レイダーガンダム

登録日:2010/05/26(水) 12:46:43
更新日:2024/04/06 Sat 10:15:05
所要時間:約 15 分で読めます







何だか知らねーがテメーも瞬殺!





レイダーガンダムとは『機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次





レイダーガンダム
RAIDER GUNDAM

基礎データ


型式番号:GAT-X370
所属:地球連合軍
全高:17.94m
重量:84.01t
動力:内蔵バッテリー
装甲材質:トランスフェイズ(TP)装甲

武装:
  • 100mmエネルギー砲「ツォーン」
  • 破砕球「ミョルニル」
  • 2連装52mm超高初速防盾砲
  • 短距離プラズマ砲「アフラマズダ」×2
  • M417 80mm機関砲
  • M2M3 76mm機関砲×2

特殊装備:サブアーム(大型クロー)×2

搭乗者:クロト・ブエル


機体解説


C.E.71の大戦後期に地球連合軍大西洋連邦が開発した機体。
先にヘリオポリスで建造された試作MS群「前期GAT-Xシリーズ」のデータを基に、連合が地上で開発した「後期GAT-Xシリーズ」の1機。
黒い装甲色と背面の大きな翼、そして二対四本のブレードアンテナと口部分にビーム砲を備えた頭部が特徴。

前期Xナンバー中でもX303イージスと同じX300系フレームを採用した可変MSとして設計されている。
ただ、あくまでイージスと分類が近いという程度の意味合いでしかなく、直接の後継機というわけではない。
同じ後期XナンバーであるX131カラミティX252フォビドゥンと同時期にロールアウトしているが、本機の出自はそれらとはやや異なり、
既に設計が進められていた空戦用量産MS・GAT-333レイダー(制式仕様)に急遽設計変更を加えた上で建造された。
つまり他の二機のように最初から試作機として造られたものではなく、制式仕様の特別先行生産機にあたり、
本機の後にロールアウトされた制式仕様のレイダーの形式番号が本機より若いのも、この特殊な事情によるものである。


イージスの可変機能が宇宙空間での対艦戦闘を想定していたのに対し、レイダーは「大気圏内での飛行能力向上」を目指している。
その違いは設計思想にも反映され、基礎フレームの構造からして全く異なる物となっており、変形機構もかなり簡素化。
MS形態からうつ伏せ状態で肩を折りたたみ膝を折り曲げ、背中の大型可変翼を展開するという分かり易いプロセスを経て戦闘飛行機型MAに変形する。
MA形態でも頭部が正面を向いている独特な姿勢しており、「ハーピー」と形容されることもしばしば。
結果としてイージスとの構造的な共通点は皆無となり、MS形態の外観もX100系・X200系の機体に近いシンプルで標準的なものとなった。

オーブ侵攻に間に合わせるという事情もあって、実装が叶わなかった機能がいくつか省略されてしまってはいるものの、
それを補えるよう武装を追加するだけでなくスラスター類も増設しており、MA形態ではかなりの高速飛行が出来る上、MS形態でも大気圏内での単独飛行が可能。
装備変更無しで宇宙空間での運用も可能であり、運用の柔軟性はそれなりに高い。
また、推力にはかなり余裕があるため、大気圏内でもMA時にはサブフライトシステムのように他のMSを載せて飛行することが可能。
劇中では、大気圏内の戦闘にて三機の中で唯一単独飛行能力を持たないカラミティを背中に載せて出撃する場面がちょくちょく見られた。

MA形態での高速接近の後、MS形態での強襲攻撃。再びMA形態での離脱の「一撃離脱戦法」を得意とする。
しかも、搭載されている多数の武装による攻撃力の高さから、通常の対MS戦においても極めて優れた戦闘能力を確保している。
機体名の「レイダー(襲撃者)」は制式仕様も含めて「一撃離脱戦法」による高い強襲能力に由来し、
レイダーは対MS戦や対艦戦に特化、制式仕様は軍事拠点など空爆と言う形で特化している。


他の二機同様、TP装甲をバイタルエリアのみに配置したことで、前期Xナンバーのネックとなっていた稼働時間が大幅に延長されている。
また、武装面でもビーム兵器を必要最小限に留め、実弾系火器の割合を高くすることで、電力消費と攻撃能力の低下を抑えている。
最終決戦においても補給なしで戦闘を続けたがエネルギー切れは発生しなかった。


なお、他の二機同様OSはブーステッドマン用に調整されており、普通のナチュラルには扱い難いが、
その分、使いこなせば一般的なナチュラル用OSよりもMSの性能をより引き出せる。
劇中では、パイロットの素性(ブーステッドマン)を知らないキラが本機を含む新型3機と初めて戦闘を行った際、
パイロットは本当にナチュラルなのかと驚くほど自在に、最新鋭機である本機を使いこなせていた。



武装


  • 100mmエネルギー砲「ツォーン」
必殺!!

口に相当する部分に装備されたビーム砲。射程は短いものの威力は充分。文字通りのゲロビーム
構える隙も無い上に頭部そのものが砲塔なので射角も割と広め。MA形態時でも使用可能。
位置が位置なのでメンテナンス時には口に整備機材を突っ込まれているような恰好になる。
ツォーンとはドイツ語で「怒り」を表す。
なお、口にビーム砲を付けるというのは監督のアイデア。敵のガンダムとしての凶悪さをアピールするため。

  • 破砕球「ミョルニル」
撃滅!!

ワイヤー&トゲ付きの巨大鉄球。いわゆるガンダムハンマー。
グリップパーツに接続されており、MS形態では主に左手に保持し、MA形態では腹部付近に懸架される。
鉄球部分は高密度圧縮した特殊合金で形成されており、見た目以上の強度と質量を持つ。
射出時には鉄球部分に内蔵されたバーニアによって軌道をある程度コントロール出来、相手の不意を突くような位置からの攻撃を繰り出せる奇襲性の高さも売り。
威力面でも本体質量にバーニアの加速も加わるため、劇中ではシグーなどに背後から叩きつけて一撃で粉砕する描写や、
(既に被弾し損傷してPSダウンしていたとはいえ)直撃させたフリーダムの頭部をもぎ取る活躍も見せた*1
実体武器故にPS装甲を持つ機体には致命的なダメージを与える事は出来ないが、それらの機体にも衝撃によりパイロットや電装品にダメージを与える事はできる。
またPS装甲持ちと言えど、場合によってはフレームごともぎ取れるパワーがある事はフリーダム戦で見せた通りである。
そしてワイヤー部分には耐ビームコーティングが施されており、高速で振り回すことでビームやミサイルを防ぐ盾としての運用も可能で、攻防一体の兵装としてレイダーを支えた。
ただしあくまで実体兵器であるため、劇中ではビームサーベルで斬り付けられて鉄球が両断されてしまったこともあり、敵機と正面から格闘戦を行うには向いていない。
名前は北欧神話に登場する雷神トールの持つ武器「ミョルニル」に由来。でもハンマーはハンマーでも元ネタのミョルニルは「鎚」である。

  • 2連装52mm超高初速防盾砲
シールドと2連装の機関砲を組み合わせた右腕の複合武装
劇中の発射エフェクトは実弾武装に用いられる黄色の光軸。
しかしOPの一部のシーンではビームに用いられる緑色の光軸となっており、公式サイト及び小説版ではビーム砲と記述されている謎の武装。
Gジェネなどでは実弾とビームの撃ち分けが可能であるような描写がされている。
シールドとしての機能は劇中では全くと言っていいほど描写されず、防御は基本ミョルニルの方が担っていた。

  • サブアーム(大型クロー)
腰部サイドアーマーに生えた多関節アームとその先端に接続された大型のクローユニット
MS形態では腕と翼の間に折り畳まれているが、MA形態では機体下方に向けて展開される。
その姿は猛禽類の爪さながらで、敵機の捕縛の他味方機を掴んで一緒に離脱することもあった。

  • 短距離プラズマ砲「アフラマズダ」
腰の大型クローの付け根に設置されたプラズマ火砲。
MA形態時にクローと共に展開され、高速接近しつつ目標にビームを浴びせかける。
また、砲門から短いビーム刃を形成することも出来、クローによる接触・捕縛時などにゼロ距離攻撃を行える。
MA形態時のみ使用可能だが後述の制式仕様はMS形態のままクローを背面に向けて使用しているためこちらも発砲自体は可能と思われる。
「アフラマズダ」はゾロアスター教最高神に由来する。

  • M417(80mm機関砲)
MA時の機首に格納された大型機関砲。
使用時にはカバーが開いて正面に向けて砲門を露出する。
MA形態時のみ使用可能。

  • M2M3(76mm機関砲)
MA時に折りたたまれた肩から展開される機関砲。
MA形態時のみ使用可能。



劇中での活躍


C.E.71(『SEED』)

初登場はPHASE-38。
アズラエルの虎の子の兵器として、カラミティ、フォビドゥンと共にオーブ解放作戦において初めて実戦投入される。
ちなみに、大気圏内では自由飛行のできないカラミティを戦地に運搬する役割を担っているためか、カラミティをMA形態の上部に載せたり、クローで肩などを掴んで輸送している。
登場早々アークエンジェルを強襲し、弾幕を掻い潜ってブリッジの目前に迫り潰そうとするも、駆け付けたキラのフリーダムに蹴りを入れられ失敗。
その因縁からか以後はフリーダムを執拗に追い、フォビドゥンと共に空中戦を展開。そのナチュラルとは思えない操縦技術と、仲間を巻き込むことも辞さない無茶苦茶な戦法で翻弄*2
序盤は1対3という事もあって優勢に傾くが、突如介入したアスランジャスティスガンダムとの連携に翻弄され、
そうこうしているうちに初戦闘の高揚などもあってかほぼ同時期にクロトたち三人の薬効が切れ、撤退を余儀なくされた。

再侵攻の際もフリーダムとジャスティスの二機に攻めかかるが、彼らの連携を破れず、また傷つけないように指示されたマスドライバーを気にして攻めあぐね、
そのマスドライバーで大気圏離脱を図るクサナギに、件の二機が合流したこともあって追いすがるも仕留められずに終わった。

オーブ戦後はビクトリアから宇宙に上がり、アズラエルも乗り込んだドミニオンの艦載機となる。
メンデル戦でもフリーダムとジャスティスを相手取り、終盤にはフォビドゥンのフレスベルグで抉られフェイズシフトダウンしたフリーダムの頭部をミョルニルで粉砕するが、
ジャスティスがフォローに入ったことで撃墜までは至らず、逆にジャスティスのビームブーメランで片足を切り落とされる手傷を負った。

その後、ポアズ攻略戦ではザフト防衛部隊を次々に撃破するなど活躍。
続く第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でもミーティア装備のジャスティスと渡り合い、デュエルASにも機動性の違いから優位に立っていた。
カラミティとフォビドゥンが撃墜された後もしぶとく生き残っていたが、ドミニオンが撃沈されて帰る場所を失った上、
薬の効果が切れたクロトはほとんど発狂した状態で薬と補給を求め、認識力の低下もあって撃沈したことに気付かないまま、ドミニオンの機影を求めて戦場を彷徨い始める。
そして、プロヴィデンスの攻撃で半壊させられたディアッカバスターとそれを助けに来たイザークのデュエルと遭遇。
完全に正気を失ったクロトはデタラメな射撃を浴びせた末ツォーンを放とうとするが、デュエルが半壊状態のバスターから奪…借り受けた超高インパルス長射程ライフルとの撃ち合いとなり、
ツォーンでデュエルの肩を損傷させるも、レイダーは胴体を撃ち抜かれており、直後にクロトと共に木端微塵となった。


スペシャルエディションでは最期の展開が変更になっており、ドミニオンが撃墜される前にディアッカのバスターに撃墜され、カラミティ、フォビドゥンとほぼ同時に大破している。
こちらは棒立ちで撃墜されており、尺の都合も有るのだろうがTV版の悲哀に満ちた最期とデュエルの活躍が削られた事から評判が悪い。


C.E.73(『SEED DESTINY』)

既に破壊されて久しいため直接登場することは無いが、ロドニア研究所でクロトと共にデータだけ登場する。



その他の作品


漫画

カラミティ・フォビドゥンと共に登場。「左手がハンマー」と紹介された。
仲間と共に初登場から問題児っぷりを発揮し、ガンダムやシャアをガチで闇討ちしたりしたが徐々に性格は改善されていった。
ツォーンの表現が段々と簡略化されていき、某ウサギのごとく×印で表される事が多くなる。
ちなみに食事はツォーンから採るため、そこから素麺をすすっていた。

それがウケたのか、人気投票では「かわいい」と評判で三機の中で一番人気があった。なお寝違えるとMA形態になり超ブルー。

  • キラとアスランの激闘
かなり省略されているコミカライズにあって、オーブ開放作戦の時のみ登場。
MA形態でクローを使用しM1アストレイを捕獲→空中に放り投げて射撃で爆破してからの変形という格好良い登場を決めた。
他2機とその後は大暴れしていたが、フリーダムガンダムの艦隊攻撃を止めるべく迎撃に動き、その後はTVアニメ通りの展開となる。
だが少なくとも味方からの誤射はされていないため、待遇はある意味マシ。



関連機体


□GAT-333 レイダー(制式仕様)

『SEED MSV』で登場した量産機。青いカラーリングが特徴。
実戦投入はレイダーより後だが、上記の通り開発されていたのはこちらが先
クロトが搭乗していたレイダーはこの機体から諸々の機能をオミットし、代わりに独自の武装を取り付けることで早期にロールアウトさせたものである。


□GAT-X370G ゲルプレイダー

武装:
100mmエネルギー砲「ツォーン」
超破砕球「スーパーミョルニル」
2連装52mm超高初速防盾砲
ビーム砲×2
短距離プラズマ砲「アフラマズダ」×2
115mmレールガン×2
115mm単装砲×2
M417 80mm機関砲
M2M3 76mm機関砲×2


『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY R』に登場。
地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」と、アクタイオン・インダストリー社主催の企業チームによるGAT-Xシリーズ強化再生計画、
「アクタイオン・プロジェクト」に基づき開発された機体。
機体のベースこそ上記のレイダー制式機である(ただし、先行完成機ベースとする説もある)が、武装レイアウトは先行完成機の装備を踏襲している。
これは、ダブルブイの基礎力二倍をコンセプトとしているからである。量産型がベースなのは開発費削減のためとされる。
I.W.S.P.を分解・再設計した追加ユニットを背部と脚部に装着し、火力と推力を約2倍に増強している。

「量産型をベースにしたことでアクタイオン・プロジェクトを逸脱している」、としているが、「次期主力機の姿を探る」という点では決して間違ったことではない。
特にレイダーは量産がされており、この機体の運用データが新たなレイダーを生み出すことも充分に考えられるからである。



立体物


ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEEDで発売。
HGはMA形態への変形を再現しており、肩の機関砲を除けば差し替えが不要。
MA形態機首部が設定に比べ明らかに寸詰まりであり印象はよくない。

2022年5月に、FULL MECHANICS 1/100でカラミティに続いて発売。
当然ながら変形可能なため肩部が大きく取られており、内部にはMA形態時の機関砲も内蔵。
頭部もしっかりMA形態でスイングできるよう内部構造が設計されている。胴体接続用のボールジョイントが後頭部と一緒になっているという特殊な構造をしていた。
劇中再現よろしくカラミティを上に乗せたシーンの再現は、専用のランディングギアを背面に装着したうえで、1/100向けアクションベース2つによる支柱を経て再現可能。
ミョルニルはワイヤーで接続されたうえで、投擲時には専用のベースを繋いで飾る事で躍動感ある再現が可能。しかもワイヤー巻き取りギミックまで取り入れられている。
主翼部分の合わせ目以外は全て段落ちモールドなりで処理されているうえ、色分け再現もほぼ完璧なので素組でも十分なクオリティを誇っている。
付属のデカールシールには「滅殺」「抹殺」「瞬殺」とパイロットであるクロトが劇中で叫んでいたワードが並んでいる。


ゲームでの活躍


『連合vsZ.A.F.Tシリーズ』

コストは450。
なかなか良好な機動性と変形機能を持ち、確定ダウンを奪える強力なハンマーと高性能なマシンガンを駆使して原作通り主に中距離での一撃離脱戦法を得意とする機体。
シールドは無いが前格闘のハンマー振り回しはあらゆる攻撃を弾き、発生も早いため咄嗟の迎撃性能も非常に優秀。
格闘射撃共にそつなくこなすが、格闘はやや伸びが悪く使いこなすには馴れがいる。
また全体的に武装が特殊で変形を駆使した独特な立ち回りが求められるため初心者にはあまりオススメされない。
変形速度は速いが変形解除はやや遅めなのも注意。

その特徴から中の人と合わせて玄人(クロト)向けの機体と言われている。

しかし使いこなせは颯爽と戦場を駆け巡り敵機を轢き逃げ気味に殴っては逃げを繰り返す非常に爽快な機体となる。
みんなも彼を極めて叫ぼう!「滅☆殺!」


『ガンダムアサルトサヴァイブ』

変形機構付き。高集弾率マシンガンと連射ゲロビームが武器。
しかも、SPAの高速変形突撃は凄まじく速くほぼ回避不能。更にクロトのスキル「錯乱」があるためほぼ一撃死
ダメージを与え倒せそうなのに、一発でゲームオーバーにしてくれる悪魔。


Extreme vs.シリーズ』

プレイアブルとしての参戦は無く、フォビドゥンの特殊格闘コマンドとして登場。登場後にミョルニルを振り回して突撃する。
突撃は緩慢で威力自体も低いが、前面に射撃ガードと格闘攻撃判定を兼ね備えているのであらゆる攻撃を防ぐ。
その防御力はΖΖガンダムのハイメガキャノン、ガンダムDXのツインサテライトキャノンすら防ぎきるほど。

次回作FULL BOOSTでは、フォビドゥンの覚醒技で原作でもやっていたカラミティのタクシー役をやることに。
2ーCでCPU専用機としても登場し、アシスト時の性能そのままの鉄球攻撃をはじめマシンガン、ビーム等の攻撃をしてくる。MAモードは無し。

4作目の機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでは、遂にプレイアブル機体として登場。コストは2000。
この機体の最大の特徴は、バーストアタックで核弾頭ミサイルを召喚する事だろう。
召喚から発射までにタイムラグがあるが、モーション自体は短く広範囲の爆風を出せるのでとりあえず出しておくの精神でも役に立つ。
稼働からかなり経っての参戦にも関わらず、搦め手のチャージ攻撃やアシスト、多くの機体に搭載されている落下系武装が無い。
同時期にフルアーマーガンダム(サンダーボルト)が同条件で参戦しているが、あちらは射撃武装の手数も多く中遠距離で立ち回れるので性能差は大きい。
例外として変形中特殊格闘での誘導切り変形解除はあるものの、それにしても急速変形はMA形態でしかできないため、同コスト帯の可変機のようにMS→MAの変形ができないなど一歩遅れている。
一応ミョルニルは当たり判定次第でビームもかき消してくれる。尤も、広範囲射撃や照射ビームが飛び交う現在の環境においてどれほど助かるかはわからないが……。

フォビドゥンのアシストの方は、変形して機関砲を撃ちまくる武装が追加された。
断続的な射撃の手段が増えたため、これまで以上に相手を動かせるようになった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2シリーズ』

前作末期登場機体なので、僅かに強化を貰った程度で環境についていくには不十分な程度の性能しか有していない。
チャージ攻撃や降りテクのような本作必須事項の戦法をほぼ封じ込められているのが厳しい点で、奇襲にも後衛射撃にも半端な射程でしか取扱いできず難しい。

次回作機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、コマンドに様々な変更点が加えられた。
まず特殊格闘にフォビドゥンガンダムorカラミティガンダム呼出が追加。フォビドゥンは突撃、カラミティは一斉射撃をしてくれる。
横特殊射撃に移動ミョルニル撃ちが追加。まず上方に振り回しながら斜め移動し発射するのだが、
振り回してる割にはバリア判定だけで発射まで攻撃判定がなく、技発生前の動きに対して射出直後は硬直する。上下銃口補正がかなり強いため追撃向きの攻撃か。
無くなった特殊格闘は前格闘へ移行した。
相変わらずCS系武装を一切持たないが、攻め手は増えているので有効活用したい。

その後の調整で、なんと覚醒技の核弾頭が三発に増加するという強化を受けた。代わりに一発ごとの爆風は縮小されたが、それぞれにばらけて爆発するので当たりやすくはなったはず。
そして遂に念願の急速変形を兼ねる射撃CSが追加。変形してツォーンを発射するもので、イージス同様にスムーズな変形移行が可能となっている。
後特殊射撃にフォビドゥンのプレイアブル後格闘が追加。
全くその場から動かず薙ぎ払うだけの癖のあるアシストだが、射撃ガードを持ち敵機との距離で薙ぎ払い攻撃の発生タイミングが変わるという珍しい性質を持つ。
近いとすぐ薙ぎ払い遠いと長くタメるため、咄嗟のガードや起き上がりの奇襲に扱える。後格闘のハンマー振り回しにもキャンセルできることもありゲロビすらも防ぎ切ることも。
横特殊格闘は振り回し部分に念願の格闘判定が追加され、ステップによるキャンセルが可能になり、
これにより高速ですれ違いざまに敵機体をよろけさせる辻斬りムーブが可能になった。
代わりにR覚醒中のSAが消されたが、失ったものより得たものの膨大さが勝るのでかなりの強化といえる。
またさらにその後SEED系列機体のモデリング改修で1/100フルメカニクスに近い新規の機体デザインへ移行。
各所が鋭角になりモールドが増え、変形時のクローが前を向くなど凶悪さが増したデザインとなった。

更に三作目機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOSTでは、特殊射撃と特殊格闘がそっくりそのまま交換され、他機体と同じようなコマンド配置になった。
変形中メイン射撃が機関銃&ツォーン同時発射に、サブ射撃が突撃射撃に、特殊射撃がアシスト呼出になりコマンド効率が上昇。
純粋な強化点は変形中に集約されており、立ち回りも変形を軸に置いて奇襲を仕掛ける必要性が増えてきた。

『BATTLE DESTINY』

地球軍本部でのミッション後、連合ルートに入るとその直後に入手可能。
今作では2連装52mm超高初速防盾砲はマシンガン系の実弾武器であり、機体説明に至っては バルカン砲 という扱いになっている。
またミョルニルは格闘用であり、射出はSP攻撃でのみ可能。
主武装となる2連装52mm超高初速防盾砲はマシンガン系の武装としてはかなり高威力で、近付いて連射すればザコ敵など一瞬でハチの巣にできる。
エース機や艦艇相手に使用しても瞬く間にHPを削る事ができ、非常にハイパワー。
ツォーンは副武装扱いであるためチャージ攻撃が出来ない欠点こそあるものの、
これまた非常に高威力な上に地形貫通持ち、弾数も豊富という素晴らしい仕様。

可変機である為MA形態も存在するが、各種の武装も全て再現されている。ただしアフラマズダは普通のビーム砲扱い。
この形態でも2連装52mm超高初速防盾砲とツォーンは使用可能。

総じて火力良し機動力良し、TP装甲持ちなので防御力も良しという非常に使い勝手の良いMS。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ

SEEDから本格参戦。オーブ開放作戦のステージで登場し、3機共々に連携するムービーが流れる。
OVERWORLDでは他2機と連携攻撃をすると、専用演出が出るようになった。

さすがにカラミティを上に乗せて運搬するというのはシステム上難しいのか、CROSS RAYSに至るまでも再現はされず、あくまで単体MAもしくはMSとして登場する。

TP装甲はPS装甲と違い、実弾系武装防御時にENを消費して防御補正がかかる仕様。
EN消費量は10だったり5だったりとその作品によってマチマチ。
ただ毎ターン消費ではないので経戦能力はPS装甲持ちより高く、実弾系武装とビーム系武装を兼ね備えているので鉄血系MSにも順応しやすいメリットがある。


スーパーロボット大戦シリーズ

第3次αJW、X-Ωにボスユニットとして登場。変形は戦闘演出でのみ再現。
小隊制の第3次αではカラミティやフォビドゥンとは違い、全体攻撃武器を持っていない。



でりゃぁぁあ! 追記!!
そりゃぁぁあ! 修正!!
おぉわりぃ!

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最終更新:2024年04月06日 10:15

*1 またこれは劇中におけるフリーダムの初の大きな損傷となった。

*2 とはいえレイダーだけは誤射するシーンが無い