グフイグナイテッド

登録日:2011/02/07(月) 19:10:21
更新日:2024/02/24 Sat 18:51:02
所要時間:約 8 分で読めます





ザクとは違うんだよ…!

ザクとは!!



Guardian
Of
Unity
Forerunner

統一の守護たる先駆者



グフイグナイテッドとは『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。
名前の由来は1stグフ+種死主題歌の「ignited-イグナイテッド-」。




グフイグナイテッド
Gouf Ignited


【緒元】

型式番号:ZGMF-X2000/ZGMF-2000
全高:19.20m
重量:72.13t
装甲材質:不明
動力:バッテリー

武装:
  • MMI-558 テンペスト ビームソード
  • MA-M757 スレイヤーウィップ
  • M181SE ドラウプニル 4連装ビームガン
  • 対ビームシールド

主な搭乗者:
ハイネ・ヴェステンフルス
アスラン・ザラ
イザーク・ジュール
ルドルフ・ヴィトゲンシュタイン
エルザ・ヴァイス


【機体解説】

C.E.73の大戦において、ザフト軍が開発した量産機
先行して配備が進められていたザクウォーリアと同じく、ザフトの次世代機として開発された「ニューミレニアムシリーズ」に属する。
頭部のモノアイと左右に伸びた動力パイプ、両肩に生えた三本のスパイクが特徴。
ザクに似ているが、手足が野太くマッシブな印象を与えている。


汎用性重視で開発されたザク系とは違い、中~近距離戦能力を主眼に置いた格闘戦向きの機体として開発された。
そのためパワーは高めで武装構成も近距離戦闘を想定したものとなっている。
また、背部の固定フライトユニットによって連合のジェットストライカーを上回るほどの高い空戦能力を持つ。
優れた推力を活かし宇宙空間でも運用可能。
格闘戦向けでやや癖はあるが、ザク同様パイロットの腕前次第ならセカンドステージと渡り合える高いポテンシャルを秘めている。


機構的特徴として四肢を着脱し戦闘シチュエーションに合わせた手足を装備し、様々な状況に対応可能な汎用性を持つ。
次期主力機のコンペに提出された際には「この方式はザクなどのウィザードシステムよりも戦況に細かく対応できる」とアピールされた。
しかし、装備類の増加が想定されコストと整備性の面でウィザードに劣ること、機体自体が格闘特化で一般兵向けではないことなどがマイナスとなり、最終的にザクシリーズがゲイツに替わる主力量産機として採用された。

だが、そのポテンシャルを高く評価した上層部からの根強い力添えにより、性能評価試験的な意味で少数が生産されることとなった。
こうしてロールアウトした機体はハイネ・ヴェステンフルスを始めとするFAITHやザフトレッドなどのエースパイロットへ優先的に供給され、彼らの専用機として諸々のカスタマイズを施し運用された。
その後、地球連合との大戦が拡大・長期化する中、開戦当初保有していたMSの数が想定以上に減少したため、
同時期に主戦場となった大気圏内での空戦能力を持つ本機が急遽量産機として本格採用されることが決定。
大戦後半にはザクと共に各部隊へ配備された(この時型番から試作ナンバーを示す「X」が外されている)。

先行生産機と量産機は基本的に同仕様だが、本格量産にあたっては個別のカスタマイズが抑えられている。
また、ハイネ機などの先行生産機は各パイロットのパーソナルカラーで塗装されていたが、正式採用後の量産機の塗装は基本青色で統一されている。

なお、量産化が本格化してからも換装パーツの配備などが追い付いていなかったようで手足の換装機構はほとんどの場合使われずノーマルタイプの手足で運用されていた。
しかし換装用に手足のパーツ交換が容易になっていたため、破損時の修理作業は比較的スムーズに行えていたらしい。



【武装】

  • MMI-558 テンペスト ビームソード
近接戦用装備。
見た目はシグーディープアームズのレーザー対艦刀の小型版。
両刃で、ソードストライクのシュベルトゲベールやソードインパルスのエクスカリバーのように、実体剣からビーム刃を発生させている。
本体刀身部分は折り畳み可能で、普段はシールドに収納している。

  • MA-M757 スレイヤーウィップ
両前腕部に内蔵された超弾性鋼を素材とする
高周波を発して接触した対象を焼切ったり、エネルギーを放出し敵機の電装部品にダメージを与える。
連合が開発した陽電子リフレクターに対しても、リフレクター発生器をピンポイントで破壊し無力化出来ることから対MA戦で重宝される。
いわゆるヒートロッドであり、外観もオリジナルグフとグフ・カスタムのものを合わせたような感じ。
ちなみに、最初は使用時・非使用時を問わずずっと灰色だったが
ずっと灰色→プラモではクリアピンク→劇中でも使用中熱を帯びピンク
という微妙な設定変更が為された。

  • M181SE ドラウプニル 4連装ビームガン
これまた両前腕に搭載されている射撃武装。
有効射程は短いが連射性能が高く牽制・迎撃に優れる。

  • 対ビームシールド
主に左腕のビームガンユニットの上に装着される。
ビームソードの鞘としての機能がある他、衝角が付いているため、一応攻撃にも使える。


以上の標準装備の他、ヘブンズベース攻略戦では対拠点攻撃のため用意していたのか、
キャットゥスを持った機体がデストロイに撃破されていた。



【劇中での活躍】

劇中ではFAITHであるハイネ・ヴェステンフルスの専用機としてオレンジの機体が初登場。
ミネルバの補充戦力として配備された。

その初陣となるダーダネルス海峡戦ではウィンダムムラサメを次々と撃破、ガイアさえ圧倒し、あの名ゼリフ「ザクとは違うんだよザクとは!」を決めるなど活躍を見せたが、
突然戦闘に介入してきたフリーダムが地球連合軍及びザフト軍を関係なく攻撃し始め、その高い実力に任せた力任せな立ち回りに激高し迎撃。しかし多量のビームマシンガンを難なく避けられて右腕を斬り落とされてしまった。
その後はセイバーに気を取られたフリーダムに再度接近した所を、両腕を切り裂かれて無力化したと思っていたガイアに背面から突撃され、コクピット部を真っ二つにされ戦死してしまった。
まぁ、声優が死亡フラグだから仕方ない。

後に量産体制が整ったのか、青色の正式採用機が多数登場。
量産機には名有りのパイロットが乗っていないからか
ストライクフリーダム初登場時に四肢にスレイヤーウィップを巻きつけて拘束しようとした時や、
アスランとメイリンが身の危険を感じて脱走した際にデスティニービームライフルを破壊する以外には目立った出番が無く、ザクウォーリア共々に背景で爆発したりエースパイロットのいいカモとなっていた。
あとはユウナ押し潰すという場面があった程度。

機体性能の差があるとはいえ、キラの搭乗しているストライクルージュの攻撃を回避しつつ反撃するなど、ポテンシャルが高い事を証明するシーンはあった。

終盤では白いイザーク専用機も登場。
部隊を率いてプラントの警戒エリアに侵入してきたステーション1の地球連合軍艦隊を迎撃している。
連合側の思惑を知らなかったとはいえ、結果としてプラント本国にレクイエムを直撃させてしまってからは二射目の妨害のため総力を挙げて妨害し、途中でザムザザーの陽電子バリアー発生基部をスレイヤーウィップで撃破するなど、並のパイロットにはできない芸当を披露。
メサイア攻防戦でも出撃。当初は後方にいたが、艦を残してオーブ軍に加担し中継ステーションの破壊活動に寄与。その後は損傷無く終戦まで生き残っている。

【バリエーション】

◇専用機(カラーバリエーション)

  • ハイネ機
オレンジの機体。ザクファントム時代からのパーソナルカラーを引き継いでいる。
エースパイロットに優先的に配備されていた先行量産型のようなもので、実際の性能は量産機と変わりない。

  • イザーク機
ホワイトブルーの機体。
カラーリングはラウ・ル・クルーゼ隊長を意識したもの。

  • ルドルフ機
金色の機体。実家の金にモノを言わせた特注カラー。
対峙したモーガンさんがさては噂のヤタノカガミかと勘違いする一幕も。
腕を切られて右腕だけ青くなったり、首が無くなったりもした。
上記の通り設定上は金色だが、設定画やプラモの成型色はからしのような薄黄色というものすごく微妙な見た目になっている。

  • エルザ機
赤い機体。頭のアンテナや肩のスパイクが独自形状になっているが、単に正規部品が手に入らなかっただけで特殊な機能などはない。
後にグフクラッシャーへ換装した。



◇グフクラッシャー

ザクやドムとのコンペティションに投入されたモデル。
腕が換装されており、対象を掴んで圧力で潰す巨大万力『インパクトバイス』という武装を持っている。
火薬カートリッジの点火により瞬間最大300万Gという凄まじい圧搾力を発揮する。
フルオートで連続点火する事も可能で、圧搾し続ければPS装甲すら中のフレームごと破壊できる。
スレイヤーウィップの先端には、レイダーを参考にした破砕球が接続可能。
破砕球でぶん殴られるとPS装甲搭載機でも中のパイロットが衝撃でミンチになる。
設計時に意図されていたものではないが、傭兵のエルザ・ヴァイスはこれを振り回した上で接続を解除し、
ハンマー投げの要領で遠距離攻撃をしかけたことがある。


◇グフクラッシャー改

上述のエルザ機が両足を破壊されたため、さらに脚部も換装した姿。『一族』オリジナルかZAFTの正規装備かは不明。
両足の裏にローラーを装備し、もともと得意な空戦だけでなく陸戦能力も向上させている。
また右足は左手のものより巨大なインパクトバイスへ変形し、左膝には巨大なランスを装備する。
炸薬カートリッジで打ち出すランスは破壊力も抜群なのだが、どうみても使いにくそうなうえ、
膝に槍を受けてしまってな…」な見た目で良くも悪くもインパクト抜群。


◇グフギャラクティカ

素性不明の傭兵、通称『ナイト様』が駆るグフの改造機。
被弾率の高い場所に追加装甲を施したことで、騎士のような外見になっている。
武装はテンペストを実体剣に変更し、右腕にガントレットをつけたことでドラウプニルは左腕にのみ装備。
ロウ・ギュールが売り出したカレトヴルッフも取り入れており、ビーム刃も出せるランスとシールドスパイクへと改造している。
フライトユニットは大きく姿を変え、外側にビームマントを発生させることが可能。



【立体化】

ガンプラ

HGで橙、青、白色が発売されている。
プロポーションは良好だが、同じニューミレニアムシリーズのザクやドムとの互換性は無いため少しさみしい。
またSEED系では珍しく羽の基部にメタルシャフトが使用されている。
ちなみに本キットがガンプラで初のスタンド付きプラモだった。


ゲーム

◇連合vs.Z.A.F.T.Ⅱ

通常の青色とハイネ機が登場し、PS2版ではイザーク機が追加されている。
どちらも悪くない機動性、ビームマシンガンによる中距離射撃、手堅い格闘と性能はそこそこ高い。
量産機は唯一420コスト帯でベーシックな性能。後述2機もそうだが、格闘より範囲と判定に優れる鞭を過信し過ぎるとダメージレースや射撃戦で劣勢を強いられるので、前へ前へと出て格闘を絡めていきたい。
ハイネ機は一部格闘が量産機より強くなり、特殊射撃の捕縛攻撃へキャンセルできるのでダメージの伸びが広がった。当然だがハイネを搭乗させると劇中ボイスが聞ける。
イザーク機は機動力が全機体中随一でステップ速度も速いが、ビームマシンガンの弾数が減少しサブ射撃も前面ガードの回転鞭になっている。近距離ではハイネ機より上の性能だが、薙ぎ払いを失ったのと射撃の手数が減ったため敵機から遠ざけられてしまうと存在感を失ってしまう。

スパロボシリーズ

イザーク機はZから他はKLで自軍として使える。ザコ敵としても多数登場。
決して悪い機体ではないが、最強武器が鞭なのでどうしても決定力に欠けるのが難点。イザーク機はシナリオの都合、加入が遅いのもネック。
ハイネ機のBGMはZipsやignitedにするのが礼儀だろう。
原作終了後での参戦が常態化した近年では自軍で使えるケースはほぼ無くなってしまった。


Gジェネシリーズ

  • ウォーズ
ハイネもイザークも自軍使用できないので、専用機が存在しない。
性能もそこそこあり、空を飛べ、宇宙でも戦えるので使えなくはない。
カットインは多め。

  • ワールド、オーバーワールド
前作とほとんど変わっていないが、ハイネ機とイザーク機が登場。ハイネ機はシークレットで敵だが、イザーク機は自軍でも使用可。
オバワでは専用機の設計が可能となったが、ハイネ機がハブられてしまう事態に…。

  • クロスレイズ
ゲーム全体の仕様変更で、従来では固定ダメージで「敵が使うとウザいが自分で使ってもイマイチ」だった電撃武装が
防御アビリティに阻まれない特殊格闘属性+MPダメージに変更され使い易くなった。
今回はハイネ機もいるが、専用機生産が不可能になったためミゲルを乗せたりはできない。
コズミック・イラがメイン世界の1つに据えられている作品という絶好の機会であったがクラッシャー(及び改)とギャラクティカは登場せず。ナノラミネート持ちに対する優秀な機体になれたのではないかと思われるが…。


◇エクストリームバーサスシリーズ

  • エクストリームバーサス マキシブースト
事前にハイネ機のEXVS-Forceへの参戦が発表されていたがマキシブーストにも参戦。コストは2000。
ビームマシンガン系統のドラウプニルによるメイン射撃と2000コスト唯一の鞭系武装であるサブ射撃などを駆使して戦う。
アシストではアスランのセイバーガンダムを呼び出し援護射撃or切り抜けをしてもらう。
敗北ポーズではガイアに一刀両断されたシーンの再現が行われる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2になると、鞭コマンドがサブ射撃に集約された。
代わりに特殊格闘にはシールド突進が追加されたが、当初は射撃ガード判定もなく微妙な性能だった。
がしかし、中間アップデートでゲージ制ながら射撃ガード属性となり、さらに鞭やアシストも強化されて一気に強機体へ進化を遂げる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、特殊格闘にインパルス呼出が追加。その都合で旧特殊格闘が前・BD格闘に移行し、格闘CSには旧BD格闘が移っている。
鞭を含めた格闘の初動が強く、おおよそ鞭の判定内に敵機がいれば無類の強さを発揮する。一方で下派生のカット耐性の弱さや、従来からある中距離以遠での存在感の薄さをどう克服するかは立ち回り次第に大きく関わっている。
特に中間アップデートを受けたわけではないが、SEED20周年記念のアップデートでインパルスと立ち並ぶ勝利ポーズが追加された。ビームソードを肩に架けるのだが、両刃なのでそのまま右肩をぶった切りそう。


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最終更新:2024年02月24日 18:51