風摩キリト

登録日: 2013/11/21 Thu 21:09:46
更新日:2024/01/11 Thu 22:46:49
所要時間:約 6 分で読めます




エイミー…君を蘇らせる…!

ダンボール戦機Wの登場キャラクターであり、一応今シリーズでのライバルキャラ。
CV平川大輔

あまりの前傾姿勢の猫背と縞々でぶかぶかな服を崩して着ているのが特徴。その格好と片目を隠す顔から薄暗い雰囲気を出している。
同じ金髪キャラの神谷コウスケとかぶっているような気がしないでもない。
ゲーム版ではライバル視しているような場面がある。

オメガダインのテストプレイヤーであり、バンユウヤ等の名を連ねた強敵と問答無用で戦う戦闘狂染みた一面を持つ。

LBXのカスタマイズの天才であり、使用するLBXはほぼ市販のLBXを気ままにカスタマイズしたものや一部改造を加えたものという、主役が専用機を使いこなす中でかなり珍しい設定を持っている。
彼の使用するLBXはいずれもキリト以外誰にも扱えないほどの飛び抜けた性能で、メインカラーを赤くさせている事と、近接戦に特化したカスタマイズが施されていることが特徴。


以下ネタバレ







彼がここまで戦闘に執着するのも全てはオメガダインの提供した戦闘データを学習するAIサイロップスAIの熟成の為であり、このサイロップスAIを完成型のパーフェクトブレインへと成長させることを使命、そして生きがいとしているためである。

そんなことになったのも、彼にはエイミーという最愛の恋人がいたものの自身が待ち合わせに遅れたことによりトラックのスリップ事故に巻き込まれ亡くしてしまう。
それを全て自分の責任だと追い詰めてしまい自暴自棄に陥るも、そこで彼女そのままのアンドロイドを自作するダッチワイフとかいうなよ。
だが彼の腕前でも彼女の言動、思考をそのまま再現することはできず、造ったものの完成を諦めていた。

無気力に公園で寝ていたところ、そこにオメガダインの総帥アラン・ウォーゼンが現れ彼がアンドロイド用の高度のAIを求めているのを知りつつサイロップスAIを成長させる仕事を紹介され、それを引き受けることとなった。
…全てはエイミーと再び会うため。


そして宇宙要塞パラダイスにおいてサイロップスAI完成間近のときにバン、ヒロ、ランの三人と対峙、一人でLBX3機を扱うという仙道さんのようなことをするも、同時操作では隙ができてしまうことを見抜かれデクーOZ一体だけとなってしまう。
が、ここでサイロップスAIが完成しパーフェクトブレインとして覚醒。今までの動きとは見違えるほどの性能を発揮し、3対1の苦境をものともせず終いにはメテオブレイカーをXブレイドで相殺したりDエッグの空間を崩壊させたりと大暴れした。
のもつかの間、侵入してきたゼウスに胴体を貫かれパーフェクトブレインを強奪されてしまう。

ガーダイン「愚かな奴め、サイロップスAIはLBX専用、たとえパーフェクトブレインとなってもアンドロイドには使えないのだ」

キリト「!?」

視聴者「知ってた

この突然の知らせに戦意喪失し落胆、固まってしまう。*1
バン達は急いでいたためそのままフェードアウトしてしまう。

その後は地球に連れ帰られ、オタクロスに「お前は死んだ人の気持ちを考えていなかった」と説教され、自分の間違いを悟る。
その後はエイミーのアンドロイドに別れを告げ旅に出た。


その後ミゼル編にてベクターを追っていたバン達の前に現れる。
初めは乗り気ではなかったが、共通の敵ミゼルを前に共闘することとなった。

最強のLBXの名を擁するオーレギオンを奪われ皆が絶望に詰められる中、「スペック上だけでは覆せない」と言えたのは彼ならではだろう。

その後、ミゼルトラウザー突入では他のメンバーの対戦相手がキラードロイドの中、彼の作った3体のLBXという破格の待遇を受ける。
「我ながら手に負えないものを作った」とぼやきながら苦戦するも仙道・郷田が乱入したことで逆転。
最後は愛機のデクーOZに最後にまた会えたことを喜び、その手で破壊した。

「再会できて嬉しかったよ。でも、お別れだ……」

その後どうなったかは不明であったが、ゲーム版『WARS』によるとタイニーオービット社のテストプレイヤーとなりこき使われているらしい。
ちなみにゲーム版では隠しキャラとして参戦する。


■彼の評価
出た当初こそ改造市販LBX使いとして期待され、何か訳あり気な雰囲気から期待されていたものの

●突然出てきたダッチwアンドロイドの設定
●LBX用のAIをまじめにアンドロイドのAIに使えると認識
●戦う理由が未練がましい
こんなのエイミーじゃない…

など何かやっつけ感があふれる唐突な設定の乱立で視聴者層の期待を裏切り、不評であった。
エイミーに固執する性格やお馬鹿な一面もあったことからネタキャラとしては定着したが。

だが、最後まで改造することにこだわっていたことや、やや愛機への執着が薄いシリーズにおいて機体愛が強いことやミゼル編での彼のかっこよく説得力のある一場面は今でも評価されている。


■使用LBX
デクーOZ
極限まで改造した魔改造デクー。角が増えたり鋭角的なデザインになっている。
ほぼ見た目はデクーだが中身から関節までほぼ別次元にカスタマイズされており強さはデクーとは完全に別物である。
おそらくキリトの一番の愛機であり、破壊時にはどこか惜し気であった。
パーフェクトブレイン時には素振りで衝撃波を出したりとゼウスより強かった気もしたが気のせいだろう。

ジョーカーキリトカスタム
ジョーカーの頭にルシファーの胴体、マスターコマンドの腕にナイトメアの脚を組み合わせたLBX。
ジョーカーの要素は顔とくらいであり完全な別物。スピードとパワーを両立している。
大鎌のリーチを活かしたヒットアンドアウェイを得意とする点は共通だが、アイデンティティである大鎌を牽制として相手に投げつける形で使い捨てにして、ダガーによるインファイトを仕掛ける等、あまりにジョーカーとは別物なためジョーカー好きには嫌われることも。
リュウビを圧倒するもキラードロイドには手も足もでなかった。
最後は元祖ジョーカー仙道さんに破壊される。

ハカイオーキリトカスタム
ハカイオーの顔と胴にタイタンのドリル腕とキャタピラ脚を組み合わせた異作。
鈍重そうな見た目とは裏腹に凄まじい機動力を誇り、ハカイオー由来のパワーと組み合わせた近距離高速格闘はかなりの脅威。
ぶっちゃけプロトハカイオーとかハカイオーの失敗作とかにしか見えないが強さは本物で、ペルセウスでさえ一方的にやられた。
リュウビと戦った際は追い詰めるも一瞬の隙をつかれ敗北。
最後は元祖ハカイオーの郷田により破壊された。

フェンリルフレア
ウザタクから住所不定のキリトに郵便で送られてきたフェンリルを独自に改造した機体。
デザインがばれた際はカズが使うと思われていた。カズさんェ…
狙撃型のフェンリルとは打って変わって剣と盾を使うインファイターとなっている。

クリムゾンエンペラー
『WARS』での使用機体で、ジ・エンペラーをベースにしたカスタマイズ機体。
その性能は最高クラスのLBXと比較しても遜色ないものであり、キリトの理念を象徴したものかつ、使用時の専用台詞の「カスタマイズの極致」の称号に恥じない機体となっている。

ちなみにクリムゾンエンペラー以外のLBXのモチーフはデクーOZの名前の通り、オズの魔法使いと思われる。
デクーOZはパーフェクトブレイン、つまりは心を求めるブリキの木こり。
ほっそりとしたジョーカーはカカシ、ハカイオーはその頭からしてライオン。
そしてフェンリルは主人公であるドロシーの飼い犬のトトを意識しているのだろう。
更にブリキの木こりが失った恋人の名前もエイミーだったりする。
風摩という苗字もドロシーの故郷であるカンザス州をもじったものかもしれない。


最高の項目ってのはスペックで語るもんじゃない、追記・修正を通じて自分の手でつかみ取るものだ

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最終更新:2024年01月11日 22:46

*1 冷静に考えれば使えない可能性も考慮できなかったわけではないのに、ひたすらにパーフェクトブレインの成長に協力してしまうあたり、それだけ精神状態が周りから見るよりヤバかったということなのかもしれない。