ダークマター(爆球連発!スーパービーダマン)

登録日:2011/01/04 Tue 20:40:33
更新日:2024/04/25 Thu 20:34:38
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漫画『爆球連発!!スーパービーダマン』に登場する用語。


ルールを守ってビーダマンで戦う「ビーダー」に対し、
ビーダマンを人に向けて撃つなど、ルールから逸脱した行為を行う輩のことを総称してダークマターと呼ぶ。


組織の名前ではあるが、実態はそうした無法者の総称と言った方が近い。


ルールを守れない者の集団なだけあって、基本的には烏合の衆。
汚い手を使う者が多いが、中にはバトルの中にビーダーの心を取り戻していった者も存在する。


スパビーでは「ビー魂=ルールを守って戦うこと」という理念が徹底して描かれている。

イカサマの常習者である札月兄弟は鼻つまみ者として公園から追放され、
かの伊集院ですら「ビーダマンを人に向けて撃ってはいけない」ことを最低限のルールとして認識していた。


ダークマターは、そんなスパビーのテーマに真っ向から挑戦するような存在である。
これまでは考えもつかなかったレベルでルールを破る人間が少なからず存在し、そのような輩がビーダーを脅かそうとしているという展開は当時の読者に衝撃を与えた。


ダークマター編ではこれまでの純粋なバトルから更に一歩踏み込み、ビーダマンで戦う上でのモラルが主題となっている。
単なる善悪二元論ではなく、ホビーを扱う上での避けては通れない問題を扱っている点は非常に興味深い。
同年代でのコロコロ作品では『レッツ&ゴー!!』シリーズのバトルレースを巡る戦いに通じると言える。



●高原夜見
使用機:エターナルエクリプス
ダークマターのリーダーで、ダークマターを正規のビーダーにするために暗躍していた。
しかし、彼自身はルールを破る行いはしておらず、ダークマターを組織化し更正させるために今の地位に就いている。
理由は悪を犯した者をダークマターと扱い、反省する機会を与えなかった後悔から。
実は彼の正体はJBA(日本ビーダー協会)のオーナーであり、ガーディアン(ダークマターに対抗可能な力ある者の集団)を結成した人物でもある。
ダークマターもビーダーもビーダマンを愛することに代わりはないことを証明しようとしている。

バトルシーンは無いが、ガンマが撃つより早くエターナルエクリプスを取り出し、
フラッシュワイバーンを弾き飛ばすなど、非常に実力は高い。
高原兄弟の長兄であるため、実力はおそらく作中で1、2を争うレベル。

そして使用機体である『エターナルエクリプス』も実機で最強クラスと言われている。
クールヘリオスから受け継がれたエターナルスマッシャー(EXスマッシュトリガーが拳で叩かれても耐えられる構造に強化されたもの)は非常に優れた機構であり、
現実世界の大会がエターナルエクリプス一色になるほどだった。
「永遠の日蝕」の名に偽りなし。


●高原マダラ
使用機:スティンガースコーピアス
高原兄弟の末弟。語尾に「~だな」と付ける口調が特徴。
チート兄弟の例にもれず恐るべき才能を持ち、ビーダマンの天才と言われる。
だが、幼かったため善悪の区別がつかず、他者を玩具と思っていた。

他人にビー玉を撃ってしまったことからビーダマンを取り上げられるが、
これによって人格が歪んでしまい、最凶最悪のダークマターとなってしまっている。

ダークマター編の終盤で登場し、最終決戦では恐るべき実力で大暴れした。
愛機のスティンガースコーピアスのショットはカマイタチを起こす程に弾道が鋭く、
敵味方問わず、会場にいたビーダーの殆どをズタズタに引き裂いた。

しかし、あくまで『甘ったれた天才』であり『努力した天才』のタマゴには敵わず、彼の全力のキャノンショットで敗北した。

ラスボスとして君臨した彼も、最終的にはバトルの楽しさを知って改心した模様。

因みに、スティンガースコーピアスにはスマッシュトリガーコアが装着されている。
上記の夜見のエターナルエクリプス、高原命のクールヘリオス(パーフェクトモード)、そしてマダラのスティンガースコーピアスと、光(命やマダラの姉)以外の高原兄弟はスマッシュトリガー機構の機体を用いていることになる


●津印
使用機:ストライカージェミニ、ハンマージェミニ
ビリー同様に二刀流。
ダークマターの幹部であり、ダークマター側の主人公格として登場する。
好戦的な性格で、人に向かってビー玉を撃つことに全くためらいは無い。
光の持つガーディアンフェニックスを奪うためにTOPビーダー選手権を強襲した。
タマゴのコンバットフェニックスを破壊に追い込んだのも彼。

初登場時はストライカージェミニのみを使用していたが、ハンマージェミニの改造を終えると元の二刀流に戻す。
空中で2発同時撃ちを可能にする腕前は相当なものだろう。
ジェミニとはふたご座の意であり、津印もツインズが由来だろう。

ダークマターになったのには理由があり、かつて悲しい目に遭っている。
自分の遊び場で最強だった彼を妬んだ友人に「ビーダマを当てられた」と言われ仲間外れにされ、翌日謝ろうとしたがビーダマを当てられたことが嘘だったことを知り、今度は本当にビーダマンで人を撃ってしまう。これによりダークマターの仲間になってしまった。

元々ビーダーであったことから、根は義理堅く卑怯なことは嫌う。
ビーダー相手に敗北した際は、100人抜きを達成して実力で幹部の座を取り戻した。
ガルムを巡るビリーとの死闘を通し、ビーダーの心を取り戻したことが語られた。

余談になるが、彼のストライカージェミニは輪ゴムを10本ほど巻きつけて改造すると、漫画のように空中を飛ぶショットが撃てる。
人に向けて撃ったら仲間はずれどころか損害賠償ものなので絶対にやるなよ!
2機のジェミニは合体変形することで「ユナイテッドジェミニ」となるが、漫画版では合体することはなかった。


●伴田
使用機:バーストオライオン
ダークマターの幹部であり、津印とよく一緒にいる。作中描写から、潜入捜査が得意の模様。
冷静かつドライな性格で、札月のイカサマを見抜くも、あえて仲間に教える事はしなかった。

特殊なトリガーを引きぬくことで4連射を行うバーストオライオンを使用する。
オライオンとはギリシア神話の神、オリオンの英語読み。

月刊連載の制約上、話が進むと彼だけ出番が無くなった。


●銀河
使用機:ギャラクシーフォートレス
オカマ口調で話すダークマターの幹部。
一応幹部なのだが、出番はそれほど多くは無い。
愛機のギャラクシーフォートレスはビーダマンというか、巨大なビーダマ発射装置。
実機はあまりの威力の無さと高額な値段(スパビー2位)というネタ要素の塊。

…なのだが内部機構に手を入れることで10キロ後半~頑張れば20キロ前半を猛連射するモンスターマシンと化すことが2019年ごろ発覚。(通称:覚醒ギャラクシーフォートレス)
漫画みたいな連射(ギャラクシーショット)がほんとにできてしまう。
推測だが開発段階でデチューンされたと思われる。(そりゃあんな連射出来たら他のビーダマン売れなくなるよな…)
詳しい改造の仕方は覚醒ギャラクシーフォートレスで検索だ!

●その他
アウトローらしく暴走族みたいな奴ら。
一般的なダークマターは覆面をしてロケット団の下っ端のような姿をしている。
また、最終決戦の客席では『北斗の拳』のモヒカンのような世紀末ファッションの連中も登場した。




ダークマター対ビーダーの最終決戦にて和解し、ダークマターという存在は無くなった。


追記・修正は100人抜きを達成してからお願いします。

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最終更新:2024年04月25日 20:34