イチャ×2クエスト(RewriteHf)

登録日:2013/03/31(日) 23:12:31
更新日:2023/09/20 Wed 18:57:30
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イチャ×2クエストとはkeyの作品「Rewrite Harvest festa!」のストーリーの一つ。
ファンディスクであるこの作品には各ヒロイン1人1人にスポットを当てたストーリーが収録されており、これは朱音がメインとなるストーリーである。


本編朱音ルートとは一切関わりの無い完全なオリジナルストーリーとなっているために朱音ルート自体の後日談やif展開を望んでいたプレイヤーには期待外れかもしれない。
とはいえ、瑚太郎と朱音のコントのような会話やチケットによる黒魔術の発動など見応えも十分で、ストーリーの出来自体は他ヒロインの物と比較しても決して劣るものではない。
個別ルートの中でぶっちぎりで鬱度満載だった本編のしんみりした空気を払拭したい方にはオススメである。


◆あらすじ
命の理論によって枝分かれする無数の可能性の世界。その中には幹から遠く離れアウロラが不活性な弱い世界もある。
魔物も超人も存在しない観測価値の薄い普通の世界。今回はそんな世界での物語―――


オカ研会長である加島朱音と天王寺瑚太朗はある危機に直面していた。朱音が調子に乗って20万するマッサージチェアをポチったら通帳の0の数を見間違えていた所為でオカ研の予算が底を突いてしまったのだ。
同人誌制作、心霊相談、果てはステマで評価アップと色々やるがどれも失敗。しかし、そんな彼らの下に新聞部の井上からとある情報がもたらされる。
風祭の密林の謎の大空洞。その中にあるとされる遺跡らしき影…果たしてその正体とは…


◆主要登場人物(ネタバレを含む)

朱音に振り回される日々を送っているものの女にもうつつを抜かしたいお年頃。ワンクリックで入会可能で会費一日500円のプレミアム会員。小遣いは月4000円
世のマニアックな変態どもから朱音を守るボディーガード代わりと何気に本編に近しい立場にいたりする。朱音との貧富の差に度々文句を垂れつつも、なんやかんやで付き合ってあげている。
井上曰く、本編と同様に何か過去に空白があったらしい。
「嫌みなミスしてくれましたな…このブルジョワジー。カニビィイィィィーム(蟹光線)! を食らわせてやりたい」

ストーリー内でのメインヒロイン。初っ端から校内放送で瑚太朗を呼び出したり、シャワー上がりのセクシーなバスローブ姿で登場したり
権力でオカ研部室を私物化してやりたい放題だったりと常識知らずなのは本編と大差無い。因みに千里ではなく加島性。小遣いは年俸制で300ゴールド
マーテルは単なる環境保護団体で加島桜がその代表ということ以外は基本本編と同じ。引きこもり体質でネット依存症で通販サイトでポチるのが大好きと相変わらず。
権力の象徴である裏工作用のチケットを持っており、ランクによって様々な黒魔術が使える。
「いいじゃない昼休みのシャワーくらい。JKのたしなみよ」

  • 神戸小鳥
緑を増やそう委員会でも上位の人物でガーディアン。(力のある園芸能力者で庭園の守護者という意味合いで)瑚太郎が同人誌制作のツテを当たってる際に志賀直哉を紹介する。
もやしを50センチ、キノコをサイズまで栽培可能と普通の世界の筈なのに本編と似たような異能持ち…
軍手を持参。
「森人(もりんちゅ)ぱーんち♪」

転入生で朱音と関わりがあるのは変わらず。小鳥と仲が良い。非常食のケロリ―メイトを二箱食べて激しく後悔。一箱200キロケロリー。(因みに1ケロ=4キロ)
ワイヤーソーを持参。が、アサシンではなく戦士向きなため瑚太朗の角材と交換されてしまう。
「…森を歩きまくって、5000キロカロリーくらい消費してやります」

剣道部所属の普通の後輩。脳が自動的に可愛い単語を選択してしまう。高枝切りバサミを持参。
「…みっちゃん」

鉄拳制裁する相手に手袋を投げつけるというよくわからん癖を持っている。スコップを持参。ヒスチャンと源文先生のお墨付き。
「宮本武蔵よ、私に力を――」

  • 井上
冬服の新規立絵もやはり可愛い新聞部のエース。オカ研のステマを暴いて晒しあげるも抗議に来た瑚太朗にネタを提供する。
「おかげさまで低迷していた風スポが、久しぶりに完売したみたい。あなたたちには感謝しなくちゃ」

基本的な言動は変わらないが瑚太朗曰く中学時代から続く大切なホビー仲間らしい。小遣いは携帯代と散髪代込みで月12000円。(実質的に趣味に割ける金は7000円程とのこと)
「デュエルの途中で離席ってのは感心しねぇな」

冒頭とラストに登場。今回のストーリー自体、Moon編の篝の研究の一環みたいな側面がある。が、やっぱりキャラはぶっ壊れ。チャン・カガリだのチェキだの死語が目立つ。
「まいったら今度はヒーコー(珈琲、の業界的呼称)持ってきなさい」




以下、ネタバレ含む。





















巨大鹿、巨大豚、巨大ニワトリ、巨大ガ、不気味な形の切り株、デカい葉っぱと次々と襲い来る敵たちに魔術を使いすぎた所為でチケット切れになってしまう。
最後の襲撃者である野生のカラテカから竜らしきUMAの情報まで入手するも瑚太朗と朱音以外のメンバーは門限が近くなって先に帰ってしまう。


2人きりの散策を続ける中、瑚太朗はある切り株が目に入るものの朱音はそれから瑚太朗を避けるように瑚太朗を連れてその場を離れていく。
不自然な朱音に対して瑚太朗が事情説明をしようとするもその矢先、今度は瑚太朗の体が地面に飲まれ始める。
あれこれ助けようとするも効果は無く、どんどん瑚太朗は沈んでいき突然空気がシリアスになり瑚太朗が今生の別れみたいなことを言い出すが
その言葉に感化された朱音が再び瑚太朗の腕を掴んで引っ張り上げようとする。



「今日まで私の背中を押して、ここまで連れてきたのは瑚太朗の方じゃない…」

「今さら…ひとりきりにしないでよ!」

「お前は本当は…私より年上なのに…」

「私なんかに関わって、二年間も足踏みして…!」

「なんとか同じ学校に通えたのに…」

「また私をひとりで行かせようとするの?」

「もうそんなのは、二度とごめんだわ!」


…が、奮闘空しく突如地面がすっぽり抜け落ちて2人とも落下してしまうも何とか無事であった。


以下、更なるネタバレ含む。




















幼少時、祖母である加島桜と仲が悪かったワガママ娘の朱音はある日木の上によじ登って抗議の意を示したのだが森林の中故に誰にも気づかれなかった。
そんな朱音を発見し助けようとしたのが当時朱音のスクモン仲間だった瑚太朗。が、朱音を救出したはいいが自身は誤って木から落ちてしまい頭を強く打って意識不明の重体に。
覚醒、記憶回帰、リハビリその他諸々の結果あっという間に二年が経過。実は朱音の権力チケットはこの件をきっかけに公然と見張るために発行されたもの。落ちた木は斬られ切り株になったが、その正確な位置を朱音は知らなかった。
そして二人は風祭学園で再会して今に至るというわけである。朱音が強引に瑚太朗をオカ研に入れたのもそういう事情があったからで、散策の途中で切り株を見て慌てたのはその切り株が落ちた木のものだと思ったからだったのだ。


どことも知れぬ暗がりの中で2人は過去の思い出話に花を咲かせ、これは進展あるか?と思われた矢先月明かりに照らし出されたある物を発見する。それは――――






正真正銘の古代の遺跡。その祭壇に祀られた巨大な化石。あまりの光景に2人はしばらく立つことさえできなかった。




数日後、無事に帰還して調べた結果、あれは古代マーテルの祭壇であったと判明。遺跡効果で風祭市に一大センセーションが起こりテレビ局に引っ張りだこに。
恐竜まんじゅうやマスコットのティラ野君が爆売れ、観光収入が七倍ともうウッハウハ。
朱音もその功績が認められてマーテルから直々にオカ研の費用が割り振られ、使い果たしたチケットも特別に再発行される。
瑚太朗も多少コント的なノリだったとはいえ朱音とキスを果たして仲も進展して全部丸く収まったのでしたとさ。





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最終更新:2023年09月20日 18:57