人機

登録日:2009/06/30(火) 21:09:16
更新日:2024/04/05 Fri 19:26:03
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※この項目は若干ネタバレを含みます。


綱島志朗の漫画作品『JINKI』シリーズの作中に登場する架空の人型ロボットの総称。




【人機】
テーブルマウンテンより発見された青い鉱石“血塊”を使った動力源〈血塊炉〉で動く人型ロボット。
全長は約18mで、コックピットは頭部に存在する。

開発が開始されたのは1960年代。
開発初期には「人の役に立つように」という願いを込めて〈才能機〉と呼ばれていた。

発案者は大池赤菜。
開発には彼女を始めとして、『高津重化学工業』の技術者や、小河原現太、日野白矢など多くの日本人が関わっている。

元は作業用の非戦闘型だったが、ベネズエラ軍部により戦闘型が作られていくようになった。


【操主】
人機のパイロットの事。
一般的には上半身担当の『上操主』、下半身担当の『下操主』に分かれる複座式となっている。
そのため、上と下の息の揃い方で動きが大きく変わり、コンビネーションが重要となる。

だが、開発初期の機体は単座式である。
複座式になった理由は「操作が難しいから」とされているが、実際は人機を一人で操作する事で人機の力を自分の力と錯覚し、操主が力に飲まれるを防ぐための処置である。
そのため今では大半の機体が複座式だが、血族(後述)専用の操作システムが開発された事で、一部血族専用の一人乗り人機が作られている(正し、血族専用の一人乗りであっても、サポートにもう一人乗れるようになっている機体も存在する)。

ちなみに、血族専用コクピットは従来のような座って操作するタイプではなく、操主の手足に操作アームを着けて動きをトレースするいわゆる〈マスター・スレイブ〉方式である。


【血塊炉】
人機の動力源。
一部搭載していない機体もあるが、ほぼ全ての人機はこの血塊炉で動いている。
永久電流を利用した超電動体で、機体の出力に大きく関わる。

製造にはテーブルマウンテンから発掘される『血塊』が必要不可欠だが、テーブルダストから古代人機が現れるようになったため発掘が困難になり、当初予定されていた人機の量産化は見送られた。


【血塊】
テーブルマウンテンで発見された青い鉱石。
全ての人機は大なり小なり必ずどこかに血塊は使用している。
色が青いことからブルブラッドと呼ばれ、「人機には青い血が流れている」とされる。
そのため、血塊炉をブルブラッドシステム(BBS)と呼ぶ事もある。

血塊の本質は『命の結晶』である。
太古の昔に死んだ生物、その失われた一つ一つの小さな命が集まり、長い時を経て結晶化した物。
ゆえに、人の意思に影響を受け、様々な事象を起こす。


【エクステンドチャージ】
血塊=命に共鳴した力。
使用条件は明らかになっていないが、使うと凄まじいパワーを発揮出来る。
常時ではないが人機が光を纏った姿になり、飛行能力を持たない機体でも空中で自由に動ける。
両兵が使用している事から、血族か否かは関係ないらしい。


【血続】
優れた人機操作能力を持つ人間。
作中では「人機と一つになれる」というニュアンスの言葉が幾つか見られる。「青い血に干渉する」とも言われるので血塊と関係があるらしい。
女性に多く見られ、男性の血続は少ない。

血族、あるいはその資質がある者は、全員日本人の血を引いている。


【アルファー】
血族に反応する板状のアイテム。
血族が使う事で衝撃波を発したり、人機を遠隔操作する事が出来る。
個人差があるが、扱うには訓練が必要である。


【Rスーツ】
血族用のパイロットスーツ。
人工アルファーで出来ており、血族の力をコクピットにダイレクトに伝える他、物理攻撃を弾く防護服としても機能する。
着る際は下着も同質の物に着替える。


【リバウンド】
反発力を生み出す装置。
実体攻撃を跳ね返したり、飛行に使われる。
また、そのエネルギーを集めて攻撃する事も可能。
最初に積んだのはモリビト1号だと思われる。


【ファントム】
人機の操縦テクニック。
足関節の伸縮とブーストのタイミングを合わせ、一瞬で超加速する技。
余りに速く、一瞬消えたように見える。

また、空中で全身の動力パイプを伸縮させて行う『空中ファントム』があるが、こちらはブースターの有無に関わらず全ての人機で使用可能である。


【古代人機】
テーブルダストより現れるようになった血塊で動く謎の機械。
横から見ると鍵穴のような形をしており、触手及びシューターと呼ばれる射撃攻撃を用いて戦闘する。

その正体は命の番人。
テーブルダストの地下に広がる“命の河”を守っており、血塊を発掘した人間を敵と見なして襲ってくる。


【人機一覧】

ナナツータイプ
最初に誕生した人機。もっとも種類が多い。
正式名〈72式人機〉

◇ナナツー初期生産型
◇ナナツー
◇ナナツーウェイカスタム
◇ナナツーウェイ青葉カスタム
◇ナナツーマイルド
◇ナナツーライト
◇ビッグナナツー

モリビトタイプ
『JINKI』シリーズで最も重要な機体。
漢字は『守り人』と書く。

◇モリビト0号
◇モリビト1号
◇モリビト2号
◇モリビト天号

トウジャタイプ
軍部が開発したモリビトの後継機。
◇トウジャCX
◇シュナイガートウジャ
◇ブロッケントウジャ
◇ダークシュナイガー
◇トウジャMk-Ⅳ

《キョム製》
キョムが使う独自開発の人機。
◇キリビト=ザイ
巨大人機。
『JINKI:EXTEND』ではその巨体に似合わぬ機動力を発揮、本気を出さずにモリビト2号、シュナイガー、ブロッケンの3機と互角以上に戦った。
JINKI:EXTEND ~RELATION~』では、型落ちし、偵察機となっている。
また、物理攻撃を跳ね返す〈R(リバウンド)フィールド装甲〉を装備しているらしい。
かなり前に綱島氏の個人サイトに掲載された設定画のままなら、変形機構を持ち、内部にキリビト=コアという人機を収納している。


◇バーゴイル
量産型人機。
無人で動き、飛行能力を有しているほか、ブレードとレーザー銃を兼ねた武器を持つ。
また、両腕を変形させることで肩のブレードを前腕に持ってくるギミックもある。
その見た目から「黒ガラス」と呼ばれている。


◇ポーンズ
『JINKI:EXTEND RELATION』に登場した人機。
人口知能で動くがソフトがとっさの判断がきかず人間より劣っている。
丸みを帯びた形で、キリビトと同じく〈Rフィールド装甲〉を有する。
また、頭部と脚部(膝から下)を回転させて身体の前後を入れ替えるという奇怪な機能を持つ。
手の平に射撃武器を備えている。


《八将陣機》
全て異なる形状、能力を持つ対人戦用の人機。

◇O・ジャオーガ
◇K・マ
◇バーゴイル・シザー
◇CO・シャパール
◇ゴルシル・ハドゥ
◇トーキン・フゥ
◇ブラック・ロンド


《その他》
上記に含まれない機体。

◇ホワイト・ロンド
ブラック・ロンドの色違い(頭部も違う)。
装備は銃と盾を使用。
最後は核の光の中に消えた。

『RELATION』で再登場。


◇アサルト・ハシャ
軍が作った量産型人機。
血塊炉を持たず、ジェット燃料と電力で動き、ブルブラッドは潤滑油のみに使用する。
ゆえに量産が容易で、かつ性能も高いが稼働時間に制限がある。
後に、自衛隊でも運用されるようになる。


◇マサムネ
『JINKI:EXTEND』で一回だけ登場した可変人機。
戦闘機形態と人型形態の二形態を持つが、人型はオマケである。
ブルブラッドの節約を目指した実験機で、装甲は通常の戦闘機と同じ。非常に脆い。
人型形態は死にたければ使えと言われるほど。
長距離支援型のガンツウェポンがあるらしい。

登場回数一回のため一番影が薄い(多分覚えている人も少ない)。
というかEXTENDが無くなった可能性のある今では、もう出ない可能性が高い。






なお、上記の設定は黒歴史化した可能性のある『JINKI:EXTEND』の設定も含むため、現在もこの設定のままであるという保証はない。







人機ファンとしては、ぜひともロボット魂やリボルテックで出してもらいたいと願う今日この頃。



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最終更新:2024年04月05日 19:26