スペースビースト

登録日:2011/05/07 Sat 15:48:25
更新日:2024/04/09 Tue 09:49:15
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「スペースビースト」とは、『ULTRAMAN』『ウルトラマンネクサス』等の「ULTRA N PROJECT」と呼ばれるシリーズに登場する敵。
従来のシリーズで「怪獣」として扱われる存在である。


●目次

【概要】

宇宙より飛来し、他の生物を捕食して進化する凶悪な生命体で、「異生獣」「Χ(カイ)獣」の別名を持つ。
「ビースト振動波(Χニュートリノ)」*1と呼ばれる波動を発し、この振動派と知的生命体の「恐怖」が結合することでビーストが生まれる。
人間を主な捕食対象とし(厳密には食い殺されるという「恐怖」を食べている)、ビースト振動波によって他の個体と情報を共有、周囲の環境に合わせて進化を遂げていく。
殆どのビーストは歴代のウルトラ怪獣の中でも屈指のグロテスクなデザインなのも特徴の一つであり、これは「恐怖」を食べるという性質上、見た人間に恐怖心を抱かせるためとされている。

その上細胞が僅かでも残っていれば残った細胞から再生・増殖する性質を有しており、歴代ウルトラ怪獣の中でも一際対処が困難という最悪の怪獣種。
再生力の高さから、アンファンスやナイトレイダーの攻撃で爆発した際は倒しきれておらず、再登場する事が多い。
一方、ジュネッスジュネッスブルーの必殺技で分子レベルで粒子化・消滅した場合は完全にトドメを刺されている。

故に完全に滅ぼすには
  • スペースビーストの細胞を分子レベルで分解・消滅させる強力な一撃
  • スペースビーストの細胞拡散を封じ込めるメタフィールドによる隔離措置
ほぼ必須。
人類側もTLTの専門部署がビースト細胞を全て回収して処分し、ビーストの出現地を念入りに消毒するなどの対処を行っている。

当然ながら人間との共存は成り立たない存在であり、後の作品『ウルトラマンX』で客演した際は、Xioのガオディクションによる分析でも「攻撃」と「捕食」の感情しか検出できなかった為、
怪獣との共存を目指す大空大地ですら即座に駆除を決断している。*2


特殊防衛機構「TLT」によって存在そのものが隠蔽されており、
主人公の孤門一輝も所属する特殊部隊「ナイトレイダー」が秘密裏に殲滅を行っている。
一般市民がビーストを認知することで生じる「恐怖」が大量発生に繋がりかねないため、
ビーストによる犠牲者は全て事故として処理。生存者も記憶の処理を施され、真相は闇へと葬られる。
市街地はポテンシャルバリアで守られているため、ビーストは郊外にばかり現れていたが、バリアが弱まった事によりメガフラシ以降のビーストは市街地に現れるようになった。


ダークファウストやダークメフィストなどの闇の巨人ウルティノイドはビーストを自在に操る能力を持ち、
ビーストとの連携攻撃でナイトレイダーやウルトラマンを翻弄する。


……と、設定から見てもマニアックで、従来のウルトラとは異色の怪獣である。
グロテスクなデザインに始まり、人を食ったり、細胞に侵された人間がビーストヒューマンになるといった演出もあり、
ウルトラの怪獣というより、ライダーの怪人のような「ヒーローに倒される敵役でエグエグしい事をする倒すべき存在という子供から嫌われる絶対悪の化身を目標としており、親への配慮さえも一切無視している。
一部の奴らは着ぐるみの関係で後年もよく、普通の人間や宇宙人に使役される形で登場するが。逆を言えば、『野良』『邪悪な者に使役されない』ビーストの登場はほとんどなし。

ウルトラマンティガ』から始まった「怪獣との共存」という思想は前作の『ウルトラマンコスモス』で区切りがついた為、あえて感情移入しにくいよう、このような設定やデザインになったとされる。



【ULTRA N PROJECTで登場したビースト】

  • ゼロ
映画『ULTRAMAN』のDVD付属冊子で紹介された地球最古のスペースビースト。
家畜を襲い、キャトルミューティレーション現象を起こしていたが、アメリカ政府により殲滅された。
本編でもちょっとだけ存在が言及されている。


映画『ULTRAMAN』に登場。
初めて地球に飛来したビーストであり、追って来たウルトラマン・ザ・ネクストと激突する。
自衛隊員の有働貴文に寄生・融合し、更にトカゲやネズミ、カラスを取り込むことで進化を遂げていった。
最終形態の「ベルゼブア・コローネ」は50mの巨体となり、後に「新宿大災害」と呼ばれる惨事を発生させた。
ウルトラマン・ザ・ネクスト(ジュネッス)のエボルレイシュトロームで倒されるが、
その細胞はネクサス本編に登場する多数のスペースビーストを生み出すことになった。
特にガルベロス、ノスフェル、リザリアスはザ・ワンの細胞をもっとも多く受け継いでいる。
デザインのモチーフはベムラーと思われる。


フィンディッシュ(悪魔的な)タイプ

  • ガルベロス
ケルベロスを思わせる三つ首のビースト。
両肩に隻眼の犬のような頭、中央に目の無いシロイルカのような頭を持つ。
武器は口から吐く追尾効果持ちの火炎弾と目から放つ光で幻覚を見せる能力。肉弾戦も得意。
姫矢准の変身するウルトラマンネクサス「ジュネッス」の初陣で撃破されるが、後に復活して溝呂木眞也と共に暗躍した。
ザ・ワンの核が犬に宿り生まれたというデザイナー設定があり、その設定と登場回数の多さから上級ビーストとして扱われている。
第35話に登場した個体は着ぐるみが新造されており*3、デザイン画に近い姿*4をしている。また、腕も若干短くなった。
メガフラシとタッグを組んでジュネッスブルーを襲うが、ナイトレイダーとジュネッスブルーの連携攻撃の前に敗れた。

スペースビーストとしてのグロテスクさと、まともなカッコよさを併せ持つデザインの為か人気も高い。
出番が多い割には、人間を殺害したり捕食するシーンが殆ど描かれなかったビーストでもある。
外部出演も多く、ゴモラウルトラマンゼロとも交戦している。
ウルトラマンギンガ』では「ダークガルベロス」なる色違いの変種が登場したが、能力などの差異は不明。


生皮を剥がされたネズミのような姿のビースト。
長い舌と鋭い爪が武器で、体の大きさを自由に変えられる。
そして口の中の再生細胞を破壊しない限り、身体を粉々に爆破されても短期間で再生・復活できるビーストでも屈指の自己再生能力を持つ*5
ネズミのような姿や背部の棘などザ・ワンと共通する要素が多いため、ザ・ワンの細胞を受け継ぐ上級ビーストとも言われる。
また、細胞を埋め込まれた人間は「ビーストヒューマン」と化し、ノスフェルに操られてしまう。
劇中では7週間に渡って連続登場し、斎田リコ関連など、溝呂木が孤門に精神攻撃を加える際に暗躍した。
クリスマスシーズンだというのに凄惨な鬱展開を連発して子供達にトラウマを植えつけ、新春一発目のメガキャノンチェスター初登場回ではバンダイ社員と卸売業者を絶望の淵に追い込んだ、ある意味最凶のビースト。

ウルトラマンギンガS』のパラレルワールドを舞台にした外伝小説『マウンテンピーナッツ』では、超過激なテロリストまがいの環境保護団体とビーストヒューマンを盾にして大虐殺を実行。
持ち前の再生能力で初代ウルトラマン相手に善戦する活躍を見せた。

小説 ティガ・ダイナ&ウルトラマンガイア~超時空のアドベンチャー~』では『ウルトラマンティガ』の世界に住むチャリジャにより拉致され、
ガイア劇場版』の世界に放り出される。
同じくチャリジャが解き放ったガルラネオジオモス、サイコメザード、カオスジラークと共にウルトラマンガイアを苦しめたが、
『ティガ』の世界からやってきた特捜チーム GUTSの猛攻を受けた挙句ガッツウイング2号のデキサスビームを顔に受け真っ先に斃される。
不屈の生命力で立ち上がるも(『ティガ』の10年後である)『ダイナ』の世界からやってきたスーパーGUTSとの同時攻撃を食らい、
最後はアスカ・シンが発射したガッツイーグルα号のビームを弱点の口内に受けて完全に絶命した。
その後、死体の細胞は他の怪獣共々デーモンギラレス14世に転生する。


  • クトゥーラ
ムンクの『叫び』を彷彿とさせる人間の顔のようなものが全身を覆い、イカ、タコ、珊瑚などの海洋生物を合成したグロテスクな姿のビースト。
「悪意の竜巻」という異名を持ち、別位相にある異空間「異形の海」を住処にする。
全身から無数の触手を放ち、「異形の海」から位相を跨いで現実空間を襲撃、人間を異形の海に引きずり込んで捕食する。
太い触腕による打撃や触手、口から吐き出す黒煙でネクサスを苦しめた。
過労のジュネッスを戦闘不能に追いやったが、ナイトレイダーによって撃破される。
クトゥルフ神話系のホラー映画に登場した」と言っても信用されるほど醜悪なデザインの持ち主。
というか名前からしてクトゥルフがモデルと思われ、ガタノゾーアにも似ている。


最強のビースト。
ガルベロスを中心にザ・ワンに戻ろうとしたという設定の為、頭部以外は今までのビーストのパーツが組み合わされているキメラのようなビースト。
所謂合体怪獣枠。
それらのパーツからは、火炎や熱線、電撃、花粉など様々な攻撃を一斉掃射する事が可能。
憐編のラスボスとして登場し、滅多に墜落しない事で有名なクロムチェスターを全機撃墜。
更にジュネッスブルーをも追い詰めるが、最強技「オーバーアローレイ・シュトローム」の一撃に敗れる。
戦闘に特化している為か、人間を捕食しようとする描写は無い。


インセクトタイプ

  • バグバズン
ゴキブリの腹部を頭部、頭部を尻尾に見立てた斬新なデザインを持つ昆虫型のビースト。
ネクサスの皮膚を傷つけ、地中を容易に掘り進む鋭さを持つ両腕の爪が武器。
土中にいる時は音で獲物の存在を感知して人間を捕まえる。また地上に出れば背中の翼で飛翔し人間を襲うなどかなり活動的。
ネクサスとの戦闘では劣勢に陥っていたが、ナイトレイダーの援護を受けてネクサスの足に深手を負わせる事に成功。
その後は廃工場に潜んでいたが、ナイトレイダーとの地上戦の末にディバイトランチャーで撃破される。
金属は食わないため捕食後にツメで歯をシーハーする癖の持ち主。歯に何が挟まっているかは考えてはいけない。
実は後述のグローラーに強化されて再登場するはずだったが、当該エピソードがTV未放映になった影響で有耶無耶になってしまった。


  • ビーセクタ
姫矢が夢の中で目撃した昆虫型のビースト。
大量発生したイナゴのように空を覆い尽くしていた。
番組本編では心象風景のような扱いで『円谷プロ全怪獣図鑑』では実在のビーストかは不明とされている。
ゲーム版ではこのビーストと戦闘を行う場面もある。


  • バグバズングローラー
前述のバグバズンと同タイプのビーストだが、表皮の強度が三倍に向上した強敵。
姿を隠す為か人間を直接襲撃せず、市街に放ったブルードに人間を捕食させ、巣に呼び戻したブルードを捕食するという習性を持つ。
登場回はTV未放映となり、映像ソフトのみの収録となった。


  • バグバズンブルード
バグバズングローラーが市街に解き放つ人間大の昆虫ビースト。
衣服を纏って人間に擬態し、マーキングした獲物を追跡して捕食する。
ビースト振動波を頭部の共鳴口で別の波動に変換することで、存在を隠す。
その性質上、個体数は数十~数百匹存在する。うち一体がアンノウンハンドによって巨大化され、ジュネッスブルーと交戦した。
グローラーと同様に登場回はTV未放映だったが、『ウルトラマンX』第20話「絆 -Unite-」でまさかの再登場。
新宿の地下駐車場でXioと交戦した後、生き残った一匹がダークサンダーエナジーの影響で巨大化・強化され、
ウルトラマンエックスおよびウルトラマンネクサスと交戦している。


その他タイプ

〈ブロブタイプビースト〉
『ウルトラマンネクサス』冒頭から登場するゲル状のビースト。
体内の95%が水分で構成されており、餌となる人間やエタノールを求め活動。ナメクジのようなグロい形態で行動する。
体にある触手で人間を捕まえ、大きな口で喰らうのが特徴。
小型の「クライン」、集合体の「グロース」、飛翔体の「フリーゲン」と複数の形態に変身が可能。
最初の敵にもかかわらず、一度受けた攻撃を自己進化能力で無力化したり、作業員を人質にするなどビーストの厄介さを視聴者に見せ付けた。
第1話冒頭から最終話ラストまで様々な形で登場するビーストだけあって知名度が高く、良くも悪くもこの番組の象徴かもしれない。
ペドと言っても幼女ばかり襲撃するわけではない。老若男女片っ端から捕食していく。


  • ラフレイア
〈ブルームタイプビースト〉
可燃性ガスを含んだ花粉を放出する植物型ビースト。闇の巨人ダークファウストに操られて活動していた。
花粉は人間を炭化させるほどの高熱を発するうえ、質量が小さいので周囲に拡散しやすい。
その為、ネクサスのメタフィールド内に閉じ込めて殲滅せねば、周囲に大惨事を齎してしまう。
最期はナイトレイダーによって撃破され、ダークファウストはラフレイアの爆発に巻き込まれる羽目になる。
捕食方法は不明。


  • アラクネア
〈インセクティボラタイプビースト〉
ナイトレイダー時代の溝呂木に倒された小型ビーストその1。
鋏と長い尻尾を武器とする食虫動物型ビースト。
三匹登場したが全てあっけなく撃破され、ウルトラマンとの交戦機会もなく、外部出演にも恵まれない不遇なビースト。


  • フログロス
〈アンフィビアタイプビースト)
ナイトレイダー時代の溝呂木に倒された小型ビーストその2。
両生類型で口から火炎弾を連続発射してナイトレイダーを苦戦させた。人間を捕食する描写は無い。
劇中ではあっけなく倒されたが、外部出演に恵まれ、大怪獣バトルシリーズで巨大化してそれなりに活躍している。
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』ではウルトラマンメビウスと交戦している。


  • ゴルゴレム
〈インビジブルタイプビースト〉
別の位相を往来し、半透明化してウルトラマンを含めたあらゆる攻撃を無力化出来る岩石状のビースト。
触手のような口吻「ゴルゴレムプロポセス」を伸ばして餌となる人間を貪り食う。
おまけに自己進化能力と自己再生能力が高く、自己進化で得たバリアによってTLTが繰り出す様々な作戦を無力化していく。
全身から放つ電撃のような光線、口吻から放つ火炎弾など攻撃手段も多彩。
メタフィールドがなければ位相移動を封じることができず、更に姫矢が過労で倒れたことで登場から決着まで3話分を費やした難敵である。
なお、このビーストの着ぐるみには革新的な技術が導入されており、以降の四足歩行型怪獣の基礎となったらしい。


  • グランテラ
〈クラスティシアンタイプビースト〉
エビに似た強固な外殻を持ち、腹部の気門から火球を放つ甲殻類型のビースト。
千樹憐の変身するウルトラマンネクサス「ジュネッスブルー」の初陣の相手として、二度に渡って戦う。
二戦目ではアンノウンハンドに強化され、追尾能力を持つ火球を連続発射してジュネッスブルーを追い詰めた。
人間を捕食する描写の無いビーストでもある。


〈アースロポッドタイプビースト〉
蜘蛛のような姿をした節足動物型ビースト。
ビースト振動波を遮断する霧で姿を隠し、今までビーストに食われた犠牲者の声を使って人間を誘き寄せる。
珍しく一話で退場したが、見た目が(比較的)グロくない為か大怪獣バトルやウルトラゾーンなど外部出演の機会は多い。


  • リザリアス/リザリアスグローラー
〈レプタイルタイプビースト〉
口から熱線を吐く+二足歩行+恐竜じみた外見と、オーソドックスな怪獣に近いデザインの爬虫類型ビースト。
一度は呆気なく倒されるが、アンノウンハンドの手により、リザリアスグローラーに強化されて復活した。
グローラーは高い知能を持っており、ジュネッスブルーの戦術を看破したほか、腹部に形成された第二の口からも熱線を吐くことが可能。
ザ・ワンの細胞を受け継ぐ上級ビーストという設定らしいが、ガルベロスやノスフェルほどの活躍は出来なかった。
凶暴そうな見た目の割に人間を捕食する描写も無い。


  • メガフラシ
〈ノーチラスタイプビースト〉
特殊位相空間を作り出すオウムガイ型ビースト。
特殊位相空間は一定以上のエネルギーを持つ光を無力化する。
光線技のみならず、ウルトラマンが作る隔離空間「メタフィールド」すら打ち消してしまい、白昼堂々と市街地を襲撃。
一般市民にスペースビーストの存在が露見する事態を引き起こした。
空中からの放電攻撃や、ガルベロスとのタッグでウルトラマンを苦しめたが、実弾火器までは防ぐ事が出来ず、
ナイトレイダーのミサイル攻撃でダメージを受けたところにハイパーストライクバニッシャーを撃ち込まれて撃破された。


【経歴】

かつて「来訪者」と呼ばれる異星人が住んでいたM80さそり座球状星団の惑星を襲撃するが、伝説の超人ウルトラマンノアによって撃退される。

後に来訪者は対ビースト用最終兵器として「ダークザギ」を作り上げるが暴走し、ビーストをより強く進化させた上に量産を始めてしまう。
来訪者は惑星ごとビーストやザギを爆破し、地球へと逃げ延びる。

しかしビーストはザギの力で「Xニュートリノ」となって地球へ。
映画『ULTRAMAN』にてビースト・ザ・ワンとして飛来し、追撃に訪れた「ウルトラマン・ザ・ネクスト(弱体化したノア)」と新宿で激突する。

戦いの末にザ・ワンは撃破されるが、拡散した細胞は地球生物と結合し、新たなビーストを発生させてしまう。
これらのビーストが『ネクサス』本編中に出現するビーストである。

ただし、一連の元凶であったザギが倒されて以降もビーストが滅びることは無く、弱体化したビーストが現れ続けている。
人類はウルトラマンやウルティノイド(ダークザギ)ではなく、自らの手でビーストを倒し続けていかねばならないのだ。
だがウルトラマンに「恐怖」を乗り越える心「勇気」や「希望」を教えられた人類達の手により、被害は抑えられている。

人間たちが恐怖に怯えず希望を得た事に加え、シリーズ内では珍しく、
人類に対処可能な規模まで弱体化*6したせいで、陰鬱な作風に反し歴代シリーズ内でも展開的にも状況的にも後番組のマックスと共に随一のハッピーエンドになった。

Nプロ宇宙とは別次元である「M78ワールド」では、レイブラッド星人が引き起こした
時空の混乱「ギャラクシークライシス」によってバンピーラやガルベロスといったビーストも現れるようになっている。
「レイオニクス」と呼ばれる怪獣使いの中には、ビーストを相棒怪獣にして戦う者もいる。

又、倒されたビーストの魂は次元を超え、多次元の吹き溜まり「怪獣墓場」へ漂着しているらしい。
『ウルトラ銀河伝説』ではウルトラマンベリアルに、『ウルトラゼロファイト』ではバット星人に再生された個体が登場している。

バグバズンブルードと交戦したウルトラマンエックスも、以前からスペースビーストの存在を把握していた模様。


【余談】

このようにグログロしい姿をしたスペースビーストだが、一部のビーストはソフビ人形として販売された
どんな判断だ。

しかも、放送短縮の影響もあって、人気の高いイズマエル等の後期ビーストは商品化されておらず、グロ系(ペドレオンやクトゥーラ等)の多い前半のビーストだけのラインナップとなってしまった。
着色にはパステルカラーなど淡い色が使われているが、造形の完成度は高く、本編のグロさは全く損なわれていない。

案の定子ども受けはすこぶる悪く、全然売れなかったようだが、中にはキャストオフ可能な美少女フィギュアとの組み合わせを嗜む紳士が存在する…らしい。
結果として過去販売されたスペースビーストのソフビ人形は軒並み中古価格が高騰しており、
特に劇中同様の首が伸びるギミックが搭載されたゴルゴレム、ソフビ販売終期のリリースだったため絶対数が少ないクトゥーラ辺りが特にプレミア化している模様。



余談だが、これらのビーストの約半数はウルトラマンではなくナイトレイダーが倒した。



追記・修正は、スペースビーストのソフビ人形をコンプリートした方がお願いします。

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  • ※土曜朝7時30分です。
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  • 滅ぶべき存在
  • 共存不可能
  • 今週の怪人
  • チート
  • 中ボス
  • インフレの極致
  • 弱体化しても厄介度が増す敵
  • 相互理解不可
  • 生きている者の敵
  • 正真正銘の怪物
  • ネクサスオリジナル怪獣
  • 怪獣のカテゴリ

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最終更新:2024年04月09日 09:49

*1 厳密に言うとΧニュートリノが崩壊する際に発生するΧ粒子=ビースト振動波である

*2 一応、「仕方ない」とは言っている

*3 書籍では以前に登場したものとは別個体という設定が明かされている

*4 中央の頭が前に伸びており、左右の目が白濁している

*5 再生細胞ごと破壊しても無駄で、再生細胞を先に破壊してからでないと復活してしまう

*6 ウルトラに頼らずとも戦える戦力を持つ事自体は珍しくないが怪獣自体が弱体化するのはネクサスのみ