グローランサーⅤ

登録日:2014/02/17(月) 01:28:00
更新日:2023/03/31 Fri 07:04:26
所要時間:約 17 分で読めます




1つにつながるドラマチック



『グローランサーⅤ』はアトラスから発売されたPS2用ゲーム。
ノンストップドラマチックRPGであるグローランサーシリーズの第5弾にあたる。
エンディング後にシリーズ共通のある言葉が登場する以外は世界観が独立しており過去シリーズとの繋がりはない。
後に直接的な続編として『グローランサーⅥ』が販売された。

キャラクターデザインも引き続きうるし原智志。
相変わらずのおっぱい祭りだがそれ以上に特徴的な衣装デザインが目を引きやすく、
シリーズの中でも特に異彩を放っている。


◇概要
本作はストーリーを複数の章(ロール)に分けられ、それぞれ別のキャラを操作する事となる。
主人公であるゼオンシルトはロール5から登場するので、ロール1~4はプロローグ、ロール5が本編となる。
他にも特定の条件で発生する短いロールも存在し、本編とのデータとリンクすることでパーティーメンバーを増やすことが可能。
ロール毎に異なる時間軸の異なるキャラクターを操作しながらストーリーを進めていくので、
そのキャラクターを取り巻く状況を知ることでプレイヤーはより強く感情移入することができる。
一方でロール1~ロール4までが長く、飛ばすこともできないので周回プレイが面倒でもある。

画面は全て3Dに変更され、キャラクターも3Dポリゴンのリアル頭身に変更。
戦闘はⅠやⅣと同じくシームレスで展開し、非戦闘時同様主人公を直接操作するなど、
過去の作品と比べると若干アクション性の強いものとなっている。
この新戦闘システムは本作でのユーザーの不満点を次回作で改善するなど、実験的な色が濃い。
また前作までで好評だったリングウェポンや魔石(精霊石)は全て廃止され、
アビリティツリーという全く新しい成長システムが採用されている。
妖精キャラも引き続き登場し、前作同様、育成する事が出来る。
しかし大幅な仕様の変更に伴い、休暇を始めとする前作のシステムの多くが廃止された。

シナリオ面では過去の世代から受け継いだ意思、反戦・不戦といったテーマが打ち出されているが、
描写不足や迷走している部分も多々あり、評価も高いとは言えない。



◇ストーリー
周囲を結界に覆われ、水辺に生息する怪物スクリーパーの脅威に晒された世界。
大地が衰退を始める中、人々は水源や豊かな土地を巡って激しい争いを続けていた。
戦火の拡大を良しとせず、平和を願う若者達は古代兵器アドモニッシャーを蘇らせ、
その兵器の力を誇示することで強制的に戦争を終結させた。
そして、どこの国にも属さぬ彼らは平和維持軍を名乗り、国々が争わぬよう戦闘行為だけを取り締まっていった。
それから20年、戦争の問題である大地の衰退は何も解決しておらず、ただ戦争だけを抑止されるという
危ういバランスで成り立っていた大陸の平和は限界を迎え、均衡がいつ崩れるかわからない状態となっていた。
故郷の村をスクリーパーの襲撃によって失い、平和維持軍に入隊することとなった青年ゼオンシルトは、
混迷を極める大陸を救うため、親の世代とは違う、新しいやり方で平和を作るために、仲間と共に大陸を旅する。





◇戦闘システム
フィールドで敵と遭遇した際、画面が切り替わることなくそのまま戦闘へと移行する。
従来と同じく、イベント戦闘では数々のクリア条件が設定され、達成具合によって経験値などにボーナスがつく。
今作では主人公のみプレイヤーが自由に操作でき、他のキャラクターは従来通りコマンドで指示を出すか
作戦に従って自動で行動するかのどちらかとなる。
敵に気づかれる前に飛び道具や魔法で殲滅する、回り込んで挟み撃ちや奇襲をかける、オブジェクトを利用するといった
戦略性の高さは相変わらず。一方でフィールドが広く全体の状況を把握しにくい、魔法の発動レベルを指定できないので
高レベルの魔法の詠唱に時間がかかる。各キャラクターの武器や攻撃方法が見にくい。敵が寄ってきて乱戦になりやすい、
魔法・特技使用時や敵にとどめを差す際に画面が停止するためテンポが悪いといった不満点もある。

技能は装備品の習熟度をMAXにすることで生み出されるプレートを連結させていくことで
身につけていくアビリティツリー方式となっている。
装備品から生み出されるという関係からストーリーが進んでも弱い装備を使い続ける必要があり、
所持金を貯めて頻繁に買い替えなければならい。
また技能を成長させる技能ポイントは敵を倒したキャラクターにしか入らず、
連結している全てのプレートに分配されるため、技能の成長には時間がかかってしまう。



◇キャラクター
パーティメンバー
ゼオンシルト(CV:なし)
19歳。ロール5の操作キャラにして、本編の主人公。長身に短く切り揃えた金髪と、
赤を基調として金色のアクセサリーを身につけた薄着の服装が特徴。
平和維持軍が作ったワースリー村で育った孤児。スクリーパーに襲われて瀕死の重傷を負った際、
維持軍の手術を受けて生還。目を覚ました時に平和維持軍実行部のメルヴィナに連れて行かれ、
彼も維持軍のメンバーとなる。
RPG全体を見回しても珍しい槍の二刀流の使い手であり、キャラメイキングの結果にもよるが武器攻撃も魔法もこなせる万能キャラ。
またキャラメイキングの結果次第で通り名も変わる。
手術後はスクリーパーを弱体化させる超音波結界を習得し、対スクリーパーの切り札的存在となる。
ただし、薬を飲み続けなければ体に不調をきたして死んでしまう。
そして、シリーズ随一の不遇な主人公でもある。
どれくらい不遇かというと、

  • 受精卵の時点で父親をヤクトスクリーパーに殺される
  • 唯一の肉親である母が父の仇討の為に、息子を捨てる形で人体改造実験に志願して亡くなる
  • 重傷を負った際、改造人間として死んだ母の細胞を移植されて命を取り留めるもスクリーパー化の爆弾を抱える(本人も終盤まで知らず)
  • 基本的にパーティの中心はクライアスであり、パーティ内での影が薄い。
  • シナリオ面での因縁もクライアスの方が強く、自身の因縁についてはほとんど触れられない。
  • 仲間意識を感じさせる場面が少なく、どの人物も自分の都合で動きすぎ。
  • 一時的とはいえ仲間達から見放されて化け物扱いされる。
  • 幽霊となった母と和解するも、改造のデメリットを抑える為に和解直後に幽霊との接触能力を失う
  • 自身が抱える問題は今作だけでは解決せず、続編を待たねばならない。
  • 続編で自分達のしたことが状況を悪化させただけであったことが判明。

とシナリオ面では非常に割を食っている。


コリン(CV:又吉愛)
森で仲間達と暮らす妖精。妖精を研究するファニルと出会い、彼女と行動を共にする。
好奇心旺盛で何にでも首を突っ込みたがり、妖精コンテストで出会った妖精のユリィとはライバル関係となる。
今までの妖精キャラと違って主人公について回るのは終盤になってからであり、それまではファニルの傍を飛んでいる。
攻略には妖精コンテスト本選での優勝が必須だが、かなりの額の資金を投じるか、ラナの実を落とす敵から強奪して貯め、
彼女自身の育成をする必要がある。


クライアス(CV:三木眞一郎)
21歳。平和維持軍総司令セルディスの息子にして平和維持軍政治部所属。父と同じ銀髪に、海賊のキャプテンのような服装が特徴。
父の片腕として各国との折衝に当たっているが、いつの頃からか情熱を失ってしまっていた。
そのきっかけとなった事件はゲームの限定版に収録されたドラマCDで語られている。
ゼオンシルトと出会ったことで情熱を取り戻し、再び独自の世界平和への道を模索していくと説明されているが、
序盤で発言が消極的なくらいで後は完全な平和実現のために精力的に動いている印象が強い。
パーティメンバーの半数が平和維持軍に所属している関係から立場的に上官である彼が中心人物となっており、
NPCの発言などからも「クライアスとその仲間達」という見られ方をしている節もある。
実際、シナリオでも優遇されており、維持軍側のドラマの大半に絡んでくる。
武器は曲刀。最大HPが高くINTが低い、典型的な前衛型であり、リーチが短い代わりに硬直時間が短い。


メルヴィナ(CV:石塚さより)
22歳。副司令アイザックの副官にして平和維持軍実行部所属で、ゼオンシルトの直属の上官である。
あまり感情を表に出さないクールな性格だが、時折悲しげな表情を見せることもある。
とあるきっかけからおとぎ話に興味があり、伝承等に詳しい。
まとっている衣装は、頭の羽飾り以外維持軍僧兵の制服に準拠している(彼女を攻略する際、
告白シーンで羽飾りを取った彼女の姿を見ることができる)。
スクリーパーの襲撃で重症を負ったゼオンシルトが目を覚ました時に現れ、彼を平和維持軍に勧誘する。
とある理由から平和維持軍に入隊し、アイザックに対しては何かしら複雑な思いを抱いている模様。
武器は大鎌。攻撃力は高い部類だが、鈍足で硬直時間も前衛の中では比較的長め。
また魔法もある程度までならこなせる。
ゼオンシルトの改造内容が暴露された際には、「資料を当たってみるから」と多少逃避した面はあるにしろ、彼を見捨てようとするようなことはせず、ランディに次いでマシな対応だった。
+ ネタバレ
実は、平和維持軍副指令のランザックの長女で、秘宝守護者の隠れ里族長の外孫。
父親が一族の守護対象である<龍玉>を持ち出してアドモニッシャーの補助動力に使ってしまった事から、「裏切り者の娘」と凄惨な迫害を受け、外祖父も一族の長であると言う立場とメルヴィナの祖父と言う血縁から苦しい立場に追い込まれたので、父親を恨むと同時に一族内での立場を好転させる為に平和維持軍へのスパイ任務に志願していた。
おとぎ話に興味が有るのも物心つく前に亡くなり、父を歪ませる原因ともなった母親への思慕から。
ランディは「アイザックがメルヴィナが自身の娘である事を知っていたが、自身への憎悪で辛うじて精神の平衡を保っている事にも気づき、態と恨みを刺激する態度を取っていた」と父娘の関係を見抜いていた。


ファニル(CV:牧口真幸)
17歳。ロール4の操作キャラ。ロール5では仲間として加入。
平和維持軍の研究員であり、悪魔を連想させるゴシックな衣装に身を包んでいる(研究員?)。
ちなみにこの服には尻尾もついている。
人付き合いが苦手で引っ込み思案だが優秀な頭脳の持ち主。一度見た書物や図形などを完璧に記憶するという特技がある。
現在は衰退する土地を救うため、妖精が発する魔力をエネルギーとして利用できないか研究を行っている。
学力はあるものの行動面では冷静さに欠け、挑発を受けて感情をあらわに非難をしたり、
とある理由で一晩中泣き続け、ランディに慰められる等、劇中では感情的に動いて周りに迷惑をかける事例が目立つ。
ロール4で行動を共にし、後に敵対するアレッサとは幼馴染の関係。
武器は遠距離攻撃が可能なロッド。HPやSTRが極めて低く、鈍足な代わりにMPとINTが飛びぬけて高い後衛・魔法タイプ。


ランディ(CV:矢尾一樹)
36歳。ロール2の操作キャラで、ロール5でも仲間として加入する。
シリルティア王国の歴史学者で、国内外に名を知られるほどの遺跡探索のプロ。
見た目はマジシャンを彷彿とさせるスーツに帽子、足まで届くマフラーに黒マントとまるで大道芸人。
既婚者であり、特に娘のアンを溺愛している。彼のエンディングを見るにはゼオンシルトの出生の秘密を明かさねばならない。
「正義」に燃える熱い性格であると同時に、終盤でパーティが瓦解した際に最後まで主人公に協力することを約束するなど、
私情で暴走しがちな今作の仲間の中では年長者らしく最後まで冷静な言動を見せている。
メルヴィナの事情にも理解を示す度量を見せており、正にパーティーの良心。
実はロール1にもCV付きで登場しており、その時の出来事や後の悲劇から平和維持軍やかつての仲間達に複雑な思いを抱いている。
武器は遠距離攻撃可能なカード。魔法も得意だが、若干打たれ弱くHPも低め。


シェリス(CV:浅川悠)
19歳。シリルティア王国国王の妹で、近衛騎士団長を務めるルーク・スレイヤー。
国王である兄が病弱な関係で、兄の代理として平和議会に出席している。
クライアスとは幼馴染の関係で平和維持軍との関係は良好。
サブロールの操作キャラの1人で、彼女のロールをクリアすると仲間に出来る。
ちなみに彼女が身につけている中華風の衣装は他国から友好の証として贈られたもの。
武器は巨大な鉄扇。硬直がクライアスに次いで短く足も早い。魔法も多く習得しておりバランス良く戦える。


ルーファス(CV:保志総一朗)
22歳。グランゲイル王国軍の将校で、階級は大尉。グランゲイルに3人いるスレイヤーの1人。
平和維持軍に敵意を持つが、温厚な性格で礼儀を欠かさない。ギャリックとは同僚にして親友の関係。
サブロールの操作キャラの一人で、彼のロールをクリアすると仲間に出来る。
武器は鞭。全能力が非常に高いが、硬直時間は本編パーティーメンバー中最も長い。


サブキャラクター
アレッサ(CV:生天目仁美)
19歳。平和維持軍の研究員で、遺跡調査が専門である。ファニルの幼馴染であり親友。
母子でファニルの邸宅に住み込みで働いていたが、母親はアレッサの維持軍入隊直前に病死している。
ネイラーン国民として祖国復興を願っており、スパイとして維持軍へ入隊した。
その後、ロックバインの命令で生物兵器の復活を画策するが…。
ロール4で仲間として戦う際には、ボウガンを武器として使用する。


エイミー(CV:相橋愛子)
19歳。平和維持軍実行部所属(ゼオンシルト、メルヴィナとは別の隊)。
ゼオンシルトとは同郷の幼馴染であり、同じく瀕死の重傷を負った後、超音波結界の能力を得ている。
ドラマCDによれば物語後半時点で部隊長に就いており、ゲーム本編でもそれを窺わせる活躍をする。
NPC参加の際には両手にトンファーを装備して戦闘に加わる。


ラッシュ(CV:未公表)
ゼオンシルトとエイミーの兄貴分であり、同郷の仲間。相当な剣の使い手として知られており、村の英雄的存在である。
彼が流行り病にかかったことで病気となり、家族を失う。
彼自身もいつ死んでもおかしくない状態であったが、平和維持軍の手術により延命。
ゼオンシルトやエイミーと同じく、超音波結界の能力を得る。
ロール5序盤で死亡したと思われたが、続編に意外な形で出演する。


セルディス(CV:永野広一)
平和維持軍総司令。設立時は24歳、現在では44歳。ロール1の操作キャラ。
青年時代はかつて生まれ育った孤児院が戦争に巻き込まれて焼かれて以来、ヴァネットと共に戦争を無くす方法を探して旅をしていた。
かつて平和を保っていた古代帝国の調査をする道中で古代兵器アドモニッシャーを発見し、
これを戦争を止める手段として活用しようと言うアイザックに最初は反対するも、
戦争で命が失われ続ける現状を改めて目の当たりにしたことで決意を固め、アドモニッシャーを軸とする平和維持軍の設立者となる。
強大な力を持つ自らが発言すれば、それが「独裁」と受け取られかねないこともあって、
各国に対してはよほどの事がない限り軍事行動は行っていないが、それが結果的に各国の諸問題を放置する形となってしまい、
現在では組織の維持に手一杯の状態となっている。


アイザック(CV:金光宣明)
平和維持軍副司令。設立時は26歳、現在では46歳。
青年時代は妻が戦争によって殺されたことで戦争を憎み、平和を実現するために強大な力を求め旅をしていた。
そして、古代兵器アドモニッシャーを発見後、これを兵器として戦争当事国に使用し、
強大な武力を誇示することで戦争行為を止める案を主張する。
平和への思いは本物だが過激な発言・行動が目立ち、大局的な安寧よりも目先の争いを止めることを優先し、
そのためならば犠牲を払うことも良しとする危険な思想を内に秘めている。


ヴァネット(CV:神田理江)
セルディスと同じ孤児院の出で、セルディスと共に戦争を無くす旅を続けていた。
アドモニッシャーの発掘が始まった頃に、セルディスからのプロポーズを受けて結婚しクライアスを出産する。
しかし、産後間もない身でありながらセルディスのために戦場に出て来てしまい、その無理がたたって亡くなる。23歳没。


ペルナギ(CV:ゆきじ)
ポトラド人の博士。優れた頭脳と技術の持ち主。閉鎖的なポトラド人にしては珍しく外の世界に興味があり、
各地を放浪の末古代遺跡にてセルディス達と出会い、古代兵器アドモニッシャーを復活させた。


ロックバイン(CV:大友龍三郎)
51歳。ロール3の操作キャラ。ネイラーン王国軍の元将軍で、現在は自警団としてかろうじて存続を許された旧王国軍を率いている。
ネイラーンがグランゲイルとの戦争に敗れ、被占領国となって以降は亡き王の遺児ヴィットーリオを守りつつ、
ネイラーン再興に向けて動く。
双刃槍の名手で若い頃はナイト・スレイヤーとして名声を広めていたが、歳を重ねた現在、
病にかかっており余命幾許もない状態となっているため、力量に衰えが見え始めている。
敗戦によって将軍としての地位は失われているが、これまでの功績で国内外の人々から尊敬されている人物のため
多くの人々から「ロックバイン将軍」と敬意を込めて呼ばれている。また、グランゲイルの人間も同様に呼んでいるが
こちらは先述したのと同じ敬称か、「グランゲイルに出血を強いた憎い敵将」という意味が込められた蔑称である。


ギャリック(CV:檜山修之)
23歳。グランゲイル王国軍の将校で、階級は大尉。グランゲイルに3人いるスレイヤーの1人。
両手に持った金色と銀色の二本の斧を軽々と振り回す。
強気な性格で、平和維持軍に対して堂々と暴言を吐く一方で友情に篤く、ルーファスとは同僚にして親友の関係。
仲間になるルーファスやシェリスを差し置いて説明書の人物紹介欄で紹介されているが、
作中ではルーファスのサブロールでしか仲間にならず、本編中で戦うこともない不遇なライバル。
一応、扱いは初代のインペリアルナイトや前作のロイヤルガードと同じなのだが。


ユリィ(CV:落合祐里香)
妖精コンテスト本戦にて2年連続で優勝し、「クイーン・オブ・ピクシー」の栄冠を手にした妖精。
一切の妥協を許さない性格で、その姿勢は高飛車な様にも見える。実は妖精の中でも、未来を感じ取る能力に秀でている。
続編では主人公のお付きの妖精に出世する。


ジークヴァルト(CV:立木文彦)
ゼオンシルト達が旅の途中で出会った人物。ゼオンシルト達と共闘したのを縁に一時的に同行者となる。
単独でモンスターやスクリーパーと戦える超人的な力の持ち主であり、多数のミュータントスクリーパーを従えるなど謎が多い。
後に祖国復興を掲げるネイラーンに協力し、平和維持軍だけでなく大陸全土と敵対する。
サブロールの操作キャラの一人だが、クリアしても彼の過去が明かされるだけで特に何も無い。


少女(CV:なし)
若き日のセルディスとアイザックがカイザリス島で遭遇した少女。
島の結界に閉じ込められていたが、セルディスとアイザックによって結界から出され島を離れる。
それから20年後、当時と全く変わらない姿でゼオンシルト達の前に登場。
一言も言葉を話さず、右目から血の涙を流す様は、ただの子供とは異なる不気味な印象があるが…。


◇用語解説
大陸
この物語の舞台。周囲を結界で閉ざされており、約2000年の間、外界との交流はない。
水生生物のスクリーパーが生息している関係で人間の生活圏は川や海から離れた場所が中心となり、
いつしか限られた豊かで安全な土地を奪い合う戦争が起きている。
その争いは大地の衰退が加速したことで更に激しさを増していく。
続編ではゴートランド大陸と外界の人間から呼ばれていることが判明する。


古代帝国
元々は小国であったが、戦争を起こさずに大陸を統一したと言う伝説的な国家。
セルディス、ヴァネットとランディが戦争問題を解決すべくその詳細を調査していた。


アドモニッシャー
グランゲイルの大いなる力の遺跡に眠っていた古代の超兵器。主砲の破壊力は一撃で大地を抉り、湖を作り出すほどであり、
長らく平和維持軍の切り札として戦争を抑止していた。
臨界状態を安定して維持出来ない魔動炉の代用・補助システムとしてアイザックが用意した龍玉用い、
地脈のエネルギーを汲み上げる事で起動に成功する。しかし、それがある問題の原因となっており、
後に新たな争いの火種となってしまう。


平和維持軍
いかなる国家にも属さない軍隊。これまで各国の領土とならなかった大陸中央部の荒地が広がる地域と、
スクリーパーが出現する危険性を抱える海沿いの地域を拠点としている。古代兵器アドモニッシャーの破壊力で国家間の戦争を抑止し、
対話による平和の維持を目的に設立された。5人の人物が設立に大きく関わるが、現在ではその中の2人である総司令のセルディス、
副司令のアイザックが中心人物。


ポトラド人
大陸北西部に住む亜人種。人間に比べて身長は低く、ポトラド語という独自の言語(劇中では書物などに書かれた文字)を用いる。
土地の地力など様々な物の波長を感じ取る能力の持ち主で、これを元に独自の魔法や技術を有している。
また、地力を消耗させないよう村を移りながら生活しているので、人間のように特定の箇所に村や町を作って永住することはない。
基本的に北西部の自らの勢力圏から出ることはない閉鎖的な種族だがペルナギのような例外事項もある。


スクリーパー
人間を襲う習性を持つ世界最強の生物。種類に応じてチェスの駒の名前が割り当てられており、
アメフラシ型のポーン、ルーク、トビエイ型のナイト、ビショップと後になるほど強くなっていく。
またこれらとは別に腕が生えた変異体といえるミュータントスクリーパーや謎に包まれた白いスクリーパーも存在する。
極めて防御力が高く、倒すには普通は100人単位の兵士の集中攻撃が必要。
またナイト級以上のスクリーパーは超音波のブレス攻撃を行う。
本来は水生生物であり、乾燥地域は嫌うらしい。
またスクリーパーを単独で倒すことのできる力を持った者達をスレイヤーと呼び、倒したスクリーパーによって、
ポーン・スレイヤーやルーク・スレイヤーと格付けされる。
ちなみに、スクリーパーを集団で倒した場合はスレイヤーとして認められない。
ゼオンシルトも該当するスクリーパーを闘技場で倒すことでスレイヤーの称号を取得可能。


正義戦隊
ロール1の年代で活躍していた自警集団。5人組で色違いのコスチュームをまとっているのが特徴。
戦争に明け暮れる国家に代わって人々を悪漢やモンスターから守るために戦っており、
平和維持軍設立前のセルディス達ともアドモニッシャーを巡って一度は敵対する。


友情のメダル
青年時代のセルディスが介抱した瀕死のネイラーン兵から託されたメダル。
「変わらない友情と信頼の証」としてロールを跨いで様々な人物のもとを渡り歩き、最終的にゼオンシルトの手に渡る。
本作のラストで各キャラに告白する際に使用する。







追記修正は闘技場を完全制覇してからお願いします

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最終更新:2023年03月31日 07:04