フラダリ(ポケモン)

登録日: 2013/11/08 (金) 07:51:09
更新日:2018/11/14 Wed 09:04:06
所要時間:約 7 分で読めます





世界はやがて行き詰まる
すべての命は救えない

選ばれた人のみが 明日への切符を手に入れる


ゲーム『ポケットモンスター X・Y』の登場人物。




◆概要

ポケモンの研究家として著名なプラターヌ博士の友人で、ホロキャスターの開発も行ったフラダリラボのトップ。
ライオンの鬣のような立派で真っ赤なヘアスタイルとヒゲが特徴で、まるで太陽のようにも見える。
「メガアデク」とか「カエンジシ」とかいうの禁止。


カロス地方をかつて支配した王族の末裔で、3000年前のカロス王の弟が彼の祖先にあたる。
なお、3000年前のカロス王については批判的な立場であり、
作中では「カロスの王がした事でほめられる事と言えば最終兵器でその時代のけがれも吹き飛ばしたことぐらいか」と語っている。

ホロキャスター開発の功績により彼を知らないものはおらず、またその売り上げをポケモンの研究やトレーナーたちの支援に充てており、人望も厚い。
ミアレシティ内部には彼が経営する「フラダリカフェ」なるカフェがあるが、彼の趣味を反映して店の内装は全て赤に統一されている。
ぶっちゃけ怖い……。
ちなみにそんな真っ赤な装飾は付近のモブによると「燃える情熱」を意味しているそうな。


ストーリーの序盤から登場し、主人公たちの旅の支援も惜しみなくしてくれる人物。
しかし一方で世の中に対する自らの考えをぶちまけることも多く、カルネなどから顰蹙を買うこともあった。




【以下、衝撃のネタバレにご注意ください】

























フレア団以外のみなさん 残念ですがさようなら




◆正体

X・Yシリーズで登場する悪の組織「フレア団」のボス。
その目的は

3000年前にカロスを滅亡に追い込んだ最終兵器を復活させ、選ばれたもの以外の生物全てを排除する

…簡単に言えば


今いる人間とポケモンを

皆殺しにする

ことだった。


ちなみに容姿からして初見で「こいつが悪(フレア団)の親玉なんじゃね?」と思った方も多数いるとか。
まぁ傍から聞いてて物騒な言葉を遠慮なく喋ってらっしゃいますし、それらしいオーラも出しまくってるので、多分わざとだろう。

元々は善人といえる人物で、「争いのない世界を作る」ことを自らの目標としていた。
争いの根源が「貧困」から来る奪い合いにあると考えた彼は若い頃から貧しい人々の救済にあたっていた。
ホロキャスターの売り上げでサポートを行っていたのも元はここから始められたもの。
しかしいくら努力しても争いはなくならないばかりか、自身に対する要求をさらにエスカレートさせ、驕りを見せていく人々にフラダリは絶望する。
そしてついに、「争いをなくすには人やポケモンの数そのものを減らすしかない」という危険な思想を持つようになってしまった。


クセロシキを始めとする科学者たちの力を使って、セキタイタウンに眠る兵器「毒の花」を覚醒させ、
あらかじめ捕えておいたゼルネアス(イベルタル)のパワーをその兵器に還元していた。
ゲーム中ではフラダリラボで1回、フレア団アジトで2回の合計3回対戦することとなる。
なお3回目では科学者も使用していたゴーグルを付け、背中にシトロンがつけるような変な機械を背負っているというなんだかよくわからないシュールな姿で登場する。
「メガシトロン」とか言うの禁止。




使用ポケモンは
の4体。
3回目の戦いではギャラドスをメガギャラドスにメガシンカさせてくる。
ギャラドスは地震、アイアンヘッドと弱点対策をしているので、一撃で仕留めないと反撃されてしまうので注意が必要。


◆結末

ゼルネアスとイベルタルが司る力が正反対であることもあって、XとYではそれぞれの結末が微妙に異なる。
Xではゼルネアスの膨大な生命エネルギーにより永遠の生命を主人公たちに与え、美しい世界が実現するその時まで生き続ける永遠の苦しみを味わわせようとしたが失敗、結局崩れ去るアジトの下敷きとなった。
Yではイベルタルの破壊の力を世界にばら撒き破滅させようとしたが、真上に撃ち上がったエネルギーはそのまま落ちて「毒の花」に直撃し、
最期はX同様アジトの崩壊に巻き込まれる形となった。
皮肉にも自分が散々憎んでいた先祖、AZと同じ方法に頼る事となり、そして同じような結末を辿ることになったのである。
マイナーチェンジ版である「Zバージョン」でその後が描かれると思われたが発売されることなく『サン・ムーン』の発売が決定。
結局、(フラダリは現時点では)生死不明で終わることとなってしまった。


ウルトラサン・ウルトラムーン

レインボーロケット団のメンバーとして、
最終兵器を起動させ、フレア団以外の人間を根絶した瞬間から呼び出されたフラダリが登場する。
あろうことか、ロケット団の城内部にも最終兵器の起動スイッチを作っており主人公に選択を委ねる。
敗北すると、一言だけ止めて貰いたかったと言う真意を零しかけるが、一握りしか救えなくとも美しい世界を実現する決意を固め直している。
グラフィックはXYの流用…かと思いきや作り直されており、肩幅がややコンパクトになっている。



◆アニメ版

CV:手塚秀彰

発売1周年にして特別編「最強メガシンカ」に出演、全体的に表情と言動がやわらかく「きれいなフラダリ」と評されることも。
フラダリラボで独自にメガシンカの研究をしている。
以前からアランと面識があり、メガストーン収集などを指示しているのも彼。悪用する輩を恐れプラターヌ博士など権威者と大々的に手を組む気はないらしい。

ある人物との会話から何らかの(おそらく後ろ暗い)計画を立てている。
『XY&Z』本編直前に、とある事件から更に強さを求めるアランの行動原理を理解した上で研究用のジガルデ・コア奪還に利用している。

カロスリーグでサトシと接触し、彼とゲッコウガの持つ絆パワーに目を付ける。

そしてカロスリーグが終わった後にクセロシキと合流し、遂に行動に出る。
捕獲したジガルデ・コアZ2をメガシンカエネルギーによって操り・そのエネルギーを増幅させ、大量の木の根を生やし、大規模な破壊活動を行い、ミアレシティを、やがては世界をすべて破壊することを目論む。
これまでの理知的な性格・周到な面は鳴りを潜め、作戦の最中、テレビ等のマスメディアをジャックし、堂々と理解されるはずもない自身の目的とミアレシティの惨状をカローラ全域に公開する。(カロスのジムリーダー全員もそれを見ていた)

騒ぎの中、コレアによって捕縛されたサトシを彼の手持ちポケモンと共に手足を特殊なマシンで拘束し、ジガルデ同様にメガシンカエネルギーによる装置で洗脳し手中に収めようとするも、強すぎる絆の前に失敗し、傷心のアランも自身が突き放したこととサトシの言葉によって離反される。
そして……




仕方ない……


私の手で――


君たちを排除する。



最終戦同様の姿になり、サトシ&アランと戦う。サトシはともかくアランも仲間に入れる気なかったとか言ってはいけない

ちなみに、アニメでは例の制御装置に飛行機能がついており、どっかの悪の帝王に似たポーズで飛行していた。
この制御装置によってポケモンバトルを優位に運べるようで、更には・・・。

希望無き未来に絶望する自身に対する、サトシの「(前略)一人一人には明日があるんだ!その明日を奪っていい理由がどこにあるんだよ!だから俺は、ポケモン達と明日のために戦う!」という言葉に対して、
「そんなことは私だってとうの昔に考えてきたのだ!」と激情を露わにしており、彼の絶望と過去はサトシのように未来を信じていたことが伺える。
サトシとアランに希望を見出したパキラに裏切られしまい、手持ちポケモンが敗れ、操っていたジガルデはシトロン達の活躍で解放されてしまう。
フラダリは飛び降りて姿をくらまし、その後は伝説の巨石を起動させ、ヒャッコクシティの日時計を融合させることで世界の破壊を目論む。

サトシ一行にジムリーダーチャンピオンチームとの死闘の末に制御装置を破壊されてしまい、サトシ達の行動に人々を救う選択肢を選んだジガルデZZガンダム100%(パーフェクト)フォルムの攻撃により計画は破綻。
巨石の爆発に巻き込まれ行方不明となった。
アニポケでも珍しい、伝説のポケモンから全力のダイレクトアタックを食らって生死不明になった人物である。
また、前述の通りにアニポケでも類をみない被害をだし、ジムリーダー、四天王、チャンピオン、ロケット団の協力がなければ勝つことができなかった強敵。

■手持ちポケモン

ギャラドスナイトを填めた首輪を装着している。
遠距離には焼き尽くす、ストーンエッジ、接近戦にはドラゴンテール、大技の破壊光線を使う。あれ、タイプ一致技は・・・?
カエンジシが敗れて単体でサトシ&アランの手持ち7体と戦う。その戦闘能力はかなり高く、カロスリーグ決勝後で疲弊しておりほとんど体力がない状態だったとはいえサトシのオンバーンルチャブルヌメルゴンファイアローを続々と撃破している。(オンバーンとヌメルゴンは大会で相打ちや敗北し勝率が悪かっため少しは見せ場を作ってあげても良かったのではないのだろうか)
使用技:やきつくす・ストーンエッジ・はかいこうせん・ドラゴンテール

  • カエンジシ
オス個体。フラダリのお気に入りのようで傍らに控えていることが多い。
遠距離には火炎放射や焼き尽くす、近距離には炎のキバで対応し、大技の破壊光線でサトシの手持ちと戦うが、ピカチュウ達の連携攻撃であっさり敗れる。
使用技:かえんほうしゃ・やきつくす・はかいこうせんほのおのキバ


◆余談

元が善人だったこともあって自らの行為が「悪」である事は充分に理解しており、非情に徹し切れないような描写もいくらかある。
兵器を作動させるかどうかの選択肢を主人公に与えたり、セレナ(カルム)からの「無関係なポケモンも犠牲にするのか」という問いかけには涙を流すこともあった。
しかしその問いに「ポケモンには消えてもらう」という非情な答えを返す等、
自分の行いが「正義」であるとは思っていないながらも、目的遂行のために圧倒的な自らのエゴで全て抑えつけていた。

更に余談ではあるが、主人公達も含めたカロス地方の人々はホロキャスターをフレア団に盗聴されており、
主人公たちの今までの行動もフレア団、そしてフラダリに筒抜けであった。(タイミングを計ったようにフラダリから連絡が来るのはその為)
にも関わらず、主人公達を放っておいたのは「彼(彼女)ならば自分を止めてくれると心のどこかで望んでいたからなのではないか」とも言われている。

また、フレア団に集められた人間が「自分さえよければ他はどうなってもいい」という、フラダリが最も嫌うタイプの人間ばかりだったため、
フラダリの本当の狙いはそうした人間をフレア団に集めた上で自分諸共抹殺しようとしていたのではないか、という考察もある。


一方、単純に作品中のフラダリのレポートによると、

「すべてを 失うか 一握りの なにかを 救うか
それを 決めて良いのは 人ではない。ならば 神の 道具を 使おう」

とあるので、
「フレア団以外のみなさん 残念ながらさようなら」と言っておきながら
普通にフレア団含めて無差別で殺されてしまう確率が高い。

しかし上のレポートのような考えがあるなら、カルネやXの主人公がフラダリに永遠の命を与えられ、
ある意味「救われ」かけたのはどうとらえれば良いだろうか?


もっとも、フラダリ自体、ずっと自分を主人公達に止めてほしがっている可能性が高いなど
情緒不安定な状態ともいえるので、最終的にどこを目指したかったのか、分かりづらい。


例えば彼がしたかったことはこんな事だろうか?


1,最終兵器による破壊を起こす前、下ごしらえとして
 美しい世界に残るべき「与える者」をフラダリが選ぶ。
 兵器発射の際には永遠の命を与え、生き残らせる。

2,大体の人はランダム(最終兵器=神の道具)で死ぬか生きるかになる。星ごと壊れたらその時はその時である。
 世界が広いと今までのようにやりきれないので、
 フラダリが統治しきれるくらいの小ささを持つ「美しい世界」が残ったら好ましい。

3,その中で「与える者・えらばれし者」と共に統治・管理をする。恐らくフラダリが「王」になる。


なんにせよ主人公達にとっては迷惑な話であるが。


また、最終戦時のあのなんだか良く分からない機械。
おおよそ潔癖なフラダリが好むとは思えないような、ハエのようなものが3つ付いている。

案外、彼自身が「奪う方にまわった」ということや、
彼が忌み嫌ったはずの「汚らわしいもの」に自分がなってしまったことを自嘲して
デザインし作成したのかもしれないとの説がある。

エンディングでも、フラダリを想起させるように、あの機械が描かれてある。
誇り高き王家の花の名前を持つ彼が、そこまで堕ちてしまったのだということの証明なのかもしれない。


彼の葛藤は、いかばかりのものだっただろう。
やらかそうとしたことはとんでもないことで、制裁が降って当然なのだが、若かりし彼が「全てを救う」と夢を見て、行動し続け、
その結果、心が折れてしまった事を思い出すとなんとも惜しさを感じさせる人物である。


彼は組織のボスでありながらも、部下の誰一人として彼の真意を理解した者はいなかった。
そう考えると、彼は歴代の組織のボスの中でも、最も孤独で寂しい人間でもあったと言えるのかもしれない。


名前の由来はフランス語で「百合」を意味する「フルール・ド・リス」
花言葉は『純潔』『無垢』『威厳』
ちなみに赤い百合の花言葉は『虚栄心』

彼の純粋さと、それ故の狂気・寂しさを端に表していると言える。

余談だが、百合には毒を持った種類もある。
そして、最終兵器のモチーフとされる彼岸花も毒草であり、百合と彼岸花は近種である。
醜い争いを続ける人間に絶望して最終兵器を使ったAZ、人間の絶え間ない欲望に絶望して最終兵器を使おうとしたフラダリ。
その点でもやはり、彼は王の子孫と言えるのかもしれない。


◆ネタ

そのインパクトありすぎるビジュアルが話題となり、
発売後の2013年10月下旬から「#フラダリクソコラグランプリ」というハッシュタグを付けて、
彼の画像を加工したコラ画像がTwitterに多数投稿されるという現象が発生。
数多くの彼をネタにしたコラ画像が作成された。
一部のツイートはNAVERなどでまとめられているため容易に見る事が可能。

2014年11月には別のクソコラグランプリが勃発したので、フラダリに関してはある程度沈静化した模様。

が、やり過ぎな感じもする。悪ふざけもいい加減にしましょう。





人は二つにわかれる

追記・修正するものと奪うものだ……!

わたしは追記・修正する存在になりたい

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