スカーフェイス(キン肉マンⅡ世)

登録日:2011/12/11 Sun 19:18:23
更新日:2024/04/25 Thu 13:50:04
所要時間:約 5 分で読めます






これぞキン肉マンのキン肉バスター、アシュラマンの阿修羅バスターをも遥かに凌駕する究極のバスター…

アルティメット・スカーバスターだ!!!


スカーフェイスとは、『キン肉マンⅡ世』に登場する超人。
ヘラクレス・ファクトリー期生二期生入れ替え戦編から登場した新世代超人(ニュージェネレーション)の一人である。


所属- 悪行超人(悪魔超人)→新世代正義超人(アイドル超人)
出身地 - イタリア
身長体重 - 200cm 137kg
超人強度 - 138万パワー
好物 - 生搾りジュース
異名-『蒼白き脳細胞』

CV:乃村健次
キャラクターソング:Bible evil(歌:乃村健次)


◆概要◆


ソフト帽を被ったイタリアンマフィア風の大男に描かれ、スカーフェイスという名の通り、帽子を取った頭部にかさぶたがある。
似た格好した中肉中背のふたりの男をセコンドにしているが、一回戦以降登場していない。

ヘラクレスファクトリー二期生としてテリー・ザ・キッドと戦うが、関節技で足首を捻られた際、脚が破壊されてしまうも全くに意に介さない。
実は彼のイタリアンマフィア風の外見はオーバーボディであり、本来の姿はタイトな赤いボディスーツに身を包んだイケメンであった。
本来の姿についてだが、本誌初登場時ではキャラクターデザインが異なっていた


キッドの父テリーマンに対するコンプレックスを突き、彼の戦意を喪失させる心理攻撃に加え、テリー一族の必殺技を即興で改良する技量の違いを見せつけ、最期は自身の必殺技(フェイバリットホールド)であるアルティメットスカーバスターでフィニッシュする。


準決勝のジェイド戦では彼のセコンドのブロッケンJrのトラウマであるコンクリートデスマッチを仕掛け両者を分断しようとするが、ブロッケンJrが立ち直り、勝負は振り出しに戻る。

戦局を変えるため頭のマスカレイド風の仮面を下ろし、「狂乱の仮面(マッドネスマスク)」にフォームチェンジし、本気を出す。
さらに、ブロッケンJrがジェイドを弟子にするために彼の後見人をゴロツキに襲わせたという虚言でジェイドの戦意を喪失させアルティメットスカーバスターで(ry

この時、観戦しに来ていたケビンマスクはブロッケンJrにスカーが元d.M.pであることを伝えたり、決勝前夜パーティーでスカーフェイスを捕らえたり大会を中止させようと奔走する。
しかしスカーはケビンにd.M.p.(デーモン・メイキング・プラント)時代の借りを引き合いに出し、引き下がらせることに成功する。


キン肉万太郎との決勝では猛禽類またはドラゴンの翼を連想させる黒いマントを纏って入場し、観客を沸かせる。
さらには万太郎を見限りスカーのセコンドにつくことを選択した一期生のアポロンマン、ゴージャスマン、ジャイロ、ナムルを引き連れていた。

試合開始当初は万太郎の怒濤かつお下劣な猛攻に押されるが、それは彼が不安を紛らわせるためにアルコールに頼っていたことを看破したうえで、汗をかかせてアルコールを対外から排出させるというスカーの作戦だった。

まんまと逆転したスカーは、キン肉バスターに対しても初回はネップエスケープ・キン肉バスター破りからのパワー・ボム、2回目はバッファローマンが編み出したバスター返しで難なく対処。
キッドおよびジェイド戦で披露した技を駆使するだけでなく、マッドネスマスク形態にフォームチェンジし、万太郎を追い詰め失神させる。

アルティメット・スカーバスターでとどめをさそうとするが、万太郎が技から脱出しようともがくうちにスカーの身体に異変が起こり、技を解除してしまう。それはd.M.pの特訓中に、ケビンを助けたことで負った背中の古傷である。
弱点ともいえる背中の古傷が露呈してからも怒涛の攻撃で万太郎を窮地に陥れるが、彼が試行錯誤の末、編み出したスカーの古傷を的確に攻撃する為の必殺技「マッスル・ミレニアム」を受け轟沈する。


このように、圧倒的なパワーとテクニックで押し、相手に精神攻撃をするインパクトだけでなく、キン肉マンⅡ世にしては珍しい純粋に悪として戦うことから人気は高い。
また、万太郎に作中で「なかなかのハンサムボーイ」と呼ばれている他、コミックスの人気投票のコーナーではジェイド・チェックとあわせてイケメン三人組と呼ばれているあたりから、見た目の人気も相当高い事がうかがえる。

その後はしばらく登場しなかったが、万太郎との戦いで正義に目覚める事で味方ポジションとして登場する。


◆得意技

  • スワローテイル
燕尾服のようなコスチュームの意匠を鋼鉄のようにして攻撃する。
主に敵を切り裂くのに使用。
彼の中距離攻撃にして主力技。

  • バッファロー・ブランディング
テリーの一族の必殺技カーフブランディングの。
相手の両腕を体の前でクロスさせロックし、両膝の力を込めて全体重をかける。

  • スピニング・ダブルトゥホールド
テリー一族の必殺技スピニングトゥホールドのアレンジ技
両足で相手の両足をロックし、相手の両足をひねる。
テリー・ザ・キッドの心を粉砕した。

  • アルティメット・スカー・バスター
キン肉族の必殺技キン肉バスターのアレンジ技
キン肉バスターの体制から相手の首を両足でロックし決める。
キン肉バスターや阿修羅バスターなどの弱点である、首へのフックの甘さ、威力減衰などのリスクが無くなっており、理論上はバスターの完成系の一つであるといえる。

  • デンジャラスジャーマンスープレックス
ジャーマンスープレックスをアレンジし、コーナーポストから場外に頭を打ちつける体の柔軟さが求められる技である。
ジェイドのジャーマンスープレックスを嘲って使用した。

  • 終局ベルリンの赤い雨
ジェイドのベルリンの赤い雨を足でロックすることで中断させ、ジェイドの腕を軸に回転し、そのままスカーフェイスはジェイドの腕を引きちぎる。
アニメではさすがにやばかったためか、「腕の機能を停止させる」に変更された。

  • ロイヤルストレッチ
悪魔の種子編にて使用
使用者のケビンマスクいわく「荒い」

  • アカプルコロール
究極の超人タッグ編にて使用
リバースロメロスペシャルの体制で回転し、コーナーポストに相手の顔を叩きつける。



追記・修正は同じ格好した子分二人を連れてお願いします。

























お気づきだろうか?
彼はバトルマンガの、しかも序盤の強敵。
かのバッファローマンのように、バトルマンガお決まりのパワーのインフレのために悲惨な運命を辿ることとなる。


何故バッファローマンなのかというと、それまでのパワーバランスを一変させる強さや、そのシリーズにおいて初めてキン肉バスターを破るという快挙を成し遂げた点が共通している。
実際のところ、バッファローマンも夢の超人タッグ編以降は負け試合が多い。その理由として作中で悪魔将軍完璧超人タッグ、果ては知性チーム、と強豪とばかりあたっているからである。
スカーフェイスもまた、再生(リボーン)アシュラマンや老獪ネプといった強豪とばかりあたっており、相手が悪いとしかいいようがない状態が続いているのも事実である。*1

もっとも、ウォーズマンのように作中で数回死んだり、王位継承編の知性チームとの戦いの前に倒されたりで出番ごとなくならされるよりは遥かにマシといえるのだが。
さらに言うなら、偶然か必然か、チェック・メイトがそのウォーズマンのポジションに収まっている状態になっている。
(スカーフェイスの登場はd.M.p編の直後。そしてバッファローマンも、キン肉マンVSウォーズマンの試合が終わった直後に登場している。
 そしてチェック・メイトはかつてのウォーズマンを彷彿させるほど扱いが悪い。
 また、ヘルメットを装備している、師匠ポジションのキャラからスパルタ教育を受けている、試合外でやられてしまい出番を潰される*2、マスク(チェックは顔の皮)をはがされる…と、共通点も多い)

また、ゲーム「キン肉マンジェネレーションズ」では、バッファローマンとタッグを組むとツープラトン技の「バスターバリエーションPart6」が発動できる。


◆スカーフェイス冬の時代

悪魔の種子(デーモンシード)編での活躍

巌流島の悪魔の肋骨にてケビンマスクとタッグを組みデモリッションズと戦う。

悪魔の種子最後の超人が復活するまでデモリッションズの片割れボルトマンをケビンとのコンビネーションで追い詰める。
しかし、ついにパートナー超人は復活した。恐怖の将の力で若返ったアシュラマンである。

力だけでなく優れた頭脳を活かして戦うのだが、パワーと半永久的な超エネルギーを搭載するボルトマンに経験を積んだ老練な戦略と全盛期の肉体を持つアシュラマンに追い詰められる。
一か八かアシュラマンにアルティメットスカーバスターをかけるが、アシュラマンはなんと顎を自分で砕いて首にスペースを作って脱出するというイカレた方法で脱出し、その後アシュラマンの腕が天井にしがみつき着地できず技を解除される。
スワローテイルを千切ってでも奮戦するが、最期はボルトマンの魔の四角窓(ファタール・スクェア)によりこんがりタコさんウインナーどころか骨まで焼き尽くされる。
まあ、アシュラマンが倒されて復活するけどね。


◆究極のタッグトーナメント編での活躍

ジェイドとチームを組み、ネプチューンマンとセイウチンのヘル・エクスパンションズと戦う。
しかしジェイドが歴史の改変により「ベルリンの赤い雨」を使用出来なくなったことで見切りをつける。
さらに食せば完全無比(コンプリート)超人になれるというトロフィー球根(バルブ)の力を得んと悪逆な部分が再発。
得意の頭脳を活かす事なく力で相手を捩じ伏せようと暴走してしまう。

セイウチンに「アルティメットスカーバスター」をかけるが、生体的に説明出来ない方法で首のフックを解かれてしまう。
いよいよ絶体絶命の危機の中、歴史の改変の影響で「ブロッケンから新たな技を伝授されていた」という記憶を得たジェイドが戦線に復帰。
一度は見捨てたにもかかわらずタッグとして戦おうとするジェイドの友情に心動かされ、2人で編み出した新必殺で最後の逆転を図るもジェイドがセイウチンの演技に騙され、本気で攻撃できずに不発に終わってしまう。
最後の力を振り絞った起死回生の一撃を情に流され失敗したことで、今度こそ本気でジェイドに見切りをつけようとするが、目つぶしを受けたジェイドをかばおうと反射的にオプティカルクロスボンバーの中に飛び込み、顔の皮をはがされる。すっかり正義超人に染まった自分を自嘲するが、その友情はジェイドに最後の力を振り絞らさせた。

その後は病院入りしていたが、2回戦ではセイウチンに顔を剥がされた他の超人たちと共にマントに張り付けられた顔の皮で語りかけ、セイウチンを正義超人の道に戻すことに成功した。

準決勝では動けるまでに回復し、顔に包帯を巻いたまま会場を訪れ観戦。
その後ネプチューンマンを助け死んだカオスの葬儀の場で「ピラリアの花」の力で完全回復し、パートナーを喪い時間超人2人に1人で挑むことになった万太郎のスパーリング相手を務め、万太郎の成長を実感した。

それ以降は特に目立った活躍もなく、トーナメント終了後は他の超人たちと共に現代へ帰還した。





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最終更新:2024年04月25日 13:50

*1 強者であるケビンマスクと組んだ前者はまだしも、後者はタッグパートナーのジェイドが途中で戦力外になってしまう条件の悪さもあり、アルティメット・スカー・バスターも『顔を変形させて抜け出す』、『喉元の筋肉を隆起させてフックを外す』と並の超人ではできない方法で抜け出されてる

*2 ウォーズマン→王位編でマンモスマンに奇襲される。チェック・メイト→ネプチューンマンとセイウチンにオプティカル・クロス・ボンバーされる