BORDER BREAK

登録日:2009/11/30(月) 08:33:15
更新日:2024/01/12 Fri 12:32:44
所要時間:約 28 分で読めます






オレハ、マダ、ツカエル
―Ver.1.0―

安全な場所は もうどこにも存在しない
―Ver.2.0 AirBurst―

空を駆る、邪悪
―Ver.3.0 Union―

千の状況、万の答え
―Ver.4.0 Scramble―

オレハ、カナリ、ツカエル
―Ver.5.0 X―


概要


BORDER BREAK(ボーダーブレイク)は、2009年~2019年に稼働していたセガのアーケードゲーム。略称はボダブレ、ボダ、BBなど。ジャンルはネットワークロボットウォーズ (TPS)。後のSEGAのアーケードゲームの標準筐体となるRINGEDGEを採用した初のゲーム。
二足歩行型汎用兵器「ブラスト・ランナー」とその搭乗者「ボーダー」が、相手の「コア」と呼ばれる建造物を破壊するのが目的のネットワーク対戦ゲーム。
最大10VS10の対人戦が行われる。体感としては大雑把に例えるとアーマード・コアバーチャロン戦場の絆を混ぜた感じ。

完全新規タイトルの上、対戦格闘系を除けば戦場の絆くらいしか生き残っていなかったアーケードロボゲーではあるが……
  • 前代未聞の10vs10という大規模対戦
  • プリペイド料金制による基本プレイ時間の保証
  • 直感的に遊びやすいTPS操作、いい意味でカオス化しやすいRTS的ゲームシステム
  • やり込めばやり込むほど上達でき、戦闘が苦手でもチームに貢献できるシステム
  • リアル路線を貫きながらも、鬱陶しくない適度な外連味が盛り込まれた背景設定・アートワークス・サウンド
これらの要素が受けてSEGAアーケード久々のメガヒットを飛ばし、2010年の『初音ミク Project DIVA Arcade』と合わせてアーケード部門の黒字化に貢献。
2015年以降に至るまでバージョンアップを重ねに重ね、ロングラン稼働を続けた。
流石に2014年以降はプレイヤー数も減少してきてはいるが、セガも積極的にテコ入れを図っており、2015年にはセガ初となる賞金制大会(優勝賞金200万円)も開催された。

他のセガゲーや数は少ないが他社ゲーとも精力的にコラボしている。
「PSO2」「サクラ大戦」「龍が如く」「WCCF」「SFCE」「ベン・トー」「ブレイク ブレイド」「BLAZBLUE」「ニンジャスレイヤー」「チェインクロニクル」「Steins;Gate 0」どういう訳だか「わさビーフ」……他

特に後継機種への筐体更新は行われないまま長らく稼働していたが、その為か晩年はメンテナンス面での問題が発生。
そしてそうした保守面の問題もあり、2019年9月9日を以てアーケード版はサービス終了。本稼働からちょうど10周年であった。

だが、これで終焉を迎えた訳ではなかった。
話は巻き戻り2018年初頭、とある発表がされていた。




この戦線(ボーダー)突破(ブレイク)するのは、君だ
―PlayStation 4―




なんと PS4にて家庭版が開発 されていたのだ。同年8月2日リリース。
プレイ自体は無料だが武器や機体の入手にガチャ制を取り入れた、いわゆるソーシャルゲームに近い方式。
また世界観はアーケードとはパラレル設定になっており、一部の世界設定が異なっている。
家庭版にしか登場しない装備やパーツ、マップなども存在する。
ちなみに年末年始、ゴールデンウィーク、8月2日前後(PS4版BB〇周年)、9月9日前後(AC版BBから通算〇周年)には、キャンペーンによってガチャのチケットが大量に無料配布されるので、これから遊んでみようと思う人はこれらのタイミングで始めるのが良いかもしれない。

ガチャ制を採用した事や世界設定の変更、日々の運営面などで賛否はありつつも、こちらは2023年までサービスを継続。
そのためアーケード版の終了に伴ってPS4版へ移行して遊び続けているというプレイヤーも少なくないようだ。

しかし2023年5月15日、AC版から通算14周年となる同年9月9日をもってPS4版もサービスを終了する事が告知された。
サービス終了前の施策として、常設ガチャの価格引き下げとコラボガチャ(期間限定ガチャ)の復刻開催が6月12日より行われ、装備の入手のハードルが大幅に下げられた。
さらにその後、8月14日をもってランクマッチが終了した事に伴い、コラボ武器など一部を除く全ての武器・機体パーツが無償開放が実施され、ガチャを回す必要すら無くなった。
かつて遊んでいたという人は無償開放の武器と機体を使って最後に思い出に浸ってみるのも良いかもしれない。

そして9月9日をもってサービス終了の日を迎え、現在は1人用モードとエキシビションマッチ(招待制のオンライン対戦、要PS Plus加入)のみがプレイ可能となっている。

なおサービス終了に伴いPlayStation Storeからはソフトが削除されているが、リリース時に発売されたパッケージ版を利用すると旧バージョンのインストールが可能で、そこにアップデートパッチを適用すると実は新規ユーザーも今からプレイできるらしい。
元々が基本無料でインストールできるソフトだった上にサービスも終了したため、中古ゲーム市場での相場はタダ同然と思われるので物好きな人は自己責任で試してみるのも一興……かもしれない。

ゲームシステム


ACでのゲームプレイにはクレジット(100円)を投入し、GP(ゲームポイント)を購入する必要がある。現在主流のプリペイド製の先駆けである。
GP設定は店次第だが、100円で260、300円で900、500円で1550GPが基本。後期は何らかの形でクレジットサービスをしている店舗も多かった。
GPは1秒で1GPを消費する。1ゲームは基本的に10分=600秒なので、500円で2ゲーム遊べる計算になる。
また、GPはゲーム内の装備購入や、キャラクターや機体色の変更にも使用する。カスタム中は開始から60秒間、GP消費が停止する。

操作には左手のレバーと、右手のマウス型コントローラー、そしてタッチパネルになっているメインモニターを用いる。
レバーは機体移動、マウスは視点移動と攻撃を担当する。事実上のTPSなので馴染みやすい。

PS4ではパッドの各スティックとボタンに操作が割り当てられているが、レバー型専用コントローラーと市販のマウスを組み合わせる事でACに近い操作感で遊ぶ事も可能。
また左手にパッド、右手にマウスという間の子(PCゲーでいうモンゴリアンスタイル)にも対応する。
「元々マウス操作のゲームだったからPS4でもマウスを使った方が有利」というのが通説となっているが、パッド操作でもキーコンフィグの工夫や本人の努力でどうとでもなるので自分に合うスタイルを選ぼう。
実際、トップクラスのプレイヤーの中にもパッド使用を公言している者がいる。

ACでは専用のICカードを別途購入(自販機で大体300円)し、プレイデータを記録していく形になる。Aimeやバナパスポート非対応なので注意。
絵柄は豊富。Ver.5.0『X』からはカード度数の制限がなくなり、好きな絵柄を使い続けられる(他カードへの書き写しは可能)。

月額430円前後、プレミアムコース830円前後の携帯支援サイト「BB.net」も存在する。
多彩なキャラクターアバターパーツやコラボ武器、機体カスタマイズ支援、シードのプレゼントを始め、カード紛失時の再発行システムも装備。
プレミアムコースでは戦闘BGMの変更など、更に多彩なカスタム要素が解禁される。
続ければ続けるほどお得になっていくので、お金に余裕があるならは是非とも加入を勧める。特にいつでも再発行の保険がつくのは大きい。

PS4においてもそれに近しい制度として、月額1400円の「プレミアムサービス」が存在。
こちらはプレイで獲得できるボーダーの経験値やゲーム内通貨の増量、専用ガチャ*1の利用権を武器・機体合わせて1週間ごとに5回分付与、通常ガチャから除外された型落ちパーツの一部レンタル等からなる。
特にパーツのレンタルは始めたばかりの初心者には大きく、型落ちとはいえ多数の高レアリティパーツが自由に使え、中には未だに一線級~中堅で通用するものも。

●全国対戦(AC)/ランクマッチおよびカジュアルマッチ(PS4)

基本となるモード。プレイヤーは「GRF」と「EUST」の2チーム(PS4はαチームとβチーム)にランダムに振り分けられ、最少4vs4~最大10vs10で対戦を行う。
プレイヤーが最大数に満たない場合はCPUで埋められ、最少人数に満たない場合はマッチングからやり直しになる(マッチング中はGP消費停止)。
戦場によっては最大数が6vs6や8vs8になる場合もあるが、現在ではほとんどないと言っていい。
なお、対戦途中にCPUが途中参加したプレイヤーに入れ替わる場合もある。逆に対戦から抜けたプレイヤーがCPU化する場合も。

プレイヤーは「ブラスト・ランナー(ブラスト)」と呼ばれる機体に搭乗し、戦場に出撃する。
ブラストには各々耐久力ゲージがあり、このゲージが0になると「撃破」され、行動不能になってしまう。
撃破されてから10秒経つと、再出撃が可能。回数制限などはなく、1試合に何度でも再出撃は可能。
被撃破ごとに自軍のコアゲージ(後述)がごく僅かに減少するが、コアに直接攻撃されるダメージに比べれば微々たるもの。

ゲームマップの両端には両陣営の「ベース」が置かれ、その中央部には「コア」が存在する。
相手の「コア」を攻撃してヒットポイントとも言うべきコアゲージを減らし、相手のコアゲージを0にするか、タイムアップ時に残りコアゲージが相手より多い場合に勝ちとなる。引き分けは存在しない。
コアには障害物となる傘がつけられているため、遠距離攻撃でベースを狙ってもコアにダメージを与える事はできない。
そのため、コアに攻撃をするためには敵ベース内に侵入する事が必要になる(一部の装備によってはベース外からのコア攻撃ができるが、ほとんどの武器は効率が非常に悪い)。

また、戦場には複数の「プラント」が存在する(個数は戦場による)。
このプラントに「占拠範囲」が備えられており、この中に一定時間プレイヤーが入る事で「占拠」する事が可能。
自軍が占拠したプラントは再出撃などの際、出撃地点として選択出来る。より敵ベースに近いプラントを占拠する事が出来ればコア攻撃のチャンスも増える。
敵方のプラントは通常の占拠と同じやり方で「中立化→占拠」することができる。

各プレイヤー画面には戦場全体を映したミニマップが表示され、友軍機やマップ内で利用できる各種施設が投影されている。
ただし、そのままでは敵側の機体は全く表示されない。接敵した際に照準を一定時間合わせたり、偵察機や索敵センサーを用いたりすることで、一定時間だけミニマップに投影し友軍と索敵情報を共有することができる。
プラントを順調に占拠して敵チームを圧殺するのか、敵の索敵網を潜り抜けて敵ベースへステルス移動するのか、攻め方は多彩。
10人が10人、思い思いの行動をとるRTS要素が熱い。

全国対戦(ランクマッチ)はクラス分けがされているため、基本的にはほぼ実力の近いプレイヤー同士でマッチングが行われる。
上記のように再出撃もいくらでも可能で、操作に不慣れであっても何もできず嬲られてクレジットを無駄にする、という事も少ない。
更にブラスト同士の戦闘・撃破は大局にさほど影響しない。単に撃破するだけでは後述の撃破ポイントこそ得られるものの、有利な戦況を作るという点ではあまり意味がなく、ベースに向かう敵を潰したり、プラントを奪おうとしていた敵を排除して初めて評価される。
このため、未熟な動きのブラストに延々粘着する初心者イジメはポイントだけ稼いで試合は敗北というオチになりやすいのでうまみが少なく、本当の暇人くらいしかやらない。

ゲーム終了後には敵機撃破ポイントや、敵を補足した索敵ポイント、味方を修理したり敵コアに攻撃した貢献ポイントが計算され、合計数でチーム順位が決定する。勝敗結果と獲得ポイントによって、クラスアップポイント(ランクポイント)が増減して昇格/降格したり、報酬としてもらえる「素材」の数(PS4ではボーダーズチェックの量)が違ってくる。
ポイント計算はかなり細かい。敵に一定ダメージを与えたのにトドメは横取りされても、「撃破支援」ということでポイントが少しもらえる。
ベースに肉薄した敵を倒せば通常の撃破点に加えて「ベース防衛」ポイントが加算、膠着状態が続いた後にコア攻撃に成功すると「膠着打破」ポイントが追加されたりする。
また、特定の行動をとると「勲章」が貰える。例を挙げると、1回の出撃で敵を連続5機/10機撃破した証明の「CONBO/銀」「CONBO/金」、敵機の通算撃破数250機ごとにもらえる「撃破賞」など。

●イベントバトル(AC)/エクストラマッチ(PS4)

不定期に開催される、全国対戦とは異なったルールで行われるバトル。
AC版では全国大戦とは完全に切り離されており、勲章の獲得は不可能。ただしクラスポイントも増減しないため、常に降格のプレッシャーに晒される上位クラスボーダーの憩いの場にもなっている。だからと言って迷惑プレイはしちゃダメだぞ!

◆大攻防戦
敵ベースのコア破壊を目指す「攻撃陣営」と、プラントを防衛してタイムアップまでのコア死守を目的とする「防衛陣営」に分かれて戦う。
初期制限時間が初期300秒、プラントが端から順番にしか占拠できず防衛側の再占拠不可、攻撃側のプラント占拠ごとに残り時間追加、というルール。
PS4ではマップなどによって初期制限時間が180秒から始まる事もある。
◆拠点制圧戦(PS4未実装)
プラントの確保率に応じてどちらかの陣営のコアにスリップダメージが発生するモード。芋プレイヤー抹殺ルール。
◆スクランブルバトル(PS4未実装)
Ver.4.0『スクランブル』から追加されたバトルロイヤルモード。
マップから吹き出すニュード結晶を回収し、敵を撃破して集めたニュードを奪い合う。BB初の個人戦モード。
◆スカッドバトル
Ver.4.5より追加された限定戦。ルールは全国大戦と同じだが、参加人数が半数以下という少人数マッチとなる。
基本的には参加人数「4vs4」で行われるが、ごくまれに「5vs5」方式が用いられることもある。
戦場は専用の完全対照型マップが用意される。
◆その他
特定の装備・兵装で戦う制限バトル、「BB.net」と連動したキャンペーンバトル、スタッフのお遊びで作られたハチャメチャマップなど。

●ユニオンバトル

Ver.3.0『ユニオン』から追加された不定期開催モード。
反則的性能を誇る超強化CPU軍「エイジェン」(PS4は登場キャラクターの異なる「セオレム」)を相手に、プレイヤーが最大10人で立ち向かうCO-OPバトル。
全国大戦とは切り離されており、独自の経験値「ユニオンレベル」が設定されている。

●個人演習(AC)/トレーニング(PS4)

敵味方全てCPU(出現させない事も可能)の個人モード。新マップの下見や純粋な操作練習に活用できる。
ちなみに悪質なプレイを行ってBANされたプレイヤーデータは、個人演習(トレーニング)とカスタマイズしか選択できない状態になっている。ザマミロ。

●店内対戦(AC)/エキシビションマッチおよび招待(PS4)

店内の他のプレイヤーと同時に出撃するモード、ただし全国対戦ではないので成績は反映されない。
PS4版ではそれに相当する機能として、オンラインIDを知っているプレイヤーを招待して同時出撃するモードがある。
エキシビションマッチでは完全に知り合い同士だけのプライベートマッチが可能。またエクストラマッチでもルールによっては所定の人数まで招待が可能な事があり、人数に空きがある場合は野良プレイヤーで穴埋めという形となる。

●クラン演習(PS4未実装)

BB.netに加入する事で結成できる「クラン」同士で戦うモード、演習なので成績は反映されない。
事前に設定した上で期間内ならユニオンバトルもプレイ出来る。

●カスタマイズ(AC)/ガレージおよびショップ(PS4)

プレイヤー機の調整やパーツ購入、アバターのカスタマイズはこのモードで行う。

●ストーリー(PS4新規)

アーケード版とはパラレル設定となっているPS4版の世界観を描いた対CPUの個人モード。AIはあまり強くなく攻め方も物量戦術なので、トレーニングモードの延長と思っていいだろう。
メインシナリオは主人公「ハティ」と彼女が身を置く傭兵団「S.N.C.A.」にまつわる話が展開される。
ただしプレイヤーはハティを操作するのではなく、任意のボーダーを操作しS.N.C.A.の団員の1人として彼女の戦いを見届ける、という少々ややこしい形になっている。
また、ボーダーズシナリオではメインシナリオの後日談や敵組織「クレアシオン」の内情など、作中の様々な出来事が1話完結形式で描かれている。
こちらでは操作するボーダーが当該シナリオの登場人物に一時的に強制変更される形になる。(獲得した経験値は普段使っているボーダーのものとして計上)
どちらも各話初回クリア時にゲーム内通貨「コアシード」を少量入手できる。


機体


ブラスト・ランナーは頭部・胴部・腕部(両腕)・脚部(腰から下)の4パーツを組み合わせて形作られる。
Ver.2.7ではソフトウェア面でのカスタマイズを可能とする「チップ」が登場し、チャージ武器の充填時間短縮、リフト移動時の速度上昇、被索敵時の警告といった追加効果を付与できる。

ブラストは一度に4+1つの武装を携行して出撃する。
  • 主武器:読んで字のごとくメインとなる弾数が多い武器。マシンガン、ライフル、ショットガンなど。
  • 副武器:高威力な爆弾やランチャー、地雷などが集う。当然弾数は少ない。
  • 補助装備:上記2つの枠に留まらない強力な装備が揃う。使用回数∞の格闘武器以外は倒れて再出撃するまで残弾回復が不可能。
  • 特別装備:残弾設定はなく、代わりに時間経過によって回復するSPゲージを消費して発動する。
  • 要請兵器:Ver.3.5より追加。時間経過で蓄積するゲージが満タンになると呼び出せる強力な追加武装。イベントバトルでは封印されることも。

そして、ブラストには機体とは別に、4つの武装体系が定められている。機体本体は使いまわし、武装は選択制と覚えよう。
この4つの武装体系ごとに装備できる主・副武器、補助・特別装備が異なり(要請兵器は全兵装共通)、明確な役割(ロール)分担が図られている。
戦況や、味方の選択に応じて兵装を変えていくのが重要となる。
ACでは新規プレイを始めたときは強襲兵装しか選べず、時限解禁されていく。PS4では最初のチュートリアルのみ強襲兵装で固定、それ以降はすぐに全兵装が使えるようになる。

強襲兵装
扱いやすく、至近距離から遠距離まで幅広く対応できる武装が揃うバランス型にして最強のマルチロール機。
特別装備の高速移動装置・アサルトチャージャーを用いることで、他兵装を置き去りにする機動力を発揮する。
攻撃・防衛に至るまで全ての基本。初心者はまずはこれでゲームに慣れよう。

重火力兵装
高火力武器が充実し、特別装備もその全てが戦闘に特化したパワーソルジャー。
反面、武装重量がどれも重く、重量級の脚部パーツでないと確実に重量超過ペナルティを受ける。
機動力が重視されるゲームシステムと微妙に噛みあわない、見た目に反して慎重な立ち回りが求められる「縁の下の力持ち」。

遊撃兵装
主武器は至近距離用の二丁拳銃だが、それ以外の装備の闇鍋具合が半端ではない。
大火力の狙撃銃で一撃必殺を狙うもよし、地雷や設置砲台で工作するもよし、偵察機を飛ばして支援兵装をサポートするもよしと、取り得る戦術の幅が広い。
とにかく癖が強すぎるため、初心者には全くもってお勧めできない上級者向けの兵装。時限解禁も一番遅い。

支援兵装
特別装備のリペア装置を使い、味方機を修理・再起動させることができる。
更に補助装備にはマップ上に仕掛ける索敵センサー系の装備が充実しており、チームの防衛の要となる。
主武器はショットガンなどの短射程武器、副武器には地雷や爆弾がラインナップ。中~遠距離戦能力に欠ける。


Ver.4.7『スクランブル武』までは遊撃兵装の前身として「狙撃兵装」が存在した。
いろいろ問題が噴出したため、Ver.5.0『X』の稼働に伴い遊撃兵装にリニューアルされた。強襲兵装と支援兵装の装備ラインナップも変更されている。


パーツ


ACではゲームプレイ後に素材パーツが支給される。これを必要分集めてGPと共に消費することで機体・武器パーツを購入できる。
また、Ver.4.7以降はイベントバトルで獲得するポイント「EP」に代わり、「シード」という追加通貨のようなものが配られることがある。一定数を集めることで、レアな機体ペイントやキャラカスタマイズのアイテム、色違いの武器パーツなどと交換できる。

時限解禁されるまで購入できないものや、特定のパーツを事前購入するか、特定の勲章を集めないと購入できないパーツもある。
バージョンアップごとに購入条件が緩和され、購入に必要なGPも値引きされている。
実装当初は「エンフォーサーⅡ型」の所持に加えて奇襲章7個が必要だった「エンフォーサーⅢ型」は、Ver.3.0以降「Ⅱ型」所持のみで購入できる。
英雄章5個を要求していた「ヤクシャ・弐」は、Ver.4.7にて英雄章2個、もしくはユニオンレベル70到達で購入できるようになった。
シード交換の武器パーツは一切の交換制限がないため、低ランクでも強力な装備を入手できる(シードを集めるのが大変だが…)。

ちなみにVer.2.7にて追加された「チップ」は、時限解禁された後、開発したいチップを選択して出撃し、経験値を稼ぐことで装備することが出来る。

PS4では戦闘終了後に「ボーダーズチェック(BC)」というゲーム内通貨が入手でき、これを貯める事でフレームロット(ガチャ)のチケット、およびボーダーが購入できる。
武器・機体はフレームロットを回す事で、チップは購入したボーダーでプレイを重ねた経験値による開放で入手していく。
またBCとは別に「コアシード」というゲーム内通貨もあり、こちらでもフレームロットを回したりボーダーを購入したりできる。
BCとの違いは、主な入手手段が課金である事。つまりソシャゲでいう「」にあたる。無課金でもランクマッチ参加報酬やイベントなどで入手できるが、時間さえかければいくらでも入手できるBCと違い、入手量に限りがある。ここぞという時に使おう。

武器パーツに関しては各兵装のページを参照。
機体パーツはそれぞれ製造元と、頭・胴・腕・脚をワンセットにしたブランド名が設定されている。
ACでは統一ブランドで構成すると特定の2性能が上昇するセットボーナスが発生する(あくまで機体ブランド。同じTSUMOI製のセイバーとXを混ぜてはダメ)。
一部のブランドにはセットボーナスが1つだけのものもあるが、その場合は2性能の片割れよりも上昇量は増える。
極一部のブランド以外のセットボーナスはあまり重視する必要はなく、基本的にはごちゃまぜパーツのキメラ構築が主流。
PS4ではセットボーナスはないが、代わりに特定ブランドのパーツの装備する事で効果を発揮するチップがある。当該のブランドで統一しなくても1つでも装備していればOK。その代わり、装備数に応じて1~4倍まで効果量が増減する形となっている。

●軽量級
  • TSUMOIインダストリ製:セイバー
  • エアロン・エアハート製:シュライク、フォーミュラ、PLUS:S
  • ベンノ製:ガルム
  • ナクシャトラ製:ヤクシャ、アスラ、B.U.Z.、Z.t.
  • 四条重工製:月影(げつえい)
  • ズィーメック製:ヴェクター(PS4新規)
  • アビジット製(PS4新規):ソリトン
  • 不明(柳瀬敬之デザイナーコラボ機体、PS4新規):オービター
●中量級
  • TSUMOIインダストリ製:クーガー、エンフォーサー、X
  • ベンノ製:ツェーブラ、ネレイド、グライフ
  • ナクシャトラ製:E.D.G、ディスカス、ヤマ
  • 四条重工製:迅牙(じんが)雷花(らいか)輝星(きせい)(PS4新規)
  • 甲龍電駆総合公司製:ザオレン
  • アビジット製(PS4新規):アスター
●重量級
  • TSUMOIインダストリ製:スペクター
  • エアロン・エアハート製:ヘヴィガードランドバルク、アイアンフォート、PLUS:G
  • ベンノ製:ケーファーヤーデ
  • ズィーメック製:ロージー、ヴァラー(PS4新規)、キャバルリー(PS4新規)
  • 甲龍電駆総合公司製:ジーシェン
  • アビジット製(PS4新規):ライノス

ちなみに、製造元は実は機体デザイナーによって設定されている。例えば甲龍電駆のザオレンとジーシェンは同じデザインチームが絵を描いたのだ。
ロージーのデザイン担当者の現在が心配である。←PS4でズィーメック製に3つのブランドが追加されました。加えてPS4ではホバー型脚部が廃止されたため、ロージーも含めACでホバー型だったブラストは脚部パーツが全て二脚型にリメイクされている。


キャラクター


ACではプレイヤーのアバターは

熱血タイプ、クールタイプベテランタイプナルシータイプ少年タイプ、老練タイプ、不敵タイプ

まじめタイプ、お嬢様タイプ、少女タイプインテリタイプ冷静タイプ、ドライタイプ
の計13タイプ。

頭・顔Ⅰ(インカム、メガネ等)・顔Ⅱ(フェイスペイント等)・肌・服・装飾・声のピッチを自分好みにカスタマイズ可能。
キャラクターアイテムはクラスアップで解放されるものもあるが、大部分はシード交換で入手することになる。
また、キャラクタータイプとプレイヤー名の変更はBB.net会員以外不可。BB.netに加入しない、できない場合は慎重に決めよう。

PS4ではアバターのカスタマイズは無い代わりに、2022年現在で100以上のボーダー(同一キャラの衣装違いもある)から好みのキャラクターを選ぶことができる。その中にはACでアバターとなっていた13人も含まれる。
ゲーム初回起動時のみ6人の中からの選択だが、BCを溜めればすぐに別のボーダーを入手できるようになる。
どのボーダーを選んでも機体性能などには影響しない。たとえば支援兵装を愛用するプレイヤーが重火力兵装が得意という設定のボーダーを使っても何ら問題はない。
少しでも実戦に即した選び方をしたいのであれば、声や台詞回しの違いによるチャットの聞き取りやすさを重視する、といった程度か。

ACの出撃ブリーフィングで映る白緑ロングヘアーのナイスバディな痴女おねーさんは、プレイヤー達が所属するブラスト派遣業者「マグメル」のオペレーターを務める「フィオナ」さん。稼働当初からプレイヤーと共にある看板キャラだが、アップデートごとに露出度が上がっている。おっぱいや股座をタッチすると怒られます担当声優の七緒さんまでもがπタッチしてるんだけどな!
GRF側オペレータを務める金髪のおねーさんは「ヒルダ」さん。GRFの偉いサンの娘らしい。
EUST側オペレータを務める黒髪のおねーちゃんは「チヒロ」ちゃん。新人らしく声が上ずることが多い。
カスタマイズのショップ画面にいるがっしりしたおっさんは「グラント」さん。元ボーダーだったが戦傷で引退し、マグメルに再就職したメカマン。
カスタマイズの自機構築画面にいるロリっこは「チェスカ」たん。グラントの愛弟子として整備を担当している。
作戦後にたまに出てきてシードをくれるロリっこは「OZ(オズ)」たん。フィオナの後輩とのこと。
白い髪の男女はエイジェンの指揮官である「ゼラ」くんと「ジーナ」さん。怒るとキレます。

PS4では陣営に関係なく自分専属のオペレーターが1人つく形となっており、戦闘中のオペレートのほか、ゲーム起動時に挨拶してくれたり、労いの言葉をかけてくれたりする。
画面がタッチパネルではない代わりに、△ボタンを押すと戸惑ったり怒ったり何らかの反応をしてくれる。
初期設定の新人オペレーター「ミコト」ちゃんやストーリーモードの主人公「ハティ」ちゃんのほか、ACから出張してきたフィオナさん(BCで購入)など現在は7名の中から選ぶ事が出来る。

参加声優は当時の若手からベテラン、様々な吹き替えや朗読を経験する陰の実力者など、各方面から集結している。長らく非公開だったが、Ver.4.0以降はテコ入れの一環としてか参加声優が公表され始め、Ver.4.7では明らかに新規参加声優で新規客を惹きつけようとしている(既存キャラを使っていた一部ボーダーも思わず乗り換えたとか)。
Ver2.0以降は一部の声優が変更されたが、Ver.3.0以降戻った人もいる。
有名どころをアニヲタwikiらしく他作品から引用すると、孔雀舞、ルルーシュ・ランペルージ、本田未央、キリト、アコール先生、レコア・ロンド、小鳥遊六花、キュゥべえ、白石稔、丸井ふたば、エルルゥ。



戦場


マップは1~2週間毎に変わる。クラスD4~C1までの下位グループでは狭く簡単なマップが、B5以上の上位グループではバリエーション豊かなマップが選ばれる。
ただし、はじめたてのD5クラスのみはチュートリアルマップ「スカービ渓谷 ~戦線突破~」で固定、かつ敵は全てCPU。

PS4ではクラス(ランク)を問わず一つのマップが選ばれる。ただし、ランクマッチには所定のプレイヤーレベルに達するまでは参加できず、カジュアルマッチもしくはビギナーマッチにのみ参加できる。
カジュアルマッチはランクマッチと同じマップだが、慣れたプレイヤー達がランクマッチの息抜きや武器・機体の使用感の確認などに訪れている事も多く、名前に反して初心者が踏み込むのはあまり勧められない。
ビギナーマッチはACのD5クラスと概ね同じで、マップがスカービ渓谷で固定され、敵も全員CPUのモードとなる。

各マップは基本となる地形はそのままに、各種施設やバリケードを動かしたり、特殊兵器ワフトローダー(PS4未実装)やサテライトバンカーを登場させて差別化している。
バリエーションごとにサブタイトルが付けられ、区別される。
「極洋基地ベルスク」を例とすると
  • スタンダードな「極洋基地ベルスク ~凍て付く戦陣~」
  • 積雪によって通路が塞がれ、代わりの迂回路が解放された「極洋基地ベルスク ~純白の先途~」
  • ワフトローダーが投入された「極洋基地ベルスク ~氷晶烈戦~」
  • スクランブルバトル専用マップの「極洋基地ベルスク ~氷河の争奪戦~」
という具合。

初期に作られたマップは狭い物が多く、高性能パーツが揃ってくる上位グループでは「すぐにコアが壊れる→みんながあまりポイントを稼げずに終わる」というしょっぱい結果になりがち。他にも、マップ構造に潜在的な欠陥が見つかったり、消極的な芋プレイヤーが増えがちなマップもある。
セガとゲームセンターも商売でやっているため、不人気でインカムの悪いマップは下位グループ限定にしたり、イベントバトルなどのお祭りに回すことが多い。



データ




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最終更新:2024年01月12日 12:32

*1 通常ガチャよりも高レアリティが若干出やすい