ガルベリアス・ドラゴン

登録日:2011/06/06 Mon 22:55:03
更新日:2024/01/25 Thu 12:41:54
所要時間:約 6 分で読めます







GBA ONLY




ガルベリアス・ドラゴン》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
聖拳編初期に登場した火文明アーマード・ドラゴンである。


解説

ガルベリアス・ドラゴンㅤ火文明ㅤ(6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴンㅤ7000
W・ブレイカー
スピードアタッカー

基本性能は一見何の変哲もない……むしろコストと能力が微妙に釣り合っていないようにさえ思えるドラゴン。

だが、まぁ聞くがいい。
その程度のカードで項目を作る訳がないではないか。このガルベリアス・ドラゴン、実はなかなかに有用な能力を持っているクリーチャーなのである。

その能力とは……


このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、バトルゾーンに相手の自然のクリーチャーが1枚でもあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
バトルゾーンに相手の水のクリーチャーが1枚でもあれば、このクリーチャーはブロックされない。
バトルゾーンに相手の闇のクリーチャーが1枚でもあれば、このクリーチャーは「スレイヤー」を得る。
バトルゾーンに相手の光のクリーチャーが1枚でもあれば、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップしてもよい。

そう、各文明に応じた付加効果が用意されているのだ。
よくよく読めば各能力はあまり強いものではないし、クリーチャーインフレが著しい近年ではそこまで珍しい能力という訳でもなくなってしまったかもしれない。

とはいえ聖拳編当時のカードとして見ると、6マナというコストに対してこのスペックは破格…と言うより明らかなオーバースペックであった。
素でスピードアタッカーとW・ブレイカーを持つコスト6のクリーチャーはガルべリアスが初であり、当時はコスト7の《ツインキャノン・ワイバーン》でようやく実現させていた事からも異質さがうかがえる。
ガルべリアスの次にこの条件を満たした《ボルシャック・大和・ドラゴン》が登場するのは、聖拳編から3シリーズも後の極神編の事である。

また、相手の文明に応じて能力が増えるという能力も「そこはかとないお得感」を当時の小学生達に与え、彼らを震撼させたのだ。
特に聖拳編から実装された二つの文明を併せ持つ多色クリーチャーに対しては特効のように機能し、1体だけでもガルべリアスに複数の効果を起動させてくれる。
光・自然レインボーが相手ならマナブーストしつつ攻撃後もアンタップでき、水・闇レインボーが相手ならアンブロッカブルとスレイヤーでタップされているクリーチャーを確実に破壊できたりする。

結果として多くのデュエリスト達がこぞってデッキに組み込み、一時的にではあったがDM界において非常に大きな影響を与えたのであった。
















   *   *
 *   + ちょっとうそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


実際には、GBAのゲームソフト「デュエル・マスターズ2」に登場したゲームオリジナルカード
後に現実のデュエル・マスターズでもカード化し、月刊コロコロコミック2004年4月号の付録として《大昆虫ジェネラルマンティス》と共に収録された。

付録のカードは、デュエル・マスターズの長い歴史の中でも数少ない使用禁止カードという位置付けになっている。
ゆえに、公式戦では一切使用が禁止されている。最初からデュエルでの使用を考えられていなかった、一種のイベント的な要素のカードと言えるだろう。
その証にカードの裏面が赤く、イラストの左下にもGBA ONLYのテキストが載せられていた。

このように世に出た当初は(そしてこの項目が作成された頃も)使用禁止カードに指定されていたガルベリアス。
しかし、インフレが進むにつれてガルベリアスと肩を並べるようなスペックのドラゴンが同コスト域に登場するようになった。
もちろんガルベリアスはインフレが進む中においても高いスペックを持っていたが、出た時期よりもオーバースペックな印象は弱まっていた。

それから12年もの歳月が過ぎた2016年の革命編
聖拳編を経験した古参デュエリストに衝撃の走るニュースが入る。



DMX-22「超ブラック・ボックス・パック」


ガルベリアス・ドラゴン、通常カード化による解禁



TCG版

ガルベリアス・ドラゴン P(R) 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手の自然のクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
相手の水のクリーチャーがあれば、このクリーチャーはブロックされない。
相手の闇のクリーチャーがあれば、このクリーチャーに「スレイヤー」を与える。
相手の光のクリーチャーがあれば、自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする。

DMX-22において、ガルベリアスが通常のカードと同じ裏面の状態で再録されることとなった。
つまりこれは、ガルベリアスが10年以上の長い時を経てついにDMに本格参戦することを意味する。

プロモーション版からの変更点は唯一の任意効果だった光文明のアンタップ効果が強制になっているのみで、それもデメリットとは言えずほぼ完璧な形でのカード化となった。
裏を返すと相手依存の不安定な性質もそのままという事になるが、この頃には三つの文明を併せ持つ3色クリーチャーも登場しており、効果を発動しやすい点では追い風になっていた。
ガルベリアス自体の圧倒的なインパクトは消えたものの、相手の他文明のカードを利用する能力は今なお特徴的であるため、スペック的には見劣りしないこともあって期待された。

しかし、使用解禁以降のDMの環境はインフレに次ぐインフレで高速化が激しく、ドラゴンも次々と超弩級のスペックを持つクリーチャーが量産されていった。
そんな環境の中で、ガルベリアスがいくらスペックが現在の基準でも悪くないとはいえ、それは2004年時点のDM基準。
環境レベルでは使える場面はなく、あくまでもファンデッキやお遊びで使われるに留まっている。

2024年にもう一度再録された時には レア に設定された。
この頃は《ボルシャックライシス・NEX》や《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》など、発売当時であれば間違いなく高レアリティに組み込まれたであろうドラゴンが次々と低レアリティ指定を受けており、このクリーチャーもその流れに乗ったものと思われる。


ちなみに、裏面が赤いプロモーション版は引き続き使えないので注意しよう。


デュエル・マスターズ プレイス

ガルベリアス・ドラゴン VR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 7000
W・ブレイカー
光のクリーチャーがあれば、自分のターン終了時、アンタップする。
水のクリーチャーがあれば、ブロックされない。
闇のクリーチャーがあれば、「スレイヤー」を得る。
他の火のクリーチャーがあれば、「スピードアタッカー」を得る。
バトルゾーンに出た時、自然のクリーチャーがあれば、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

DMPP-07 第7弾「超神星爆誕 -GATE OF DISASTER-」にて収録。レアリティはベリーレアに決定された。
プレイスでは他にも家庭用ゲーム機での展開におけるゲームオリジナルカードが登場しているため、ガルベリアスの参戦も必然だったと言える。

各文明を利用する能力には変化はないが、なんと相手のクリーチャーだけではなく自軍の文明も参照できるように強化された。
これにより、TCG版のガルベリアスの弱点だった相手依存という性質が見事に消え去っている。
一方でTCG版で強力だったスピードアタッカーは、他の火のクリーチャーを参照しないと所持できないという弱体化を受けている。

ちなみに、ボイスは水中雅章が担当をしているが「アドバンスの力を見よ!」と喋りだすなど、このクリーチャーの経歴を匂わせるネタが入っている。



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最終更新:2024年01月25日 12:41