腕時計型麻酔銃

登録日:2011/10/27(木) 08:23:55
更新日:2024/04/25 Thu 16:20:07NEW!
所要時間:約 15 分で読めます




これは時計型麻酔銃といってな…

至近距離にいる相手を、瞬時に眠らせる事ができるのじゃ…


腕時計型麻酔銃*1とは『名探偵コナン』に登場する阿笠博士が開発した発明品の一種である。


初登場は原作25話の『かなわぬ夢(豪華客船連続殺人事件)』(アニメでは第6話の『バレンタイン殺人事件』)と随分早い。
その為、「蝶ネクタイ型変声機」「キック力増強シューズ」と並んで使用頻度は高い。


概要


一見ただの腕時計だが、時計の上蓋を起こすとそれが照準スクリーンとなり、竜頭(時刻合わせのネジ)を押す事で麻酔針が発射され、対象者を瞬時に眠らせることが出来る。
また、腕時計の蓋を回すことで懐中電灯のように照らす「腕時計型ライト」として使用することも出来、防水加工も施されている。
竜頭を押すとブラックライトにもなる(『怪盗キッドVS京極真』他)。また竜頭の連打押しによってブラックライトを含めた色々なカラーのライトにもなる(『緋色の弾丸』)。

針は1本しか収納出来ない為、探偵役以外に命中させてしまった時や、犯人の拳銃によってガードされてしまった時、また何かのトラブルで外してしまった場合、非常に面倒なことになる。

ほぼ瞬間的に効果が現れるが、服等を介入したり刺さりが甘いと効果が現れるまで少々時間が掛かる。
無生物に命中すると針はそのままだが、生物に命中するとほぼ瞬間的に消滅するような描写があるものの、詳しい仕組みについては不明。
原作者曰く「地球に優しい素材で出来ている」とのこと。

コナンは基本対象者の首筋か額を狙って発射しているが、腕でも尻でも足でも当たりさえすればどこでもいいようである。

用途としては、主にコナンの立場では説得力がないと判断された時、
推理時に探偵役となる人間を眠らせてその人物の声を使い推理ショーを行う場合か、犯人に発射して捕らえる際や自殺防止に使用している。高齢の犯人が自殺しようとして阻止した場合はかえってマズいような気もするが。
結構重要なアイテムだが、状況によって誤魔化す事はあるものの周りに積極的に隠すような事はしていない面も見られる(一部の犯人や若狭留美には麻酔銃の存在を教えていたほど)。

作中でも結構描写の幅が広いため正確な麻酔効果時間はわからないが、恐らく刺さってから2~30分程度だと思われる。
しかし、中には例外もいるが…(詳しくは後述)

犯人追跡メガネ同様に予備機が存在しており、灰原が使用した描写も確認できる回もある。



主な被害者


毛利小五郎
ご存じ「眠りの小五郎」。
その名の由来となったのは勿論この麻酔銃である。
撃たれた回数も他に比べてダントツであり、小五郎の首には何十本もの麻酔針が…
麻酔中毒になっていなければよかったのだが、劇場版『ハロウィンの花嫁』によれば麻酔への耐性が出来てしまっているらしく、作中入院しても病院の麻酔が全然効かなかった為看護師に訝しがられている。
『アイドル密室殺人事件』ではまだこの機械がなかったことから灰皿を頭にぶつけ気絶させた上で演じていた。(なお、アニメ版では元太も巻き込んでいる。)
バーボン(安室透)は『密室にいるコナン/謎解きするバーボン』の際にこれを小五郎に打とうとしている瞬間を目撃し、眠りの小五郎のトリックを暴いた。
その為、以後コナンは安室の前で眠りの小五郎を行うのは控えている。
また『新幹線護送事件』で佐藤にもばれそうになった事があるので、一時期は彼女の前でも使用するのを控えていた。
最近は周囲に優秀な探偵が多くおり、原作では眠りの小五郎が少なくなり、劇場版でも片手で数えられるほどしか登場していない。
その為、最近では披露されるのはアニメオリジナルエピソードがほとんどであり、下記の理由で眠らされるだけの影武者要員として登場したパターンもある。

鈴木園子
主にコナン・・園子の旅行先で事件が起こった時の探偵役。別名「推理クイーン園子」
実質小五郎に次ぐ被害者。推理を披露する最中は、園子本人よりだいぶ勝気な口調になってしまうのはご愛敬。
最近は同級生の世良真純が代わりに推理を披露している為、こちらも原作では眠る機会が少なくなった。
なお、彼女は一度「眠りの小五郎を父親に持つのだから蘭の方にその力が遺伝しててもおかしくないのに、いつも私が眠る」と不思議そうにしていた。これは、元々は蘭に向けて放った麻酔銃が外れて園子に当たった結果、以降もそのまま小五郎不在時の探偵役として定着したというのが真相である。

山村ミサオ
通称・群馬県警のヘッポコ刑事。
推理ショーを行う際適当な人物がいない場合、「エイリアンの仕業」などというとんでもない推理で捜査を切り上げようとしている場合、
彼を探偵役にした方が話を進めやすいと判断された場合に探偵役に選ばれる。
例えば『不思議な春のかぶと虫』では小五郎や園子が不在だった事もあるが、心優しい研究家を犯人だと決めつけた事でその人を庇おうとする探偵団一同から責められタジタジになった為、「このままではまずい」とコナンに判断され眠らされている。
コナン曰く「麻酔銃が使える刑事はあんただけだ」との事*2で、
大抵は彼より探偵役に適した人物がいる場合がほとんどなので、上の2人と比べると圧倒的に回数は少なく、その場に阿笠がいた場合は彼が探偵役になる*3為、優先順位はおそらく一番低いと思われる。
とはいえ、彼が警部まで謎のスピード出世をしたのはほぼ間違いなくコレのせいだろう。

妃英理
劇場版『銀翼の奇術師』でいつも通り小五郎を眠らせようとしたところ、飛行機の揺れで逸れてしまい英理に命中してしまった。
上記の人物達とは違って聡明な彼女をコナンはどう誤魔化したのだろうか…
推理を披露している時には本人以上に小五郎に対して毒舌になっていた。

服部平次
コナンの正体に気付く前、『ホームズ・フリーク殺人事件』のみ推理披露の為に撃たれた。
だが、「けったいな関西弁」で推理していたところを小五郎の鉄拳で突っ込まれたショックで目を覚ましてしまい、結局コナン=新一と確信する事となった。

毛利蘭
劇場版『迷宮の十字路』終盤、新一の姿に戻って犯人を出し抜いた後で彼女と森の中で再会した時に放った。
今回は元の体に戻っていられる時間が非常に短く*4、蘭と接していられる時間がほぼ一瞬程度しか無かったが故の苦肉の策であった。
当初、和葉も平次から口止めされていたこともあり、蘭は自分が新一と話したのはただの夢だったのではないかと寂しく感じていたが、
それに思うところがあったコナンの咄嗟の行動がきっかけで新一は本当に来てくれていたのだと気付くことに……
なお、新一の状態で麻酔銃を撃ったのはこの回と『殺人犯、工藤新一~本当に聞きたいコト』の2回*5であるが、後者の場合は寝ていながらも新一の手を離すことが無かったという驚異の握力を発揮している。
余談だが、コナンと蘭の組み合わせで事件に遭遇してしまうとコナンの正体がばれる可能性がある為、上記のように影武者要員で小五郎を呼んでいる。

灰原哀
『季節外れのハロウィンパーティー(黒の組織と真っ向勝負 満月の夜の二元ミステリー)』の招待状の主がベルモットだと知って、罠に敢えて乗ろうとするコナンのことを必死に制止する彼女を静かにさせるため撃った。
作戦を進めるためにやむを得ない状況だったとはいえ、流石に少々荒っぽい対処だったためか阿笠はコナンを諌めようとしていた。

江戸川コナン
まさかの所有者本人。
上記のパーティーで起こった殺人事件の裏側にて、埠頭にて麻酔銃で牽制しつつベルモットを追い詰めたコナンだったが、隠し持っていた予備の追跡メガネを頼りに灰原がその場まで駆け付けたことで一瞬ベルモットから目を離してしまう。
その時に掴みかかった彼女の手によって腕時計の向きを無理矢理反転させられて発射スイッチも押されたことで、自分自身が眠ることとなってしまった。
普段何百回と他人に向けて撃っている側の彼自身がこれを食らう経験をする羽目になるとは何とも皮肉である。

・塩田平八郎
アニメオリジナル『舞台女優殺人事件』に登場した伝説の名探偵。
小五郎の探偵の師匠で、目暮も頭が上がらない人物だが、今はマイペースでスケベなじっちゃんと化している。
小五郎が事件の途中で負傷して離脱したため、探偵役に抜擢された。

・編集長
『ミステリー作家失踪事件』に登場した「月刊文芸時代」の編集長。
小五郎を眠らせようと麻酔針を発射したが、時間が無いことからコナン自体の冷静さが欠けていたことと編集長が急に小五郎の前に出てきたことで誤って命中し、やむなく探偵役になるかと思われたが、コナンが編集長の声を知らなかった為、「眠りの編集長」誕生にはならなかった。
その後は密かにヒントを与えるといういつもの手段でなんとか謎を解決した。

銭形幸一
ルパン三世VS名探偵コナン』で小五郎を眠らせようとしたが、この時の小五郎は変装したルパン三世だった為躱されて銭形に命中した。
仕方なく銭形で推理ショーを始めようとするコナンだが、ものの1分足らずで銭形は起きてしまい、これにはコナンも「バケモンかよ…象でも30分寝てるぞ!? 」と激しく動揺している。
ちなみに、その具体的な威力の説明*6に当のコナン以上に動揺した視聴者も割と多いと思われる(そんな威力を毎回喰らっている小五郎は一体…)。
ただし、この時は小五郎に変装したルパンが協力してくれたお陰で事なきを得たが、変装したルパン(中の人?)は口パクしながらもアドリブで喋りまくりコナンは最後まで手を焼いた。

七瀬美雪
ゲーム作品『名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵』で他に適任な人物がいなかったため探偵役にされた。
小五郎は事件前に度の強い酒を飲んで事件後もずっと酔いつぶれおり、探偵役にふさわしい金田一サイドの明智には疑惑の目を向けられていた為、残ったメンバーの中から一緒に事件を捜査していた美雪が止む無く選ばれた。
ちなみに最終章のコナンルートでは金田一にも麻酔針を撃とうとしていたが途中で気付かれて失敗。
金田一がコナンの事を信頼し始めていたこともあり、わざわざ眠らせる必要性がないと判断した為、未遂に終わった。

・影山
小説『謎解きはディナーのあとで』とのコラボにて、小五郎を眠らせるために発射した麻酔針が誤って命中。
仕方なくコナンは影山のふりをして推理ショーを始めるが、彼のキャラを掴みきれていなかったので、「お嬢様は小学生レベル」と彼を真似て宝生麗子に毒舌を言ったら「前は幼稚園レベルだったのに」と逆に喜ばれてしまう。

犯沢さん
名探偵コナン 犯人の犯沢さん』にて、阿笠が麻酔針の実験の為に打ち込んだ。
それから三週間も昏睡状態になっていた。

・犯人
探偵役としてではなく、犯行を暴かれ抵抗した場合に確保目的で眠らされる。初使用は『人気アーティスト誘拐事件』。
基本的には、キック力増強シューズでは犯人に捕まっている人質を傷つけてしまうと判断した場合や犯人との距離が近過ぎてシューズが使えない等の状況で使用される。
他にも犯人の自殺や逃走を阻止する場面でも麻酔銃が使用されている。
探偵役として眠らさらる小五郎達とは違い、殆どが一目で眠っているとわかる寝顔をしたままその場で倒れるのが特徴。
撃たれる人間によって眠っている時間は様々であり、警察に逮捕されるまで眠っていた者や銭形警部のように僅か数分で目を覚ました者もいた*7


余談


名探偵コナンの公式読本「コナンドリル」内で検証が行われた際には、あのサイズの針で人間を眠らせる為には通常の麻酔薬の50倍の効力を持つ麻酔が必要である、ということになった。
しかもこの針は博士の謎技術によって刺さった瞬間すぐ体内に溶け込み消え去るらしく、小五郎の首に針痕が残らないのはその為だという。

なお、麻酔は昏倒させるほどの強力な濃度・量では死の危険性もある*8(物によっては中毒はもちろん強い依存症も)れっきした危険物である。

つまり薬品によっては完全犯罪も十分可能な代物だったりする。
というよりもジンの様な例外もあるにはあるが、被害者自身が勘違いしたり、知人の見て見ぬ振りなどで社会的に露見していないため、完全犯罪中だったりする。
針共々なんてものを作ってんだ阿笠博士…というか明らかに所持の許可を持っていなければ真っ黒な薬物じゃないですか…知ってたけど。
実際、コロコロコミック掲載の『でんぢゃらすじーさん』シリーズ20周年を記念したコラボでネタにされており、コナンに扮したじーさんが医師でもないのに麻酔を使ったとして逮捕されるという話が掲載されている。そこじゃない
また、驚異の即効性・どこに当たっても同じ時間同じ程度の効果になるなどからまだまだ説明されていないギミックが為されているのかもしれない。小五郎や園子に対しては盛る量を増やしているのかもしれないが

また、麻酔銃を対人用として見た場合、れっきとした化学兵器扱いなので軍用品としてすら認められることはそうそうない。

あまりつっこまれないが照準スクリーンも極めて高性能であり、超小型サイズなのに犯人逃走時も含めて距離を問わずリアルタイムできっちり合わせてくれている。
あえて理解したいという人は『照準器』(サイト)で検索してみよう。当wikiにも照準と弾道で軽く説明が為されている。
漫画・アニメ上の都合と言えばそれまでだが、実際にどうやって焦点を合わせているのか考えると複雑な技術が為されていることに気付くだろう。

針の推力も謎である。火薬を使っているとは思えないし、そもそも音を出さないので*9エア(ガス)ガン・クロスボウ・レールガンみたいなものだと思われるが…。
あのサイズであれだけの距離を飛ばすとなると謎の推力・静音*10なので、ここも明らかに博士ならではの技術が入っている。
ここらを考えると読者の「連射出来るようにしないの?」という疑問に対して、改良は難しい気がする。
ちなみに針の凄まじい射出速度を考えると銃砲扱いになりそうなので所持・製造は銃刀法違反になる可能性もある*11

これだけの機能が揃っていながら更に懐中電灯なみの照明機能、後にブラックライト切り替え機能、劇場版ではデジタル時計表示機能(『瞳の中の暗殺者』)、衛星電話機能、USBメモリ機能(『絶海の探偵』)までもが追加されている。
更にアナログ時計であり防水加工も施されている…。
それぞれ単独で見ればおかしくないが、中身や電池(電力)はどうなっているのだろうか?

とまあ無粋なことを言ってしまうとつっこみどころばかりの代物なのだが、代表的な道具なだけにもしかしたら謎が解明される日がくることもあるかもしれない。


アニメ『クレヨンしんちゃん』ではコナンのパロディである『名探偵コシン』で腕時計型麻酔銃を使用している。
コナンのコスプレをした野原しんのすけ野原ひろし*12に対して使用し、さらにしんのすけは蝶ネクタイ型変声機を使っている。
コナン役の高山みなみが『しんちゃん』では野原みさえの友人である本田ケイ子(おケイ)役で出演している事で実現したものと思われ、おケイはしんのすけに頼まれて『名探偵コシン』のナレーションを担当した。

ちなみにアニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』でも「時計型麻酔銃」の魔法カードがアニメオリジナルで登場した。
麻酔銃繋がりかBIG5の大門小五郎という人物が使用した。ちなみにコナンのものと違いデジタル式時計で、照準に座標数値が表示されるなどハイテク感が強い。
カードそのものは登場していないのでテキストは不明だが、その効果は「相手フィールドのモンスター1体を指定し、その攻撃力を、そのモンスターのレベル(☆)×100ポイントダウンする」。
「強者の苦痛でよくね?」と思った奴、その通りだ。
大門の解説によると「剛三郎が支配していた時代、海馬コーポレーションが兵器として開発していたもの」らしい。ピンポイントすぎるような…。


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最終更新:2024年04月25日 16:20

*1 長らく原作では時計型麻酔銃の名義だったが、現在はアニメと同じく腕時計型麻酔銃になった

*2 一度だけ目暮十三を探偵役にしようとしたことがあるが、阿笠に口パクさせる形で披露することになったので不発に終わっている。

*3 流石に麻酔銃を知っていることに加え老体なので、コナンのセリフに合わせて口パクで対応する。

*4 ただでさえかつて使用した際にも持続時間が短く、本来ならもう効果がないと推測されている白乾児の力で戻っている為。

*5 実写版「工藤新一の復活!~黒の組織との対決(コンフロンティション)~」を含めると3回蘭に麻酔銃を撃っている。

*6 例えばケタミンだと単純計算で約1リットル以上必要になるとの事。

*7 後者の場合はアニメオリジナルエピソードに登場したが、麻酔の威力を考えると通常の犯人が銭形警部のようにすぐに目を覚ますとは考えにくい為、話の都合上といえる。

*8 と言うかとあるネット記者の取材に応じた麻酔科医は「死にますわな」と断言している。

*9 例えばアニメではSEはあるのだがこれは視聴者向けの描写だと思われ、作中のメイン被害者の小五郎にもその周囲にも発射音を気付かれる様子はほぼない。例えば横溝警部が眠りの小五郎を再現する際には「プスッ」と針の刺さった音から発言している。

*10 クロスボウもレールガンも音を発する。圧縮空気を利用するにしても同様。

*11 諸々の都合で針でダメージを受ける描写が全くない為、殺傷力がないものとして鉄砲扱いにならないかもしれないが。

*12 余談だが、初代ひろし役の藤原啓治伊達航(初代)、2代目ひろし役の森川智之羽田秀吉をそれぞれ演じている。