サイバードラモン

登録日:2012/03/07(水) 11:46:57
更新日:2024/03/21 Thu 20:48:12
所要時間:約 6 分で読めます





超振動の爪で悪を消去する、孤高の戦士!


『サイバードラモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

世代 完全体
タイプ サイボーグ型
属性 ワクチン種
必殺技 イレイズクロー
両腕から構成データを破壊する超振動波を出して、敵の周囲の空間ごと消し去ってしまう技。
この攻撃を受けると、データの一片も残せず消滅してしまう。
得意技 サイバーネイル

【概要】

育成ゲームでは『デジモンペンデュラムVer5.5 メタルエンパイア』にて初登場。
(登場は『デジタルモンスターカードゲーム ブースター4』の方が先)
『デジモンウェブ第1回ドット絵コンテスト』で入賞したドット絵に、公式イラストと設定が与えられた。

どんな攻撃にも耐え、攻撃力を増幅させる特殊なラバー装甲を身に纏った竜人系サイボーグ型デジモン。
ネットワーク上にウィルス種デジモンが発生すると、どこからともなく現れて全て消滅させてしまう。
しかし、『ウィルスバスターズ』には所属していない謎のデジモンである。

ちなみに、近年では「サイバー犯罪」の様にネットワーク技術を意味することが多い「サイバー」という言葉だが、
元をたどれば“Cybernatics(サイバネティック)”が由来である。
「サイボーグ」も “Cybernatics(サイバネティック) Organism(オーガニズム)” の事なので、このデジモンが「サイバー」の名を関することは別段、奇妙なことではない。

アニメではデジモンテイマーズで秋山遼のパートナーデジモンとして登場し、デジモンクロスウォーズでは同名の別デザイン個体が登場した。


【派生種】

◆サイバードラモン(X抗体)

世代 完全体
タイプ サイボーグ型
属性 ワクチン種
必殺技 エクストリームテイラー
羽に充填したワクチンエネルギーを尻尾から圧縮して放つ技。
イレイズクロー
原種と同じだが、鋭く強化された。
サイバードラモンがX抗体を得て進化したデジモン。
特殊ラバー装甲が磨かれたような美しさを誇る硬質な素材となって、頭の天辺から足の爪先まで纏われた。
動きに無駄が無く静かに移動し、ウィルス種デジモンを殲滅する。

装甲の隙間からオレンジ色がライン状に漏れ、背中の翼は大きく X の形をとっている。
静かに移動できても、これだけ派手派手なのはどうなんだろうか


◆サイバードラモン(クロスウォーズ)

世代 完全体
タイプ エイリアン型
属性 ワクチン種
必殺技 グラットンファング
肋骨を伸ばして突き刺す。
サイバーブレーダー
尻尾で回転して槍で切り裂く。
デスディバイダー
槍を挿して回転し尾で薙ぐ。
イレイザークロー
異世界から来た異質なデジモン。
言語や思考回路が普通のデジモンとは異なるため、意思疎通するのは実質不可能とされている。
性格は非常に凶暴で好戦的な戦闘狂であり、変則的な技と動きによる奇襲が得意。
しかも、戦う目的は他のデジモンを捕食してエネルギーを得るためである。
周囲の色と同化するステルス能力も持っているため、接近を感知することは難しい。

クロスウォーズ初出であるため、長らく世代・属性は存在しなかったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。

全体的なスタイルこそオリジナルのサイバードラモンを踏襲しているが、デザインが相当グロテスクなものに変わっている。
硬質でのっぺりした頭部、長くて節状の、肋骨を伸ばして相手を捕縛するなどのグロテスクな技など、第一印象はこいつらである。
タイプも『エイリアン型』だしね。
一体どの辺りがサイバーなのか詳しく(ry

ついでに、手にはを持ち、ステルス機能を持ち、“戦闘狂”、“捕食”という単語が散見されるあたり、彼らの要素も見て取れる。
プレデターもサイバネティック技術使ってるからいいだろうとでも言いたいのか、そこんとこ詳しく(ry

ぶっちゃけると、完全に『エイリアン+プレデター』である。仲良く混ざるな。戦え
もはやバイオドラモンとでも呼んだほうが良いのでは。
なぜ、準レギュラーも務めたサイバードラモンと同名にしたのか詳しく(ry

というか、(ドットだったとはいえ)公募デジモンを改変するのはどうなのだろう……。

完全に余談だが“Alien(エイリアン)”という単語、必ずしも「宇宙人」という意味ではなく、元々は「異邦者」「余所者」というニュアンスの単語である。
そのため、宇宙人に限らず、未来人や異世界人なんかも“Alien”と呼んで構わない。原義的には
「宇宙人型」のベーダモンとお仲間とは限らないのである。


【関連種】

◆モノドラモン

世代 成長期
タイプ 小竜型
属性 ワクチン種
必殺技 ビートナックル
ものすごい勢いで突撃し、強力なツメでぶんなぐるという単純明快な大技。
得意技 クラックバイト
噛んだ部分のデータを断片化させ、噛まれた場所によっては機能不全に陥ってしまうという。
成長期の小竜型デジモン。

アニメでは現実世界に戻ったサイバードラモンがこの姿になっていた。
「現実世界では一緒にいられない」とは何だったのか…。
敢えて理由を挙げるなら
  • デジタルワールドを旅した10ヶ月近くで 調教 大人しくさせることに成功した
  • リアライズした時点で完全体であり、当時は退化させる手段がなかった
等が考えられるであろうか。

両手にはこうもりのような翼がついているが、飛ぶことができない。
ワクチン種でありながら、ケンカ好きで、性格はかなり乱暴というよりも凶暴に近い。
デジタルワールドでも、たいがいのケンカの中心にはこのモノドラモンがいるという。
あのオーガモンですら、モノドラモンのしつこさには辟易しているそうだ。

ちなみに、後ろに伸びたツノは弱点と言われているが真相のほどは確かではない。


◆ストライクドラモン

世代 成熟期
タイプ 竜人型
属性 ワクチン種
必殺技 ストライクファング
各部のメタルプレートを灼熱に燃やし、全身炎の塊となって相手に体当たりするという恐ろしい技。
得意技 ストライククロー
ウイルスバスターを目指す“コマンドドラゴン”、それがストライクドラモンだ!!
コマンドラモン』とは別物だぞ!!*1

モノドラモンの進化系として扱われることが多く、後ろに伸びたツノなど、モノドラモンの面影を残す部分も多い。
ただ、メタルプレートに包まれた姿に変貌しているため、全く別な種にすら見える。
本来はワクチン種なので心優しいデジモンなのだが、ひとたびウイルス種を見つけるとその駆除本能(破壊本能?)に取り憑かれてしまい、相手がデータの塵と化すまで戦うことを止めようとしない。
またその時、赤い後ろ髪は灼熱に燃え上がり、青白い炎の髪になると言われている。


◆ホップモン

世代 幼年期Ⅱ
タイプ 幼竜型
属性 なし
必殺技 ホップヒップ
スーパーボールのように跳ねてお尻から突進する技。
下記のケトモンから進化したデジモン。
肉眼では確認出来ないほどの小さな鱗が全身を包んでおり、見た目よりも頑丈な体をしている。
臆病な性格を克服し、幼いながらも曲がったことを嫌う正義感が芽生えた。
なお、『テイマーズ』最終話では、この姿でデジタルワールドへ帰っていった。


◆ケトモン

世代 幼年期Ⅰ
タイプ スライム型
属性 なし
必殺技 ポッピンティア
瞳から出す酸性の泡。泣きながら敵を攪乱する。
大きな瞳が特徴的なスライム型デジモン。
その瞳はデジモンの性質を見抜く能力があり、凶暴なデジモンをあらかじめ察知して仲間に危険を伝える。


【関連作品でのサイバードラモン】

アニメ『デジモンテイマーズ

CV:世田壱恵
秋山遼のパートナーデジモンとして登場。
宿敵を探して暴れまわる狂暴なデジモンで、遼は「現実世界では一緒にいられないと」とサイバードラモンを連れてデジタルワールドに行き、宿敵を探す旅をしていた。

出会った経緯は不明だが、この姿(完全体)がデフォルトになっているため地力の高さがうかがえる。
完全体なだけあって凄まじい力を持つが、遼のテイマー能力と所持カードの効果もあり恐ろしい戦闘能力を誇る。
完全体の中でも強力なメガドラモンや、デーヴァの1体であるマジラモンにすら、一方的な勝利を収められるほどである。

このように、サイバードラモンの時は狂暴だが、リアルワールドに戻った時は成長期モノドラモンに退化。
アークによるリアライズの影響であろうか。
の機器を見て「これなーに?」と聞くなど可愛い仕草を見せた。

また、いつの間にか遼と共に究極体ジャスティモンに進化する能力も獲得。
この時は遼の性格が強く出ているのか、非常に爽やかな性格になっている。

劇場版『デジモンテイマーズ 暴走デジモン特急』でも登場。
…とはいえ、戦闘時は最初からジャスティモンでの登場なため、サイバードラモンとしては事件解決後の誕生会の場面でのみ確認できる。
遼の後ろで座敷に小ぢんまりと収まって、湯飲みを抱える姿は密かな萌えポイント。
「現実世界では一緒にいられない」とはマジで何だったのか…。


アニメ『デジモンクロスウォーズ』

声優:草尾毅(日本語版) / ニール・キャプラン(英語版)

ブルーフレアの所属デジモンとしてサンドゾーンで初登場。
特にエピソードがないため、いつからチームにいたのかは不明である。
また、技名を叫ぶ以外に台詞は殆ど無い。
空気要員にしては出番はそこそこ多い方だが、“単体である程度強いデジモン”として、戦闘時にとりあえず出てくるというだけで大きな活躍はしない。
近い立場のベルゼブモンとは違い、何かしらメインのエピソードがあるわけでもないので、居る必然性自体はない。
…と、玩具が出るほどの主要メンバーであるにも関わらず、全くといっていいほどキャラクター性のない珍しいデジモンである。

登場前はメタルグレイモン(XW)とのデジクロスで『サイバーランチャー』という大砲になる……という話だったが、本編で使用される前にデッカードラモンが加入。
メタルグレイモン(XW)のパワーアップ形態である『デッカーグレイモン』が可能になってしまったため「いまさら大砲一つ付いてもなぁ……」と初使用前からガッカリ感が漂った。
そして、めでたく迎えた初使用も、一斉攻勢の最中に一回使って雑魚蹴散らしただけ……という可もなく不可もなく地味で味気ないものに終わった。
しかも使用したのはこの回だけ……。

ホントになんでわざわざ旧作レギュラーであるサイバードラモンを名乗った(名乗らされた)のだろうか……。
まあ、グレイモンですらあの調子なので気にするだけ無駄だが……。

ちなみに、なぜか「サイバーブレーダー」を第2期第13話(通算第43話)にてデッカーグレイモンが使ってるシーンがある…。

第24話(通算第54話)でのダークネスバグラモンとの最終決戦においてはドラコモンとデジクロスし活躍した
(英語版では“CyberDracomon(サイバードラコモン)”という名称になっている)。


漫画『デジモンクロスウォーズ

アニメ版と同じくブルーフレア所属のデジモン。
第8話で、他の勢力が知らないキリハの“隠し球”として初登場した。
思考回路が通常と異なるため意思疎通は難しいが、知能はかなり高いため頭脳的な戦い方をする。
また、技名を叫ばず、台詞は鳴き声のみで終わった。
作業で手を離せないダークナイトモンの不意をついたとはいえ、瞬く間に接近して刃を突きつけるなど、単純に戦闘力も高い。

第10話において仲間になった経緯が判明した。

サンフラウモン「そ…そんな奴どーやって仲間にしたのよ?」

メイルバードラモン「奴も俺達同様強者をもとめてデジタルワールドをさまよっていてな。グレイモンが目をつけられてまぁ戦いになったワケだ」

グレイモン「…で、三日三晩二人してどつきあってたらな? なーんか自然にお互いの言いたいことがわかるようになっとったんだ…」

リリモン「フーン バカと天才は紙一重ってことかしらね――」

……このサイバードラモン(とグレイモン)はきっとアニキと馬が合う。…かもしれない。


デジクロスの『サイバーランチャー』も使用された。
アニメ版と同じく一回だけだが、漫画版はアニメと歩調を合わせて駆け足で進まなければならない=回数が少なくて当たり前(主役のX4すら2~3回だし)なので特に気にならない。
また、アニメのようなどさくさ紛れのヒトコマの登場ではなく、“タイキを拐ったダークナイトモンの本拠地に長距離砲撃” という華のある役割。
無差別砲撃でガードの堅い部分=タイキらの居る場所を割り出した。

ちなみに第5話の終盤でグレイモンが「キリハ!! 奴だ!! 奴をリロードしてデジクロスさせろっ!!!」と意味深な発言をした。
結局、の正体が明言されなかったが、“隠し球”であるサイバードラモンのことを言っていたのかも知れない。
(アニメ版を視聴した読者からはデッカードラモンとも予想されたが、デッカードラモンは第11話での背景で出番が終わっている)

アニメ版では第3期を除き何度か登場していたが、本編では第8話から第10話まで登場し、それ以降は出番が無くなった。
だが、第21話(最終話)の扉絵では登場している。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

第28話「子供たちのサバイバル」
野生のデジモンとしてクロスウォーズ版が複数体の群れで登場。
光子郎&テントモンコンビが跳ばされた先の廃棄所じみた区域でコンドルよろしく上空を旋回していた
…ところをデッカードラモンの「デッカードランチャー」で少数が撃墜されて 捕食される

お前は食う側だろ? 逆に食われてどうする・・・。

クロスウォーズでは仲間だったデジモン同士であり、しかも完全体でありながら、成熟期のデッカードラモンに餌にされるという、クロスウォーズ時代を知るファンでなくとも色々な意味でショッキングな場面であることは間違いない*2
(レベルの差を逆転した戦闘場面自体は過去他にも例はあるが、クロスウォーズでの間柄からデッカードラモンがサイバードラモンを捕食する展開自体が予想外だった)。



追記・修正は宿敵を倒したテイマーにお願いします。

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最終更新:2024年03月21日 20:48

*1 旧デジカ(Bo-659)では、「~ウィルスを屠るコマンドドラモン」になっていたため、余計に紛らわしい

*2 余談だが、この回ではゴーレモンやヴォルクドラモンといったキリハが所持していたデジモンが他にも登場しており、デザインは違うがグレイモンとメタルグレイモンもいた。