登録日:2011/10/31(月) 10:46:32
更新日:2024/04/21 Sun 23:18:34
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「その存在、神の力に等しきもの」「世界を手に入れたと同義」「ギルドの最終兵器」等と呼ばれる存在。多くの人々が探し求めたが、その真の姿を見たものは誰もいないとされる。
ギルドのプレステール支配の基盤であり、絶対的な権力の裏付けとされるが……
以下、ネタバレ
その正体は、荒廃した地球を再生するため一時的にプレステールに退避した太古の人類が乗ってきた移民船。離発着のためのエアロックがデュシスの湖の下に存在する。
タイトルの「LAST EXILE」は「最後に帰還したエグザイル」を意味する。
移民完了後にアナトレーとデュシスの中間地点に停泊し、地球の受け入れ準備が整うまで待機していた。この際に構築した嵐を用いた防壁こそがグランドストリームである。
本来の姿は金色で神々しいが、グランドストリーム内では待機状態である繭(コクーン)モードになっている。この状態では防衛機構として無数の触手がうごめいており、戦艦を一撃で撃沈する程の威力を誇る。
ギルドはプレステールを管理するにあたってエグザイルの存在を隠して伝説化させ、支配の基盤とした。管理当初はギルド内でも正確な伝承が行われていたが、長い時の間にいつしか失伝。エラクレア家先代当主ダリウスが実在の証拠を発見するまでブラフのようなもので存在しないと思われていた。
エグザイルの起動にあたっては生体キーとなる人間と、パスワードとなる4つの詩「ミュステリオン」が必要となる。
アルヴィス・E・ハミルトンこそがその生体キーであり、アルの誕生が地球への帰還作戦発動のための準備が整ったことを意味している。
ギルドの指導者たる四大家系ダゴベール、バシアヌス、エラクレア、ハミルトンの4家はそれぞれ1つのミュステリオンを先祖代々に渡って口伝で伝えていた。また、ハミルトン家は独自のバイオテクノロジーを持ち、遺伝子を弄ることで来るべき日に生体キーが生まれるよう調整していた。
ミュステリオンが生体キーの側で唱えられると、生体キーはトランス状態となり謎の力場が発生する。基本的にどこで唱えてもエグザイルの起動は可能だが、一期ではそのことが知られていなかったのでエグザイル捕獲作戦が実行されている。
一期では紆余曲折を経て最高権力者(マエストロ)デルフィーネ・エラクレアによってダゴベール、ハミルトン2つのミュステリオンを唱えられ、繭モードでデルフィーネに利用されることになる。
繭モードでは生体キー以外の近づくものを無差別に攻撃する防衛機構を持ち、生体キーの乗っていたデルフィーネ艦のみエグザイルから攻撃されない。ただし他のギルド艦は接近すると攻撃される。
アナトレー・デュシス連合軍に大打撃を与えるが、ソフィア・フォレスター率いるシルヴァーナの決死の砲撃によってデルフィーネ艦が撃沈。そして、グランドストリームを越えてアルを届けにきた
クラウス・ヴァルカと
ラヴィ・ヘッドにより全てのミュステリオンが唱えられ、真の姿を表す。
その後、クラウス達を先遣隊として地球に出発。以後は地球~プレステール間を往復して移住希望者を続々と地球に送り届けている。
余談だが、エグザイル完全起動時にアナトレー・デュシス間の戦争の原因だった気象制御装置の異常が回復している。
『銀翼のファム』では三日月型の待機状態となった5つのエグザイルが確認されている。どれも一期のものより遥か前に帰還したもので、帰還民の子孫達はその存在を忘れかけていた。
これらは既に役目を終えているが、まだ生体キーは生まれており起動が可能。トゥラン王国の生体キーである王女リリアーナを除き、他の生体キーは行方不明となっている。
後に生体キーとしての力は母から子へ代々受け継がれるものと判明。継承者が死亡した場合、最も近い血縁の女性(妹or娘)が新たな鍵として覚醒する。
荒廃した地球に残留し浄化にあたっていた(もしくはエグザイルに乗れなかった)人々の末裔であるアデス連邦では「忌むべき船」と呼ばれ憎悪されている。帰還した人々が帰って来た途端に土地を奪っていったことも憎悪に拍車を掛けている。
2話ではトゥランのエグザイルがルスキニア・ハーフェズの手によって起動され、王都イグラシア上空に出現。防衛機構の触手で王都を蹂躙し、トゥランを滅亡に追いやった。
◆ミュステリオン
鍵となるのはハミルトン家の女子。
正確には青色部分がミュステリオン(問)。空色部分は反応したアルが唱える答。
エラクレア家 「空の彼方にあるものは」 「迷い子を母の手に導くもの エグザイル」
ダゴベール家 「大地を金色に染める波」 「命を育む恵の息吹 麦の大地」
バシアヌス家 「天使の降りる道」 「そは大いなる風の道 グランドストリーム」
ハミルトン家 「記憶の彼方にあるものは」 「全てが生まれ全てが帰る場所 青い星」
22話、26話で唱えられた際のエグザイルの反応から、それぞれ以下の効果があると考えられる。
エラクレア家 防衛機構停止
ダゴベール家 エアロック(デュシスの湖)への移動
バシアヌス家 グランドストリーム解除
ハミルトン家 準備が整った場合にエグザイル起動(繭モード解除)
- 生体キー:リリアーナ・イル・グラツィオーソ・メルロー・トゥラン→ミリア・イル・ヴェルク・クトレットラ・トゥラン
鍵となるのはトゥラン王家の女子。
アルと違い答を発しない(?)。
まだ全貌が明らかになっておらず、ミュステリオンの可能性というだけで確定ではない。
青い水面に生まれしものは
一つの言葉、一つの思い
我らの安らぎは永遠に
天空に輝く六連星
我等を導き新たに生まれる聖なる場所聖なる海
グラキエスのエグザイル。
首都地下に存在しており、発動と共に防御壁として起動する。
大地を悠久に閉ざすもの 全てを覆う真白き結晶(対句?)
忌むべき空、緑青のごとき天空は 我が同朋のために開かれん(対句?)
雲の大地に眠りし物は 迷い子を導く遠き約束
大いなる星々の胸に 去りし者の遠き道
戦天使の翳す夢 それは希望と命の印 グランエグザイル
戦いの果てにあるものは 全てを超える真白き翼
いざ行かん 古き争いの地を捨てて 恵みの空 とこしえの渦
新たなる世界を映す 愛し子の翼
追い風を祈る 追い風を祈る
追記・修正をお願いします。
最終更新:2024年04月21日 23:18