ブライアン・アイアンズ

登録日:2013/12/08 Sun 01:53:40
更新日:2023/10/10 Tue 18:57:15
所要時間:約 6 分で読めます





バイオハザードシリーズに登場する架空の人物。
R.P.D.(ラクーン市警察署)の署長。


温厚で市民思いの署長さん。
部下からの信望も厚く、まさに市の治安を司る者としては理想的な人物だろう。

ちなみに趣味は美術品鑑賞と狩猟と剥製作り。
彼の執務室には彼が仕留めたらしい鹿の頭や、彼の手による物らしい剥製などが飾られている。



バイオハザード2クレアと遭遇した際には執務室で自分のデスクに座っていた。
デスクの上には市長の娘の遺体が置かれている。
彼によると助けようとしたが間に合わなかったようだ。
その事や警察署が壊滅状態に陥ったことなどもあって心が折れてしまったらしく、自分も含めて誰も助からないと考えている様子。

ちなみに初代バイオハザードのキャラクター選択画面で表示されるクリスジルの身分証明書に「Brian Irons」とサインがあり、その時点から名前は決まっていた模様。




追記・修正はラクーン市警に逃げ込んでからお願いします






































   *   *
 *   + うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *



上で述べた人物像は表向き。
裏ではアンブレラと癒着して私腹を肥やしており、彼自身も本来持つ猟奇的な嗜好をひた隠し、人前では良識的な人間を取り繕っているだけに過ぎない。
別のゲームだったら確実に戦う事になっていた。


事実、彼は大学生時代に2度も女子学生に暴行を加えた容疑がかけられており、精神鑑定を受けさせられていた。
ただ、このときは成績優秀だからというろくでもない理由で不問に付されたらしい。
どうしてそんな理由で不問とされたかは不明だが、親が権力で物を言わせられる立場だったのか、金でも握らせたのだろうか。


死亡した市長令嬢も、助けようとしたがしくじったというのは真っ赤な
実際は彼自身が殺害していた。
しかもその動機というのが剥製にしてじっくりと眺めたいという狂気の沙汰としか言いようがないもの。


また、彼の狂気をものがたるのはこれだけではない。
以下の文章はバイオハザード2のファイルの1つ『署長の手記』の9月23日付の内容である。



9月13日

もうお仕舞いだ。アンブレラの奴等は私の街をメチャクチャにしやがった!
じきに街はゾンビだらけになる。
私だって感染しているかも分からない。
こうなったら街の人間は、一人残らずブッ殺してやる!!



「猟奇的な側面を持ち、抑圧された環境下では暴走しやすい危険なもの」という彼の本性が最悪の形で顕現したわけである。


彼はその後街の混乱に乗じた警察署内でのテロ対策という名目で武器弾薬の配置場所を署内のあちこちに拡散させるように指示
これにより正確な配置場所が把握できなくなり、警官は攪乱され、迅速な対応ができなくなる*1
また、脱出路を断つ事により警官の脱出を妨害。
更にアウトブレイクでは神経性ガスを散布させて生存者のゾンビ化を加速させる等状況を悪化させていった。


さらには本格的にバイオハザードが起きた後には生き残りの警官らを殺害し始める
彼の手記の別の日付のページにはエドワードという名の警官を背後から射殺したという事が書かれている。
日付的にはケビン達が脱出した後に狂気が発露した可能性もあるので、もしそうであればケビンやリタ達は間一髪で難を逃れたということになる。
裏を返せば、あの時マービンが脱出を検討しなければ避難していた市民達も生き残っていた警官達も、遅かれ早かれアイアンズの手で殺されていたかもしれない…


こうして彼の手により、警察署は混乱。
それにより街の混乱もより悪化する事となる。


もし彼がいなければ、生存者はもう少し多かったかもしれない…



これだけではなく、事件発生前はアンブレラと通じ、アンブレラ関連の事件や証拠などを揉み消していた
作中ではアンブレラの研究者であるウィリアム・バーキンがその見返りに1万ドルを口座に振り込んでおいたという旨の連絡を見る事ができる。
秘書の日記によると彼の収入だけでは買えそうにないような美術品を幾度となく購入していたらしく、どうやらその資金源としていたようだ。
不自然な金回りの良さに勘付いた秘書の日記が不自然に途切れている事から、秘書も彼に始末されたものと考えるのが妥当だろう。


クリスら洋館事件の生存者の報告も彼によって握りつぶされてしまったらしい。
……が、それからほどなくクリスの依頼を受けたジャック・ハミルトンの内務調査によって上記の裏の顔が暴かれてしまった。
つまり、もしもバイオハザードが起こらなかった場合は本編とは別の形で何らかの制裁を受けていた可能性が高い。

自分がやっていた事を棚にあげ、アンブレラを逆恨みした挙げ句市民も部下も誰も彼も道連れにしようとする…
ほとほとろくでもないクズである。



そんな彼の最期はクレア編の表シナリオと裏シナリオで若干異なる。


署長室の仕掛けを解き、地下の剥製処理室(なんでそんなものが警察署に…)へ行くと彼が待ち受けている。
このときの彼は自分の本性を隠そうともせず、クレアに銃を向けつつこのバイオハザードの裏側の事情や『G』についてべらべらとしゃべり立てる。
そして 「みんな殺してやる!」 などと言い放つが…

剥製処理室でクレアと対峙し、彼女に銃を突きつけるのは同じ。

だが、表編では彼女と会う前にGに遭遇。Gの胚を植え付けられる。
そして彼女を壁際まで追いつめたところで、突如胸の激痛を訴え始める。
その直後、彼の身体を内部から食い破ってGが孵化
彼は上半身が半ば裂けた、無惨な死体と化した。
小説版はクレア裏ルート・レオン表ルートに則した内容になっているためこちらの末路を辿るが、子供のシェリーに見せられるものではないという配慮から、遺体はクレアにブルーシートを被せられて隠された(シェリーは半ば察していたが)。


裏編ではGには遭遇しないものの、クレアを壁際まで追いつめたところで下に伸びる穴から伸びてきたGの腕に足を掴まれ引きずり込まれる。
しばらく生々しい、何が起きているのか想像したくないような音と署長のすさまじい悲鳴が響いたあと、上半身だけになった死体が部屋に放り込まれる。(下半身の行方は不明)



どちらにせよ、凄惨ながら因果応報としか言いようのない最期を迎えることになる。
また、ラクーンシティ壊滅から数年後に後ろ盾であるアンブレラが崩壊する等、仮に生き延びてラクーンシティから脱出したとしてもその後に起こる事態で前途多難になる運命は不可避である。
いずれにしても、この男に未来など無かったと言える。

ちなみにDCはだいたい表編と同じ。
ただし事前に署長室で会うイベントがなかったり、食い破って現れるのが最初からG成体だったりと細かい違いはある。


2の前日譚にあたるドラマCD『バイオハザード ~運命のラクーンシティー』では本人は直接登場していないものの、署長が警官達に圧力をかけた事を示唆する場面がある。

映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』では初の実写化を果たしているが、原作の人格破綻ぶりなどといった要素がオミットされており、口うるさい部分を除けば比較的マトモな人物として描かれている。






追記・修正は署長の真の姿を暴いてからお願いします

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最終更新:2023年10月10日 18:57

*1 但し、これまでの各地出動で弾薬はある程度持ち出されていたであろうし26日時点で武器庫のカードキー所持者が行方不明になり、更にブレーカーが落ちてカードリーダーも動作しなくなっていたのでどの道弾薬補充は困難だったと思われる。むしろ警察署がゾンビだらけになってから訪れたレオンとクレアにとっては助け舟となった