ウルトラマグナス

登録日:2010/11/16(火) 17:32:15
更新日:2023/09/05 Tue 19:40:09
所要時間:約 6 分で読めます






スクランブルシティ発動!



トランスフォーマーシリーズの登場人物。
同名キャラが複数居る為ここでは主にGenelation1(以下G1)シリーズに登場したマグナスについて解説しよう。


所属はサイバトロンで、役職は「スクランブルシティ」であるメトロフレックスの
指揮管制を主に務める「シティコマンダー」だったが、後に副官となる。
キャリアカーに変形し、ロボットモードでは牽引部が変形した青いアウターアーマーを纏っている。

性格は真面目で頑固寄りだがこれは本人が当時のサイバトロンメンバーの中でも年長寄りの為。
2010のある回で機械の身体から魂相当の部分を部分を抜かれ地球人類の姿にされた際も彼だけは白髪の混じる壮年期寄りの姿となっていた。

本人は「自分は一介の戦士でありリーダーの器ではない」と謙遜しているが、
一度指揮を執ればコンボイにも匹敵する統率・管制力で味方を勝利に導いてくれる。
本人の自負通り「一介の戦士」としても他の追従を許さない。

武器は手持ち銃である「スーパーブラスターガン」と両肩のランチャーに設置されたミサイル。

ちなみに他のメインキャラ以上に声優がコロコロ変わっている…気がする。



【劇中の活躍】
●「戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー スクランブルシティ発動編」
声優は銀河万丈(ちなみに氏は後にアニメイテッドにて再びマグナスを演じている)
スクランブルシティの開発責任者として登場。
完成したばかりのメトロフレックスを率いてコンボイ達の危機を救った。


●「トランスフォーマー ザ・ムービー
声優は速水奨
予告ではダイアクロンカラーだった。
サイバトロンシティのコマンダーとして地球を防衛していたが、奇襲によるデストロンの侵入を許してしまう。
コンボイの最期を看取り、その際に最上位士官としてマトリクスを譲り受ける。
その後再びデストロンの襲撃にあい、仲間を先に逃して自らはマトリクスを開放した力で活路を開こうと試みるが……。


しかし大いなる力はマグナスに降り注いではくれなかった…
「コンボイ司令官、何故この期に及んで開いてくれないのでしょう…」というなんとも情けない声をあげ破壊され、
マトリクスも奪われてしまう……
まぁジャンキオン達に修復され事無きを得たが。


●「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010
声優は引き続き速水奨
サイバトロンのNo.2として自らの立場に悩むロディマスコンボイを支える。
No.2ではあるがNo.1の筈のロディマス以上に指揮官してる気がするのは気のせいだ(実際は制作側のミスだと思われる)。

ロディマスとはお互いを呼び捨てあういい友人かつ年長の先輩といった仲だが内心ではマトリクスに選ばれなかったことを根に持っていたらしく、
宇宙ペストにかかった際は「ロディマスのひよっ子野郎はどこだ!ぶっ殺してやる!!」などと
死んだ筈のアイアンハイドに憑依されつい本音が出てしまい、彼を執拗に攻撃する微笑ましい光景を見せてくれた。
また奇抜な彼の作戦にはよく振り回されており、デストロンの同じくNo.2のサイクロナスとは苦労人同士の奇妙な仲を築いていた。


●「トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ
声優は大塚芳忠
引き続きシティコマンダーとして登場。
前作の終盤でロディマスに暴言を吐きまくった影響か、今作ではロディマスに対してタメ口ではなく敬語で話すようになった。
突如現れた忍者参謀シックスショットと戦うが敗れてその命を散らす。
死後はメトロフレックスの計らいで地球に埋葬された。


●キュートランスフォーマー 帰ってきたコンボイの謎
声優は石田彰
おそらく後述するコンボイの謎に登場したのと同一人物。
劇中で幾度となくやられまくった経験からかネガティブで泣き虫なキャラに変貌。
クソゲー」の単語がトラウマになっているらしく、聞くと耳を塞いでむせび泣く。
コンボイの謎がクソゲーとなったことに関して異常に責任を感じており、何かにつけて号泣しつつ「面目無いぃぃぃ!」と叫んで自らの顔をガンガン殴り回す姿がなんとも哀れ…
バンブル曰く「これを見てるとマトリクスがロディマスを選んだ理由も分かる気がする」。


【ゲームにおける活躍】
●「トランスフォーマー コンボイの謎

主 人 公
本作の彼は小さい弾1発でやられる程の貧弱体質
当時何体のマグナスが死んだのだろうか……


後に日本の玩具展開『トランスフォーマーオルタニティ』のコミックにおいて、
彼が弱いのではなく、デストロンが「理不尽な強さ」を持っていたことが判明。
詳しくは本家を参照してほしいが、話の中身はやたら難解である。

「なるほど、わからん」

リメイク版の「帰ってきたコンボイの謎」では隠しキャラとして白コンボイ(オプティマスの色替え)が、ボーナスステージのプレイヤーキャラとしてアニメ準拠のバーが登場。



【白コンボイ】





ショックウェーブ!まだ終わってはいないぞ!終わらせはしない!!!






コンボイ(オプティマス)を救う為に傷ついた自らの鎧をキャストオフ(パージ)し、立ち上がるマグナス。
その姿はなんとまさしく白いコンボイなのであった。

実は元々玩具のマグナスは元々ダイアクロン時代のコンボイの流用品「パワードコンボイ」の流用品である。
この商品は白いコンボイの上にアーマーを被せるという構造であった為、マグナスが脱いだら白いコンボイなのも当然であろう。

ちなみに上の台詞はコミック版にてショックウェーブ(日本ではレーザーウェーブ)との戦闘でアーマーを外した際に言った台詞。

しかしアニメ版ではキャリアカーから直接トランスフォームしている。
つまり中の人などいないという扱いであった。



【玩具】
前述した通り初代玩具はダイアクロン「パワードコンボイ」の流用。
ちなみにパワードコンボイという名前はイボンコ…もといビーストコンボイの強化形態が受け継いでいる。


…しかし問題はここから。

前述した白いコンボイをウルトラマグナスとしてラインナップするという傾向が強かった時期があったのだ。
確かにインパクトはあったし格好良かったしコンボイの色替えで済む白コンボイであるが、そのせいで本来のアウターアーマーを纏ったウルトラマグナスの商品化が異常に少なくなってしまった時期があった。

主にG1キャラクターのリメイクを行っている変形!ヘンケイ!の海外版にあたるCLASSICSのマグナスももちろん白コンボイである。
マスターピースシリーズ、リボルテックでも発売されたがやはり白コンボイ。

かつてはタイタニウム*1が唯一のアウターアーマー付きマグナスだったことも。
ちなみにこれはアニメ版のようにキャリアカーから直接変形する。


そのようなこともあってか、無許諾の非公式だが、CLASSICS用のアウターアーマーが発売された。
こちらは非公式製品とは思えない程のクオリティで非常に格好良いのだが、非公式ゆえバカみたいな値段で市場に出回っている*2。なのでCLASSICSのウルトラマグナスセットと合わせるとかなりキツイ出費になる。

このアウターアーマーの好評を受けて、トランスフォーマーのアドオンパーツ、ひいてはTFのキャラのそっくりさんの変形玩具が様々なメーカーから発売され、俗に「非正規TF」と呼ばれるようになるのだが、それはまた別の話。


2011年秋にマスターピースのコンボイがリメイクされたが、開発スタッフによるとアウターアーマーを身につけた状態のウルトラマグナスも既に構想されているとされ、実際に公式にてマスターピースのリメイクコンボイに旧玩具のアウターアーマーを装着させた状態の画像が公開された。

そして2014年12月、ついにマスターピースでアニメ準拠デザインのウルトラマグナスが発売となった。
当初予定されていた旧玩具設定だった白コンボイがアウターアーマーを身に付けるという仕様ではなく、
アニメ版の設定を重視して白コンボイを介さずに直接ウルトラマグナスへ変形する方式になった。
キャリアー部分にはランボルやプロールなど同シリーズのサイバトロン戦士を搭載することが可能。
スパイクとダニエル親子(2010仕様)が付属する。


さらに2015年にはレジェンズにて、アニメ準拠のウルトラマグナスがリーダークラスで発売。MP同様白コンボイを介さない形となっている。
厳密には海外版ではIDW版トランスフォーマ―の再現だったウルトラマグナスを、日本のアニメに合わせて仕様変更した形になっており、海外版の所謂「中の人」である「ミニマスアンバス」という小型TFもアルファートリンに変更されている。
余談だが、このウルトラマグナスをベースにしたリデコとしてパワーマスターオプティマスプライム、そしてその日本版仕様としてスーパージンライも発売されている。

2019年のシージではサイバトロン星のSFビークルとしてリメイク。
キャブとキャリアーに分離し、キャブ部分が白コンボイに変形、さらにキャリアーをばらして装着することで、玩具寄りデザインのウルトラマグナスになる。
2020年にはCGアニメ「ウォーフォーサイバトロン」仕様にリカラーされて再販された。
また、「ギャラクシーアップグレードオプティマスプライム」というリデコ品も存在する。
さらに2021年のキングダムでは、シージ版のリデコで地球車仕様で登場している。よりアニメ劇中に近い姿になった。
2022年にはテンセグベースのオプティマスプライムとして、キングダムのウルトラマグナスの中の人をベースとしたオプティマスプライムが発売されている。

また、カバヤのTFガムにもラインナップされた。
これはタイタニウム版を元にして作られているらしく、変形方法もほぼ同じなのだが、
差し替え変形なのを逆手に取って、タイタニウム版最大の欠点である
変形後の肩の位置がおかしい」という点を完全に解消している優等生。
造形も悪くないので塗れば化けるかも。
既に絶版の食玩なので入手は厳しくなってきているが、どこかで見かけたら買ってみるといい。



Wiki篭り…何故この期に及んで、
追記・修正してくれないのでしょう…?

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最終更新:2023年09月05日 19:40

*1 ダイキャストを多用したシリーズ。ハスブロ主導で設計したせいかタカトミ製より少々出来が……

*2 いうなればガレージキットのようなものなので仕方ないのだが。