コピーエックス

登録日:2011/03/04(金) 13:36:03
更新日:2024/04/05 Fri 12:36:24
所要時間:約 4 分で読めます




そうさエックス・オリジナルのかんぺきなるコピーだよ

ロックマンゼロロックマンゼロ3に登場するキャラクター。
プレイヤーからは「コピペ」の愛称で親しまれている。


CV:風間勇刀

伝説の青き救世主・エックスのDNAデータを利用してシエルが作り出したレプリロイド。
失踪したエックスに代わりネオ・アルカディアを統治する、自称「エックスの完全なるコピー」であるが、オリジナルと違い悩むことを知らない。
『ロックマンゼロコレクション』公式サイトによれば、ダークエルフ封印のために5つのサイバーエルフに分裂したエックスの魂を組み込むべく、
ネオ・アルカディアがシエルに命じてネオ・アルカディア四天王と共に作らせたコピーであったが、最後の一つに逃げられた為別の人格が入れられて誕生した、と説明されていた。
後に削除された記述のため、本編でどこまで生きている設定かは不明。

「エックスがコピーである」ということは当然トップシークレットであり、知っていたのは当人たちやシエル等限られた者のみ。
『ゼロ2』での神殿の存在からして四天王も最初から知っていたと思われるが、どのような考えで両方に忠誠を誓っていたかははっきりしない。



『ロックマンゼロ』


かつてキミや、オリジナルのエックスでさえ
築く事のできなかった
真のパラダイスがこの世に誕生したんだ!
このボクのおかげでね

無実のレプリロイドまでも大量に処理して得た平和か
オマエも、この世界も全てまがいものだな

イレギュラー化の恐れがあるレプリロイドを徹底的に排除(ロックマンゼロ2以降ではエネルギー不足が理由となっている)した結果、オリジナルエックスすら成し得なかった『真のパラダイス』を作り上げるが、
ゼロからは「お前もこの世界も全てまがいもの」と、自身の功績はおろか存在すらも全否定される。

しかしコピペ様はそんなゼロの言葉も「愉快な人」と笑って受け流し、そのままスマートにゼロ排除のお仕事を開始する。


第一形態

『アルテミットアーマー』(『アルティメットアーマー』ではない)という天使のような強化パーツを装着。頻繁に攻撃属性を切り替えるが弱点属性は無い。
主な攻撃手段はおなじみエックスバスターで、チャージすると各属性ごとに異なるチャージショットを放つ。
体当たり攻撃のノヴァストライクは高さを合わせて誘導するが、オリジナル技と違い前面しか無敵状態にならないので、ダッシュでくぐってガラ空きの後ろから攻撃すれば簡単に崩せる。
そして何故かオリジナルにはないスライディング能力をもっている。先祖還りだろうか?

EX技は「レイジングエクスチャージ」
ライフが減ってくると一度だけ使用。無敵状態になるオーラが立ち昇り、ライフを32メモリ回復する。ぶっちゃけサブタンク
実は発動前の僅かなタイミングで怯ませればキャンセルさせられる。

初見なら壁まで逃げながらまったり、慣れてきたら近距離で一気に叩くとサクッと倒せる。


軽口を叩いていたのも束の間、ゼロに大した打撃も与えられず大敗した挙句にオリジナルエックスとの実力差を散々に言われる始末。


「弱いな」

「オリジナルのエックスも
そんなに弱かったのか?」

「エックスはもっと強かった」

ここまで言われちゃ引き下がれないコピペ様は本気モードに。
第二形態に変身(シャイニングトランスフォーム)して全力でゼロを潰しにかかる。


第二形態

頭上には光輪、背中には翼を生やしたパッと見天使のようだが、鋭いツメに上半身のみと異彩を放つ姿になっている。まるでルミネである。

画面両端が穴になり、身動きの取れなくなるリング攻撃で幾度となくプレイヤーをティウンさせる。
慣れないうちはパターンを読むので精一杯だが、ラスボスなのに弱点属性持ちなのでゴリ押しでも勝てない訳じゃない(ちなみに弱点は氷)。慣れれば中ボス感覚で楽々仕留められる。
体力が減ると攻撃スピードが上がる。

あまり関係ないが、第二形態の戦闘ボイスの一つが「ヤらせてよ」と聞こえるのは有名(正しくは「悔い改めよ」)。


しかしそれでも真の英雄ゼロには適わず、単純と蔑まされるだけでなく英雄としての自分を再び否定されてしまう。

かんぺきなる・・コピーのはずの・・
この・・ボクが・・
なぜ・・こんな、目に・・
ボクは・・英雄じゃ・・
なかったのか・・・・・・

あいつは、オマエみたいに単純な奴じゃない
いつも悩んでばかりの意気地無しだったさ・・
・・だからこそ、ヤツは英雄になれたんだ

そんな屈辱的な仕打ちを受けてはコピペ様も黙っていられず、もはや手段も選ばない。
エリアごと自爆してゼロを道連れにしようとするが、それすらも失敗。ゼロに脱出されてしまう。


『ロックマンゼロ3』


Dr.バイルの手により、コピーエックスMK-2として復活。
見た目はあまり変わらないが、瞳の色が赤から青に変わっている他(戦闘時は赤目)、
言語機能あるいは電子頭脳そのものに不備があるのか、片言喋りになっている上に時折「ギギギッ…」と機械音が混じる。
ただし「あんちゃーん」とか「おんどりゃクソ森!」とかは言わない。

命の恩人であるバイルに絶対の信頼を寄せている…
というかバイルの意見を最優先するように改造されており、精神年齢は退行しており1の頃の余裕等はあまりない。失敗ばかり重ねる四天王を中盤でクビにしてバイルに全軍の指揮を任せた。
まあ1で暗殺成功され2ではセイギのイチゲキ作戦で侵攻されたりダークエルフ解放されたりオリジナルの身体破壊されたり色々とムノウなのは事実だし仕方ない。

キミは 自分が
何を シていルか
ワかってイるのかい?

テロリストのミカタだよ・・?
伝説のエイユウが
悪の軍団の手助けを
していルんだヨ?

オレ達が悪の軍団で・・
オマエ達は、正義の味方・・ということか・・・・

そのとオり
ボクたちは人間たちのアットウ的なシジを
うけている・・・・
テロリストを たおすことは、
カレら人間・・みんなのユメなんだよ

飼い慣らされた人間達が望む正義に・・
一体なんの価値があるって言うんだ

カチなんて どうでもイいんダよ・・
ネオ・アルカディアの
やっテいることは たダしい・・
そのセイギの ショウメイになれば
それで いイのさ!


その後ゼロとはネオ・アルカディア本部の玉座前で再戦。
『ゼロ』の時の第一形態とモーションや繰り出してくる攻撃などはほぼ同じで、MK-2という割にあまりパワーアップした印象は受けない。
前回EX技だったレイジングエクスチャージが通常技に変わった(発動条件は同じ)他、EX技は「リフレクトレーザー」に変更されているが、まぁ元々使うチャージショットの延長みたいなもの。


くソっ・・ナゼだ・・!
ボクは・・ボクはセイギの
エイユウなんダぞ・・!

バイル!
ドクター・バイル!
オメガを・・オメガをだセ!
コイツをひネりつぶセーッ!

一度ならず二度もゼロに敗れ、さらにゼロの始末をバイル(オメガ)頼みにしたりと、明らかに小物と化している。

しかしオメガはおろかバイルすらも現れなかった上、そこへ現れたオリジナルエックスに「キミはバイルに利用されていただけ」と告げられてしまう。

彼はもう・・ここにはいないよ

な・・なンだ、オマエハ!?

エックス・・!

・・エックスだと・・!?
オマエが・・ボクのもとにナった
オリジナルのエックス・・!?

バイルは・・この本部を捨て、別の所に移ったよ
オメガを連れてね・・
君はバイルに利用されていただけなんだよ・・

ギ・・ギギッ・・
どいツも・・こイつも・・
ボクをバカにしやがッテ・・!
ゆるサナイ・・ユルサないぞ・・!
ボクの・・本当のチカラを・・見せテやル・・!

激昂したコピペは例によって第二形態に変身しようとするが…

いけない!
バイルはキミのカラダにワナを!

ギ・・ガガ・・!?
カ・・カラダが・・しびれ・・
グガガッ・・アアアアアアーーーッ!

変身しようとすれば自爆装置が作動するように改造されていたため、そのまま爆散。哀れな最期をとげた。
その死すら、ゼロを「指導者を殺めた大罪人」に仕立て上げ(元々ゼロは倒すつもりで戦っていたが)、自身がネオ・アルカディアの代理指導者の座に就くというバイルの企みに利用され、
『3』では文字通り死ぬまでバイルの掌の上で踊らされた挙句、死んでからも利用されるという不憫な扱いを受けた。

バイルは、始めから
こうなる事を知っていて・・
彼にワナをしかけていたんだ
彼の・・本当のヤボウを叶えるために・・・・

なお、『ゼロ』で初代コピペが倒されたことは一般には伏せられていた為、ネオ・アルカディア市民にとっての「エックスの死」はこの時になる。


『ロックマンゼロ4』

当然、直接は登場しないが、キャラバンの人間たちからは「俺たちのことを考えてくれてたのはエックス様だけ」等の言葉が聞ける。ハルピュイア達は泣いていい。
リマスタートラックのブックレットでゼロが「決定的な破滅の引き金を引いた」などと評されていることも相まって、レジスタンスとの立場の相違を感じさせてくれる。


余談

イナラビッタステージに出現する中ボス・改造パンテオン・アクアは、雑魚キャラのパンテオン・アクアがダークエルフの力で強化されたものであり、コピーエックス第二形態を模した姿と技を持つ。
パンテオンがエックスの劣化コピーであるという設定をうまく生かした中ボスである。
このせいかたまに誤解されているが、コピーエックスのシャイニングトランスフォームは別にダークエルフの力は使っていない。

初期案だとロックマンX5でゼロの記憶を抜かれたエックス本人で、抜かれたゼロの記憶がサイバーエルフの予定であった。
完成間際にスタッフが思い直した*1ためにコピーということになったが危ない所だった



「君たちのようなWiki篭りと楽しい時間を過ごせて本当によかったよ。
じゃあ、そろそろ追記と修正を始めるとしますか」

画像出典:ロックマンゼロ、ロックマンゼロ3
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最終更新:2024年04月05日 12:36

*1 現行シリーズの主人公を敵として倒してしまうのはいかがなものかと考えた模様