四葉ありす/キュアロゼッタ

登録日:2014/01/26 Sun 09:59:36
更新日:2023/11/11 Sat 13:03:08
所要時間:約 7 分で読めますわ





私が気づいて『クシャポイ』したから良かったものの、
危うくプリキュアの正体が世界中に知れ渡る所でしたわ。



ドキドキ!プリキュア』の登場人物。
CV.渕上舞


◆概要
主人公・相田マナの幼馴染で四葉財閥のお嬢様
常にセバスチャンという老執事を傍らに置いている。

中学生にして実家の四葉財閥の会議で経営方針の決定を任される地位にあり、多忙な父を補佐し財閥をやりくりしているスーパーお嬢様で、自身もクローバータワーのオーナーなど様々な事業を行っている模様。
中学生だが半ば社会人扱いというシリーズでもかなり異色なキャラである。

学校には通っている設定だが、作中では学校の描写は一切存在していない。
ちなみに最終話では黒い制服姿を披露しており、上北ふたご先生の漫画版のものとほぼ同じデザイン(こちらは1話から登場)。
『だいすきプリキュア! ドキドキ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック はる・なつ』では当初から「七ツ橋学園」に通っている設定と共に制服姿(上品なセーラー服と紹介)が公開されており、形は同じだが本編と異なり白だった。
また、他にもエンスカイの『ドキドキ!プリキュア マグネットきせかえ』では紺色で、『たのしい幼稚園 2013年5月号』の話(本編10話が基)では配色がマナ達の制服に似た感じのイラストもあった。


性格はお嬢様らしいおっとりとした性格でありマイペース。
ジコチューやメランの変身したドラゴンを見て「飼いたい」と思うなど感性もどこかズレている。
うら若き身で四葉財閥を経営しているためか、多少のことでは全く動じない。
精神的に既に大きく成長しているため、常に一歩引いた位置から仲間を支えることが多い。
経営者の経験からか他人の心の機微に敏感であり、相手が悩んでいること察するとそっとフォローや助言を行う。
主人公のマナとは違う形でメンバーの柱になっているキャラである。

が、キレると超怖い。
友情を大切にしているため、昔は友達のことを馬鹿にされると怒りで見境がなくなる欠点があった。
小学生時代、ありすの色鉛筆を取り上げてマナに叱られた兄弟が中学生の兄を連れてきて仕返しに来た際、
「本当は目立ちたいだけだろ!?」と心ない暴言でマナを泣かせたのがきっかけ。


……取り消してください
マナちゃんに対する暴言…今すぐに……


 取 り 消 し て く だ さ い !!! 

この後、兄弟は中学生の兄ごとボコボコにされました。
触らぬ武神に祟りなしである。

現在では煽りに簡単に乗らない鋼の精神力を持っているが、本気を出すととんでもない強さを発揮する。


帝王学なのか芸術・武道全般に精通している。
幼少期は病弱だったが克服し、家には専用の道場もある。
過去のことがきっかけで一時期武道は止めていたが、作中では中盤から復帰。
絵・ダンス・ピアノ・テニス、変身時のバレエの様なポーズや近接戦など多芸っぷりはいかんなく発揮されている。
また園芸が趣味で、昔は花屋になりたいという夢も持っていた。

友達のことは非常に大切にしており、月一回のお茶会を楽しみにしている。
また部屋にはマナ達と昔撮った写真や、六花のカエルグッズが飾ってある。

「情報統制」という、これまでのプリキュアになかった役割の持ち主でもある。
プリキュアの正体が世間に知られないよう、四葉財閥のあらゆる権力を用いて監視カメラやインターネット等の情報を監視しており、
アブナい情報は彼女の一存で「クシャポイ」される模様。



◆人物関係
幼少期に出会った初めての親友その1。
病弱で外に出られなかったありすの元に、マナ達が四葉邸に庭園に忍び込んできたことから交流が始まった。
箱入り娘だったありすに色々と外の世界を見せたため、人格形成に大きく影響を与えている。

マナと同じく幼少期からの親友その2。
マナと違ってナイーブな面があるため、悩んでいるときなどはそっと支えることが多い。
六花と同じく、友達のことで一時期嫉妬していた経験もあったらしい。

プリキュア仲間の新しい友達。
新しい人間関係に戸惑う真琴のフォローによく入っていた。
真琴に褒められたときには珍しく照れていた。

先輩プリキュアの小学4年生。
レディーということで話が合うことが多い。
向こうも四葉財閥の令嬢にふさわしい振る舞いということで最初から一目置いていた。
終盤で亜久里が動転していた時には四葉財閥ならできそうという理由で時間を戻す装置を作れないか聞かれたことも。


  • ランス
パートナーの妖精で、妖精三兄弟の末っ子。おそらくクマ型。
よくありすの頭の上に乗っかっている。
学校が違うのでよくランスがメッセンジャー役として使いに出ている。
ありすだけでなくセバスチャンとも仲が良い。
29話では、ショタな人間体にも変身した。
ありすに負けず劣らずの天然
さらっと毒舌をかましたりするがたぶん天然。
岡田「信用ないなぁ…」ラ「日頃の行いのせいでランス~
意外と情熱的なところもあり、「ボクは君と巡り合うためにこの世界に来たんだランス!」とありすをプリキュアに勧誘する様はとってもイケメン。

本作のオチ役というべき存在であり、百人一首をすれば札が顔面に激突し、金魚すくいをすれば水没し、結構ひどい目に遭っている。
アイちゃんにはよく耳をしゃぶられているが、後にアイちゃんに歯が生えてきたため生命の危機(?)に陥った。
最終決戦では巨大化してキングジコチューと大怪獣バトル(正確には本人ではないが)。最後までネタを提供し続けた。


ありす自身の背が同期組より低いわけではないのだが、
ランスを頭に乗せていると顔の下半分が見切れた状態で画面に写る事が多い。
プリキュア5』ではよくうららがこのカメラワークで映り「うらポジ」(うららポジションの略)と呼ばれたが、
同じ黄キュアであるありすは「うらポジ」も継承したようだ。

  • セバスチャン
ありすのお付の初老の執事
超有能でヘリの操縦やプリキュアの情報秘匿なども全部この人がやっている。
両親が不在がちなありすにとって、親代わりのような大切な人。

執事拳法という謎の武術を習得している。
劇場版ではプリキュアのピンチにピンクのベンツで戦場に乱入する、アグレッシブな人。
人工コミューンを開発しキュアセバスチャンに変身したため、シリーズ初の男性プリキュアである。

漫画版では暴れ馬を放ったり噴水の制御装置を壊して水流を発生させたり、四葉財閥の技術で雷を発生させたりして
定期的にありすの判断力の抜き打ちテストを行っている。
おい、いつか死ぬぞ執事。
ありすもありすで、これをウンディーネも真っ青なクルーズテクや傘に仕込んだ避雷針をつかって難なく回避している。

  • 五星麗奈
ありすの幼馴染で、バターロールヘアーと真紅のドレスがよく似合う自称『四葉財閥よりも一つ数字の多い五星財閥の一輪の薔薇
とにもかくも高飛車な性格で、庶民のマナたちを「場違いなお猿さん」と見下したり、
お嬢様コンテストで一位を取るために付き人を使ってありすを怒らせようと嫌がらせをしたり、
ありすがフリマでフラワーガーデンを出すと聞いてゴージャスなローズガーデンを出店したり、と行動だけを見れば少女漫画のイヤなライバルキャラ。
実は淋しがりやさんであり、その行為は同じ恵まれた地位と環境にいる者同士なのに最高の友達がいるありすへの嫉妬によるものだった。
皮肉にもマーモにジコチューにされたり、レジーナのジコチューからの衛星攻撃で花が枯れかける事態に陥った時に、散々嫌がらせをした自分を助けてくれたありすの優しさに心を打たれ、本心がさらけ出される。
その後は専用プレーンでキュアロゼッタとなったありすを救いに参上、レジーナとキングジコチューの襲来時はセバスチャンと共に避難民の救助にあたった。
最終話の後日談ではピンクのセダン内で制服姿でありすと談笑する様が見られる。

  • エンエン
『オールスターズ NewStage2』にて共演。
黒水晶から生まれた「影」にプリキュア達が次々と倒され、なすすべもなく泣き崩れる彼に対し、
「泣いている自分は好きですか?」「では、どんな自分になりたいですか?」と問いかける。
この対話を機に、エンエンはグレルと共に「影」を再び封印する決意を固めた。



◆キュアロゼッタ
ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!

世界を制するのは愛だけです。
さぁ、あなたも私と愛を育んでくださいな

ランスのラブリーコミューンで変身する、クラブスートを司るプリキュア。
過去のことで力を振るうことがトラウマになっており、マネージャーとしてプリキュアを支えようとしていたありすだが
ランスとセバスチャンの説得、そして亡き祖父の「力は己の愛するものを守るためのもの。それを忘れなければ二度と力に飲まれることはない。己を磨き、心を高めよ!」という言葉を思い出しプリキュアとなった。
なお、この時の回想はどこぞの拳法モノのごとく、崖に立った武術の師が主人公に教えを説く場面によく似ている。
あと覚醒回の予告が即オチすぎる


メインカラーは
髪は大きなツインテールで結び目が輪っかのようになっている。
腰の前面に大きな緑のリボンがあり、今作唯一の左右対称のデザイン。
胸のハートには三つの緑のリボンが付いており、ハートと合わせて四葉になっている。
黄色のほかに緑のアクセサリーが多い。
その為黄キュアであると同時に緑キュアでもあると言える。

チームでの役割は役。
バリア技である「ロゼッタウォール」「ロゼッタリフレクション」を使い、仲間を守るのが主な役目。
敵の攻撃の読んであらかじめ展開しないといけないため、武道の経験のあるありすに最適。
ただ、「バリアが割られる」→「今週の敵は強い」という展開が多用されたため、バリアの強度はイマイチな描写が目立った(特に番組中盤まで)。
また、浄化技を一切持たないため、攻撃面では期待できない。





と、思ったら





浄化技が無いだけで、実は攻撃面においてはメンバー最強クラス
武道の技術を存分に振るい、特に近接戦闘では圧倒的な強さを誇る。
また戦闘センスもずば抜けて高く、本来防御技のウォール・リフレクションを攻撃に転用して使用。
撃ちだしてキャノン砲替わりにするわ、拳に展開してグローブのように使うわ器用に使いこなしている。
その強さは4人がかりで対処していたビーストジコチューを一人で圧倒するほど。
33話ではヘリジコチュー相手に、ウォールとミサイルを足場にした板野サーカスで空中に移動。
リフレクションが割られるとそれを扇子状の武器(鉄扇?)として使用し、滞空時間を稼ぎつつ空中戦闘を行うというとんでもない戦法を披露している。

まさに武神

しかし前述のとおり浄化技が無いので、ジコチュー相手だと決め手に欠ける。
そのため普段は盾役に徹し、浄化技をもつ他のメンバーに攻め役を任せている。
ある意味、一歩引いた形でメンバーを補佐するありすらしいともいえる役割である。


必殺技
主に防御技で構成される。
この手のバリア技にしては珍しく実体を持って展開されるため下に展開して足場にしたり武器に転用したりとやたら応用が効く。なのでありす嬢の手にかかれば攻撃技に……。

ロゼッタウォール
カッチカチのロゼッタウォール!
両手に四葉のクローバーの様な二枚のシールドを展開する。
小さいため広範囲は防御できず、相手の攻撃がかいくぐってしまいダメージを受けることもあるが、向きを自由に変えることができ、動きが制限されないため使いやすい。

後半になると特に発動演出もなくポン出しで登場するように。劇場版では他の4人が攻撃を「回避」する中一人だけこれを使って受け流していた。

プリキュアロゼッタリフレクション
ラブハートアローを使った技。
閉じたアローを前面につきだし、巨大なシールドを展開する。
キュアエースの修業後は攻撃を反射して打ち返す能力も着いた。
大きいので広範囲を守ることができるが、前面にしか展開できないため取り回しが悪い。
レジーナジコチューが登場してからはよく割られていたが、後半ではよほどの攻撃じゃないと割られなくなった。
敵幹部であるグーラには噛み砕かれてしまったこともある。

プリキュアラブリーフォースリフレクション
厳密には個人技ではないがここに記載。
ラブリーフォースアローの要領でリフレクションに四人分の力を込めて強化した合体技。
メラン戦ではこれをぶち当ててシールドを相殺している。
その後も、ミラクルドラゴングレイブやキングジコチューの攻撃を五人バージョンで防いでいる。
この技は玩具の音声になく、シリーズ構成の山口亮太氏によると、新アイテムのマジカルラブリーパッドを登場させる時期に「ラブハートアローだってまだまだ使うぜ!」という意思表示として出したらしい(2015年6月17日『ドキドキ!プリキュア回顧録』13回より)。

ロゼッタバルーン
マジカルラブリーパッドを使った技。
大きな風船を召喚し、それを割ると何かが起こる。
何が起こるかわからない。ようするにパルプンテやストレンジベント。
ロゼッタが防御担当という重要な役割なため、博打性の高いこの技は相性が良くなく、作中での使用は二回(バンクは初回のみ)。
が、最後の一回で超巨大ランスという化け物を召喚しキングジコチューと大怪獣バトルを繰り広げたため、
視聴者の脳裏にとても焼きついた技になってしまった。
ちなみにこれはランスの実体が巨大化してる訳ではなく別個体である。そのため事情を知らなかったシャルル・ラケル・ダビィが驚いてる面前で本物のランスが普段と変わらないリアクションを見せ壮大なツッコミを受けた。
ビックリでランス~
 い  る  し!




ロゼッタリフレクション・ダブルクラッシュ
劇場版で使用した大技。
ロゼッタリフレクションをロゼッタウォールのように両手に展開し、対象を挟み込んで左右から斥力を叩き付けることで粉砕する。
リフレクションの応用技の範疇に入るが、ロゼッタ唯一の攻撃技。
プリキュアにしては異例にも程がある物理攻撃力マシマシの技。無論浄化する気など一切ない。
ダイヤモンドブリザードで閉じ込めたパープルバギーとシルバークロックを圧殺した。



◆余談
  • 名前の由来はトランプのクラブ=四葉と、『不思議の国のアリス』から。
    初期設定での名前は『四葉美衣』(マナ=愛&六花の初期ネーム『舞』とあわせると…)

  • 誕生日は5月28日。これは中の人の渕上舞さんと同じ誕生日であり、声優とプリキュアの誕生日が同じというドキプリの設定から来たもの。

  • 本編には登場しなかったが、実はヒロミチという兄がいる設定がある
    シリーズ構成の山口亮太氏が『オフィシャルコンプリートブック』やTwitter、2015年8月11日『ドキドキ!プリキュア回顧録』15回などで度々触れている。
    元大貝第一中学の生徒会長でマナ以上の実力の持ち主であり、マナが生徒会長になるきっかけを作ったり、破天荒な性格でふらりと大貝中学校に戻ってきて波乱を巻き起こす等の設定が用意されていた。
    38話辺りで「越えられない壁」のタイトルで登場する予定だったらしくプロットも用意されていたらしい。
    しかし、新キャラを出す時期とはズレていたことでプロットは一時保留となり、さらに東京オリンピック決定の影響で最悪一つ話数が無くなる可能性が浮上し、終盤で他に削ることのできるエピソードが無かったためそのままお蔵入りになってしまったとのこと。



◆おまけ
仮面ライダー剣』との共通点が多い本作において、上城睦月との共通性および差異が挙げられていた。

  • クラブのスートを司る戦士(ただしありすは3番目、睦月は4番目に加入した)
  • 家が裕福
  • 過去のトラウマを持つ(睦月は赤子時に誘拐されコインロッカーに閉じ込められたため、暗闇を恐れていた)
  • 「強さ」に関するエピソードが多い
  • 理解者がいる(ありすにはセバスチャン、睦月には望美)
  • 飛行能力持ち(ただし睦月は借り物のフロートで飛んだ)

また、2013年度のニチアサ同期である『獣電戦隊キョウリュウジャー』のキョウリュウピンク/アミィ結月とも共通性あり。

  • 世界で一、二を争うほどのお嬢様
  • 荒ぶる闘志を内に秘めている
  • 格闘戦が得意(ありすは武道の達人、アミィはキックの鬼)
  • 有能な執事持ち(セバスチャンとジェントル)
  • 嫌味な金持ちの知り合いがいる(五星麗奈と神流光彦)

女子力の高さではありすに軍配が上がるけどね!

加えて、かのバットマン/ブルース・ウェインとの共通点も。
  • 大富豪にして経営者
  • 自身が持つリソース(財力・技術力・情報力)をヒロイン・ヒーローとしての活動に注ぐことを厭わない
  • 武術の達人
  • 忠実な執事の存在(セバスチャンとアルフレッド・ペニーワース)



追記・修正するのは愛です。さぁ、あなたも私と記事を育んでくださいな

各画像出典:ドキドキ!プリキュア
2013年2月~2014年1月放映/全49話
©ABC・東映アニメーション

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最終更新:2023年11月11日 13:03