ヘクソン(クレヨンしんちゃん)

登録日:2014/02/25(火) 09:50:32
更新日:2024/04/10 Wed 04:34:42
所要時間:約 6 分で読めます




「それは私が超能力者だからだよマダム」


ヘクソンとは映画クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡に登場するキャラクターにして同作のラスボス。
CV:筈見純


◆概要
金髪碧眼で屈強なガタイの外国の人。外国に移民した珠黄泉族の子孫で、嘗てジャークと手を結んだ強力な霊能力者の血を引いている。
珠由良三姉妹の曾祖父が骨董品屋に売って流れてきたジャークの力を封じ込めた玉の片方を所有していた。


血筋の関係と修行の成果で彼自身も様々な能力を身に着けている。
作中で披露した物は以下の通り。

○相対した人物の頭の中を読む。
○常人離れした獣の如き戦闘能力。
○地図に手をかざすだけで目標対象の気配を察知。
○眼力だけで相手を金縛りにさせる。

これらに関しては「ヒマラヤの山中で獣同然の生活をして修行し身に着けた力」らしい。

なお、みさえはこの能力について「そんな凄い力あるんなら、もっと世の中のために使いなさいよ!」と至極まともな正論を述べる。
もっとも、ヘクソン当人からは「こんな世の中のためになどなりたくない」と返されるが。


本作のシリアス成分の大半が彼の活躍にあると言っても過言ではない。
中盤の玉由良七人衆や野原一家との戦いはクレしんとは到底思えない程のシリアスぶりである。
つーか、劇場の大モニターであんなん見たら子供泣くぞ。


が、ひろしの時間稼ぎ作戦で囲炉裏の前に座るよう誘われた際は律義に座ったり、しんのすけの間違いに対して「すき焼きではない、隙ありだ」と冷静に指摘したり、
実はアンタに惚れていたというローズの言葉に対して「実は俺もだ」→「嘘だ」とジョークをかましたりと、
意外とギャグのノリも良いという一面もあったりする。


読心能力と単純な身体能力の高さによる合わせ技で非常に凶悪な敵として立ちはだかる。
単純な戦闘能力は恐らく歴代クレしん映画の悪役の中でも上位に位置するであろう。


しかし、そんな彼も完全無欠というわけでもなく、読心が通じない相手とくすぐりを弱点としており、
しんのすけやひまわりのように「考えが全く整理できてないカオスな思考の持ち主」や、
歌を歌っている時の「何も考えていない対象」等には頭痛を感じたり、無力となっていたりした。


……が、言っちゃ悪いがヘクソンの強さは読心より寧ろ身体能力にある筈なので、
多少動きが読めなくとも頭が空っぽの相手くらい素の力でどうにかできるのでは? と思わなくもない。
恐らく読心能力の副作用か何かで、相手の思考が読めないとダメージを負うといったリスクがあったり(実際、上記の通り作中でカオスな思考を読んだ際に頭痛によるダメージを受けている)、
単純に読心能力に頼りすぎで思考が読めないと精神的に追い詰められてしまう、読心能力で戦い続けた為、読心能力なしで戦うことができなくなったなどといった事情があったのかもしれない。


くすぐりに関しては本人の体質であるのでこっちはどうしようもないが。
(ヘクソン曰く「ワキが弱い」。また、中盤で珠由良族の里を襲撃した際にしんのすけがソレに気づいていた。)


◆劇中での活躍
冒頭から登場し、空港で出迎えとして待っていたマホに対してジャークの玉を見せるも、
それを事前に察知していた玉由良三姉妹に玉を奪われてしまう。
この際は騒ぎになることを嫌って自身は戦闘に参加しなかった。


その後は珠黄泉族の頭領である玉王ナカムレの経営するクラブ「玉王」に身を移し、
自身の超能力を活かして野原一家を追跡するマホたちをサポートした。


物語中盤になってもう一個の玉の在り処を突き止め、遂に自らが出陣。
本人の修行にもあったような正に獣同然の俊敏な動きで珠由良族本部のあ、それ山へとやって来る。
この時ヘクソンの気配を察知した珠由良族の頭領である珠由良の母は恐怖に慄きながら、
「何という凍えきった魂! 底無しの闇! 本当に人か!?」と、ヘクソンのただならぬ実力を感じ取っている。


実際にその実力は凄まじく、凄腕の戦士である珠由良七人衆や東松山よねを軽く一蹴し、
野原一家とのギャグも交えたやり取りの後、5歳児のしんのすけすら気絶させてひまわりを拉致している。
尚、七人衆やよね、野原一家など簡単に命を取れる状況下であったにもかかわらず敢えてそれを誰にもしなかった辺り、意外と慈悲深いか殺す必要性がない程に実力差があったからだと思われる。
実際はそんなことすれば明らかにクレヨンしんちゃんという作品の空気に合わないからというだけだろうが


玉を手に入れた後は他のメンバーと共に副都心臨海のツインタワーへと移動し、ジャーク復活の準備を進める。
途中でナカムレの裏切りに会ったりもしたが難なくそれを切り抜けて駆けつけてきた野原一家一向と相対。
珠由良三姉妹、サタケ、よね、ひろしとみさえといった1対7の戦闘でさえも息切れ一つせずに余裕の立ち回りをして見せた。


だが、みさえの思いついた「歌を歌って頭をからっぽにして戦う」という思い付きにより、
ひろしとみさえの熱唱するヒデとロザンナの「愛は傷つきやすく」の流れる中何も出来ずに拘束され、
更にしんのすけとひまわりのカオスな思考を押し付けられた挙げ句、弱点であるくすぐりを受けて戦闘不能になる。
この時、シリアス一辺倒だったのに顔面崩壊とでも言うくらいにギャグ顔を披露している。


直後にジャークが復活するとまたすぐにいつものシリアスに戻り、ジャークに対して自分に力を貸すように要求。
ところが肝心のジャークは既に賞味期限が切れている上に魔力も空っぽのただのオカマと化していた上に、
昔自分を唆して悪いことさせたヤツにそっくり*1のヘクソンに協力するつもりはないとおどけた態度で言われてしまう。
流石のヘクソンもこれには眉間に深いシワが出来るくらいにガチギレしていた。


野望が潰えても尚、一瞬の隙を突いてひまわりを奪い逃走しようと試みるも、
しんのすけの耳に息吹きかけによって無意識の内に放たれたよねの最後の銃弾を避けきれずに脚部を負傷。
悪足掻きと言わんばかりにひまわりを空高く放り投げるも、それもしんのすけたちの決死の行動によって阻止される。
最後は痛みで呻いているところをよねに殴り倒され、他のメンバー共々刑務所入りとなった。



◆余談
よねと最初に相対した際に、至近距離からの拳銃の連射を全てかわし切るという超人ぶりを見せつけた上で、
よねの拳銃の腕前を「大した腕だ」と評している。


普通に考えればよねのあまりの銃の当たらなさを皮肉った一言だと思えるかもしれないが、
見方によっては、実はヘクソンからすれば普段は常に読心を前提に動いている=弾の飛んでくるであろう方向さえもわかっているので、
読んだ筈の方向には全く飛んでこないよねの射撃の腕前を本心から褒めていたというシーンなんて想像も可能だったりする。







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最終更新:2024年04月10日 04:34

*1 恐らくヘクソンの先祖である珠黄泉族の霊能力者