Constructicons/コンストラクティコン

登録日:2011/08/03(水) 16:32:30
更新日:2022/08/18 Thu 17:25:04
所要時間:約 6 分で読めます




コンストラクティコンとは、映画『トランスフォーマー リベンジ』に登場する部隊である。



その名が示す通り、全員建設用の重機をスキャンしており、大型かつ人型ではない不気味な体型を持つ者が多い。

が、今作ではそのずんぐりむっくりな体型が仇となって動きものしのしと鈍いため、遠くから銃撃するしか活躍がない。

また、ほとんどのキャラは劇中で名前を呼ばれず唸り声しか上げないためそこいらのプロトフォームの雑魚と同一視されがちである。

ただ、ボディは赤、黄、緑とカラフルであるためディセプティコンの中では見分けがつけやすい半分、「オートボットと紛らわしい」という意見もある。


≪メンバー≫

本編では単機で登場するキャラとは別個体で「デバステーター(後述)」に合体する個体がいる。
元ネタはG1のビルドロンであり、合体する個体の名称も彼らに準じているが、前作キャラと被るため「ボーンクラッシャー」に当たるキャラのみまったく別のキャラとなっている。


  • ランページスキップジャック
声:ケビン・マイケル・リチャードソン

キャタピラー・D9L・ブルドーザーに変形する。
エビみたいな一本足にキャタピラ型の鞭という変わったデザイン。
実は、これは「ジャックハンマーモード」という形態で、脚が4本のロボットモードが存在する。
というかそっちの方がカッコいい。なぜ出さなかった…

ランページの初登場はメガトロン復活のために海中に潜るシーン。
二番目に小さかったのでパーツ化を免れた。

続いて、エジプトでサムを罠にはめるべく、予め拉致っておいたサムの両親を人質に取りマトリクスを渡すよう脅迫。
が、背後から現れたバンブルビーにほぼノーガードでフルボッコにされ、両腕をもがれ首を千切られた。

デバステーターに合体する個体は同型であるが黄色で、こちらはスタッフから「スキップジャック」と呼ばれている。
ただし、当時の玩具ではどちらの色も基本的に「ランページ」で統一されている*1
スタジオシリーズでは初めはランページのみ発売されたが、後にスキップジャックも発売されている。

アニマトロンのジャガーや広島弁で勇者声蟹のビースト戦士とは無関係。


  • ミックスマスター
マックス・トラック・ミキサー車に変形。
タンクが楯状の装甲になり、さらに逆立ちして砲撃モードにトリプルチェンジすることができる。

海中潜水のシーンで初登場し、その後はブルックリン橋の星条旗を何故か海に放り捨てていた。

エジプトでは雑兵と共に登場。レノックスらと合流したサム&ミカエラを発見し至近距離で砲撃しようとしたが、直後に現れたジェットファイアーによってなす術もなくフルボッコ。首をちょん切られた。


  • ロングハウル
キャタピラー・773B・重巨大ダンプに変形。
ミックスマスター同様比較的人間型に近い。
両腕からブレードを展開できるが、劇中未使用。そこは使おうよ…
コンストラクティコンの中では最大の巨体を誇るも、劇中ではあまり生かされていない。

海中潜水のシーンで初登場。
エジプトでは雑兵の中では一際目立っており、ヨルダン軍のヘリを一撃で撃墜する活躍を見せている。
だが、NESTの一斉空爆によって呆気なく撃破された。


  • スクラッパー
キャタピラー・992G・ホイルローダーに変形。
巨大なハンマーを武器としている。
ロボットモードは割と普通で、劇中でも単体登場の中では一番目立たない。

エジプトで初登場し、屋根の上を逃げるサム&ミカエラにハンマーを振り下ろした。
その後はプロトフォームと同じ位いい加減に空爆で爆破された。


O&K/テレックス・RH400・油圧ショベルに変形。
両方とも同じタイプのロボだが別キャラ。
上海のがデモリッシャーで、合体したのがスカベンジャーである。
後者は変形しなかった。

デモリッシャーはスタッフから「ホイールボット」と呼ばれている。
玩具では非合体のもののみデモリッシャー名義、合体するものはスカベンジャー名義で発売。


  • オーバーロード
コマツ・HD465-7・アーティキュレートダンプトラックに変形。
劇中で単体では変形しなかったが、コンセプトアートでロボットモードが見られ、00のアグリッサみたいでカッコいい。

また、DXデバステーターでは加わっていないが、Ezコレクションとスタジオシリーズではちゃんといる。
ただし、どちらも特徴的な脚部は再現されていない。

破壊大使とは無関係。実は英語でのスペルが違う。


  • ハイタワー
コベルコクレーン・CK2500・クレーン車に変形。
劇中で単体では変形せず。
こちらもコンセプトアートでロボットモードが見られるが、なかなか独特なデザイン。

ちなみに、キンタマはコイツのパーツらしい。


  • スクラップメタル
VOLVO・ショベルカーに変形。
哀れ、一番小さかったがばかりに海中でメガ様復活用のパーツに選ばれ仲間にバラバラにされた。
ただし、劇中で見る限り、ミックスマスターやランページよりも明らかに長身で大きい。手足が長いせいで貧相な体格とみなされてしまったのだろうか。

船の上で何故かスクラッパーになっているカットがある。
本来は合体しないが、スタジオシリーズでは合体するショベルカーに相当するキャラクターとしてリメイクされている。


その他、ランページの小型の黄色いブルドーザーや、ロングハウルと同型のペイロードの2種類が確認された。


これらが集まると…




シモンズ「OK牧場の決闘って知ってるか?あれと似た状況だ。」

レオ「それっていいこと?」

シモンズ「多くの人間が死ぬ。」









Devastator/デバステーター

所属:Decepticons/ディセプティコン
声優:フランク・ウェルカー


コンストラクティコンが合体した超巨大TF。
ピラミッドの3分の1くらいはある巨体で、おそらく映画の中では最大の大きさ。
「O&K」と書かれた羽根のような部位と下部についた2つの金属の玉が特徴的である。
口からそこらにあるものを全てダイ○ン掃除機のごとく吸い込み、絶望的な強さを誇る……はずだった。


《各合体パート》

胴体:スカベンジャー
頭:ミックスマスター
右腕:スクラッパー
左腕:ハイタワー
左手首:小型の黄色いブルドーザー*2
腰:オーバーロード
右足:ロングハウル
左足:スキップジャック&ペイロード*3



だが、完成したデバステーターは色が全体的にくすみ、金属のパーツ一個一個が非常にゴチャゴチャしており、ぶっちゃけどこがどこに合体したかわかりにくい。

おまけに、合体シーンでは接合部分から伸びた触手によって無理矢理繋げたような描写になっており、そこにカメラが寄りすぎているため何が起きたかもわかりにくい。

また、全員ビークルモードから各パーツに変形しているため、それぞれのロボが合体したというよりは元々一つのTFがパーツごとに別のビークルにスキャンさせ、取り込んでいるようにも見える。

日本のわかりやすくカッコいい合体ロボの合体シークエンスに慣れている我々にとっては若干…いや、かなりキツイものがあるかもしれない。
もっとも、合体シーン自体は迫力があり、今見ても色あせない良質なCGが使われているためこういうのが好きな人にはたまらない合体ともいえるが。

そして、劇中の扱いもまたひどく…



以下本編のネタバレ注意










≪本編での活躍≫

囮役としてピラミッドに逃げたツインズ、シモンズ、レオを待ち伏せて合体。そのまま彼らを吸い込もうとする。
そして、ツインズのマッドフラップを丸呑みし瞬殺した…かに見えたが、なんとデバステーターの顔を破ってマッドフラップ復活
そして小回りの利くツインズに翻弄される羽目に。

が、いつの間にやらツインズが姿を消したため本来の任務に専念。ピラミッドの中の太陽破壊装置を掘り起こすためピラミッドを破壊し始める。

しかし、執念でシモンズは危険を覚悟でデバステーターの真下に行き、アメリカ海軍の空母に連絡。

軍の超機密兵器であるレールガンを使ってピラミッドの上の敵を倒すよう要請する。
要請通り、遥か遠くのデバステーター向けてレールガンが発射された――――

でも、強敵なんだし復活したオプティマスと一戦するはず…




命中。




装置を露出させるだけピラミッド壊して、何の抵抗もなしに巨大TFデバステーターは現代兵器によってバラバラになって死亡した。




…あんまりである。



この手の展開でのお約束だと、人間の技術は効かないことがほとんどであるが、こいつの場合命中しただけでなく死亡してしまうのだ。

まあ、当時のCG技術を駆使してもデバステーター一体動かすだけでPCがショートする(スタッフ談)位だし、しょうがないのかもしれない。

なお、一作目に登場した戦車も公開当時はデバステーターだったが、玩具通りブロウルとした方が自然だろう


玩具は合体機能がオミットされて単体でロボットになる物と、逆に単体での変形ギミックをオミットして合体に特化したDXデバステーター、単体での変形と合体を両立したEZコレクション版の3種類が発売された。
その後スタジオシリーズで通常サイズ*4でも単体での変形と合体の両立を果たした物が発売されている。
ちなみに何故か毎回面子が変わるうえ、映画と同じ組み合わせの商品が存在しない。

まず単体で変形する物はロボットモード未披露組とスクラッパーが未発売。
次に非ロボットモードのDXデバステーターにはオーバーロードと左手首担当があえなく不参加。
さらにEZコレクション版は左手首担当が不在。
またスタジオシリーズでは左手首担当がスクラップメタルになっている。
そしてロングハウルと被るためかどのシリーズでもペイロードは商品化されていない。


追記・修正はペイロードの商品化を願いながらよろしくお願いします。

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最終更新:2022年08月18日 17:25

*1 スタジオシリーズでスキップジャックの名称で商品化。

*2 スタジオシリーズではスクラップメタル。

*3 玩具では大抵ペイロードは省かれてスキップジャックかランページのみ。

*4 スカベンジャーとオーバーロードがリーダークラス、ハイタワーとスクラップメタルがデラックスクラス、残りの4体がボイジャークラス。