あがきに地球の環境を破壊しようと宇宙要塞ゴーゴンの主砲を地球のネクトオリビウム産出地域へ狙いを定めた後、笑いながら昇天したのだが、これも青葉とディオの限界を超えた連携によりゴーゴンは破壊されてしまい残念な結果に終わってしまう。
ちなみにそれによりループが終わった事で時空の穴が開き、青葉とヒナは元いた場所へ還っている。


ビゾンさんの死で始まり、ビゾンさんの死で終わる。


普通に見れば、本作一番の被害者であり、バカップルのせいで人生を滅茶苦茶にされた可哀想な存在なのだが、作中のガッカリ具合と奇行のせいで笑いの方が込み上げてしまう存在なってしまった。

だが、笑いに一生を捧げたビゾンさんこそがバディ・コンプレックス真の主人公ではないだろうか。




ちなみにソーシャルゲーム「バディ・コンプレックス戦場のカップリング」では綺麗なビゾンさんからいつものビゾンさんまで見れたりとビゾンさん好きにはたまらないのだが、今ではサービスが終了している(正直な所、本編短縮化の原因はソシャゲが全く振るわなかったのが一番大きかったと思われる←逆。円盤1巻が全く売れなかったため運営途中でタイアップ元アニメの打ち切りを告げられるという前代未聞の逆風の中、予定されていた2期の内容をゲームで補完する方向に舵を切り、翌年3月いっぱいまで異例の粘りを見せた)。



2018年に発売されたゲーム『スーパーロボット大戦X』にも、バディ・コンプレックスの参戦に伴い当然ながら登場。
本編と同じようにヒナへの執着心から暴走していくが、ヒイロのゼロシステムを用いた説得によりまさかの改心
なんと青葉と完全に和解し、彼とヒナの関係を完全に認めて自分はそれを守る決意をするという「きれいなビゾンさん」どころか「きれいすぎるビゾンさん」という凄い事態に…
そして、こちらでもソシャゲと同じく未来の年老いた自分自身と決別。自分自身の手で邪悪な未来を断ち切った。
なお、その影響か年老いたビゾンさんの扱いは散々であり、過去の自分に蔑まれるどころかまさかの某キモい髪型でニヤニヤしていつも斜に構えてる恥知らずのナルシストの使いっぱ扱いとなっている。そりゃ過去の自分から決別されますわ…
ちなみにスパロボXでの老ビゾンさんは原作1話の現代にやって来たビゾンさんが死なずに生き延びた設定に変わっており、TVシリーズ最終回のビゾンさんは過去に飛ばされていない。

搭乗する機体はネビロス→ネルガル。
敵の時はネルガルのネクターランスで例の頭グルングルンのカットインが見られるが、さすがに味方になると普通のものに変更になる。
相方のカルラと異なり合体攻撃は使えないものの、カスタムボーナスで運動性+40、照準値+30とべらぼうに強化されるのが特徴。

一方エフゲニーが決戦時に搭乗してくるカルキノスは版権大ボスとしてはいまいちパッとしない。
武装が「突撃」ひとつしかない、最大射程が6と短い、機体の宇宙適応はSなのにエフゲニーは宇宙適応A止まりで活かせてない、等々…
そこそこしぶとい上に撃破までのターン制限があるところは厄介かもしれない。

To be continued

穿撃(つらぬ)け
褪せない想い 絆に変えて
色のない世界を塗り替えるように
届け このシンパシー
Growing the wing
想い通りの未来を創ろう
運命さえ変えてゆける
時を越えて ユビゾニア



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最終更新:2024年01月10日 01:46