サガ(聖闘士星矢)

登録日:2012/06/15(金) 21:27:22
更新日:2024/04/01 Mon 22:14:42
所要時間:約 16 分で読めます





「お前こそ…真のアテナの聖闘士だ」

聖闘士星矢』に登場するキャラクター。




病床に伏した前教皇シオンに変わって聖域の執政を取り仕切る人物。

優しく清らかな心を持ち、十二宮の激戦をくぐり抜けた星矢を項目冒頭のセリフで讃え、教皇の間の先にあるアテナ神殿に安置された「アテナの楯」を掲げれば、城戸沙織の命を救える事を教えた。

こうして聖域十二宮編は完結したのだった。













ククククッ…誰がアテナの楯など取りに行かせるか



ここに来て私の体を覆うのだっ!!我が聖衣よっ!!





年齢:28歳
身長:188cm
体重:87kg
誕生日:5月30日
血液型:AB型
出身地:ギリシア
修行地:聖域
CV:曽我部和恭/野島昭生(聖域編の善サガ)/置鮎龍太郎(2代目)/山寺宏一(LoS)



【概要】

長い間、不在と思われていた双児宮の守護人にして双子座(ジェミニ)の黄金聖闘士

生まれつき善と悪の全く異なる二面性を併せ持つ所謂“二重人格者”であり、
善の人格は神にも見える優しく清らかな心を持つが、悪の人格はまさに悪魔のごとき冷徹さを持つ。
ただし、サガ本人は真の聖闘士として生きようと自分の悪を否定していた為、悪の人格は長らく心の奥底で眠っていた。

双子座の宿命か、血を分けた双子の弟として同じく双子座の守護星座を持つカノンがいるが、こちらは生まれつき悪性しか持ち合わせていない。



13年前、サガは既に黄金聖闘士を務め、その実力と清らかな人格から人々から尊敬の念を集める存在だった。
その評判はかなりのもので、当時教皇を務めていたシオンが自身の後任となる次期教皇を指名することになった際にも射手座のアイオロスと並ぶ筆頭候補と目されていた。
だが、サガの秘めた悪性を警戒したシオンはアイオロスを次期教皇に指名する。
最初はサガも素直にその決定を受け入れようとしていたが、「神の化身」と評され、それに違わぬと自負する才覚が認められなかったことに対する不満は誤魔化しきれず、更にカノンから悪の道を説かれ続けていたこともあって、とうとうサガの中で眠っていた悪の人格が発現。

スターヒルでシオンを殺害し教皇に成り済ますと、次に生まれたばかりのアテナの化身をも亡き者にしようとした。


しかしこれは直前でアイオロスに阻止され、自身が教皇に成り代わっていることを知られると、
すぐさま勅命を発し、アイオロスをアテナを殺害しようとした反逆者に仕立て上げ、山羊座のシュラを追っ手に差し向け、致命傷を追わせた。

だが、アイオロスは自身の命と引き換えに赤子のアテナをグラード財団総帥・城戸光政に託していた。
光政の孫・城戸沙織としてすくすくと成長したアテナだったが、病床の光政からついに真実を知らされる。

それから13年間、教皇の座を得たサガが何をしていたのかというと…………別に世界征服だの何だのといったことはせず、割と真面目に教皇としての職務を全うしていた(アニメ版に関しては後述)。
物語冒頭で星矢に天馬星座の聖衣を授けた時も、地元で生まれた正式な聖闘士の任命に立ち会い言葉を送っただけで、何も裏はなかった。

というのも悪の側面が表面化したとはいえ善の側面も消滅したわけではなく、2つの「サガ」は常に互いに干渉しあっていたのである。
善サガは自分の行いを悔い、真の聖闘士として生きたいと思いながらも、本心からの望みでもあったために教皇を演じることを辞めることができず、
悪サガは悪サガで思うがままに動こうとするも心の底の善性が枷となっていたので表立って悪政に踏み切ることができなかった。
更に付け加えると、そもそも悪サガの行動原理も基本的には「地上の平和のため」であることには変わりが無い。
その方法論が「アテナの下、聖闘士として戦う」でなく「(赤ん坊だったアテナを見てその力や正当性を疑い)最も強い自分が地上を守るために聖闘士を率いるべき」となっているだけである。
アテナ暗殺を狙ったりしているので真っ当ではないがおかしな考えではなく、実際デスマスクが最も特別な一人、機会主義者だけではなく唯一全部の真相を看破した、そのためサガと共謀している。シュラやアフロディーテも彼の「力あってこその正義」の考えに賛同していたが故に従っており、厳密にはアテナとは別の正義だと言える。

なので、前教皇に近しかった老師やムウを除けば大多数の人間は教皇がなりかわったことに気づくことは無く、
人の本質を見抜けるシャカも「私が見た教皇は正義だ!」と自らの元にやってきた青銅達に太鼓判を押す程だった。
とはいえ時折不可解な行動を覗かせたり、うっかりお風呂を覗いてしまった…もとい正体を知った従者が始末されたりと色々あったので、
本編時には教皇について黒い噂が少なからず立っていた模様。


そんなこんなでなんとか教皇としての役割を演じ続けていたサガだったが、成長したアテナ=沙織が青銅聖闘士たちを集め、聖域への帰還を目論んでいることに気付くとこれを阻止すべく白銀聖闘士や黄金聖闘士を差し向け始める。
元々、聖闘士は正当防衛なら兎も角、私利私欲や見世物の為に己が力を使う事は禁じられており、銀河戦争はサガに対して星矢達を始末するのに正当な口実を与えてしまったのである。
教皇に不信感を抱いていた童虎とムウ、愛弟子の星矢や瞬を信じようとした魔鈴、ダイダロスを除く大半の聖闘士には「プロレス紛いの興行に出場して就業規則を破った部下を止めようとしている教皇」という構図に見えてしまい、聖矢の先輩として仲が良かったアイオリアですら「大人しく投降するなら自分の助命嘆願で命だけは助けられるだろうが、抵抗するようなら殺害も仕方ない」と腹を決めた程だった。

そして教皇の悪を問いただすために星矢たち青銅聖闘士を伴って聖域を訪れた沙織に対し、サガは白銀聖闘士の矢座(サジッタ)のトレミーを差し向け、彼女の胸に黄金の矢を突き刺した。

星矢たちは矢が沙織の心臓に達する12時間以内に十二宮を突破し、教皇を倒すことを強いられてしまう。
戦いが始まるとサガ自身は瞑想(メディテーション)と称して教皇の間に引き籠もり、誰とも会おうとはしなかった。

星矢達が自身の守護する双児宮に到達すると、幻影に聖衣を着せた分身を操って戦わせるだけでなく、双児宮の内部を迷宮化することで足止めを強いるが
盲目であるががゆえに幻影が通用しない紫龍を通したり、のサンダーウェーブが異次元すら突破して追尾してきて妨害されたり、
カノン島から小宇宙を発してプレッシャーを与えた一輝により突破を許してしまう。

そして黄金聖闘士の戦いで驚くべき成長を遂げ、全員が究極の小宇宙 セブンセンシズに目覚めていった一輝、紫龍、氷河、瞬の4人が文字通りその命の全てを懸けて、遂に星矢を教皇の間へと送り出した。

これに応えるように、悪に飲まれつつあった善の人格のサガも、わずかな間ながら悪の人格を押し退けて、黄金の矢を取り除く方法を涙を流しながら必死に星矢に伝える。
しかし、ここで再び悪の人格がサガを支配。その拳を星矢に向ける。

これまで戦ってきた黄金聖闘士と比較しても圧倒的な力。
それは無防備な態勢で聖衣も着ていなかったのに星矢の攻撃にダメージを負った様子が全く見られないことからもうかがえる。

死力を尽くして放ったペガサスローリングクラッシュさえも通じず、星矢は五感を全て奪い取られ、戦闘不能に陥ってしまう。

「どうする事も…できない……」

星矢にとどめを刺すべく、ゆっくりと歩み寄るサガ。

が、背後に燃え盛る小宇宙を感じて振り向くと、そこには処女宮の戦いでシャカと共に次元の彼方へ消えた筈の一輝が立っていた。

一輝は牡羊座のムウ、そして他でもないシャカの助力によって、星矢を救うために十二宮に帰還していたのだった。

幻朧魔皇拳と鳳凰幻魔拳による精神勝負こそ互角だったものの、小宇宙による勝負ではサガの圧倒的な力の前に青銅最強の実力を持つと言われる一輝も歯が立たず、力尽きてしまう。

だが、その間に星矢が再び立ち上がる。

同じ時代に生まれ、同じ時を分かち合い、共に命を懸けて戦い散っていった兄弟たちの声を、小宇宙を背に受け、星矢は全身全霊を込めてペガサス彗星拳を放つ。

ついにサガは倒れ、星矢は満身創痍の体を押してすぐにアテナ神殿へ、アテナの楯の元へと向かう。

それを阻止しようと、再び襲い掛かるサガ。

火時計が今まさに消えようとするその瞬間、アテナの楯が光を放ち、沙織に突き刺さった黄金の矢は消滅した。
同時に、サガの悪の人格も消滅。
これまでの罪を駆けつけたアテナたる沙織に懺悔すると、


「このサガ…もし許されるならば、正義のために生きたかったのです……」

という遺言を残し、自ら体を貫いて命を断つのだった…

【アニメ版】

アニメ版は原作の方はまだ教皇の設定が決まってなかったので、独自の設定になっている。

13年前は、シオンの末弟であるアーレスになり変わっていた、その為シオンは現在でも存命していた。
銀河戦争編の裏でシオンを殺害して教皇の座に就いた。*1


暴力的な行為で聖域を支配し、ゴロツキ聖闘士集団「暗黒聖闘士」を服從させ自分の配下にし、シベリアに氷のピラミッドを建造させ反対していた水晶聖闘士を洗脳させたりと悪行を重ねた。
それによりアニメ版の教皇は『世界征服を企む悪の教皇』になった。
因みに私生活は美女を何人も侍らせ、酒池肉林に耽ったり巨大な肖像画を描かせるなど頽廃したものであった。

そして十二宮編では原作を追いついてしまったので、結末が変更。
アテナ神殿に辿り着いた沙織に悪の心のまま襲い掛かるが、
サガの善の心が目覚めかけていることを感じ取った聖衣が、サガを見守るために自らの意思で離れ、
そのことを沙織から告げられ迷いが生じるが、なおも沙織を殺そうと最後の一撃を放つ。
しかし寸前に善の心が打ち勝ち(その時にマスクの悪の面が砕け散り、善の面が現れた)、沙織の手にしていた黄金の杖を自身に突き立て、自害し邪悪なる存在は消滅した。



【その後】

続く海皇編では弟・カノンが正式に登場し彼の口からサガの二面性が改めて言及される。


そして冥王ハーデス十二宮編ではハーデスの力によって同じく死亡したカミュ、シュラ、更にはかつて殺害したシオンたちと一緒に冥闘士として復活。
カミュ・シュラと共に十二宮に侵攻し聖闘士として改心したカノンを含むかつての仲間たちと戦い続け、遂には処女宮でシャカと対峙し、彼を三位一体にして禁断の技「アテナエクスクラメーション」で葬った。

実は十二宮に攻め入ったのはハーデスに寝返ったのではなく、戦いの鍵を握るアテナの聖衣を復活させるための苦肉の策であった。
それを悟ったアテナは自らサガらに討たれ、ハーデス城に帰還した三人はパンドラに反旗を翻すも仮初めの命が尽きてしまい失敗。
再び逆賊としての汚名を被りながらも突き進んだ正義の道を星矢たちに託すこととなった。

そして冥界編クライマックスでは「嘆きの壁」を破壊するため他の黄金聖闘士たちと共にカノンから返却された双子座の黄金聖衣を纏って再登場。
アテナを救うため星矢たちの道を切り開くべく小宇宙を燃やし嘆きの壁を撃ち抜き、その力の衝撃によって消滅。
死してなお地上の愛と正義を守ろうとする決意に殉じた。
だが、それは同時に神への反逆という大罪を犯したことに他ならず、その魂はオリュンポス十二神の手によって永遠に封じられる事となった。…というのは続編が頓挫した天界編での設定で、その後に制作された黄金魂ではアスガルドの地に再び現れている。



【人物】

前述の通り強烈な善と悪が共存する、いわゆる二重人格者。

悪性が全面に出ている際には正に暴君のような荒々しく尊大な言動を見せるが、善性が全面に出ている時はとても清らかで超然とした人格者となる。
教皇としての公務中には善性が出ていることが多く、それを遠目ながら見ていた星矢も悪性を感じ取ることはなかった。
そのため優れた観察眼を持つムウやシャカたちもその善性を感じ取りあえて敵対する道を選べなかった。

十二宮の戦いは彼自身が引き起こし、その結果、多くの命が失われていったが、最大の被害者は、最期まで善と悪の狭間で苦しみ続けたサガ自身だったのかもしれない……

冥界編での再登場時にはハーデスを欺くための演技もあるだろうが、善の人格でありながら十二宮編時の柔らかい雰囲気がなくなり常に厳しい口調と表情になっているが、これを消滅した悪の人格が少なからず影響しているのでは?と解釈するファンもいる(前述の通り悪のサガも決して私利私欲ではなく地上の平和が念頭にあったため、復活に際して善悪両方が合わさり冥界編のサガとなった…とする説)

外見としては癖が強く長い髪の毛が特徴。
人格が変わると髪や眼の色が変わり、善サガは原作では金髪、アニメでは青髪碧眼だが、悪サガは原作では黒髪、アニメでは灰色の髪になり、どちらも共通して白目の部分が赤く染まるのが強烈なビジュアル。寝不足?とか言わない。
近年のゲームやOVAでは概ねアニメ準拠である。


アイオロスと並んで次期教皇の最有力候補となっていただけあり、強者揃いの黄金聖闘士たちの中でも随一の実力者。読者からも最強候補の筆頭格として名が挙がる。
聖闘士の技の中でも最高峰の威力を誇るギャラクシアンエクスプロージョン、相手の意のままに操り精神を破壊する幻朧魔皇拳、強大な小宇宙で空間を歪め相手を異次元送りにするアナザーディメンションと技の多様さでも群を抜く。
更にシャカの最大奥義である天舞宝輪のような五感剥奪技を光速拳によりただの片手間程度でやってのける技量の持ち主。
冥王編で復活した際にもその力を存分に振るい、双児宮から遠く離れた教皇の間まで小宇宙の衝撃を放ちカノンを攻撃しジェミニの迷宮を強制解除させる離れ業を披露した。

また「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION」では一輝が双子座は黄金聖闘士の中で当代(その世代)の最強が揃うといった事を口にしている。
「生き写し」と言われるカノンもサガと同等の力を持つとされるが、カノン自身は自分はサガに及ばないとしている。

その圧倒的な実力とカリスマで、まさに十二宮編の最後を締めくくるに相応しいキャラと言えるサガ。全国の双子座生まれの少年達は歓喜したに違いない。



【技】

  • アナザーディメンション
標的を異次元へと飛ばす技。行き先はサガ自身にも分からない。
氷河を天秤宮まで飛ばし、その後彼はカミュによって氷の棺に閉じ込められてしまった。
本来なら飛ばされた者は異次元を永遠に彷徨うことになるが、この手の技のお約束というべきか大抵の奴は戻ってくる。
というよりもアニメでは一輝にも使ったわけだがこれは相手が悪かったと言えるだろう。平然と戻ってこられてしまった。
派生作品では移動技としても使われる。
「さあ、異次元へ飛んでゆけ!」

  • ギャラクシアンエクスプロージョン
自身の強大な小宇宙で、星々をも爆発させる衝撃を放つ。
数ある黄金聖闘士の技の中でも屈指の威力、スケールの大きさを誇る技。
原作では大ゴマと唐突な独特のポーズに星々が爆発する背景で表現されているが、アニメやゲームでは星を飛ばして敵にぶつけて爆発させたりする。
どっかの蠍は「ギャラクシャンエクスプロージョン」と誤字っていた。
テレビアニメ版では原作に追いついてしまいオリジナル展開に突入したので未登場。
アニメ版で必殺技を放ったのは後述の劇場版が初。
「星々の砕ける音を聞け!」

  • 幻朧魔皇拳(げんろうまおうけん)
拳を浴びた者の脳を支配し、意のままに操る伝説の魔拳。
作中では教皇の間に乗り込んできたアイオリアがシャカとの戦闘に専念していた隙に乗じて仕掛けることが出来、彼と星矢を戦わせた。
アニメにおける幾人かの人物もこれで操っていたと思われる。
破るには拳を受けた者の目の前で人1人が死ななければならず、改心したカシオスが自らを犠牲にし、アイオリアを救った。

この精神操作に関しては一輝とほぼ同等の実力であり、鳳凰(フェニックス)幻魔拳を無効化したシャカと違って相打ちになってしまった。
ただし、互いに後遺症は残らなかった模様。



聖衣

  • 双子座の黄金聖衣
シルエット自体はオーソドックスな甲冑スタイルに纏められている。
しかし双子座の二面性を暗示するかの如く、その王冠のような兜の右側面には不気味に笑った「悪の顔」、左側面には穏やかな表情の「正義の顔」が付いている。
この二つの顔はサガの善悪の表裏に反応しているような演出がとられており、悪に走るサガの行いに正義の顔が涙を流すこともあった。
オブジェ形態でも二つの顔が互いに背を向けた二人の人間を思わせる形になる。
十二宮編後は聖域に保管されていたが、冥界編でサガの跡を継ぎ双子座の聖闘士となったカノンが装着し、嘆きの壁破壊の際にはサガの魂へと返却された。
十二宮編では教皇に扮したサガが、ハーデス十二宮編ではカノンがそれぞれ空の状態の双子座の聖衣を人型にして自身の幻影に着せ遠隔操作し足止めに使った。
バケツみたいな形の兜は読者の間でちょくちょくネタになる。かぶった姿はレアである。
被ったとしても、元々顔が黒塗りのジェミニの幻影が身に着ける事を前提としているためか不格好でお世辞にもカッコいいとは言い難いのが難点。


迸れ!!我が小宇宙よ!!

  • 双子座の神聖衣
『黄金魂』で神聖衣化した双子座の黄金聖衣。
より装飾的なデザインが増え豪奢な見た目となっている。神聖衣特有の翼も持つが、右の翼は悪魔のように刺々しく、左の翼は天使のような滑らかなデザインとなっている。
オブジェ形態では「悪魔の翼を持つ悪の顔」と「天使の翼を持つ正義の顔」が互いに向かい合い手を合わせた形へと変化し、双子座の相反する二面性が調和したことを示すような姿となった。

  • 冥衣
ハーデス十二宮編で復活した際に纏っていた冥闘士の鎧。
双子座の黄金聖衣を模しているが各部が鋭角化し禍々しい形となっている。
頭部パーツを装着する場面は無い。



【余談】

  • 聖衣は全裸で纏う主義らしい。

  • 名前の由来はそのまま「性」(さが)から。

  • 星座カーストでは堂々1位を獲得したばかりか、実力者が揃う黄金聖闘士の中でも最強候補筆頭と名高い。

  • 北斗の拳のラオウ、るろうに剣心の志々雄真実、ジョジョの奇妙な冒険のDIOなどと並び、少年ジャンプ黄金期を代表する名悪役としても名を連ねている。



【本編外のサガ】

  • 劇場版『真紅の少年伝説』
復活したアベルの力により十二宮編で死亡したカミュ・シュラ・デスマスク・アフロディーテら黄金聖闘士と共に復活。
アベルの下に付き、アベルがアテナを殺害しそれに激昂したカミュ、シュラが倒されても微動だにしなかった。

しかし中身はちゃんと善サガであり、アテナを救うべく星矢を叱咤激励しその拳に倒され彼のセブンセンシズを目覚めさせる。
そして星矢をアベルの元行かせるため負傷をおしてやまねこ座のジャオウを羽交い絞めにしたうえでギャラクシアンエクスプロージョンによる自爆技を放ちジャオウを道連れに絶命した。
全体的にハーデス編のサガとカノンの要素を合わせたような扱いとなっている。というかこの下りを気に入った車田が冥界編のカノンに反映させた。
でも発破をかけるためとはいえ満身創痍の星矢に至近距離からギャラクシアンエクスプロージョン撃つのはやりすぎな気もする。

十二宮戦前の段階では、邪精霊と戦って負傷していた冠座のカティアを救出、彼女に憧れを抱かれることになりこれが結果的にカティアが一時期裏切ってしまったような形になった。
13年前の回想では、翔子・響子姉妹の実母で当時聖闘少女の長だったオリヴィアを葬っている。
十二宮戦終盤でアテナのイージスの力によって抜けた悪のサガが独立した存在「戦神アレス」となり、エリス共々沙織らと敵対することになる。


本編以前の話なので、やはり悪のサガとして暗躍する。
アテナ暗殺を企てたのは、神「クロノス」の意思を受けてのものだった。そして6年が経ち、教皇の正体を知ったシュラを激しい戦いの末に洗脳する。
自身もクロノスそしてポントスといった神々の手駒となったフリをしながらも独自に彼らを出し抜こうとしていた。
クロノスが聖域に攻め込んで来た時には己が目的のためにあえてクロノスの侵攻を許すも、際どい場面で善のサガに交代。
双子座の黄金聖闘士として聖域を守る為に奮闘。クロノスが仮初の姿だったとはいえ、撃破寸前まで追い詰めるという驚異的な力を発揮するも、後一歩の所で悪のサガに交代してしまう。
その時、サガは目に涙を浮かべていた。しかし悪サガもまた「地上に永遠の楽園を生む」という野望のためにクロノスを裏切り、全聖闘士に臨戦態勢を発令するのだった。
また交戦の際にクロノスの必殺技「絶対神託(テリオスオラクル)」を受けてしまい、後のサガの乱の未来を確定されてしまう。
ただしサガ本人も「このような技を受けずともいずれは自身の弱さ故に反逆者として討たれる咎人となるだろう」と呟いている。


  • 『Episode G アサシン』
フクロウになってました
コクトーの名前で1巻から登場。
最初からアテナの啓示により聖剣戦争に参戦したシュラに付いており、フクロウがアテナの従者である事からアテナから何らかの指示を受けての可能性がある。
9巻では冥界でアイオロスに襲われ危機に陥ったシュラを助ける為、全盛期の姿で人の身に戻った…なおフクロウ姿から戻った為、当然 全裸 である。ほんと全裸好きだなこの人
シュラやアイオリアですら一蹴したアイオロスの雷光乃焔(ライトニングフレイム)を一度その身に受けた後の二度目はギャラクシアンエクスプロージョンにて打ち破り、
雷光乃極(ライトニングテリオス)は初見で爆縮された雷光をアナザーディメンションで異界送りにする事により完全に破る。
シュラ曰く「英雄アイオロスに並び立つ力を持つサガにしか出来ない事」と言わせる実力を見せている。

ちなみにシュラの日本滞在に置いて必要な衣服や戸籍はサガが用意している… フクロウ姿のままで
なお人間姿に戻ったのは9巻が初だが、その際にもサガ本人の切なる願いに応じて起きた奇跡のようなので普段から容易に人の姿に戻れるわけではない。
どうやって色々用意したのか…私、気になります!

12巻ではミロと共にシュラにデザインした箸を受注しをプレゼントした・・・ やっぱフクロウ姿のままで
受注はミロだがデザインを考案したのはサガらしい。
フクロウ姿のためかかなりはっちゃけている。シリアスシーンとの温度差で風邪引きそう

ハーデス編後の時系列なので本人は登場しないが、双子座は代々光と闇の対立に苦しむ運命にあったとしてカノンと共にイメージが映し出された。

年齢は41歳。……随分老けましたね。
概ね原作に沿った設定だが、「アイオロス(と赤子のアテナ)を追撃した際自分諸共シュラに攻撃させ死亡した」という体で姿を消し教皇に化けていた。
一応二重人格者だが善サガの描写がほとんどないため、作中ではほぼ完全に悪サガ。山ちゃんの演技もあってちょっとテンション高め。
黄金聖衣の二面性がより強調され、右半身は丸々黒く塗られている。


  • 『黄金魂-soul of gold-』
嘆きの壁破壊に死亡した直後、何者かの意志でアスガルドの地に復活。
神闘士の罠にはまり絶体絶命のミロを救いに登場し、開幕早々ギャラクシアンエクスプロージョンで敵の基地を丸ごと消し飛ばし巨大なクレーターを作り出した。(ちなみに、この時のサガたちは小宇宙を吸い取られ弱体化させられている)
その後、ユグドラシル内の戦いに参戦し神闘士シグムンドと対決。
亡き弟の仇を討たんとするシグムンドの覚悟を一人の戦士として、そして弟を持つ兄として認め、暴走する彼を神聖衣の力で押しとどめ助けた。
決戦では因縁深きアイオロスとの連携も見せる。
シリーズでも珍しく、徹頭徹尾アテナの黄金聖闘士として仲間と肩を並べて戦うことができた作品。


VSサガリーチは全回転以外では最も信頼度の高いリーチ。
また黄金聖闘士モード(確変中)では彼以外の黄金聖闘士(ムウ、童虎、アイオロスを除く)を全て倒すと双児宮の「謎の黄金聖闘士」が「サガ」に置き換わり、ついに相対する。

サガを3回撃破するとSPエンディング、そして千日戦争モードへと突入する


エリア3のボスとファイナルステージ11番目の敵として登場する。が、大怪獣ヌケゴンで100ポイント以上のダメージくらったときは多くの双子座を落胆させた。




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最終更新:2024年04月01日 22:14

*1 恐らくスターヒルで放置された本物のアーレスの遺体を見たシオンがサガに掛けられた洗脳が解けるが、それを知ったサガに暗殺されたのが有力な説