フラージェス

登録日: 2013/12/27 (金) 16:11:45
更新日:2023/11/13 Mon 06:31:39
所要時間:約 3 分で読めます





フラージェスとはポケットモンスターシリーズにX・Yから登場したポケモン


■もくじ


■データ


セントラルカロス図鑑No.70/全国図鑑No.671
分類:ガーデンポケモン
英語名:Florges
高さ:1.1m
重さ:10.0kg
タマゴグループ:妖精
性別比率:♂0♀100

タイプ:フェアリー
特性:フラワーベール(味方のくさタイプのポケモンは能力を下げられない)
隠れ特性:きょうせい(道具を使用した味方のポケモンに自分の持っている道具を渡す)

HP:78
攻撃:65
防御:68
特攻:112
特防:154
素早さ:75
合計:552

努力値:特防+3

フラベベ→フラエッテ(Lv.19)→フラージェス(ひかりのいし)


■概要


ポケモンXYで登場したポケモンで、フラエッテ進化形。♀しか存在しない。
手に持っていた花と一体化し、ゴージャスな姿になった。瞼が発達していて、遠目で見るとそれ自体が目のように見えてしまう。某レイピアの女王とは似ているけどちがう。

花畑をテリトリーにし、草花からエネルギーをもらっているなど、やっていることは完全に草タイプであるが、れっきとした単フェアリータイプのポケモン。
自分で花を集めて来て花畑を作る習性から、昔の城の主たちはフラージェスに見事な花園を作らせていたという。

フラベベが見つけた花をベースに進化するため、個体ごとに顔周りの花の色が異なる。
色のバリエーションは赤・青・黄・オレンジ・白の五種類で、図鑑でも色ごとに区分される仕様となっている。
このため、花の色が違うからといって、一般の色違いのポケモンと同じように扱わないよう注意。
また、オレンジと白はフレンドサファリには出現しないので、隠れ特性が入手できなかったが、USUMでは増援を呼ぶ際に登場するようになり、入手できるようになった。
……が、なぜか青は増援を呼ばない仕様なので青の隠れ特性とガンテツボールは両立できなくなってしまっている。バスラオでも同様の現象が起こってしまっているが。青に何の恨みでもあるのか……
ちなみにフラージェスの色違いは、身体の部分にあたる茎と葉っぱが紫色になっている。

身体の大きさがフラエッテの5倍、フラベベの10倍になり、体重はフラエッテの10倍、フラベベの100倍になった。
…まぁ進化前の二匹が、全ポケモン中1,2位を争う最小&最軽量ポケモンなので、実質そこまでデカいわけではない。


■ゲームでのフラージェス


ゲーム中ではライバルの一人・トロバが使用。

特防がぶっ飛んでいる。
その数値はルギアホウオウと同等であり、同期の中ではヌメルゴンメレシーを抜いてトップに躍り出ている。
特攻も優秀だが一方で物理耐久は低めで、素早さも遅い。

特性が全てダブル・トリプル専用という珍しいポケモン。
「フラワーベール」は味方の草ポケモンを状態異常から守る。
当のフラージェスはフェアリータイプなのでこの特性の恩恵は受けない。もう草タイプでいいじゃんこいつ…。
「きょうせい」は味方が道具を使用すると、自分が持っている道具をそいつに渡すという特性。
ノーマルジュエル」使用→火力強化アイテムを渡したり、ねむラム&いばラムの効果をさらにあげるといった戦略的な戦いが展開できる。


■対戦でのフラージェス


全体的な種族値は低めだが特防種族値は禁止級を含めても上位の154を誇り、特殊流しとしてはチート級の実力を発揮する。
さらにその化け物級の特防を「めいそう」でさらに高められるというチートっぷりである。
H極振り性格一致で「とつげきチョッキ」を持たせれば、C極振り性格不一致のゲンガーの「ヘドロばくだん」を確3で耐える。
ただし一致技の火力はそれほどではなく、サブウェポンの攻撃範囲は決して広いとは言えない。
フェアリー、草の組み合わせのみだと炎タイプに両方半減され、「サイコキネシス」は毒タイプピンポイント気味。
アタッカーとして使う場合は「めざめるパワー」で地面あたりを狙っておくこと推奨。
純粋なアタッカーとしてはスカーフじゃないと夢ニンフィアの劣化になりがちだけど

ダブル・トリプルで出て来られるととんでもなく鬱陶しい。
前述の特性もさながら、画面全体に影響を及ぼすフィールド系の技も覚えられる他、回復技の「ねがいごと」まで覚える。
ORASからの教え技では「こうごうせい」「てだすけ」「いやしのすず」「がむしゃら」「マジックコート」「ギガドレイン」を習得。
ますます耐久型やダブルサポート役としての性能に磨きがかかった。

しかし、特性がどれも自身には恩恵がなく、シングルバトルでは実質特性なし。
通常特性がダブル専用のポケモンは稀にいるが、それに加えて隠れ特性もダブル専用のポケモンは非常に珍しい。
問題はそのダブルでさえ特性の発動場面がかなり限定的で、同タイプのニンフィアの後塵を拝することが多いこと。
無理に特性を活かそうとするとかえってパーティバランスが崩れやすいのだ。*1
加えてニンフィアの特防も彼女ほどではないとはいえ十分な数値な上、HPはあちらが勝っているので、これも言うほど長所になってなかったりする。
XY発売直後のニンフィアは特殊ノーマル技に恵まれていなかったが、ムーバー解禁や教え技でダブル主力となる範囲技「ハイパーボイス」を習得。
一気にダブル屈指の使用率まで上り詰めたことを考えると、評価がすっかり逆転してしまったと言える。



そんなフラージェスだが、このたび「きょうせい」にまさかのバグが発覚した。
「だっしゅつボタン」を発動させたポケモンに道具を渡すと、道具2個分の判定になるのである。
具体的に言うと「こだわりハチマキ(メガネ)」「しんかのきせき」の効果は1.5倍から2.25倍となり、
「ゴツゴツメット」は最大HPの1/6から1/3削れることになる。
「たべのこし」に至っては何故か判定が4回になり最大HPの1/4回復というとんでもないことに。
サン・ムーンでは「だっしゅつボタン」に「きょうせい」が発動しなくなったが、同じくサン・ムーンで登場したフィールド技をトリガーに発動する道具が2度発動する事象が確認されている。…剣盾

ちなみにあまり知られていないがタマゴ技として「ほごしょく」を覚える。
「グラスフィールド」を張った状態で使えば草タイプになり、通常特性の恩恵を受けられるようになる。
もちろんシングルバトルでも恩恵をしっかり受けられる。でも草タイプになるためだけに2ターンも使うのはさすがにきつい。

第9世代・SVではテラスタルによってターンをかけずに草タイプへの変更が可能に。
これによって単体でフラワーベールの恩恵を受けられる様になり、能力値が下がらない特殊要塞と化す。
このポケモンの為だけにテラスタルを切るかは考えものだが、シングル戦でも使う意義は見出せた。
草テラスタルのフラエッテが固定シンボルで出現することから公式側も想定している様子。
また、オリーヴァもグラスフィールドをターンをかけずに発生させる特性を持っており、組み合わせて「ほごしょく」を使っても良いだろう。
登場時にブーストエナジーで持ち物を消費できるパラドックスポケモンのおかげで、きょうせいが使いやすくなったことも追い風。


ちなみに、ダブルバトルにおいてはある意味「はなふぶき」の真価を発揮できるポケモンだったりする。
ただし、攻撃ではなく味方の「じゃくてんほけん」+自身の「きょうせい」発動のトリガーとしてだが。

■アニメのフラージェス


XY第69話で登場。
ヌメラやウパー達の住処を荒らすボス。メガヤンマアリアドスなどを使役している。
しかし、どうやら自分のフラエッテを守るために戦っていたようである。

その後、第70話にて、ヌメルゴン達と和解し自分達を騙していたロケット団を倒した。
そして、自分のフラエッテを泉で元気にすることができた。以後はヌメルゴン達と一緒に仲良く暮らしている。


追記・修正はフラージェスを5色全部揃えてからお願いします。

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最終更新:2023年11月13日 06:31

*1 フラワーベールを活かす為に草ポケモンといっしょに出すと鋼や炎などに薄くなる、きょうせいだと相方が消費アイテムを持っていることが前提になる