超時空ストームG・XX/超覚醒ラスト・ストームXX

登録日:2011/07/10 Sun 19:12:56
更新日:2023/06/29 Thu 04:00:31
所要時間:約 9 分で読めます







万策尽きたかと思われた時、

五人の戦士の力が集まり、ストームG・XXに最大の奇跡が起こる!





TCGデュエル・マスターズ」のDM-39「覚醒編 第4弾 覚醒爆発(サイキック・スプラッシュ)」に収録されたスーパーレアの一枚。
覚醒前(表面)の「超時空ストーム G・XX」、覚醒後(裏面)の「超覚醒ラスト・ストーム XX」からなるサイキック・クリーチャーである。


解説


デュエル・マスターズに激震をもらたせた超次元が導入された覚醒編の最終弾の主人公ポジションのカードだけあって、それまでの全てのクリーチャーを遥かに凌駕した性能を持つ。
同弾に収録された《時空の支配者ディアボロスΖ/最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》と比べると、速攻性がなく手順が面倒だが出したに見合った能力を持っている。

覚醒前

超時空ストーム G(ゲンジ)XX(ダブルクロス) SR 火文明 (20)
進化サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 24000
■超無限進化―コストの合計が20以上になるよう、自分のサイキック・クリーチャーを1体以上選び、その上に置く。
■自分のサイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出した時、または覚醒させた時、このクリーチャーを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
■メテオバーン覚醒―自分のターンのはじめに、このクリーチャーの下にあるカードを全て墓地に置き、その後、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。
Q・ブレイカー

まず、覚醒前のストームは超次元呪文で場に出せない。

そりゃあマナを見ればわかるだろう。
もし、20マナのサイキック・クリーチャーが出る呪文があれば《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》や《奇跡の覚醒者ファイナル・ストームXXNEX》が一発で出てくる。
そんなことになればデュエマに終焉が訪れる。


ではどうするのか?そこで出て来るのは神化編にあった超無限進化である。
場のサイキック・クリーチャーを合計コストが20以上になるように並べ進化元にする。

20マナと言うと支配者Ζを覚醒させる事で1枚で確保できる……のだが、相手に1ターン猶予を与えてしまう上、最凶の覚醒者の時点で充分強いため進化元にしてしまうのは勿体無い。
他の方法を取りたい所。


このカードを強力たらしめているのは大体《時空の英雄アンタッチャブル/変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》である。
覚醒前はコスト2のため容易に2体ばら撒け、2体とも覚醒させてしまえばコスト14分の進化元を確保できる。
さらに覚醒後によって呼び出される際には後述の通り、ほとんど止められないアタッカーとなるため全く無駄が無い。
ついでに覚醒タイミングが「ターン終了時」のため、「ターン開始時」の覚醒タイミングを逃がす事も無い。
つまり「ニンジャ・ストライクでオロチを呼んで不滅を撃滅に覚醒、ついでにアンタッチャブル2体も覚醒させてストームGに進化」、「ターン終了時にブラック・ガンヴィードをダークネス・ガンヴィードに覚醒、ついでにアンタッチャブルも覚醒させてストームGに進化」も当たり前の様に起こる……恐ろしい。


覚醒後

超覚醒ラスト・ストーム XX(ダブルクロス) SR 火文明 (40)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 35000
■バトルゾーンにある自分のクリーチャーを相手が選ぶ時、このクリーチャーを選ぶことはできない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)
このクリーチャーが攻撃する時、コスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数、自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出す。
ワールド・ブレイカー(このクリーチャーは相手のシールドをすべてブレイクする)

さて、無事に1ターン凌げたら遂にラスト・ストームに覚醒できる。


後は殴っておけば勝ち確定である。


…え?なぜ勝ち確定?と思うだろう。

理由は単純、ラスト・ストームの攻撃が鬼畜すぎるからだ。
まず、自分の超次元ゾーンから10マナ以下のサイキック・クリーチャーが最大7体飛んでくる。
(超次元ゾーンにおけるカードは8枚まで)



次に、パワー35000からのシールド全破壊が飛んでくる。

飛んでくる物が可笑しい?
そんなの気にしたら負け…いや、気にしなくても相手は負けている。


1つ目の能力ではコスト10以下ならば何でも出て来るので支配者Ζや、スピードアタッカー持ちの《ガイアール・カイザー》を出すことも可能である。
2つ目のワールド・ブレイカーは間違いなくブロックされるに決まっているが後続を凌ぎきるのは至難であろう。
あるいは唯我独尊パーツを並べて即座に覚醒リンクし、ワールドブレイカー持ち2体で殴り掛かるという地獄絵図を展開してもいい。

また、コイツ自身が選ばれないので余程のことがなければ、ずっと場に留まり続けて毎ターンワールド・ブレイカーが飛んでくるので相手にとっては無理ゲーである。
ちなみに、超次元によっては1ショットキルも可能。

順としては、ストームが攻撃時、
  • 《時空の戦猫シンカイヤヌス》
  • 火文明のサイキック・クリーチャー
  • 《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》
この三体を場に出し、ラストストームの効果の解決後

→ シンカイヤヌスが覚醒。パワードにスピード・アタッカーを追加させる。
→ ワールド・ブレイカー直撃。後はパワードで殴るだけ。
(この時点でパワードは召喚酔いなし・ブロックされない・選ばれない)

ね?簡単でしょ?
一方、弱点は出るまでにかなりのターンを要することや、攻撃時に下手に数を並べると《アポカリプス・デイ》でまとめて消されかねないことなどがある。
場合によっては最凶Ζのままで殴りきるというケースも多々あるだろう。


関連カード


爆竜 GENJI(ゲンジ)XX(ダブルクロス) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 7000
K・ソウル
スピードアタッカー
このクリーチャーが攻撃する時、相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

ストームGの強化前に当たるクリーチャー。
ここから覚醒の力を得て《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》となり、更にファイナル・ストームの力も受け継ぐ事で超覚醒を果たす事となる。

詳しくは個別項目を参照。

連結 XXDDZ VR 光/闇/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/アーマード・ドラゴン/ワールド・コマンド 8000
EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
W・ブレイカー
自分のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」と「スレイヤー」を与える。
このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの「EXライフ」シールドを墓地に置いてもよい。そうしたら、次の自分のターンのはじめまで、相手は呪文を唱えられない。

ディスペクターとして因縁深い《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》と連結させられた姿。
効果としての面影は殆どないが、性能自体は優秀なので環境でも使われている。

詳しくは個別項目を参照。


デュエル・マスターズ プレイス


超時空ストーム G・XX PS 火文明 (20)
進化サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 24000
超無限進化:サイキック・クリーチャーまたは名前に《XX》とあるクリーチャーでコストの合計20以上
自分のサイキック・クリーチャーがバトルゾーンに出た時、または覚醒させた時、このクリーチャーを自分の超次元ゾーンからバトルゾーンに出してもよい。
Q・ブレイカー
メテオバーン覚醒:自分のターン開始時、このクリーチャーの下に重ねたカードをすべて墓地に置き、その後、このクリーチャーを《超覚醒ラスト・ストームXX》のほうに裏返す。
覚醒↓
超覚醒ラスト・ストーム XX SR 火文明 (40)
サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン/フレイム・コマンド/サムライ 35000
ワールド・ブレイカー
攻撃する時、自分の超次元ゾーンからコスト10以下のサイキック・クリーチャーを好きな数バトルゾーンに出す。
相手はこのクリーチャーを選べない。

DMPP-15「超覚醒嵐舞 -FIRESOULS DUELIST-」に収録。
ラスト・ストームの効果はTCG版そのままだが、G・XXに関しては進化元がサイキックでない「XX」にも対応するようになり、ある程度召喚しやすくなった。

またシークレット版のイラストでは、漫画でもアニメでも終ぞ使われずに実現しなかった勝舞と並ぶ姿が描かれている。
当時のメディアミックスで扱いが冷遇気味だった(後述)事を思うと、プレイスではファイナル・ストームに取って代わられていた勝舞最後の切り札としての立ち位置も見事取り戻せたと言える。


背景ストーリー


覚醒を果たした《爆竜 GENJI・XX》もとい《剣豪の覚醒者クリムゾン GENJI・XX》が、更に《悪魔神王バルカディアス》への特攻で亡くなった《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》の力を受け継ぎ「最強のXX」として進化したのが《超時空ストームG・XX》。
そのG・XXの元に五つのキズナの力が集い、奇跡によって超覚醒を遂げたのが《超覚醒ラスト・ストーム XX》である。

その力でZ軍率いる《最凶の覚醒者デビル・ディアボロスΖ》との最終決戦を制し、超獣世界に平和をもたらした。

プレイス版

大まかな流れはTCG版と変わらずだが、こちらではDDZに加えて更に《悪魔神王バルカディアス》と《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》までもが立ちはだかり、絶望的な布陣を築き上げていた。
だが、GENJIがラスト・ストームXXに超覚醒すると3体以外の難敵を一瞬にして壊滅させ、連合軍と共に最後の戦いに臨んだ。
そして戦いが終わった時、DDZもバルカディアスもMRCも───ラスト・ストームXXも地上から消え去っていた…。

王来篇

歴戦の猛者がディスペクターとして肉体のみを悪用される王来大戦の最中。
ラスト・ストームも宿敵の一人であるDDZと連結され、《覚醒連結 XXDDZ》と化して超獣世界に牙を剥いている。


余談


  • このカードにはシークレットがあり、覚醒前では記念すべき1弾の、覚醒後にはこの39弾の切札勝舞の姿が描かれている(因みにイラスト自体は通常版と変わらない)。
    これ以降、パックに描かれるキャラは弟の切札勝太になり、カードイラストと共に長年続いたデュエル・マスターズの世代交代となった。
    ……なのだが、実は漫画、アニメ共に勝舞がこのカードを使った事は無かったりする。いいのかそれで。
    尚、シークレット版のカードは封入率の低さと覚醒編自体の売上の少なさから流通数が少なく、結構なレアカードであり登場から10年以上経った現在でもそれなりにお高い。店頭ではお目にかかるのも難しいので見掛けたら購入を検討しても良いかもしれない。

  • 登場時点ではコスト、パワー共に全クリーチャーで一位の数値だった。
    現在ではXを冠する二体の禁断クリーチャーを筆頭にこのカードを追い抜くコスト、パワーを持つクリーチャーもちょこちょこ出てきている。



追記・修正は手が光って覚醒したデュエルマスターの人でお願いします。

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最終更新:2023年06月29日 04:00