ゴーヤーン

登録日:2012/02/04(土) 00:40:12
更新日:2024/03/11 Mon 22:28:37
所要時間:約 6 分で読めます





おお、怖っ……そんな怖い顔で睨まないでくださいよ。私はちょっと気を利かせただけですのに……

今回のこと、ご自分達の口からご報告したいだろうと思いましてね。

偉大なる、アクダイカーン様に!



ゴーヤーンとはふたりはプリキュア Splash☆Starに登場する敵役キャラクターである。
CVは森川智之

概要

本作の敵組織である「ダークフォール」の一員で、首領アクダイカーンの側近として常に彼の傍に控えている。
名前のモチーフは悪代官の側近ということで「越後屋」と「ゴーヤ」であり、それを連想させるような頭の形をした小柄な体型。

人物

終始揉み手をしつつ慇懃無礼な話し方をしており、ねっとりと絡みつくような口調といちいち相手を苛立たせるような物言いが特徴。

主な職務はアクダイカーンの傍らでご機嫌伺いをする事、そしてプリキュアに負けて帰って来る幹部陣にネチネチ嫌味を言ってはプレッシャーを与える事である。
特に後者は幹部たちにとってもウザい事この上なく、一番手のカレハーンなどはその短気な性格が災いして毎回額に青筋ならぬ緑筋を立てていた。

かと言って彼自身は何か作戦などを立てるのかと思えば別にそんな事も無く、何かの弾みでアクダイカーンの怒りが自分に向いた際には、

い、いや~、仰る通りですな。まったく○○殿は何をしておられるのか…

などと他の幹部に責任を擦り付けて追及をかわすなど、ぶっちゃけ序盤から中盤にかけてはダークフォール内の空気を悪くするくらいの役にしか立っていなかった。もともとそんなに良くもなかったけど

とはいえ、頭の中が年中カーニバルなモエルンバには踊ってごまかされるなどあまり通用せず、生粋の陰キャでヒッキーなドロドロンには逆にイライラしたりしていた。

しかし、スパイとして人間界に潜入していた満と薫が咲と舞に感化され、裏切りの兆候を見せて来るにつれて、そんな彼も徐々に本性を現し始める。
悩む二人の前に釘を刺しに現れ、殺気を向けられても平然と受け流すなど、ただの茶坊主では無い所を見せている。
更に29-30話では初めてプリキュアと直接バトル。手から放つ黒い光弾などの能力で、幹部にも劣らぬ実力を持っている事を証明した。

このまま本格参戦か…と思いきや、四番手のミズ・シタターレ、
更には遅れて出てきたダークフォール最強の戦士・キントレスキーの登場で再び裏方に徹するようになる。

シタターレが変装して緑の郷をうろつけば、同じく先々で変装してみて監視していた。
しかし、シタターレからはゴーちゃんと下に見られており、
彼がシタターレを出し抜きフラッピチョッピをさらった時には、即席で作ったゴーヤーン人形に八つ当たりし、
それだけではおさまらずをアジトに手引きされ、結果として
  • フラッピチョッピ奪還される
  • 新フォーム キュアブライトとキュアウィンディ覚醒
  • お気に入りの隠れ家全壊
  • ぷりちーな髪型乱される
という多大な被害を受けた。
さらにキントレスキーにはお得意のイヤミ攻撃も通じず、説教のはずが何時の間にか筋トレに付き合わされてぶっ倒れたりとコミカルな姿を披露する羽目になった。

ゴーヤーン…疲れたーん…倒れたーん…

決戦に向かう前のキントレスキーには腹筋運動のアドバイスを受けていた。

ぶっちゃけ、カレハーン以降はおっかない上司と我と個性が強過ぎる幹部たちに挟まれて苦労する愉快な悲哀の中間管理職だった。


終盤の活躍

終盤、咲達の隙をついてキャラフェを奪い、更にその中に蓄えられていた光を、自らの能力で滅びの力に変換するという某闇のウルトラマンを思わせる手段で、
プリキュア達に倒された5大幹部を再び蘇らせる事に成功する。
が、プリキュア達を追い詰め、いよいよと言う所で、仮死状態であった満と薫がフィーリア王女と精霊の力で復活するという予想外の事態になり、
折角蘇らせた5大幹部も再び倒されてしまう。
何かの役に立つかも…と二人の身体を残しておいたゴーちゃん、痛恨のミスであった。
というより、満と薫を過小評価した上に洗脳処置をしなかった時点でこうなったわけだけど…。

ついにアジトにまで乗り込んできたプリキュア達に対しても余裕の姿勢を崩さず、アクダイカーンとプリキュアの戦いを見守るゴーヤーンであったが…。














※ここから先は本編の重大なネタバレを含みます








昔、世界は暗黒だった……しかし、ある時、変化が起こり、多くの星々が生まれた

星々からはやがて命が生まれ、増え続けた。そして、世界はどんどん喧しく不安定になっていきました……

だから私が全てを滅ぼし元通りにするのです

静かな暗黒、永遠の滅びの世界にね……

47話にして明かされた、ゴーヤーンの正体。
それは彼こそがダークフォールの真の支配者であり、アクダイカーンとは彼が滅びをもたらす為に作りあげた影武者にすぎなかったというもの。
かつて宇宙が生まれる前、全てがまだ暗黒でしかない頃から存在していた彼は、その後どんどん大きくなり、命が生まれ、騒々しく不安定になった世界を激しく嫌悪していた。
そしてもう一度、宇宙を何も存在すらしない滅びの世界に戻す為、傀儡としてアクダイカーンを作りあげ、自分は正体を隠してダークフォールの一員を演じていたのである。

しかし予想外のプリキュア達の強さと、彼女らとの戦いによって傷ついたアクダイカーンがヤケクソになって攻撃をまき散らすようになった事で、ついに正体を現す。
用済みとなったアクダイカーンをあっさりと始末し、真の姿としての超人ゴーヤーンに変化、プリキュアの前に立ちはだかった。
真の姿のゴーヤーンはそれまでとは打って変わってより人間に近い、スリムかつがっしりした体躯となり、
口調も慇懃無礼な話し方は変わらないものの、声質はさっぱりとした風格あるものに変わっており、正に「ラストボス」という感じの姿をしている。
生命を「いつかは滅びる、価値の無いもの」と言い放ち、自分の理想とする滅びの世界を実現させる為、
キュアブライト&キュアウィンディ、そして満と薫の4人を相手に、緑の里=地球に戦場を移して最後の激突をする。

この場面のバトルは、作画、動き共にメチャクチャ気合いが入っている上に、大ジャンプや光弾発射能力をフルに詰め込んでおり、本編屈指の燃えシーンとなっている。

一時は押されるものの、その圧倒的な力で4人をねじ伏せ、更に太陽の泉(=地球の海)に滅びの力を叩き込み、
地球を「花も咲かない、鳥も飛ばない」文字通りの滅びの世界へと変える事で、一時は咲達を絶望の底へと突き落とした。
しかし、全てが滅んだ中でも最後まで残っていた精霊たちの力で再び立ち上がったプリキュアの力に、徐々に押されていき、最後は、
全ての力を注ぎこんだ最後の大技「スパイラルハート・スプラッシュスター」を受け決定的なダメージを負う。
滅びの際にプリキュア達も道連れにせんと、咲と舞を闇の中へ引きずり込もうとするが、
最後まで諦めず、お互いに支え合いそれに抵抗する4人の前に、遂に敗北を認める。


全く、手に負えない力ですねぇ。―――希望の絆、ですか…


見下していたはずの生命の力が、自らを上回っていた事を呆れ交じりに認めつつ、光の中へと消滅した。


しかし、放送終了後から12年。2016年春公開の『みんなで歌う♪奇跡の魔法!』でゴーヤーン(最終形態の姿)は他の歴代プリキュアと戦った敵組織のボス達共に出現。
但し、魔女のソルシエールの魔法で生みだした存在のため、本人ではない。


余談

ゴーヤーンによって太陽の泉を枯らされてしまった緑の里=地球。
画面から確認できるだけでも、どう考えても一度地球が滅亡しており(もちろんゴーヤーン消滅後にきちんと戻るが)、
この間、他の人や物がどんな感じだったのか非常に気になる所だが、それは言わないお約束である。


CVの森川氏は数々の美形キャラを演じ「BLの帝王」とも呼ばれる声優なだけに、このようなキャラクターを担当するのは珍しい。
ちなみにゴーヤーン演じる森川氏は本作中のモブキャラクター役も何度か担当していた。後にハピネスチャージプリキュア!の映画でブラックファングという悪役を演じることになる。




お帰りなさいませwiki籠り殿。貴殿の事ですからこのような項目1つくらい簡単に追記・修正できることでしょう

……はて、無編集ですかぁ!?wwww

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • プリキュア
  • ふたりはプリキュアSplash☆Star
  • ゴーヤ
  • 森川智之
  • ダークフォール
  • ラスボス
  • 裏ボス
  • 自演乙
  • 腰巾着
  • しかし、実は…
  • プリキュアラスボス
  • ゴーヤーン
  • 越後屋
  • 虚無
  • プリキュアの敵
  • だいたいこいつのせい
  • 全ての元凶
  • 黒幕
  • 大どんでん返し

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月11日 22:28