少女(新・光神話パルテナの鏡)

登録日:2012/05/29(火) 12:39:14
更新日:2022/10/13 Thu 14:20:58
所要時間:約 4 分で読めます




かわいそうな子供がいてねぇ。両親が死んじゃったんだって。
まぁ、ウチのちょっとした事故があったんだけどね。
いやー面目ない。自動車保険でもかけときゃよかったかね。
だからせめて、願いのタネで両親を生き返らせてあげようかなと。
ふたたび訪れる一家団らん!めでたいねぇ!よかったねぇ!!
そのあとなぜかツキまくっておカネもがっぽがっぽ!
王様になって一国を支配してみせちゃったりして!!

……というわけさ


追記・修正お願いします




























ゲーム『新・光神話パルテナの鏡』に登場する少女。

いたって普通の人間の少女。
決して綺麗とはいえない服で、無邪気に駆け回る姿は子供らしさと儚さを同時に思わせる。
特殊な力は一切無く、セリフも無い。

と、ここまで書けば一見ただのモブだが、実はかなりの重要人物だったりする。

以下、ネタバレ



















宇宙からの侵略者、オーラム軍からの戦いが終わった。
目を覚ましたピットは、何故か指輪の姿で地上界に落とされていた。
ある街から少し外れた草原で、彼女が指輪を拾ったことから全てが始まる。

指輪をはめた相手に乗り移ることができることを知ったピットは、なんとか街を目指そうとする。
が、「他人の鎧を無理やり着ているような感覚」で動いており、なかなか思うように走れない。
ある程度街に近付くと、なんと街を襲撃しているのが自分の部下であるイカロス達だった。
急いで街に戻ろうとするピットだが、焦りすぎて転び、指輪が少女から外れてしまう。

次に指輪を拾ったのは、街に住み着いた野良犬だった。
指ではなく口にくわえたままの格好になったため、何とか口を開けずに走り出す。
イカロスはどうやら人間だけを攻撃しているらしく、幸いにも犬には目もくれない。
しかし、ピットは衝撃的な光景を目にする。
自分自身の身体が、人間を襲撃していたのだ。

さらに先を急ぐピットの前に現れたのは、ガイナスの城で知り合った傭兵マグナ。
イカロスを倒したマグナにすりより、何とか指輪をはめさせようとする。
が、マグナは指輪を捨ててしまう。
その後も必死に呼びかけ続けると、戻ってきたマグナが指輪をはめる。
どうやらマグナにはピットの声が聞こえたらしく、半ば無理やりにだが身体を貸す約束をしてくれた。

イカロスを冥府軍ごと浄化し続け、ようやく自分の身体に辿り着いたピット。
戦いの末、動かなくなった自分の身体に指輪をはめることで、ようやく元の身体に戻ることが出来た。

そしてピットは、乱心した女神パルテナとの戦いに挑む。


つまり、少女→犬→マグナ→ピットの身体という指輪リレーの起点であり、
彼女の行動がパルテナを、ひいては世界を救うきっかけの一つになったといえる。
落ちていた場所も街の外の草原という分かりにくい場所で、なかなか拾ってもらえそうな場所ではなかったし、実際そこで3年間ほったらかしにされていた。
ひとつの偶然から、彼女はある意味で勝利の女神と言える存在になった。


ちなみに、冒頭部分は10章「願いのタネ」において、冥府神ハデスが願いのタネを求める理由を追求され嬉々として語りだした物語。
しかし、「死者の国である冥府が死者を蘇らせる」ことのメリットを問われると、「慈愛」ってことにして誤魔化した。
本当の狙いは、願いのタネの噂を利用して人間達に戦争を起こさせ、疲弊させることだった。
そもそも願いのタネなんて使わずとも蘇生くらい容易いだろうに

一見すると何の関係もないが、この時のイメージイラストに登場する子供の髪型がこの少女に似ていたことから、同一人物の可能性がある。



追記、修正は指輪を拾ってからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 新・光神話パルテナの鏡
  • 少女
  • 指輪物語
  • 始まり?の少女

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年10月13日 14:20