ロックマンX7

登録日:2011/03/31(木) 08:44:20
更新日:2024/04/25 Thu 21:11:35
所要時間:約 9 分で読めます




立ち向かおう あらゆる愛
わずかな願い 握りしめて

2003年7月17日に発売されたPS2用ソフトで、ロックマンXシリーズ第7弾。

本作から第3のヒーロー・アクセルが初登場。
ダブルヒーローシステム、マルチディメンションシステムなどの新要素が導入された。
しかしあまり良い出来ではなく、次回作で改善または廃止されている。

主題歌は愛内里菜の「CODE CRUSH」。


○新システムと変更点
今作から追加されたシステムは以下である。

マルチディメンションシステム
本作の売りの一つである新システム。場面によって2Dと3Dを使い分けるシステムなのだが、その駄点を挙げるなら
  • 途中で2Dと3Dが切り替わるのでややこしい*1
  • 3D画面では移動するだけで視点が微妙に回転するため慣れないと移動もままならない上に3D酔いする
  • 相手との間合いが計りづらい

このようにアクションゲームとしては最低の出来と言わざるを得ない。
3Dロックマン作品の先例であるロックマンDASHシリーズと比べても、敵を捕捉するロックオンシステムなどが独特で使いにくい。
このようにアクション面に関しては歴代でも最低クラスの評価をされているが、キャラクターの個性はシリーズ中でも一・二を争う程に際立っており、X6同様にコチラも駄作と言い切れない。
そういった面からシリーズファンからは「遊べなくはないがこれをXシリーズでやる必要はあったのか?」といった評価をされる事が多い。


ダブルヒーロー
本作ではエックスとゼロに、アクセルを加えた3人から2人を選択。
ステージ中に任意交代しながら攻略をしていく。
しかしシステムが発展途上の為、一方が何らかの理由で死亡した場合は強制的に1ミスとなる。これはソウルイレイザーと同様。
次回作ではライフが尽きてももう一人に自動交代・専用ゲージを貯めれば復活可能といった救済措置がつく。


レプリロイド救出
前作から少し仕様を変更して続投。
前回は救助対象がナイトメアウィルスに取りつかれる前に接触できればOKだったが…
今回は敵が接触する・敵の攻撃を受ける等で簡単に死んでしまう。そのため、前回より救出難度が上がっている場面もある。
前作・前々作では救出時に無条件で1UPする仕様だったが、今回は救出した時点での1UPは廃止。
要救助者の所持アイテムは、ライフアップウェポンアップ1UP、後述する強化チップの4種。無所持の者もいる。
ステージリザルト時にもらえる救出者の所持アイテムは救出時に操作していたキャラが獲得する。
次作からは廃止。


パワーアップ
各ステージには強化チップを持ったレプリロイドが必ず2人おり、該当者の救出に成功するとステージリザルトでその回に出撃したキャラに強化チップをセットできる。
強化チップはキャラごとにパワースピードスペシャルの3項目に4つずつ、計12個までセット可能。
各項目の強化段階の低いものからセットしていくため、段階をすっ飛ばして高レベルの強化をするのは不可。


アクセルのスピードはラピッドショット(連射力+)・スピードショット(弾速+)・ハイパーダッシュ(ダッシュ速度アップ)・ホバープラス(固有アクション・ホバーの性能アップ)となっているが、
必ずラピッドショットから順に獲得していく。ラピッドやスピードをすっ飛ばしていきなりハイパーダッシュを獲得するのは不可となる。

獲得した強化チップは必ずそのリザルト内で使い切らなければならないので次回のリザルトへの持越しは出来ない。
全キャラのフル強化には36個のチップが必要。通常は最大でも16個しか入手できないが、本作はシリーズ初の周回引継ぎを導入しているので、周回を重ねれば全キャラフル強化も可能。


あらすじ
スペースコロニーの落下に続く一連の事件によって、地上は人類の生存出来ない環境に変貌。
人類は地下へと移り住み、レプリロイド達によって地上の復興作業は進められていた。
しかし、イレギュラーが増加傾向にある中、それを取り締まるはずのイレギュラーハンターを始めとする組織はコロニー落下事故による被害で人員が減少、弱体化の一途を辿るばかり。
そんな中、イレギュラーハンター筆頭の一人であるエックスは戦いによる解決に疑問を抱き、第一線を退いてしまう。
そしてエックスが戦力外となった事でさらに弱体化したイレギュラーハンターに代わり、イレギュラーを掃討する非合法組織『レッドアラート』が台頭し始める。
イレギュラーが満足に取り締まれない現状で、レッドアラートは次第に人々から頼られる存在へとなっていった。
だが、ある日レッドアラートの一員だった少年がレッドアラートを脱するところから物語は始まる。


登場人物
アクセル(CV:高山みなみ
本作の主人公
レッドアラートの中核を為す人物だったが、センセイとの関わりでレッドアラートが殺し屋集団に変貌していく様に耐えられなくなり組織を離反、イレギュラーハンターに志願する。
新世代型レプリロイドのプロトタイプだが、本作時点では明かされていない。
固有アクションは敵の姿や能力をコピーする“コピーショット”・“Aトランス”、動作中は無敵になって敵の攻撃を回避できる“ローリング”、短時間ながら空中で静止・移動ができる“ホバー”の3つ。


エックス(CV:森久保祥太郎
X4でゼロに主役を奪われ、ゼロが自分のシリーズまで持ち始めた中でまさかの主役降板、引きこもってしまう。
元イレギュラーハンター第17精鋭部隊隊長だが、現在部隊は統廃合。
戦い以外の手段による解決の道を模索し続けるも、X8を見る限り結局見付からなかったようだ。

一定の条件を満たすと戦線復帰を決意、使用可能になる。条件は、8ボスステージでのレプリロイド救助数が50%(64人)に達するor8ボスをすべて倒す、のどちらか一方を満たす
ついにフットパーツやアーマーなしでもエアダッシュが可能になった。
アーマーについては後述。

なお、森久保氏の演じるエックスは本作が最後となる。


ゼロ(CV:置鮎龍太郎
ありとあらゆる近接武器を使いこなす我らが特A級ハンター。
本作では第0部隊が壊滅したため、事件が起きれば直接現場に出向いている。エックスに関しては信頼を寄せているためか、第一線を退いた事に対して咎めるような事は言わない。

固有アクションは2回連続でジャンプする“ダブルジャンプ”。
他にも、敵の撃ってくる弾をセイバーの斬撃で跳ね返せる。Zバスターは何処へ…


エイリア (CV:笠原留美)
触れちゃイケナイ過去を持ったオペレーター。
今回はダグラスを吸収でもしたのか強化チップの開発までこなす。せっかく高木渉が出てるんだから、彼女が出しゃばる必要は無かったんじゃ…


◆シグナス(CV:鈴置洋孝)
素敵なオッサンその1。
イレギュラーハンター総監を続投するも、数名を残して壊滅したイレギュラーハンターで世界最高のCPUを何に使用しているのかは不明。実は暇なんじゃ…
その上レッドアラートに仕事を取られた事もあってか、口実が出来た途端にレッドアラート討伐をアッサリ決めちゃう。


レッド(CV:大塚明夫
素敵なオッサンその2。
出自はまるきり不明だが、レッドアラートを率いてイレギュラー掃討を果たしてきた。
部下から慕われる性格で滅多に怒る事は無いが、デボニオンがダンスを披露するとモニターを叩き壊すくらい怒るらしい。
センセイとの出会いからレッドアラートが狂っていくのを知りつつ、その流れに逆らおうとしなかった。
それが取り返しのつかない事態を招く事になるとも知らず…

エックスへの通信では、「アクセルを引き渡すつもりは無いだろう」と一人で勝手に決め付け、勝手に話を進めた挙句にハンター対決を申し込んだりと一見すると一人で盛り上がっている痛い人。
まあ、筋書きを書いたのがセンセイだし仕方がない。

…かつて最強と呼ばれた人物でありスペースコロニーの落下事故を引き起こした首謀者であるセンセイを知らなかったというのもおかしい話である。


センセイ
CV:麦人
レッドアラートの面々からセンセイと呼ばれる謎の人物。
ちなみに先生と聞くと同時期に発売された某ゲームのエロ教師を連想してしまうが一切関係ない。
X8と照らし合わせて考えると、新世代型レプリロイドや宇宙開発計画に勤しんでいた時期だと思われるが、
計画が長引いたためなのかレッドアラートを誑かしてエックス達にちょっかいを出す。


やはりお前だったのか!

懲りない奴だな、どんなに細かく切り刻んでもまた出てきやがる…!

…といった感じでエックスやゼロからも『またか…』と呆れた態度で対応されており、構ってちゃん全開で挑む。
今回は大型のビームライフルを装備し、ターミネーターみたく乱射しながらゆっくり前進してくる。


◆アルス
CV:麦人
非合法の品を売買するイレギュラー。
違法プログラムΣ-02を取引していた矢先、レッドとアクセルにハントされる。
取引の情報を洩らした人物が誰なのかを最期まで気にしていたが、作中では結局明かされなかった。
ちなみに情報は洩らされたのではなくスナイプ・アリクイックによって察知されていただけである。


◆シーダ
CV:森功至
アルスと取引をしていた無駄に格好良いイレギュラー。
取引の現場に乗り込んできたアクセルとレッドに秒殺された挙げ句、容姿をコピーされる。


【八大ボス】
本作のボスもこれまでのシリーズと比べて自己主張や個性が際立っている。

格メンバーの詳しいデータについてはこちらを参照。

狂乱の纏いし戦士 フレイム・ハイエナード
CV:高木渉

お前か?
お前がオレを苦しめているのか!?
分かったぞ!お前を八つ裂きにすれば苦しくなくなるっ!
そうだっ!そうだろ!?そうに違いない!

ハイエナ型レプリロイド。コンビナートを占拠。


無垢な暴れん坊 バニシング・ガンガルン
CV:笠原留美

驚いたかぁ、アクセル!!
お前なんかより、うんと強くなったんだからなー!
もう子供って、呼ばせないぞぉ!

カンガルー型レプリロイド。レッドアラート内最年少。トンネルベースで待ち構える。

驀進熱血漢 ヘルライド・イノブスキー
CV:玄田哲章

ヘッ、ヘッド~!?
て、てめぇ~!!そんなハズカシイ名前で呼びやがって!
”総長”と呼べ!

イノシシ型レプリロイド。セントラルサーキットに時限爆弾を仕掛けた。

踊る暗殺者 トルネード・デボニオン
CV:高木渉

ま、まさか!?
電波塔を乗っ取って、オラの華麗な踊りを放送する計画を止めに来たダスか?

タマネギ型レプリロイド。
ラジオタワーを占拠して自分の踊りを世界中に放送しようとする。

蒼海からの追跡者 スプラッシュ・ウオフライ
CV:鈴置洋孝

ばーかっ!ここまでは計算通りだって言ってんだよ!?
オレの絶対領域に、てめぇ自身がしちまったんだからなぁ!!
ひゃはははは、行くぜ!!

トビウオとテッポウウオの特性を持つ水陸両用レプリロイド。蜂起されたバトルシップに居座る。

電子迷宮の管理者 スナイプ・アリクイック
麦人

ふぉふぉふぉ…いつからその”馬鹿げたこと”が続いていると思う?
歴史が語る数多くの戦いの記録…無くなりはせんよ…

アリクイ型レプリロイド。
レッドアラートの頭脳。サイバーフィールド内で待ち構える。

深緑の豪椀鉄人 ソルジャー・ストンコング
CV:玄田哲章

信念の剣をかざし、刃をもって語るがいい!
どのみち勝利の上にしか、歴史は正当性を与えぬ!

素敵なオッサンその3。
ゴリラ型レプリロイド。ディープフォレストで待ち構える。

黒翼の好敵手 ウィンド・カラスティング
CV:森功至

見てみたかったのさ…あいつが憧れた、レプリロイドを。
それほどの価値があるか…試させてもらうぞっ!

カラス型レプリロイド。エアフォースで対峙する。


パワーアップパーツ
今作から再びカプセルに入るとその場でパーツを装着各パーツが単体でも機能する形式に戻った。
ただし、前作・前々作と違ってエックスがいないとパーツを入手できない。
また、全パーツを入手するとアーマーなしのノーマルエックスも再び選択可能になる。
なお今作ではアルティメットアーマーはでてこない。


グライドアーマー
ノーマル状態をベースに飛行能力を高めたアーマー。
性能は3D向けにデザインされている。

ヘッド
アイテムを引き寄せる範囲が拡大。
穴に落ちそうだったり壁の向こう側にあったりするアイテムも引き寄せられる。

ボディ
被ダメージ半減、全画面攻撃のギガクラッシュが使えるようになる。
3Dにおける画面全体は相当な広範囲。

アーム
チャージショットの射程が延びる。
また、フルチャージショットを撃つと2発の追尾弾も同時に発射。

フット
空中でジャンプボタンを押すと前方へゆっくり滑空するグライド飛行が使える。
アクセルのホバーよりも遥かに遠くまで届く(グライド飛行は出だしから高度が下がっていくので、完全に上位互換とは言えない・・かも)。



何度でも!なんどでも!な・ん・ど・で・も追記修正してやる!

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最終更新:2024年04月25日 21:11

*1 一応切り替わる直前にロードが入るのである程度予想できる。