騙して悪いが(AC)

登録日:2012/02/09 Thu 00:45:55
更新日:2024/04/10 Wed 23:09:27
所要時間:約 5 分で読めます




アーマードコア2AAに隠しキャラとして登場する(登場ミッションは後述)伝説の凄腕レイヴン、ランバージャンヌの台詞の一部。
詳細は各自で調べていただきたいが、台詞の一部でこのような項目が立つことからもランバージャンヌがどれだけ偉大かお分かり頂けるだろう。
ちなみにランバージャンヌは女性レイヴンであり、
公式設定画ではかなりの美人である。
参考画像
参考画像(一部18禁注意)


追記・修正は彼女にブレードオンリーで勝利してからお願いします。






























































































よく見てくれた

残念だが、そんなレイヴンも画像もはじめからない

騙して悪いが、仕事なんでな

死んでもらおう


…まぁ察した方も多数いると思うが、この『騙して悪いが』はアーマードコアシリーズにおけるスラング、そして伝統である。




●目次

概要

要するに、偽情報や高額報酬にホイホイされたレイヴンに行う騙し討ちのこと。
『過程や……!方法なぞ………!どうでもよいのだァーーーーーーッ』もしくは『この際プライドは抜きだ!』な思考のレイヴンによって度々仕掛けられる罠。
そう、血も涙もないACシリーズの世界ではよくあることである。

主な手口として
  • 依頼文からは情報が上手く読み取れない
    • もしくは妙に簡単そう
  • 依頼内容に比べてやけに報酬が高い
  • 全額、もしくは一部前払い

また別ケースとして
  • 物語序盤にもかかわらず報酬が高い

上記の傾向が見えるミッションは要警戒。
油断してたらMTばっかりと聞いた場所にACが出て来たり、単なる調査の筈が複数機のACに袋叩きにされたり、味方だったやつが急に撃ってきたりと散々な目に遭う。
なお、通常は絶対排除したい相手に使う方法のため、大体『イレギュラー認定』されたと同時かその直後にやられることが多い。
一部作品には逆に主人公側が偽の依頼でおびき寄せた敵を叩くというミッションも存在している。

ちなみに、歴戦の傭兵たちが『騙して悪いが』→『知ってた』『どうせそんなこったろうと思った』『こちらこそ悪いが、俺だって仕事なんでな 報酬を貰って帰らせてもらおう』と対策万全で返り討ちにするのも日常の光景。

項目冒頭のセリフを変えて『騙して悪いが○○なんでな。××してもらおう』と他人に何かをする、させたい時にも使われる。

騙して悪いが、ここからは軽くネタバレを含むんでな。










主な『騙して悪いが』の仕掛け人

ボス・サヴェージ

初代『イレギュラー』発言者にして初代『騙して悪いが』。
主人公に「協力してほしい」と無人兵器だらけの海底基地に呼び出し、閉じ込めようとする。
「……部屋のドアはロックした。悪いがお前を殺すのが俺の受けた依頼なんでな。じゃ、俺は帰らせてもらう」
今考えればなんともお粗末な方法であるが、本作には専属オペレーターがおらずミッション中の指示は依頼主が出してくれるので本ミッションの脱出方法は完全にノーヒントだったりする(よく観察すれば突破方法が見つかるようにはなっている)。
この当時から報酬が全額前金だったり脱出時に多数のMTの相手をする(このミッションの場合は寄り道しなければそこまで激しくはない)と、後のテンプレは確立していたといえよう。
ちなみに彼が主人公をイレギュラーと呼称するのはここではなく少し先の話である。

勘違いされがちだが、実は海底基地のミッションは失敗してもゲームオーバーにはならない。

レイヴンズ・ネスト

傭兵斡旋組織の元祖にして物語の黒幕。
やりすぎて一大企業を潰した初代主人公をイレギュラー認定し、消しにかかった。そんなヤバい依頼、主人公に回さなければいいのに…
その方法は『廃墟となった施設内部の調査』『浮遊機雷の除去』という単調な依頼で釣ったところをネストの戦力で袋叩きにするというもの。
これだけならまあ普通なのだが、問題は後者の方で誘い出した場所。なんとネスト本部である。
騙されたことに気付いた主人公は迫りくるネストの部隊を払いのけ、勢いそのままネストの本体たるコンピュータを破壊してしまった。

なお、二大企業がまだ健在時から主人公はネストに不穏分子と見なされていたようで、
ストーリー後半ではネスト直々に毒ガス兵器工場の破壊ACバトルのデスマッチ*1を依頼してきており、合法的に抹殺を試みていたことが見て取れる。
上記のボス・サヴェージの最初の騙し討ちの依頼主もタイミングからして恐らくネスト。

ムラクモ・ミレニアム

初代シリーズに登場する二大企業の片割れ。
護衛対象のオカムラ博士が乗る航空機を襲撃者から守るミッションを依頼してくるが、実は博士を別の空港から安全に脱出させるための囮。
「敵を欺くにはまず味方から」と言う珍しいシチュエーションで、陽動作戦が成功すると襲撃者もろとも航空機を自爆させて始末するという中々にしたたかなやり口を見せてくる。

ただ、この爆発に巻き込まれると即死級の超ダメージを受ける上、爆発範囲もACの大型ミサイル以上にデカイため、かなり離れないと自分が死ぬ破目になる。
事前に通告してくれるだけマシだがひょっとしたら、本当に主人公もろとも始末しようとした可能性も……。

ウェンズデイ機関

ACPPに登場する敵組織。
同組織に捕まっているヒロインのレイヴン、スミカ・ユーティライネンが主人公に匿名で救出依頼をして地下都市アンバークラウンに呼び寄せたのだが、それを嗅ぎつけたことで、同じく匿名の救出依頼を出しておびき出し始末しようと目論む。
騙して悪いがとしては極めてお粗末なもので、依頼内容にはほぼ偽りが無く普通に正面からMT数機で殴り掛かるという正々堂々としたもの。
組織お抱えのレイヴン、スティンガーには「罠を仕掛けておいてあっさり全滅するとは使えない連中」と吐き捨てられるザマ。
護送車に爆弾でも仕掛けておけば良いものを…。

ACMoA主人公

こちらは主人公が騙して悪いがを仕掛けるパターンの元祖。
ミッション「テロ集団襲撃」にて、サブアリーナ参加権を得るために主人公が騙し討ちをする側に。
「MTの集団を鎮圧して欲しい」という偽依頼でレイヴンをおびき出し、
MT相手だと油断しているところを不意討ちするというのがこのミッションの目的なのだが…
いざ始めてみると敵ACは2体双方とも騙されていたという異常事態に

ストラング

AC2に登場。渋い声の教官で、初っ端のチュートリアルミッションにも出て来る。
敵AC&MT部隊の撃破協力を主人公に依頼し、敵を全滅させると主人公の成長振りを評価したあと『君は危険だ。消えてもらおう』と攻撃を仕掛けてくる。
中々渋いボイスで攻め立ててくるのだが、今際の台詞で男の名を叫んでしまったがために風評被害の餌食となった。

ジオ・マトリクス火星支社

AC2シリーズに登場する企業の一つであるが、ストーリーが後半になると舞台となる火星の支社と本社が対立するようになり、さらには今まで色々と任務を依頼して世話になってきたはずの主人公を用済みと称して旧市街地に誘い込みAC二機による騙し討ちを仕掛けてくる。
さらには熱核ナパームミサイルのオマケつき。ここから完全に火星支社は暴走を始めていくことになる。

ランバージャック

AC2AAに登場。当記事冒頭部分の元ネタ、つまり本家「騙して悪いが」の人
彼の一言により『騙して悪いが』がアーマードコアシリーズを風靡する事となる。
なお、実は実際には「だまして悪いが」と平仮名表記なのだが、こっちで定着してしまった。
騙したわりに呼び出した主人公とサシでやり合う辺り、微妙に正々堂々。
が、実は彼は所詮ただの捨て駒であり、本命は…

ディア・ハンター

AC2AAに登場。ランバージャックに依頼したと思しきレイヴン。
ランバージャックがプレイヤーに撃破されると登場し、彼を得意げに「捨て駒」呼ばわりして襲い掛かってくる。
弾薬、AP共に消耗した主人公をグレネードライフルで消し炭にしてくる厄介な相手だが、軽量級なので撃たれ弱い上に武器がそれしか無いので弾切れさせれば案山子も同然。
更には上述の通り軽量級ではあるがフレーム構成が積載上限目一杯でエネルギー消費が高いパーツが多く、装備ブースターに至っても最高の出力と引き換えに最悪の燃費というのもあって動きはキレが無く鈍いという有様。
ガチタンでも持ってくれば良いものを…

ザルトホック

AC2AAに登場。コンコード社依頼の「スペシャルアリーナ出場」「スペシャルアリーナ再出場」で戦うことになるレイヴン。戦闘フィールドは対戦でも使われる「アリーナ」で特に変な乱入者等はいない。ちなみに報酬は後払い。
「スペシャルアリーナ出場」では、コンコード社の主催する「火星と地球のレイヴンを戦わせる」というスペシャルアリーナの地球側代表に選ばれたプレイヤーは、火星の上位ランカーである彼(真人間)と戦うことになる。
ENマシンガンをメインとして使ってくるが、ここまで攻略してきたプレイヤーならそう苦労することなく倒せるだろう。

「スペシャルアリーナ再出場」ではザルトホックが再戦を希望している、という依頼文を受けてアリーナで戦うことになる。
「前回と同じく簡単に倒せるだろう」と油断して依頼を受けると……

館内放送「なお、前回の勝者にはハンデが課せられます。では、お楽しみください」
ザルトホック「この際、プライドは抜きだ」「お前を倒せればそれで十分だ」

「天井にはこちらだけを狙う複数の小型砲台」「アセン強化と強化人間化」と予想外の罠と対策をした彼が待ち構えているのだった……。


ファンファーレ

AC3に登場。主人公を『イレギュラー』と断じ、ミッション「侵入路探索(AC3)」にて、遺跡調査と偽って呼び出したところをリップハンターと二人で袋叩きにしてくる。
ステージが狭いうえに障害物だらけの悪条件下で的確に拡散投擲を撃ち込んでくる中々の強敵であり、粉砕されるプレイヤーも少なからずいた。
『イレギュラー要素は抹消する、ミラージュはそう判断した。管理者を破壊する…馬鹿げたことを』

リップハンター

AC3に登場。上記のファンファーレと共に襲い掛かってくるレイヴンであるとともに、3におけるイレギュラー認定キャラでもある。
彼女はミッションにおいてしばしば僚機を務めてくれたレイヴンであり、『騙して悪いが』の際にも最初のうちは味方として行動している。
元同僚だろうが容赦してくれるはずもなく、「この世界にあなたは不要なのよ…。消えなさい、イレギュラー!」とまで言い切られる。
なお慣れたイレギュラーは彼女が味方でいるうちに始末するとか。
レイヴンってこういう商売なのよ。
続編のサイレントラインでは彼女と思しきキャラがアリーナに登場するが…?

ミラージュ

AC3~NXに登場する企業の一つ。
3では管理者の制御を目論んでおり、その管理者を破壊しかねない力を持ち始めた主人公を危険視するようになり、
ストーリー終盤に偽の任務で主人公をおびき出し、上記2名のレイヴンを刺客として送り込んでくる。
NXでは「キサラギの施設を破壊してほしい」と依頼するも、
いざ戦闘に突入すると突然ミサイル攻撃を開始し、主人公もろとも施設を爆破してしまう。ミサイルはしっかり主人公を追尾してくるため、敵の注意を引かせて捨て駒にする気だったらしい。
この裏切り行為によりブチギレたレイヴンズアークによって報復攻撃を受ける破目になるが、当然その報復ミッションも受注可能。

ACNX主人公

MoAに続き、NXの主人公も騙し討ちをする側に。そういうこともあるさ。レイヴンだもの。
ミッションは「クレスト専属AC消去」。今回はターゲットだけ誘き出して待ち伏せに成功する(企業専属なので、偽依頼ではなく偽情報での陽動を行ったものと思われる)。
だが自分が騙された場合と違い、正面きってのタイマンを強いられる。
あの輸送ヘリごと撃墜しちゃダメなのとは誰もが思う道。実際にACを輸送機ごと撃墜出来るミッションがあるから尚更。もっとも、初期シリーズではこれを行うと目標が出て来ずクリア不能になるミッションもあったけど…
ターゲットはクレスト社専属のAC乗り、「赤い星」ことアグラーヤ
それなりの手練れなので返り討ちにされないように気を付けよう。

ライウン

ACLRのミッション「管理局強行偵察」に登場。油断したレイヴンをベテラン新人まとめてチリに変えてきた鬼畜逆関節。
このミッションはゲーム開始時に選択できる依頼の一つであり、初心者に『管理局強行偵察』をオススメする“リアル『騙して悪いが』”を行うのはACLRの名物となった。
依頼主に騙す意図は無かったと思われるが、ミッションクリア時のジャック・Oの言葉から、彼が裏で手を引いた疑いがある。

ズベン・L・ゲヌビ

ACLRのミッション「敵AC撃退」に登場。ACに襲われたと偽って主人公を呼び出し、フルボッコにしようとする。
でも本当に怖いのは彼ではなく後釜の“弾丸人生”の方。
ちなみに依頼文では「敵ACの武装はエネルギー兵器だ」的な事を言っているが、案の定そのミッションに登場するACは実弾兵器のみであるから尚更タチが悪い。
ちなみに彼はランバージャックのオマージュ説あり。
確かに色んな意味で似ている。ミッションの詳細は個別項目へどうぞ。

リム・ファイアー

ACLRに登場。上記のズベン・L・ゲヌビと共に待ち伏せを仕掛けてくる。
主人公のみならず仲間であるはずのズベンまで騙し、見殺しにしたうえで弾薬・AP共に消耗した主(ry
シナリオ分岐によってはズベンが登場せず、彼だけが襲ってくることになる。その際のメールから察するに、ズベンは彼に殺害された可能性が高い。彼はどうあっても助からない運命なのね
作中でも有数の実力者であり、まともにやり合うと単体でもなかなかキツい。

モリ・カドル

ACLRに登場。敵対勢力からの依頼と偽り管理局を強襲させ、防衛を蹴散らして弱ったレイヴンにトドメを刺そうと出て来る。
「管制室、ちゃんと援護しろよぉ!」の名言を生み出したと共に仲間の誤射で撃破されることがある哀しきヘタレ。
機体構成はACNXのランク1(笑)ジノーヴィーと同一である。
が、何気に本家より正確な射撃をしてくるので油断は禁物である。
さらにグレネードとブレードを巧みに組み合わせて使ったりもして…あれ?小物なオーラ全開なのに本家よりも強(ry
そういう意味でも「騙して悪いが」である。

エヴァンジェ

ACLRの「所属不明部隊撃破」にて。砂漠に出現した所属不明の部隊の殲滅を支援して欲しい、と依頼してくるが同行してみるとEOとブレードでしか攻撃せず、あきらかにやる気がない。
そして敵を全滅させると友軍信号を解除し襲いかかってくる。
前半戦での消耗、敵ACの武装の性能、マップの狭さなどが相まって厄介な戦いになる。
もちろん前半の敵はプレイヤーのみを狙ってくる。なお、こちらから先に仕掛けるとそのまま戦闘になる為、更に難易度が上がる

ジャック・O

おなじみジャックも、ACLR「敵部隊撃破」でアライアンスの部隊を撃破するよう依頼し『騙して悪いが』をやってくる。
報酬に歩合制を提示されるため、 張り切ってMTとガードメカの群れを蹴散らし続けていると、
「いいだろう、私が相手になる」と御大将自ら出張ってくる。
…のだが、根本的に機動力が死んでいる上にかっこいいエフェクト濃密なECMのせいで彼のほうがロックオン障害を起こしているため厄介な相手ではない。
上記のエヴァンジェ共々、主人公の力量を測るような言動をしており、殺す気はないらしい。

ちなみにこの時実際に相手をしているのはアライアンスではなくバーテックスの部隊である。しかし彼らも事前に敵襲を知らされていたわけでは無いので集団騙され状態。*2
ジャック自身の目的故、後半の彼からの任務はこんなのばっかりである。

インテリオル・ユニオン

AC4およびACfAに登場する組織。AC4では印象が薄かったが…
ACfAの依頼「第8艦隊撃破」で仕掛けてくる。依頼内容は"AFスティグロと協働でBFF第8艦隊を撃破しろ"というもの。
難易度ハードを選択すると、味方のはずのスティグロが第8艦隊をガン無視して主人公に襲い掛かる。そしてオペ子がキレる。
報酬が歩合制であることに加え、わざわざスティグロに有利な戦場に呼び出すあたり、スティグロの性能をアピールするためのかませ犬にしようとしたらしい。
この時点ではインテリオルが主人公を狙い討ちにする動機が薄く、確実に抹殺したいなら歩合制でなく高額報酬をエサにするほうが良い。つまり報酬までケチったうえで、釣れれば誰でもよかったということである。
なおクリアするだけならスティグロが頑張ってくれる難易度ノーマルのほうが楽なのだが、高報酬・高ランククリアを考えると敵をかっ攫われないハードの方が楽だったりする。
ACfAのインテリオルは依頼内容に不備が多く実質騙される形になるミッションは他にもあるものの、明確に騙し討ちをしてくるのはこの「第8艦隊撃破」と下記の「アルテリア・カーパルス占拠」の2つだけ。

企業連

ACfAに登場する組織。
大虐殺ルートラストミッション、アルテリア・カーパルス占拠をインテリオル・ユニオンが依頼してくる。莫大な報酬に釣られてホイホイいくと制圧任務なのにもぬけの空で、急襲するネクスト相手にまさかの2対4(ハードだと5)。しかも相手は企業連のトップ4である。
「偽りの依頼、失礼しました。あなた方にはここで果てていただきます、理由はお分かりですね?」
とはいえ、大量虐殺をやらかしている主人公に「世界の平和のため」のミッションを依頼し、「圧倒的な高額報酬」を提示した挙句「ミッション内容は詳細不明」、インテリオルからの依頼なのにブリーフィングでしれっと表記されるGAとオーメルのロゴ、なおかつ受注可能なミッションがこれしかない時点でもうプレイヤーにはバレバレ。見えてる核地雷を真正面から踏み抜きに行く最後の関門である。

アーキバス

AC6に登場する企業の一つ。実際にはほとんどスネイルだけど

オールマインド

本作の胡散臭いAI枠、オールマインドが仕掛ける”騙して悪いが”は、最終ミッション「コーラルリリース」でのこと。
計画失敗が確定する5分前に叩き起こしたプレーヤーの協力のもとあらゆる障害を排し、リリース計画の成就を目前にしたオールマインドから、「共にコーラルリリースを成し遂げましょう」と報酬が高額で具体的な内容は一切不明の依頼が届く。
ホイホイ指定された場所へ出向くと案の定、AC5機に後詰めまで用意する徹底ぶりでオールマインドが待ち構えている…
のだが、先述の「カーパルス占拠」並の見えてる地雷であることに加え、当のオールマインド自身が途中からラスボスを御しきれなくなって弱音を吐くなど思わず憐憫の情を誘う有り様なこともあってか状況は紛れもなく「騙して悪いが」なのにあまり騙されてる感が無いという結果に。

C4-621(ACⅥ主人公)

騙す側の主人公その3。旧世代型強化人間でコーラルに脳を焼かれてるせいで歯止めがきかないのか、やたらと騙したり裏切ったりする機会が多い。
偽の情報でおびき出したところを僚機とタコ殴りにするオーソドックスなものから、依頼遂行中に敵に寝返って随伴していた僚機をボコすものもあったりとバリエーションも豊か。
後者は最初から裏切りが織り込み済みなどではなく戦闘中に敵方から寝返りの打診(+多額の報酬)を受け、その場で了承して裏切るというトップクラスに質の悪い裏切り方をする。騙してすらない。

中でも特徴的なミッションは「ヴェスパー7排除」だろうか。アーキバスの強化人間部隊であるヴェスパー隊の7番隊隊長スウィンバーンを暗殺するミッションなのだが…
なんとこのスウィンバーン、やられそうになると命乞いをしてくるのだ。要約すると「自分は部隊の会計担当で相応の金は払えるから許してくれ」とのこと。
この命乞いを受け入れた場合、スウィンバーンをロックオンできなくなると同時に彼は去って行き、こっそり依頼主を裏切ってミッション達成…とはならず、動向を密かに監視していたらしいどう考えてもスウィンバーンより強いニンジャの殺し屋を撃退してようやくクリアとなる。*9
ここまで書くと騙して悪いがと何の関係がと思うかもしれないが、ロックオン解除された後でも判定は残っており攻撃が当たる。しかも、どういう訳かこの時のスウィンバーンはAPがやたら低く設定されており、殆どの攻撃なら一撃で倒すことができる*10
もうお分かりだろう。命乞いを受け入れた後にスウィンバーンを「騙して悪いが」と昇天させる621が各所で多発したのだ。


拒否するとそのまま戦闘再開*11。お察しの通り、後半戦をまるごとすっ飛ばせるため攻略の観点から見ても「騙して悪いが」が非常に有効なのがタチが悪い。

ちなみに見逃したパターン、命乞いを無視して攻撃したパターン、了承して騙し討ちしたパターンとで複数の専用台詞がご丁寧に用意されている。
この変態企業こだわりすぎである。
余談だが、当初は武器をチャージ状態にしておくと命乞いを受けるかどうかの選択肢が出た瞬間勝手に発砲してしまう仕様だったので、命乞いを無視したパターンで戦闘再開になっていた。
この仕様はVer.1.05で選択肢が出てもチャージ状態の攻撃を発砲しないように修正されている。よかったね、スウィンバーン。まぁ騙し撃ちするけどな!

フロムソフトウェア

騙して悪いがを行うのはなにもゲーム中だけではない。
数々の騙して悪いがを生み出したアーマードコアシリーズの製作会社たるフロムも行っているのだ。
2023年8月に行われたAC6の発売前イベントで、抽選で選んだ観客にAC6の初公開ミッションを攻略させる企画が行われた。
が、舞台に呼ばれた観客に突き付けられたのはミッションの詳細な情報なし&アセンブルに使える時間は1分だけという無茶ぶりの極み。
実は運営側の意図としては一度攻略に失敗させて、2度目の挑戦でミッションに合わせた機体を組ませる事でアセンブルの有効性をアピールする予定だったという。
しかしプレイヤーとして選ばれたアーマードコアシリーズ全作プレイ済のリアルイレギュラー歴戦の猛者が与えられた僅かな事前情報からきっかり1分で組み上げた*12機体で見事初見クリアしてしまい、運営の目論みは破綻する事となったのだった。

「綺麗な花火ですね」


結果まで含めてリアル騙して悪いが案件だと話題になった。
ちなみに生贄にされかけたドミナントはその偉業により渋谷から来た「プレイヤー名:ファイアーワークス」から「渋谷の花火師」の異名がつけられた。


関連するかもしれない人々

B.O.C.(Bureau of Control)

AC2AAにて「反政府レイヴン強襲」の依頼をしてくる。
対象はインディーズに協力的なクソ野郎だから潰してくれといった主旨だが、いざ出撃してみるとヴェノム・二天という2機のACが対戦中。
プレイヤーを見て「乱入してくるとはとんでもない奴だ」と言い放ち2機が協力してプレイヤーに襲い掛かる。結託してくるとはとんでもない奴だ。

ただ、このミッションの依頼人は名義こそBOCだが正規なのかは判断しづらい。こちらの項に書いたのはこれが理由。
同じ依頼主の他ミッションと違い、内容が「指定した場所へ向かえ」というかなり曖昧なのも気になる点である。このため偽依頼説も。

ファナティック

AC3に登場。通称ファナ姐。
「都市侵攻部隊排除」においてプレイヤーと共闘して敵MTを掃討するが、誤射を受けるとプレイヤーに襲い掛かってくる。
これだけを見ると騙すも何もないように思えるのだが、問題はその行動。
まず攻撃頻度が妙に低くやる気がない。しかもなぜかこちらにフラフラ近寄ってきて射線に割り込むような行動をとる
そしていざ誤射するとものすごい些細なダメージで激昂する。内部的には一定値ダメージで寝返るようになっているらしいのだが、とにかくそのラインが低く、しばしばそのキレやすさを林檎少年やゲド様と比較される。

裏切ったファナ姐はそれまでのやる気のなさが嘘のように豹変し、急にMTと共闘してプレイヤーを襲う。
しまいにはこのファナ姐を撃破すると依頼主のミラージュが1万クレジットの追加報酬をくれる。なんでだよ!
なおファナ姐は裏切ろうが裏切るまいが生存しようがしまいが、ミッション後アリーナから消えている。
一体どういう事だ…? オレハ…ナニカサレタヨウダ…

余談だが、こちらからの攻撃でなければファナ姐が裏切る事はない。
またMTはやたらとこちらばかり狙ってくる=誘導してやればファナ姐を始末させる事もできるのだが、逆に言えばそれぐらいファナ姐とMTは裏で通じてんのかと思えるぐらい交戦頻度が低い。


ハンドラー・ウォルター

AC6の登場人物で、前述した強化人間「C4-621」の上司に当たる存在。
発売前トレーラーでは人を人と見ていない非人道的な人物かと思われたが、
オープニングで621に「この星でコーラルを手に入れれば、人生を買い戻せる程度の大金が得られる」と語りかけ、
621が不慮の事故で生死の境をさまよった時は特別手当+休暇を与えたり、哨戒という名目のデートの帰りが遅いのを心配したり、621への差別的発言に訂正を求めたり、とある任務が不可抗力で破棄になった*13際には報酬額をそっくりそのまま補填してくれたり、強敵と出くわした時は「お前なら勝てる!」と激励したりと非常に情の深いごすずんホワイト上司である。
あと上記した621が依頼遂行中に敵に寝返って随伴していた僚機をボコした時は「寝返るかどうかはお前が決めろ」と言った上で裏切られた最初の雇用主には「621が撃破した僚機の修理費は俺に回せ」と言ったりしてる

その一方で徐々に621に対して隠し事をしている事が描写されていき、物語後半において彼、及び彼らの属する組織の本来の目的が明かされると、上記のオープニングのセリフはコーラルよりも真っ赤なウソだったということが判明する。
……と言っても嘘なのは「まるでコーラルを手に入れる事が目的かのように言っていたこと」で、あるルートで聞ける彼の本音らしきセリフから読み取れる限りでは目的さえ果たせば本当に621を自由の身とするつもりだった*14ことが窺える。
また、本当の目的を隠していた事も、あるミッションでは「この仕事が終わったら、最後の依頼を話そう」と語っており、このミッション終了後のトラブルが起きなかったら自分の口から説明するつもりだった。
ウォルターの性格上、順調に事が運べば最後の汚れ役は621ではなく自分が行うつもりだった可能性もあるし、その場合621の手術費用はポケットマネーから全額支払っていた可能性すらあり得る。
本当の目的を明かさず621を利用していたのは間違いないが、それが決定的な裏切りというわけでもなく温情の数々にも嘘はないという、通常の「騙して悪いが」とは一線を画す美味しいポジションである。
むしろ、第一印象で散々疑っていたプレイヤーからすれば「騙して悪いが、いい人なんでな」とでも言うべきだろうか。
…逆にあるルートでは「普通に騙して悪いがしてくれた方がマシだった」とプレイヤーから嘆かれる事態にもなっているのだが。

アーシル

AC6の登場人物でルビコン解放戦線の傭兵起用担当。
前以て言っておくが、彼自身は超良い人
ルビコン解放戦線とは色々因縁のあるどころか、場合によってはアーシルの恋人疑惑がある人物を殺している場合すらある621に対して恨み言はほとんど言わず*15
621のせいで解放戦線内部がごたついてる事すら「身内の恥を晒すようで申し訳ない」と謝罪した上で誠実に621に依頼してくるプレイヤーが困惑するレベルの良い人である。
なのだが、騙して悪いがに妙に関わってしまっている。
前述の621の項で説明したスウィンバーン暗殺依頼を出したのはルビコン解放戦線であり、当然仲介をしたのはこの人。
つまり、六文銭が密かに見張っているのを621には黙っていた。まぁ、これについては立場上明かすわけにはいかなかったのも事実であり、
スウィンバーン暗殺を果たした場合は「解放戦線内部では621が金に釣られて裏切る事を危惧する声があった*16」という依頼の裏事情を教えた上で「やはり不要な心配だったな」とさらに621への信頼を爆上げしてくる。
ちなみに六文銭を撃破してもその後何事もなかったかのように依頼してくる。
また、ウォルターの項で説明した護衛任務を受けた621が現地に着いた時には護衛対象が破壊されていた一件の仲介をしたのもこの人。
上記した通り、この時護衛対象が破壊された事もあって解放戦線は報酬をくれなかったのだが、621には責任は一切ない事もちゃんと理解しており
むしろ「貴方を欺いたような形になってしまった」と解放戦線も全く悪くないのに結果的に騙して悪いが展開になった事を謝罪してくる


この他にも結構な数の「騙して悪いが」が存在する。
汎用性の高さとわかり易さから場合によってはAC関係なくても使われることも。

騙して悪いが発売延期なんでな。
死んでもらう。
汚いなさすがフロムきたな(ry



私の友人曰わく入門用AC。
それはラストレイヴンで
その時私はルーキーでした。
それは心が折れそうで
こんな難しいゲームを薦められた私はきっと真のドミナントなのだと感じました。
今では私がラストレイヴン
入門用として薦めるのはもちろんナインブレイカー。
騙して悪いが仕事なんでな。
死んでもらおう


『騙して悪いが平凡項目なんでな。(良項目に)追記・修正してもらおう』

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最終更新:2024年04月10日 23:09

*1 対戦相手はネストが選定したもの。2パターンある

*2 ミッション開始直後に「アライアンスのACか!?」という戸惑いのセリフが字幕無しで流れる

*3 作中の舞台、ルビコン3という惑星で産出される赤く光るエネルギー物質

*4 依頼者および後の展開から、首謀者はアーキバス社のV.IIスネイルだと推測される

*5 撃墜ボイスが明らかに死亡前提のものである。ホーキンスも勘違いするくらい。

*6 ちなみに621がレッドガン殲滅を引き受けない場合はラスティがやる事になるので、このミッション自体621かラスティのどちらかの抹殺を視野に入れていた可能性がある。

*7 一応伏線はあったのだが、結構前な上に断片的な情報しかないので覚えていないプレイヤーもいたであろう。

*8 もっともハメてくるような相手に教える親切心などルビコンに不要

*9 ちなみにスウィンバーンを生かした場合、ちゃんと金は払ってくれる。律儀な奴である。ただしこの醜態はさすがに問題視されたらしく、上司によって再教育センター送りになる。合掌。

*10 アサルトブーストの衝突ダメージなら3発ほど必要になるため、およそ100くらいと思われる

*11 ただし、命乞いの際に両手武器をパージしてそのままなので戦闘力は激減している。左肩のシールドが残っているのでタフではあるが。

*12 実は司会者がカウントダウンをわざとゆっくりやる事で数秒余裕を与えようとしていたのだが、プレイヤーがきっかり1分で切り上げた

*13 護衛任務だったのだが着いた頃には護衛対象は既に墜ちていた。

*14 また、金さえあれば「再手術」で普通に生きられる体を取り戻せる見込みがあるのも確かなようだ。

*15 唯一それらしい事を言ったのは壁越えの一件について「我々にとっても大きな打撃だった」と621に言った事くらい。

*16 展開次第では621が解放戦線に味方した最初のきっかけも金に釣られたからなので、ぶっちゃけ当然の声である。