キング(七つの大罪)

登録日:2013/12/22 (日) 16:06:03
更新日:2024/03/24 Sun 20:49:04
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概要

キングとは七つの大罪(漫画)の登場人物。アニメでの声優は福山潤

<七つの大罪>の団員の一人。怠惰の罪(グリズリー・シン)を司る。
印となる獣は熊で左足にある。

茶髪茶眼。小柄で細身な少年で常にクッションを抱えて宙に浮いている。
シンボルカラーは緑。一人称は「オイラ」。

団員の中では真面目で常識的な価値観を持つ。本来は子供の為に全力を尽くすとても優しい人物であるが、敵には容赦がない。
<豚の帽子亭>では浮く力を利用して仕入れ係を担当する。王国から賜った神器「霊槍シャスティフォル」を所有する。

騎士時代は正装(と本人は思っている)としておっさんの姿に変身していたがこれは仮の姿。少年の方が本来の姿である。おっさんに変身すると肩が凝るなどと言っており、格好をつける時はこの姿に変身する様子。ちなみに同じ妖精族のヘルブラムも老戦士と審査員のラブヘルムに姿を変えていた。

妖精族の王(ちなみに三代目)であり、本名は「ハーレクイン」。大昔に治めていた森を多くの人間達が侵略しようと攻めても圧倒的な魔力に敵わず恐怖し、キングと呼ばれるようになった。

<七つの大罪>が分裂した後、故郷に帰ると森は焼け、妹が死んでいた事実を知る。聖女を殺し『生命の泉』を強奪した罪人であったバンに仇討ちしようとするが、死の都で妹の本当の想いを知ってバンと和解した。以降はメリオダス達がエリザベスとともに仲間を探していることを知り、旅に同行する。騎士時代のように問題児だらけの団員達(主にバン)を陰ながらサポートしている。

ディアンヌに好意を寄せている。ディアンヌの肌を見て鼻血を吹き出して倒れるなど純情な面が見られる。

メリオダスと同様に外見から想像できないほど長寿である。


怠惰の罪

罪状は「一人の妖精による虐殺の放置」

700年前、ハーレクインことキングは妖精族の王として神樹を通して妖精界とこの世界を繋ぐ森を治めていた。
たくさんの仲間、そして親友ヘルブラムとたった一人の妹エレインと共に。

ハーレクインは戦を繰り返す人間を嫌いヘルブラムの人間好きに呆れてはいたが、自ら人間の技術を真似て服を制作するなど興味を寄せていた。
それでも人間との境界線を引いていたハーレクインではあったが、ヘルブラムは人間への好奇心が抑えきることができずに、仲間を連れて森を出て行ってしまう。

彼らは玩具を餌に悪い商人と眼帯の老戦士により捕縛されてしまい、ハーレクインはエレインの制止を振り切って助けに向かう。
しかし、仲間を傷つけられたショックで油断し、老戦士に傷つけられて川に転落。生死不明となる。

川辺で倒れていたハーレクインは孤独な巨人族の幼女ディアンヌに救われる。
ハーレクインは記憶を失っており、自分の名前しか思い出せない。何故か人間を拒んではいたが、ディアンヌと交流する狩人と接する内に角がとれていく。そして、時は更に流れていった。
二人はある日、辿り着いた人間の集落に狩人の子孫達と会い、時の早さと自分たちの種族の違いを実感する。結婚をして命を繋いでいく人間の様子を見たディアンヌから「ずっと好きでいて」と約束を交わされる。

しかし、二人の暮らしは終わりが近づいていた。
ハーレクインは少しずつ記憶を取り戻していき、自分の正体を思い出す。
同時に集落に事件が起こった。ディアンヌを置いて向かったハーレクインだったがそこには、惨殺された人間の死体とかつて自分を襲った眼帯の老戦士の姿があった。
すでに数百年もの年月が流れ、生きているはずのない老戦士が何故いるのか。驚く老戦士の口調でハーレクインは気づく。

‥‥ヘルブラム?

悪徳商人に捕らわれた親友だった。ヘルブラムは人間によって目の前で殺された仲間の復讐の為に500年間、老戦士の姿に変身して人間を殺し続けていた。
復讐の鬼と化した親友の姿を見て彼の胸を薔薇の花で射り、永遠の眠りにつかせた。

ディアンヌに必ず戻ると告げたが、ハーレクインは彼女の記憶を消す。騎士団に連行され、妖精王であるのにもかかわらず同族の凶行を放置していたとされ、<怠惰の罪>を背負った。

他者との関係

本人が至って真面目で常識人であるので、団員達とは至って良好である。

特にバンとは騎士時代に彼の尻拭いをしていた為、「良いコンビ」であった。特訓に付き合ったりしている。
妹エレインとの仲も認めており、義兄弟の契りを交わすのも遠くないかもしれない。

ディアンヌとは上記の通り、騎士団が結成される以前(記憶を失っている間)に彼女と数百年も一緒に暮らしていたことがある。ディアンヌから「ずっと好きでいて」と約束を交わされたり、近くの住民の人間からは「つがい」扱いされていた。だが、上記の一件で投獄される際にディアンヌから自分に関する記憶を消している。

ヘルブラムとは親友でキングが大罪の罪を背負った原因でもある。
彼を亡きものとしたはずであったがバイゼルで再会。エリザベス奪還によるリオネス王国奇襲の際にキングによって永遠の眠りについた…と思われたがヘンドリクセンによって再び蘇生される。キングの手で三度目の死を迎える結果となった。
終戦後はエレインの頼みもあり、キングがフードにつけるようになった遺品である兜に宿って彼を見守っている。
キングがバンに世話を焼くのは、かつての親友の危なっかしい部分が似ているのかもしれない。


魔力

『災厄(ディザスター)』
対象の状態を促進させる魔力。発動すると擦り傷は重傷に、毒は猛毒に、小さな腫瘍は増大する。また、植物を成長、繁殖させることができる一方で間引くこともできる。

神器

『霊槍シャスティフォル』
妖精界の神木から作られたとされる。複数の形態を持ち、普段は緑色のクッションとなっている。

第一形態は「霊槍(シャスティフォル)」。通常の槍の形態。神器解放時は巨大化し、投擲すると絶大な威力を発する。
第二形態は「守護獣(ガーディアン)」。巨大な熊のぬいぐるみの形態。正体は神樹が外敵から身を守るため、自らに生える苔を形状化したもの。苔から作られた体は、あらゆる攻撃をいなし、水分を多く含む体は炎に強い耐性を持つが、凍結には弱い。神器解放時は巨人族並の大きさになり戦闘能力も格段に上昇する。
第三形態は「化石化(フォシライゼーション)」。先端が二股に分かれた形状の槍。この槍に貫かれた者は石化する。
第四形態は「光華(サンフラワー)」。巨大な植物の形状。花弁から無数の光の矢を放つ。
第五形態は「増殖(インクリース)」。切先のみの小さな槍を無数に出現させる。神器解放時は槍のひとつひとつがキング以上の大きさに変化する。
第七形態は「導苔(ルミナシティ)」。土星の形の光る苔。灯り代わりに使用される。
第八形態は「花粒園(バレン・ガーデン)」。花粉が球状のバリアとなり外部からの攻撃を防ぐ。また、内部には微弱な治癒効果があり、痛みを和らげることができる。
第六、第九形態は不明。
第十形態は名称不明だがキングが非戦闘時に愛用しているクッションであることが判明している。

この多彩な形態を駆使する神器とその圧倒的な魔力によって、団員の中でもかなりの戦闘力を持っている。
ただし猫に負けるほど力が弱く、魔力を使わない戦闘になると半端なく弱い。



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最終更新:2024年03月24日 20:49