登録日:2012/04/23 Mon 02:03:36
更新日:2023/12/21 Thu 01:01:32
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なにが知性だ そのかしこいおつむを怪力で破壊してやれ──
強力チームとは漫画『
キン肉マン』の【キン肉星王位争奪編】に登場する架空の団体である。
【概要】
運命の五王子の一人・キン肉マンビッグボディをリーダーとしており、王位争奪戦の際に招集された。
『強力』は『ごうりき』と読むが、ルビを振って『ビッグボディ』と読まれることが多い。
意味と発音は同じだが
「剛力チーム」
ではないし、
「きょうりょくチーム」
でもない。弱いし。
その名の通り体格が良い力自慢の超人達で構成されている。
試合が始まる前は全員ビッグボディと同じマスクを被りアメフト風の衣装を着用して正体を隠していた。
作中では
知性チームと対戦し、見事なまでの
かませっぷりを見せてくれたことから一部でカルト的な人気を誇っている。
ラスボスやそのチームと一回戦で当たる相手は完膚なきまでにやられるというのは少年漫画のお約束ではあるが。
【メンバー】
先鋒:ペンチマン
出身:トリニダード・トバゴ
超人強度:340万パワー
身長:228cm
体重:200kg
必殺技:ペンチ・クロー
CV:石森達幸
強力チームの先鋒として登場した、頭部と両腕がペンチになっている超人。
ワンショルダータイツを着用し、
次元大介のような顎髭が印象的。
ビッグボディから「なにが知性だ そのかしこいおつむをペンチマンよ怪力で破壊してやれーー」と檄を受け、
知性チームの先鋒、
マンモスマンに挑む。
序盤は鋼鉄製のペンチの両腕による打撃でマンモスマンを圧倒。
トドメとばかりに両手のペンチを合体させ、必殺技の「ペンチ・クロー」でマンモスマンの顔を攻撃。
しかし、「親にも傷つけられたことがない」素顔を傷つけられたことにマンモスマンが激昂。
「パワフルノーズブリーカー」を食らい絶命、敗退する。
次峰:レオパルドン
出身:ドイツ
超人強度:460万パワー
身長:230cm
体重:776kg
必殺技:地獄の砲弾、レオパルドンパンツァーショット、ターンバックルクーゲル、タンクシューター
CV:川津泰彦
次鋒を務める
戦車の化身超人。
背中には砲台を背負い、左腕は銃になっているが、重装備の割に何故か裸足。
(アニメでは両腕とも素手になりリングシューズを履いている)
名前の由来は西ドイツ軍の戦車レオパルトか。
試合での活躍ぶりについては
項目を参照。
中堅:ゴーレムマン
マンモスマン!よそ見している場合じゃないぜ!トドメだー!
出身:イスラエル
超人強度:580万パワー
出身:300cm
体重:1000kg
必殺技:フロント・ネック・チャンスリー・ドロップ、
ゴーレムスピア、ゴーレムジャイアントスウィング
CV:川津泰彦
中堅として登場。
ゴーレムの名の通り体の大部分が石で構成されているほか、
ケツ顎が印象的。
イスラエル出身だけあってエルサレムの嘆きの壁のようにも見える。
マンモスマンと対戦し、力比べに打ち勝つ、鼻を掴んでジャイアントスイングを仕掛けるなど奮闘。
マンモスマンに「中堅ともなると今までのやつとは歯ごたえが違うぜ」と言わしめる。
たぶんリップサービスだろう
その後、マンモスマンの必殺技
「ゴーストキャンバス」で
首を捩じ切られて惨殺。
デスボディ・シュートの弾にされた。
余談だが上記のセリフはアニメオリジナルで、原作では「グオオ」「グオーッ」「ゴアッ!」といった掛け声を発するのみ。
喋るだけの知性もないのだろうか…?
と思いきや新シリーズでは普通に喋っている。
読者投稿のハガキでは「
サンシャインの兄?」との説明書きがあった。
副将:キャノン・ボーラー
出身:イラク
超人強度:800万パワー
身長:200cm
体重:180kg
必殺技:キャノンラリアート
登場したコマで「ハァハァ」と息を荒げている以外に一切セリフはない。
よくネタにされるが、仲間の凄惨な死に様を見た後では無理もないかもしれない。
彼も他のメンバー同様無残に倒される…
かと思いきや、マンモスマンとの
ラリアートの相打ちで両者ノックアウト。
その名の通り
大砲のような威力のラリアートなのだろう、多分。
ここまで無双してきたマンモスマンを引き分けながらも破り、自身も無事に生き残った。
ただ、マンモスマンはわざと引き分けていた。
大将:キン肉マンビッグボディ
確かに…オレはキン肉星の王子としてはニセモノだったかもしれん。
だが!
この強力だけはホンモノだぁ〜!!
所属:強力(ビッグボディ)チーム大将(
正義超人)
出身:キン肉星(エントリー国はカナダ)
超人強度:1億パワー(ストロングマンとしては100万パワー)
身長:245cm
体重:215kg
必殺技:メイプルリーフクラッチ/マッスル・インパクト
CV:平野正人
強力チーム大将。
キン肉マンと同じ日に同じ病院で生まれた運命の5王子の一人であり、強力の神に力を与えられ、王位争奪戦に参戦した。
アメフトのプロテクターの様な鎧と、常にフェイスガードの付いた金属製のマスクをしている。
巨体という名前通り、他の5王子より一回りでかく、ボディービルダーの様なはち切れんばかりの筋肉を有している。
王位争奪戦の初戦で知性チームと当たり、集めたチームメイトが次々とマンモスマン一人に倒されて行く。
しかし、副将のキャノン・ボーラーがマンモスマンと引き分けたため、次峰に登録していた
キン肉マン スーパー・フェニックスと対戦する事になる。
試合開始直後にフェニックスにキン肉族三大奥義の一つである「マッスル・リベンジャー」をかけられてしまい、
そのままコーナーポストに頭を叩きつけられ、敗北。昇天する。
こうして強力チームの王位争奪戦は初戦敗北という形で幕を閉じる。
ビッグボディの血はマンモスマンによって密かに回収され、血染めの儀式用に瓶詰めにされた。
そして…
◆余談
散々な扱いの強力チームだったが、超人強度自体は
悪魔六騎士に近い水準を保っている。
知性チームが相手でなければ、彼らもまともな活躍ができたのかもしれない。
あくまでも相手となったフェニックスとマンモスマンがアホみたいに強過ぎただけである。
一応、フェニックスの方も改心後はビッグボディに対して罪悪感を感じていたようで、心の傷を乗り越えた彼を見て、モニター越しに
「あいつめ」とホッとした表情を浮かべていた。
余談だが、
ゼブラが
マリキータマンに敗れた後はフェニックスから「ビッグボディでさえ勝利したというのに」と無関係にも関わらずディスられてしまった。
まぁ、そんなに深い意味のないただの強がりの発言かもしれないが。
おかげでツイッターでゼブラやマリキータマンを差し置いてまたしてもトレンド入りしている
しかし、それでも
真・残虐チームよりはマシな扱いと言える。
何しろ
山籠りの特訓中にたかだか超人強度108万パワーのキン肉アタル一人に全滅させられ、戦闘描写も無いまま出番を終えたのだから。
アニメ版の最終回でも真・残虐チームだけはフェイスフラッシュで復活した描写がない(登場しなかっただけかもしれないが)。
なお、後に
- 全員正義超人である(実はキン肉マンチームや超人血盟軍を除いて唯一の正義超人のチームである)
- キャノン・ボーラーの他に、レオパルドンも一命を取り留めている(ただし、超人レスラーとしては再起不能となったようである)
- レオパルドンの試合はゴングの鳴る前なので試合としてはカウントされておらず(乱入扱い)、試合に持ち込めればマンモスマン相手でもそこそこ善戦できていた
等の設定が明かされている。
【オメガ・ケンタウリの六鎗客編】ではビッグボディがギヤマスターにメイプルリーフクラッチを決める時、彼らに呼び掛ける。
背景には4人全員のシルエットが浮かび、感動的なフィニッシュを飾った。
のみならず、続く【超神編】ではなんと本人達が登場。
かつての
ザ・マンのように神から超人となり、超人絶滅を掲げる【超神】達が最初の標的と定めたビッグボディの元へと降り立つ。
ビッグボディは逃げるのではなくあえて迎え撃つことを選択し、中国北京の紫禁城から西安の兵馬俑へと移動する。
超神の一人、ランペイジマンは強力の神との親交があったらしくビッグボディに興味を持つ。
手負いの身で本物の神に勝てるのか不安に思いながらもビッグボディはリングに上がろうとするが…。
そこで助太刀に入ったのが、兵馬俑の中に隠れていたペンチマン・ゴーレムマン・キャノン・ボーラー。
メイプルリーフクラッチを見ていたかは定かではないが、強力チームの絆は今も健在だった。
しかし、必死にビッグボディを守ろうとする彼らの奮闘も虚しく3人がかりでランペイジマン1人に一蹴され、重傷を負ってしまう。
だが読者は覚えていた。
強力チームにはまだ
あの男がいることを……。
デモンストレーション要員として瞬殺されてしまった3人。
この時の彼らの闘いぶりは、
ランペイジマンの喉元にキャノンラリアートを浴びせるも全くこたえた様子がなく、手首投げを食らい吐血してダウン。
ペンチ・クローでランペイジマンのこめかみから出血させるも、腕の力だけであっさりクローを外された上にひん曲げられる、
さらに胸部から×マークをした硬質の物体を撃ち出す「パニッシュメントエングレイバー」で腹部を貫かれKO。
ペンチマンを救出するためランペイジマンにゴーレムスピアを食らわせるも、あっさりと返される。
逆襲のドロップキックを繰り出されるも、これを受け止めゴーレムジャイアントスウィングにとらえることに成功。
しかし、なんとその体勢のまま脚力で胴体を挟み込まれ岩石部分が決壊、生身の胴体部分にも大ダメージを負う。
最後はエビ固めのような体勢で地面にたたきつける「カシードラルボンバー」で戦闘不能に。
マンモスマン戦と比較すると
- マンモスマンがパワフルノーズブリーカーを繰り出すまでは固定されていたペンチ・クローを、ランペイジマンは握力だけであっさり外す
- マンモスマンがゴーレムジャイアントスウィングで投げ飛ばされたのに対し、ランペイジマンは脚力だけで技を中断させ逆に重傷を負わせる
マンモスマンが相討ちに持ち込まれたキャノンラリアートでランペイジマンはノーダメージ
と、マンモスマンが本気ではなかった点を差し引いてもランペイジマンのフィジカルの強靭さが目立つ。
とはいえ、超神相手に流血させたペンチマン、一度は攻撃を受け止めたゴーレムマンはこのランクの超人としては称賛に値するかもしれない。
逆にキャノン・ボーラーは「描写的に他のメンバーよりはダメージがなさそうなのにあっさり倒される」というヘタレなやられ方が二度も続いてしまった。
今回は副将らしくセンターに陣取って登場したのに……。
こうしてランペイジマンの超神お披露目デモンストレーションの被害に遭った強力チームメンバーだったが、彼らが身を挺して時間稼ぎをしたのは無駄ではなかった。
その後フェニックスが超神第一陣の公式試合を地球の各地に設定し配下の知性チームとともに迎撃することになった際フェニックスは剛力チームが何とか守り抜いたことで試合可能なぐらい体力を回復できたビッグボディとタッグを組み、理性の神が下天した超神「イデアマン」と狂気の神が下天した超神「ザ・ノトーリアス」との戦いにて『ゴッドブレス・リベンジャー』という互いのフェイバリットを組み合わせたツープラトン技で見事に勝利。
超人たちの奮闘を超神たちにもある程度認めさせ、”バベルの塔”におけるセカンドステージを執り行うきっかけを作ることになった。
何が知性だ!そのかしこい文面をwiki篭りよ[項目変更]で追記・修正してやれー!
最終更新:2023年12月21日 01:01