ビルドストライクガンダム

登録日:2013/11/04 (月) 23:56:57
更新日:2024/02/26 Mon 18:54:41
所要時間:約 4 分で読めます





ガンプラバトル選手権用に作った僕だけのガンプラ

ビルドストライク!


ガンダムビルドファイターズ』の主人公機である。
機体デザインは大河原邦男御大が担当。

☆基本データ
ビルドストライクガンダム
BUILD STRIKE GUNDAM

型式番号:GAT-X105B
全高:17.7m(データ上の設定)
ビルダー:イオリ・セイ
ファイター:レイジ

  • 武装
頭部バルカン砲×4
ビームサーベル×2


☆機体概要
主人公イオリ・セイが来るガンプラバトル選手権に向けて制作したガンプラ。
セイから機体を託されたレイジが操従する。

ベース機は御存知、ストライクガンダム。所謂フルスクラッチではなく既存ガンプラの改造機である。
ストライクはHGが2種類あるがアニメ内の本機がどれをベースにしているのかは不明。第4話で露出した関節部の形状から、HGCEが一番近いか。

ベース機に倣ったのか、本編中では基本的に「ビルドストライク」呼び。

頭部と肩がオリジナルと異なるためかなり違う印象を受けるが、ボディや四肢はほぼストライクまんまである。
ビルダーとして高い実力を持つセイが精魂込めて作成しただけあって高い完成度を持ち、ガンプラバトルにおいても世界レベルの性能を発揮する。
特に、オリジナルには存在しない肩部に追加されたスラスターによる高い機動力がウリ。
だがその性能が災いし、セイには操縦しきれないガンプラとなってしまった。

しかしファイターとしてレイジが操縦する事で本領を発揮。実力派と称されるファイターを一蹴する活躍を見せた。

本機は未完成の状態にあり、背部のコネクターに付けるバックパックが無く、武装は頭部の4連バルカンと腰部のビームサーベルのみである。
背中はまんまストライクなので従来のストライカーパックも装備できるが(ただし肩のコネクタがないのでソードとランチャーとマルチプルの完全装備は不可)、使用はされなかった。

このような状態で真の強豪に敵うはずも無く、ユウキ・タツヤのザクアメイジングには相手が武装の大半を封印した状態であるに関わらず敗北してしまった。
タツヤはセイとレイジの素質を認めた上で「情けないモビルスーツガンプラと戦って勝つ意味があるのか」と叱咤。
ビルドストライクが真のポテンシャルを発揮していないことを指摘し、完成させた機体との再戦を要求した。

この敗北を期にセイはビルドストライクの完成を誓うのだった。



なら任せるよ。僕の作ったガンプラ、レイジ専用の機体……

ビルドストライク フルパッケージを!


☆基本データ
ビルドストライクガンダム フルパッケージ
BUILD STRIKE GUNDAM FULL-PACKAGE

型式番号:GAT-X105B/FP
全高:17.7m(データ上の設定)
重量:96.3t(データ上の設定)
ビルダー:イオリ・セイ
ファイター:レイジ

  • 武装
頭部バルカン砲×4
強化ビームライフル×1
ビームライフル×1
ビームガン×1
ビームサーベル×2
大型ビームキャノン×2(ビルドブースター)
チョバムシールド×1


☆機体概要(その2)
レイジが使用する事を踏まえて制作されたビルドストライクの強化形態。現時点のセイのインスピレーションを実体化させたセイの技術の集大成である。
しかしセイの技術の向上で更なる発展が起こる可能性がある事から"とりあえずの"ビルドストライクの完成形だと言える。

ストライクルージュ用のオオトリパックを参考にしたオリジナルパック「ビルドブースター」をビルドストライクに装着。
これにより以前より出力が160%以上向上し、機動力も大幅に上がったが、その性能はもはや並みのファイターではまともに動かせない。

この過剰とまで言える強化はファイターがレイジである事を前提にした物であり「レイジなら使いこなせる」という信頼の現れである。
事実、レイジはぶっつけ本番で乗りこなしており、ガンプラバトル選手権も順当に勝ち進んでいる。
一方で、恐らくセイはもう自分が扱うことを念頭に置いていないと思われる。

しかし、選手権の合間に行ったタツヤとレイジ・セイコンビの本気のバトルにて大破してしまい、修理期間はビルドガンダムMk-Ⅱに出番を譲る。


☆武装

  • 頭部バルカン砲
ガンダムシリーズの伝統武器その1。ノーマルのストライクの物は2門だったが本機では4門に増設されていて、より広い範囲に弾幕が張れるようになった。
最初はビームライフルが無かったため唯一の射撃兵装だった。

  • ビームサーベル
ガンダムシリーズの伝統武器その2。フリーダムのように両腰のアーマーに一つずつ装着されている。
どんな角度でも引き抜けるように基部が回転する。
これを利用し、懐に飛び込まれた際に装着したままビーム刃を出しつつ基部を回転させて迎撃することもあった。

常時安定した格闘戦能力を得る目的でこの装備を付けたが、そのせいでストライクの代表的な武装だったアーマーシュナイダーが外されてしまった点を惜しむファンがいる。

  • ビームライフル
ガンダムシリーズの伝統武器その3。
「出力を優先すると大型化し機体の小回りが利かなくなる。速射性も落ちる」というジレンマの解決作として任意で出力の調整が可能になっている。
プラモとしての完成度の影響か非常に威力が高く、ハンブラビを一撃で落とし、
最大出力時にはマラサイのハイパーメガランチャーに打ち勝つほどの破壊力を発揮した。
威力が高すぎてライフルが保たない危険性を、銃身内部に金属パーツを仕込み強度を上げる事でクリアしている。
(この作業にはキ○ガイじみた腕と手間が必要)

銃身を外すとビームガンになり、威力が落ちる代わりにエネルギー消費量が減少して取り回しが良くなる。

後に銃身部分を交換した「強化ビームライフル」となり、威力がさらにアップ。
それによって銃身が出力に耐えられなくなって自壊する恐れがあったため、銃口を上下に一つずつ設けてかかる負荷を軽くしている。
高出力時は上下からのビームが発射後に一本に収束される仕組みだが、通常出力時は上の銃口だけ使用される。
ちなみにエネルギーチャージ中は、その量に合わせて内蔵されたランプが点灯するようになっている。

  • チョバムシールド
何枚もの薄いプラ版を重ねて作ったシールド。装甲が積層状になっているため非常に高い防御力を持つ。
しかし制作には高い技術とかなりの手間を要する為、セイ以外のビルダーには余り採用されない。

  • ビルドブースター
青い翼と巨大なライフルが特徴的なセイのオリジナルパック。オオトリがベース機で、武装の大半を外した代わりに機動性に特化した改造を施している。
制作シーンでの成型色が白かった事からフルスクラッチだと思われる。

翼は可動式になっており、エールストライカーのような並行翼、フリーダムのような6枚羽に変形する。

緊急時にはビルドストライクから分離して単独での戦闘が可能。この時、レイジの操縦はストライクからブースターに移行する。

  • 大型ビームキャノン
ビルドブースターに備えられた巨大なキャノン砲。装着位置からF91のヴェスバーを思わせる。
ビルドストライクの武装の中では最大級の威力があるとされるが、相手の位置に合わせて機体の向きを変えないといけない関係上、素早い敵機に対してはなかなか当てられないとされる。



フェリーニ「あれがイオリ・セイのガンプラか!」 

マオ「ワイにはよう分かります!見た目は同じようでもまるで違う……」

ラル「セイ君、レイジ君、世界中に見せつけてやれ。君たちの創造力と情熱を!」


セイ「レイジ……行くよ!」

レイジ「おうさ!」



スタービルドストライク!

出るぜ!

☆基本データ
スタービルドストライクガンダム
STAR BUILD STRIKE GUNDAM

型式番号:GAT-X105B/ST
全高:17.7m(データ上の設定)
重量:90.1t(データ上の設定)
ビルダー:イオリ・セイ
ファイター:レイジ

  • 武装
頭部バルカン砲×4
スタービームライフル×1
ビームサーベル×2
スタービームキャノン×2(ユニバースブースター)
アブソーブシールド×1


☆機体概要(その3)
ユウキ・タツヤとの果たし合いで大破したビルドストライクを強化改修した、世界大会用のガンプラ。
世界の強豪たちと渡り合うための「プラフスキー粒子技術」と、ベアッガイⅢにヒントを得た「ガンダムの世界観や設定に囚われない柔軟な発想」を共に組み込んで製作された。
小説版によると「スター」の名前はセイが決めたものではなく、セイがまだ名前をつけていないことを知ったレイジがこの機体から星を連想し、セイに星の英訳「star」を聞いて気に入ったレイジが名付けた。

ビルドストライク本体は外見上は脚部にパーツを追加しただけだが、内部にフレームを組み込んで新機能に対応させ、
背部の新型バックパック「ユニバースブースター」から胸部にインテークカバーが伸びて新たなシルエットを構築している。
(インテークカバーの追加によって、全体的に白の割合が増えている印象がある)

改修の結果、基本性能も大きく向上しており、フルパッケージを易々と使いこなしたレイジでさえもテストマニューバの段階で疲労を見せるほど操作性はピーキー。*1
それでいてユニバースブースターにはウイングがないので、シルエットだけ見るとフルパッケージよりもシンプルに見えるのが面白い。

新機能として『アブソーブシステム』『ディスチャージシステム』『RGシステム』の3つの機構が組み込まれている。
これにより、世界大会でのさまざまな競技に対応が可能となった。


☆武装
  • 頭部バルカン砲
  • ビームサーベル
ビルドストライクと特に違いは見られない。
ちなみにバルカン砲はキュベレイパピヨンとのバトル時、クリアファンネル対策として砲弾に塗料を仕込んでいたことがある。

  • スタービームライフル
強化ビームライフルを原型に発展させた新型ライフル。
銃身上部にディスチャージライフルモード用の第2のバレルが折り畳まれている。
最高出力は極めて高いものの、粒子を吸収せず一からチャージして砲撃する場合、所要時間は数十秒程とかなりの長さでもあり、実戦で使用するのは難しい。

  • アブソーブシールド
ディスチャージシステム発動に必要なアブソーブシステムの根幹を成す装備。
形状はチョバムシールドに似ているが中央部に開閉機構が追加されており、展開することでビームを無力化し吸収する。
更にその粒子を自身の性能強化に転用可能というチート機能を持つ。
先端にはディスチャージライフルモード時に使用するコネクターが備えられている。

このシールドの弱点は、無力化できるのは射撃用のビームだけという点。
加えて吸収機構は脆く、これを開いた状態でビームサーベル等を受け止めると容易に破壊される上、
吸収機構を閉じた状態でも、ビームサーベルや実体弾等を大量に被弾し続けると、シールドの機構が故障してビーム吸収機能が封じられてしまう。
防御用の盾と言うよりも、あくまでビームを吸収する装備と言った方が適切かもしれない。
まあ防御はプラフスキーウイングを纏うことで賄えるし、セイに言わせれば「当たらなければどうということはない」のだろう。

  • スタービームキャノン
ユニバースブースターに装備されているキャノン砲。
高い威力はそのままに、より照準をつけやすくするべく接続アームの自由度を上げている。

  • RGビルドナックル
RGシステムの全出力を腕部に集中して放つパンチ。
粒子を機体内部に充満させる特性が有利に働く局面も多い。
ただ突っ込んで殴りつける極めてシンプルな技だが、RGシステムを全面開放し機動力と推進力が格段に向上した状態のこの拳を避けるのはかなり難しく、殆どのガンプラが、正面から迎撃するか回避し切れず喰らっている。

劇中ではガンダムX魔王の魔王剣と激突して打ち勝ち、戦国アストレイの粒子発剄とは互角の勝負を繰り広げた。

派生技として、ディスチャージスピードモードを拳に纏わせ両拳を同時に相手にぶつける最強技RGダブルビルドナックルと、左のブローから右のストレートの二連撃を見舞うハイパービルドナックルがある。

濡れるほどカッコいいのだが、一方で決勝トーナメントでの決め技がナックル一辺倒になってしまったことは賛否が分かれており、
様々な武装も持っていたし下記のディスチャージシステムなどもあったのでそちらも活躍して欲しかった、との声もある。
ただ、今となってはGガンダム勇者シリーズのような「お約束の必殺武器、必殺技」に相当するビルドナックルはこの機体の代名詞とも言える。


☆機能
  • アブソーブシステム
敵機から受けた射撃用の粒子ビームを吸収して、機体内部に蓄積するシステム。
ディスチャージシステムとRGシステム(特に前者)のためのエネルギー確保のための要となる。
RGシステムの場合は時間経過とともに周囲の粒子を取り込んで自力で発動可能だが、ディスチャージシステムの場合は盾で吸収という工程が必要になる。

  • ディスチャージシステム
必要なメインユニットはユニバースブースターにほぼ集約されており、ブースターや関節部等に点在する赤いクリアパーツが発生デバイス。
ブースター抜きでも発動は可能だが、機能が幾らか制約される。
使用にはプラフスキー粒子のチャージを要し、起動時に発生させた「プラフスキーパワーゲート」を利用することで様々な機能を発現することができる。
要するにファントムリングである。

スピードモードでは黄色いゲートを通過することで青白い光の翼「プラフスキーウイング」を展開し、圧倒的機動力を得る。
恒例の光の翼である。
放出されるプラフスキー粒子の余波はダメージソースにもなりうるほど強力。
物理的なウイングが無くなったのはこのため。

ライフルモードでは赤いゲートにシールドを連結したライフルで射撃を行うことで、広範囲への高出力散弾の連射か極太のビーム砲単射の撃ち分けが可能。
他にもアクアモードの存在が確認されているが、水中戦ではジオングにハメ殺されたのでイマイチ印象が薄い。っていうか、作中では終ぞ使用される事はなかった。
応用として、小規模のゲートを展開して機体以外の物体にディスチャージの効果を及ぼしたり、ゲートを展開せず粒子自体を射撃武器として発射する攻撃法(スターファンネル)もある。

このディスチャージシステム、初戦こそ凄まじい戦果を見せつけるが、そこは世界大会。他の出場者に上記のアブソーブシステムの弱点を早々に見破られてしまい、対戦相手から真っ先にシールドを破壊されることが多かったり、
戦国アストレイ戦では不要だと判断されて捨てられたり……。久々に使ったのが決勝戦のエクシアダークマター戦であり、早々にライフルモードで極太ビームを放ったがエクシアにビーム切りされてしまうなど何かと不遇な扱いだった。
しかし、最後の最後で少ないチャージ量でダークマターブースターを拘束してブライニクルブレイドを射出して撃破したりと活躍はあった。良かったね!!

  • RGシステム
リアルグレード…もとい『ラジアル・ジェネラル・パーパス・システム』の略称。
予め蓄えておいた、もしくは相手から吸収した粒子を内部に転用して、機体の出力を強制的に高める機能。使用時はフレームが青白く発光する。

この機能を採用する必要条件は
「ガンプラにムーバブルフレームを採用すること」
つまり、1/144サイズの独立したムーバブルフレームを独自設計してフルスクラッチし、そのフレームに装甲を貼り付けていくという狂気の沙汰を実現させなければならない。
ビルドガンダムMk-Ⅱのムーバブルフレームを参考にしたとのことで、同様の機構であればこのシステムの採用は比較的容易に出来る。
むしろ機構的にはRGではなくPGの方が近い。

駆動出力が格段に向上するに伴って馬力や機動力も極限まで強化されるが、外部から取り込んだ粒子で無理矢理能力を高める分機体には強烈な負荷がかかる。
リスクを考慮すれば、バトルが経過して損傷を負う等の劣勢でないと気軽に使い難いが、劣勢で使えば損傷を負った機体が耐えられずに自壊しかねず、その性質上長期戦にも向かない。ハイリスク・ハイリターンの博打技。

劇中ではホイホイ直っている為低リスクに思えるが、これはマオニルスと言った最高レベルのビルダーが試合の度に手伝って迅速な修理や更なる補強を行っているから。
セイ一人で、当初の仕様のまま使い続けていたらそう易々と発動出来る機能ではなかったと思われる。

「粒子による強化」「光の翼」「ハイリスクな隠し玉システム」「なぐりあい宇宙」と、ある意味ガンダムのツボを的確に押さえた機体である。



ビルドストライクコスモス
BUILD STRIKE COSMOS

型式番号:不明

☆機体概要(その4)
BF最終話と「GMの逆襲」に登場。
レイジと別れたセイが第8回ガンプラバトル選手権用にスタービルドストライクをさらに改修した姿。
セイが自分で使うということもあって、彼のバトルスタイルに合わせた強化が施され、RGシステムなどの搭載されたシステムもより洗練されパワーアップを遂げた。



ビルドストライク ギャラクシーコスモス
BUILD STRIKE GALAXY COSMOS

型式番号:GAT-105B/GC
全高:17.7m(データ上の設定)
重量:92.3t(データ上の設定)/25.5t(ギャラクシーブースター)
ビルダー:イオリ・セイ
ファイター:イオリ・セイ

  • 武装
頭部バルカン砲×4
ビームライフル×1
ビームサーベル×2
コスモシールド×1

☆機体概要(その5)
「ビルドファイターズ バトローグ」に登場するビルドストライクコスモスの改修機。
隅々まで手が加えられ、背中の支援機はギャラクシーブースターに変更。
本体も胸や肩、脚にクリスタルパーツが組み込まれるなどデザインが変化している。
RGシステムもさらにブラッシュアップされ、スターシステムと同時に発動させることを可能としている。

ギャラクシーブースターはビルドブースターやユニバースブースターと違って武装はないが、合体することで機体の性能を大幅にアップできる。
分離している時は偵察などの支援行動も可能。
装着されている翼は12枚に展開でき、それを様々な方向へ向けることで粒子制御アンテナとして機能する。
この状態では広範囲のプラフスキー粒子の的確な制御が行える。

☆武装
  • 頭部バルカン砲
  • ビームライフル
  • ビームサーベル
改修前との違いは特に見受けられない。
ビームライフルはスタービームライフルと同様、折り畳み式のバレルとシールドとの接続機構を有する。

  • コスモシールド
アブソーブシールドを改造したと思われる盾。
攻撃に使用されていたスターシステムを防御に応用しており、使用時にはシールド表面に星型のフィールドを展開して敵からの攻撃を拡散させて防ぐ。
また、ビームライフルと接続することでスターシステムで吸収したエネルギーを送り込むことも可能。

☆機能
  • RGシステム
  • スターシステム
RGシステムはスタービルドストライクの頃と同様のものだが、前述したようにさらなるブラッシュアップがなされている。
スターシステムは吸収した敵の攻撃でパワーゲートを形成し、そのゲートを通過して機体のスピードアップや発射したビームの破壊力アップが可能であるとのことから、恐らくアブソーブシステムとディスチャージシステムを統合したシステムであると思われる。

本機ではこの2つのシステムの同時使用を可能としていて、この時にブースターの翼と両肩・両脚のクリスタルパーツを展開することで粒子制御能力を格段に高めている。
同時使用中は機体性能を極限まで上げられる反面、操作難度も通常時より跳ね上がるうえ、それを維持できる時間は短い。



ビルドストライク エクシードギャラクシー
BUILD STRIKE EXCEED GALAXY

型式番号:GAT-X105B/EG
全高:17.7m(データ上の設定)
重量:71.8t(データ上の設定)
ビルダー:イオリ・セイ
ファイター:イオリ・セイ

  • 武装
頭部バルカン砲×4
ビームライフル×1
エクスシールド×1

☆機体概要(その6)
「ガンダムビルドメタバース」に登場する機体。
ビルドストライクの最新バージョンであるが、今まで使用してきた機体をさらに改修するのではなく、EG ストライクガンダムをベース機として新規に制作された。

EGはガンプラバトルにおいて総合性能値が他よりも低く設定されるという短所があるが、一方で初心者から上級者まで幅広いユーザーを受け入れられる度量を持つため、それと向き合うことでビルドストライクの新しい可能性を見出そうと考えてベース機に選択した。
機体各部にクリアパーツを配しつつ、背中にはギャラクシーファイターを装着。
EGベース故の総合性能値の低さを補うべく、新たにEGシステムが搭載されている。

ギャラクシーファイターは支援機として運用可能なだけでなく、腕や脚に接続することでパンチやキックの威力を爆発的に強化できる。

さらにハードポイントも多数設置されており、組み換えによる多種多様な武器が使用可能。
その設置位置は本体だけに留まらず、武器やギャラクシーファイターにも及ぶ。
他にもまだ見ぬ強敵とのバトルに備えて「エクシードジョイント」と呼ばれるジョイントパーツも用意され、これを背中のコネクターに接続すれば規格の異なるガンプラの装備も使えるなど、非常に高い拡張性を本機に与えている。
機体名の「エクシードギャラクシー(銀河を超える)」の由来もこの高い拡張性にあり、「完成形が存在しない、無限の可能性を秘めたガンプラとなってほしい」という想いを込めて命名された。

☆武装
  • 頭部バルカン砲
頭部に4門内蔵されている。
多分、これまでとの違いは特にないと思われる。

  • ビームライフル
メインウェポン。
EGはエネルギーコストが他より低いというメリットもあるため、優れた継戦能力を持つ。

バレルを外すとビームガンとして使え、そのバレルも接近戦での打撃武器として機能するバレルクラブとなる。
EGシステム起動中はバレルクラブにエネルギーを集中させることでビームバトルブレードとして運用可。
ビームライフル状態でもビーム刃を形成可能である。

バレルの左右にはハードポイントが設けられている。

  • エクスシールド
小型の実体式シールドで、左右にハードポイントを有する。
こちらもEGシステム起動中にビーム刃を形成すればビームシールドブレードとして使えるが、ビームバトルブレードと同時に使用することはできないとされる。

☆機能
  • EGシステム
本機に採用されたエネルギー超光循環機構で、RGシステムを応用している。
こちらのEGは「Energy Glitter-circulation」の略。
攻撃や防御、機動などといったその時の状況に合わせ、機体の各部に集中させたエネルギーを使い性能のブーストを行う。
その効果は総合性能値の低さを補って余りあるほど。



☆ガンプラ
1/144HGでフルパッケージとビルドブースター単品が発売されている。

ビルドストライクは完全新規造形であり、その可動はOPのバリっぽいポーズも取れる優れもの。
ビームライフルは3タイプがそれぞれ付属する。ただし強化ビームライフルは取説ではグレー一色になっているので気にする人は本編をよく見て塗り分けよう。
もちろんオールガンダムの共通規格なので、リマスター版のエールストライカーなども装備可能。

ビルドブースターは単色成形で、シールを使っても砲身など大事なところの色分けが再現されず、可動部にポリキャップも使用しないと、昔のFGとかLMとかに近いキットである。
ガンプラバトルさせたらラルさんの二の舞になりそう。
無改造でもストライク系に装備させられるが、単品版のみ他のガンプラに装備させるためのアタッチメントパーツが付属する。
また単品版のアタッチメントを使えばスカイグラスパーのように後部にストライカーパックを装備できる(例によってソード以下略)。
なお、フルパッケージのガンプラは2013年に一番売れたらしい。

もちろんスタービルドストライクもHGBFで発売。
ビルドストライク本体の同梱版と、ブースター単体が別々のキットになっている。
同梱版にはプラフスキーウイング、ブースター単品にはプラフスキーパワーゲートのエフェクトパーツが付属する。
本体はブースターを除きフルパッケージと同キットなので、フルパッケージを持っていればブースターだけ買えば再現可能。
ただしその場合ウイングが手に入らない。

キット自体は値段の割にプレイバリューも高く高評価なのだが、作中の完全再現をするとユニバースブースターが二つになってしまうことについてはよく批判される。
後にプレミアムバンダイ限定でRGシステム発動Ver.が発売されている。

バトローグの配信に合わせてギャラクシーコスモスも発売。
ギャラクシーブースターも単品で発売された。
設定通り、翼の展開が可能となっている。
また、ガンダムベース限定でプラフスキーパーティクルクリアVer.も発売。

MGもストライクVer.RMの流用でフルパッケージが発売。
BD-BOXには透明ボディにラメ加工をした「プラフスキーパーティクルクリアバージョン」が同梱する。

さらにユニバースブースターの単品が発売。上記のフルパッケージにバックパックの換装と、一部装甲の換装でスタービルドストライクの再現を可能とした。

こちらもプレミアムバンダイ限定でRGシステム発動Ver.が発売された。

RGもフルパッケージが発売。
こちらはユニバースブースターが発売されていない。(2024年1月現在)

EGではエクシードギャラクシーが発売。
EG ストライクガンダムのパーツが流用されているが、関節部などの一部だけで他は多くが新規パーツとなっている。
タッチゲート方式なのでニッパー無しでも組立可能*2。しかも財団B驚異のメカニズムにより塗装はおろかシール貼りすら不要で、素組みでもそれなりに見栄えのするという初心者にも手を出しやすい仕様である。
ハードポイントとエクシードジョイントに加え、3mm軸のジョイントが付属するので3mm穴しかないパーツも装着可能とプレイバリューが非常に高いキットとなっており、セイの目論み通り無限の可能性を秘めた機体となっている。
あと、おまけでストライクガンダム用のビームライフルも付属。
元になったキットの出来が非常に良かった上に、人気の高かったビルドストライクの新作ということもあって、同日発売かつ本来の主人公機であるラーガンダムを差し置いてあっさり在庫が尽きてしまい、現在では早くも入手困難となってしまっている。


☆ゲームでの扱い
2018年2月下旬より、中間アップデートでフルパッケージが参戦。コストは2000。
ビルドブースターを使用した射撃や、シールドを構えての突撃から高誘導の格闘を繰り出すなど、元となったストライク同様に射程を選ばない汎用性を取得。
特に格闘CSのビルドブースター分離は、一回の出撃で一度しか扱えないものの、ロックした敵機の上空まで飛翔し爆風付きの照射ビームを撃つという強力な武装。ほぼ確実に敵機の虚を突けるため、ビルドブースターが分離しているストライクを見たらすぐさま回避行動を取らないと危険であると知らしめた。

当初はそれほど調整を受けたわけでもない機体だったが、中間アップデートで大胆な修正を受けている。
今作より追加されたライバル機であるザクアメイジング同様に、残コストが2000以下になった状態で耐久値がゼロになるとビルドブースター単体になる脱出機能が追加され、僅かながらに戦況を凌ぐ事が可能になった。
このビルドブースターは脱出後の機体の中ではかなり使いやすく、三連射のビームや照射ビームを備え特殊移動もあるためプレイヤーによってはこの状態で長い間生き残るケースも。
ただし復活の追加に伴い機体の耐久値が減少した。
その他大きな修正として特殊格闘の耐久値の消滅と、格闘CSのリロード対応化が挙げられる。
前者は耐久がない間特格の使用ができなくなるデメリットが消滅したためいつでも突撃できるようになった。特格と後続の派生を強みとする本機としてはかなり嬉しい調整。
後者はリロードに対応したため周期的に敵へ圧をかけれるようになった。元々避けづらくダメージも高い高性能な武装であったためリロード対応は非常に嬉しい。単品で使ってもよし、格闘CSと一緒に攻め立てても良しの強武装となった。

  • 機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST
ビルドストライクはそのままコスト2000で続投。
そして後継機となるスタービルドストライクがコスト3000で参戦決定。
ビルドストライクは大きく変更された。
射撃CSはレバーNがスタン属性へ、レバー後が強よろけになった代わりに全弾フルヒットしても強制ダウンしなくなった。
旧特殊格闘格闘派生射撃派生が特殊格闘射撃派生で出せるようになった。威力は2000コスト格闘寄り機が持つにしては破格の140。弾の性能も悪くなく生当てを狙ってもコンボに使っても良しの扱いやすい武装になった。格闘から特殊格闘へのキャンセルルートが追加されたためオーバーヒートでも安心。
ただし復活持ちゆえの低耐久や、今作移行時に行われたオーバーヒート時の武装性能低下が痛く新たな強みを得たもののリスクも浮き彫りに。
強力な闇討ちに加え強化された射撃武装も駆使して戦っていこう。

スタービルドストライクはやや特殊な時限強化機。
ディスチャージ スピードモードを時限強化としている。
原作におけるアブソーブシールドをうまくゲームに落とし込んでおり「ビーム兵器をシールドすることで強化ゲージである特殊射撃のゲージを回収できる」という唯一無二の特性を持つ。
射撃CSはブースター分離からの三連射か、ビルドストライクの格闘CSのような爆風無し上空射撃。どちらもメインキャンセル付きで技使用時に敵へ振り向くため振り向きアメキャンを同じ回避ができる。
格闘CSはガブスレイがいきなり登場しビームを照射してきて、それをアブソーブシールドで受け止めるというもの。攻撃武装でも防御武装でもないただ特殊射撃のゲージを回収するための武装。ただ照射ビームにはしっかりと攻撃判定があるため即時キャンセルすることでトラップにしたり自爆することも可能。
特殊射撃はディスチャージ スピードモードへの換装。自機の上に発生させたプラフスキーゲートをくぐり抜けて換装する。カメラ変更もあり綺麗な換装モーションだがゲートをくぐるまでが換装しないためキャンセルが早すぎると換装できない。
ディスチャージ スピードは機動力が強化され3000コストの中でも屈指の高機動機となる。
射撃CSが実体を持たないプラフスキー粒子を使ったファンネル攻撃。クロスブーストにて名前がつきセイが「スターファンネル」と言っている。
足を止めずに使用でき、CSゆえのキャンセルを生かした降りテクが強力。
サブ射撃はレバー入れ入力が追加。スタン属性のビームを時間差で2連射する。弾速と誘導が優秀かつ補正率も緩いので射撃始動にしてはかなりダメージを伸ばせる。
特殊格闘はビルドナックル。レバーNでは両手を使ったダブルビルドナックル、レバー入れでは片手でビルドナックルを行う。どちらもダメージ効率が非常に優秀で簡単にダメージを伸ばせる。
またSAもついておりレバーNは突進するまでの長時間、レバー入れでは攻撃判定が出現するまでの短時間SAがつく。
後格闘ではエクシアダークマターのブライニクルブレイドを射出する。原作ファンにはたまらない武装。
一般的な高弾速武装よりもワンランク早い弾速に加え誘導もしっかりとかかるため胡散臭い当たり方もする。ダメージも申し分なく、さらに虹ステップも踏めると至れり尽くせり。
特殊射撃はディスチャージ ライフルモードでビームを放つ。
レバーNでは拡散する無数のビームを、レバー入れでは極太の照射ビームを撃つ。
レバーNはお世辞にも優秀とは言えないがレバー入れは銃口補正・弾速・判定どれをとっても優秀でダメージも270と非常に高火力。さらに爆風も付く。
あえて欠点を挙げれば発生がやや遅いこと。ただ発生が遅い分銃口補正もしっかりかかるうえ遅いステップはその太さで刈り取る。
しかし特殊射撃はどちらも使用する(実際に弾が出る)とディスチャージ スピードモードが強制終了してしまう。そのため当てれば大幅リターン、外せば貧弱な状態を迎えるハイリスクハイリターンの武装となっている。幸いディスチャージの残り時間等は性能に関係しない。

ディスチャージ中は3000コスト屈指のパワーを誇るがそれが出来ていない素の状態の性能は並の2000コスト程度(下手すりゃ以下)しかなく、相方を守るどころか自分すらも守れないという3000コストとして貧弱すぎる性能となっている。
なので、V2ガンダムやX1フルクロスのようにといった時限強化機以上に、いかに素の状態をしのぎ、そしていかにディスチャージを効率よく回すかというある意味原作通りのピーキーな機体となっている。
クロスブースト稼働から1年が経ち本機の盾の特性も知れ渡ってしまったため盾によるゲージ回収はかなり難しい。そもそもビームを撃ってくれないことがあり、また盾をしたい心理を利用してあえて盾をさせて盾硬めをされることも。
通常時の貧弱な性能で耐えれるPSの高さと盾の判断力が試される玄人気質な機体となっている。



Gジェネ』ではCROSS RAYSでクリア後の隠し機体としてスタービルドストライクが参戦。
射程7まで届き特殊射撃かつ貫通効果のディスチャージシステム ライフルモードによって敵の防御アビリティを気にせず戦える事に加え、
アブソーブシステムは5000以下のビーム射撃を無効化しつつ効果発動時にENが30回復する効果を併せ持っているため支援防御要員としても優秀。
ちなみに、レイジと声が同じアジーさんを乗せると「妙に馴染む機体だね。コイツなら…!」と特殊台詞を言ってくれる。




レイジ「ちぃっ、キリがねぇ!セイ、チャージは!?」


セイ「大丈夫、フルパワーでいけるよ!」


レイジ「よっしゃぁ!」


これが俺たちの追記・修正だ!




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最終更新:2024年02月26日 18:54

*1 小説版では世界大会の第一ピリオドにおける遅刻が機体を時間ギリギリまで改修していたためという理由に変更されているので、レイジはぶっつけ本番でこの機体を使うことになった。ただ、改修中にセイから機体の機能などの話を聞いてイメージトレーニングしていたのですぐに使いこなしている。

*2 ただし説明書には「ラルさんからのアドバイス」として、どうしてもゲート跡が気になる場合はヤスリを使用するよう書かれている。割れやすいクリアパーツもあるので、ニッパーを使う方が無難かもしれない